Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

クリスチャン2回目の授業

2007年11月03日 02時08分46秒 | Weblog
今日はクリスチャン君2回目の授業でした。こうして日本語を学ぶ人と話をすると、日本語のどんなところが難しいのかよくわかります。
今日は、本人の希望で「今日・昨日・おととい・明日・あさって」が使えるようにしたり、「一日(ついたち)・二日(ふつか)・三日(みっか)などの読みのややこしさ」を例文使って練習しました。

それ以外にも、前回の自己紹介の続きで、日本人がよく聞く質問「星座は?血液型は?彼女はいるの?好きな女性のタイプは?」(私が聞きたい質問ではありませんよ!)と質問していくと「日本ではプライベートな質問をすると聞いていたけど、本当にそんなことまで聞くのか?血液型はそんなに重要なのか?」と目をまるくしていました。まあ、一対一ではここまで聞きませんが、数人の若い女性に囲まれたらこれくらいじゃぁ済みませんよね?反対に「その女性に彼氏はいますか?と聞いてもいいんですか?」と質問を受けました。それ聞くと女の子が期待するからやめておきなさいとアドバイスしておきました。それでよかったかしら?

私の方は、またウィーン歌曲の歌詞を見てもらいましたが、内容がわからない所を説明してもらって、「な~んだそういうことか~!」と膝を叩くシーン何度もアリ。この前も書いた、リヒテンタールの歌は、年老いたおばあさんが、シュトラウスの曲を聞きながら「昔の若い頃ね、シュトラウスに出会った時、私の方を向いて笑ってくれたのよ。あの時私も恥ずかしがらずに微笑んでいたら、今頃どうなっていたでしょうね。」なんて内容で、生きているシュトラウスが詩の中に出てくるなんて!と詩を読むだけで感動です。

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ザンクトマルクス墓地

2007年11月02日 02時15分09秒 | Weblog
写真はザンクトマルクス墓地、入り口を入ってすぐの道。モーツァルトの墓はこの坂道を上がって左側にあります。

今日は朝一番にフォルクスオパーに並んで、12月31日の「こうもり」のチケットを買いました。45分前に行ったのに、すでに20人くらい並んでいて、こりゃやばいかも?と思いましたが、他の皆さんは夜公演だったり、12月1日国立歌劇場のノルマ狙いだったりして、私はすべて希望通り購入できました。(といっても、1階の柱の後ろ席で6ユーロです。でも意外とよく見えるんですけどね)

さて万聖節(日本のお盆)ということもあり、お天気もよかったので、その後は、さばくさんとご主人に会い、お散歩に行ってきました。最初は中央墓地の予定だったのですが、たまたまザンクトマルクス墓地に私もご主人もいったことがなかったので、そちらのほうへ変更しました。

ここは、モーツァルトのお墓がある墓地として有名です。本来モーツァルトは共同墓地の中へそのままほおりこまれたと言いますから、どれがどれなんだかわからないはずなんですが、少なくとも、ここの墓地内に埋葬されたのは確かなようです。現在中央墓地にあるモーツァルトの墓は、墓ではなく記念碑になっています。(中央墓地の他の人のお墓は本物ですよ)



こじんまりした小さな墓地で、もう後が絶えてしまったのか、まったく手入れもされず、墓石が倒れているようなものもありましたが、それでも久しぶりの青空の中、墓地の中の美しい黄色の紅葉(って言っていい?)は、とても気分よかったです。


その後、市内のカフェイングレンダーへ。さばくさんが「カフェなんだけど料理がおいしいの。」と言っていたとおり、とてもおいしかったです。(写真は例のごとく忘れました)まずは根セロリのスープ(セロリ嫌いなのに、全然OK)。次が牛肉のとんかつとジャガイモサラダ。デザートは甘いチーズ(トプフェン)のパイ、ミルクソースでした。これで14,3ユーロ。そしてワインを飲んで、あとで暖かいチョコレート(ココア)を飲んで、チップは(お給仕のおじさんとってもいい感じだったのですが)あきらめてもらって20ユーロでした。何しろ今日から11月。先月とはまた別会計ですから、ついつい気持ちが大きくなっています。でもおいしいものには勝てません。








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国立歌劇場「エレクトラ」31.10.2007

2007年11月01日 06時58分31秒 | Weblog
今日はもう一人のタンデム相手ソニアさんに来てもらいました。彼女は今年の夏、しばらく東京に行ったそうで、言葉は出てくるのですが、日本語で話すことにかなり緊張するらしく、それに慣れたいのだそうです。ドイツ語の教え方を見ていると、相当頭のいい子のようです。(写真撮るの忘れました)

今後日本から来るみなさんのウィーンガイド(もちろん日本語で)をお願いしましたので、(だって日本語しか話せないみなさんと一緒だと、絶対日本語力が上がると思うので、協力よろしく)ウィーンに来たら、必ず1回2時間ほど、市内を一緒に歩いて、カフェにでもいってくださいませ。

さて、今日はリヒァルト・シュトラウスの「エレクトラ」を見てきました。1時間45分、休憩なしもしんどいけど、血縁関係をまさしく血で血を洗うような内容もかなりしんどかったです。シュトラウスのハードボイルド版でした。帰りに遠回りして頭も気持ちも冷やさないと帰れなかった。エレクトラの妹役でドゥスマンが出ていました。この人はデビュー前から発表会とかで折りあるごとに聞いていますが、貫禄が出て上手くなっています。そのうちワーグナーとか歌ってるんじゃないかと。年末のこうもりでロザリンデを国立歌劇場で歌う予定です。

また、母の役をアグネスバルツァがやっていました。やはりこの人はすごい!と思いました。だって、客席に背中むけてるのに、すごい顔してるんだろうなぁ、すごい顔でエレクトラを睨んでいるんだろうなぁって想像できる背中でしたから。最後に見えないところで殺されるんですが、断末魔の雄叫びだけ聞こえる。それだけでも背中ぞっとしました。こんなシュトラウスの曲、ぱっと見て歌えるモンじゃありません。だから楽譜も丁寧に見ないと手の内に入らないし、もしかしてこの人、相当な努力家なんじゃないだろうか?と思ってしまいました。音楽や息継ぎに引きずられることなく、動いている。つまり不必要な動きが一切ないのです。ドイツ語が母国語のドゥスマンでさえ、リズムと言葉がいやらしいところは顔を動かさないと歌えないのに(まあ、彼女は前からそういう癖もありましたが)、バルツァにはそれが一切なかった。やっぱりすごいわ。

指揮 Michael Boder
クリナムネストラAgnes Baltsa
エレクトラ Deborah Polaski
クリソテミス Silvana Dussmann
エギスト Michael Roider
オレスト Ain Anger
コメント (4)
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