なとり観光復興プロジェクトの一環として行われる鎮魂灯篭流しで
ゴスペルを歌いに宮城県名取市の閖上というところに行ってきました。
ここは仙台空港の近く、津波で甚大な被害をうけたところです。
灯篭を並べたイベント会場の閖上中学校で歌った時は
人々が一緒に手を打って楽しんでくださるのを見て
あぁ、よかったと思ったのですが…
その後、もっと海寄りの日和山へ行ってその山の上から見た光景は…
この山の周辺にはたくさんの家々があったというのに
かつての姿をどうやっても思い描くことができないほど何もなくなってしまって…
ここに生活があって笑い声があって、子どもが遊んで、お母さんが子どもを呼ぶ声が響いて
自転車のブレーキの音がして、魚を焼く匂いがして…
ここを去らざるをえなくなった人々が帰ってこられるのはいつの日ことだろう?
ここに町が戻って来るのは?
津波から逃れることができなかった人々の思いはどこへ行けばいいのだろう?
日和山で歌った歌、閖上小学校で歌った歌は
空で、海で、大地で、この地を見守っている多くの魂に聴いてください
声と声が重なって心と心が重なってどこまでもどこまでも飛んでいって欲しい
と初めての感情に包まれて歌っていました。
どうか、この地に1日も早くかつての活気が戻ってきますように!
子どもたちの笑い声が響きますように!
この機会を与えていただいたこと、そしてみなさんと共に歌えたこと
すべてに感謝しています。
ありがとうございました。
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