先日北海道神宮にてご祈祷を受けて来ました。
授かり品の中に昆布が入っておりました。
三石昆布と書かれております。
私の母の実家は北海道の三石町でした。
母の父、つまり私の祖父はもう亡くなりましたが三石町で昆布を採っておりました。
昆布漁は期間が決まっており、短期間で採って、干して、回収して。
夏休みには人手として母も手伝いに出かけるので、幼い頃はいつも三石の昆布浜にいました。
昆布の香りをかぐと、いっぺんに三石の昆布浜に記憶が飛んで行ってしまいます。
昆布の香りをかぐと、いっぺんに三石の昆布浜に記憶が飛んで行ってしまいます。
小学生低学年までは祖父のおうちは昔建てたよ感満載の(笑)
玄関から土間の台所があり、お茶碗とかが無造作に竹のカゴの中に積まれており。
部屋の真ん中に囲炉裏があり、大きなねじまきの古時計があり。
古時計の裏に隠れている不思議な木の横開きの扉を開けると、暗くて急な階段が現れて(笑)
そこを登って行くと屋根裏みたいな天井の低い、だけどとても広い部屋がありました。
昆布漁の手伝いに来ている人たちはそこに思い思いに好きなように寝るという。
いわゆる雑魚寝(笑)的な?(;´∀`)
幼い頃の記憶なのでどこまで正確なのかは定かではありませんが、そこには大きな棚がありました。
子どもたちが寝なさいと言われて上に上がる時間は早くて。
しばらくすると祖父が上がって来て、棚にろうそくを灯すのです。
するとそこには紙に描かれた、記憶では怖いお顔の何か(笑)
記憶にあるのが背後の紅く描かれた炎でした。
多分、不動明王さんかな、と思います。
子どもの頃ですし、灯りは裸電球だけど寝てるから(起きてたけど(笑))消されているし。
ろうそくの炎の中に浮かび上がる多分不動明王さん。
トラウマになってもおかしくはない状況です(笑)
でも私は不思議と怖いとは思わなかったです。
あの屋根裏のような空間の片隅のゆらゆら光るろうそくの炎の向こうの強面のどなたか。
強烈な印象はありましたが、そのお部屋は夜は雑魚寝スペースでしたが昼間は昆布を切り出して商品にするためのスペースでした。
なので昆布の香りがいつも漂っており、昆布の香りであの光景が思い出されるのです。
小学校の高学年になると祖父のおうちも建て替えられて、不思議の屋根裏もなくなりましたが懐かしい思い出です。
私が不動明王さんが大好きなのも、そんなところからご縁があったのかな。
いつも守られている(妄想(笑))
なんだか昆布の香りは料理とかでもかいでいるのですが、神宮さんの昆布は特別だったのか(笑)
ろうそくの紅く(*´∇`*)
いや、どちらかと言うとオレンジ色で、辺りに反射してゆらゆらしていたイメージかな。
祖父がその前に座って拝んでいる姿。
ありありと思い出しました。
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