映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4524-ご本尊

2024年12月28日 | 30秒の心象風景

 ご本尊を間近に拝むことができるだけでなく、撮影もできるという壷阪寺です。西国霊場という古い由緒を伝え、多くの信仰の歴史が現在に伝わる古刹です。しかし、明治時代という社会の変革期に、仏教的な表現で言う「法難」にあい、廃寺になりかけたというのです。現在の姿は、きわめて現代風に思えますが、江戸時代に生きた人々が信仰したかたち、それもその時代の今風なのかもしれません。現在のSNSを利用した普及活動は世界レベルです。インドとのかかわりは、天竺と呼んでいた時代よりも密接だといえるかもしれません。

30秒の心象風景29651・ご本尊千手観音~壷阪寺~
https://youtu.be/lY7JhWFTZLs


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4523- 有明の月

2024年12月27日 | 30秒の心象風景

    有明の月という表現の知ったのは、かなり年齢を重ねてからのことです。若いころには、早朝に空を見上げるような時間を持つことはなかったでしょう。いつも目先のことだけに振り回されていたような気がします。そして、日課としてのビデオ撮影を続けるようになって、様々な被写体探しの経験からいろんなものに対しての観察眼が鍛えられたのでしょう。また、ビデオカメラのレンズ性能がよくなり、肉眼以上に被写体に迫れるようになったというのも関係するでしょう。そして、文学的表現に親しめる心の余裕ができたこともその要因となっています。

 

 

30秒の心象風景29648・青天に~有明の月~
https://youtu.be/BQ3LTEFG7h0


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4522-列車の撮影

2024年12月26日 | 30秒の心象風景

 朝の散歩に出たのですが、日頃の習慣で列車を見ると撮影してしまうのです。踏切の警報音が合図となって、体の向きが変わって行きます。自宅から数分のところに駅があり、駅の近くにある踏切の警報が次々と順に鳴り始めるのです。上り列車か下り列車か、ある程度記憶している列車の時刻表と脳内で照合させながら、撮影ポジションを探ります。列車の向きと、背景、手前の障害物などを勘案しながら移動してポジションを探ります。フレームインにするのか、どこまで追いかけられるか、これも脳内でカメラアングルや画角などカメラワークを探るのです。列車が見えてくると車番を確認するのも習慣になっていて、自然にカメラワークに組み込まれます。今回は、3507と3506の連結した4両編成でした。

 


30秒の心象風景29645・2番ホームで~福崎駅~
https://youtu.be/HWyOwwfC04M


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4521-定期特急

2024年12月25日 | 30秒の心象風景

 播但線を走る特急が「はまかぜ」で、大阪から鳥取までを結んでいます。その路線のほとんどが電化されているのですが、播但線の一部分が非電化のまま残されているため、特急列車は189系のディーゼルカーです。キハ189系気動車は3両編成が基本のようで、6両で運行されているときも、3両で運転席が向かい合うようにつながっているのが解ります。季節によって、週日では3両で運行されることのほうが多い場合もあります。年末が近づき、現在は6両編成を見る機会が多くなっています。

 

30秒の心象風景29640・はまかぜ2号が出発~福崎駅~
https://youtu.be/jQRcXNBuA_s


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4520-舞台収録

2024年12月24日 | 30秒の心象風景

 自分自身が舞台で演奏するということを続けてきたため、その映像記録は価値のあるものと感じていたのです。舞台演技の映像記録は単なる記念撮影というだけではなく、問題点の発見を通して、次の演技への改善方を探る資料になるのです。映像記録は、音と動きを客観的に知らせてくれるもので、演技者が気づいていないことを色々と教えてくれるものなのです。その経験は、他の舞台収録の依頼を受けることにつながり、様々な舞台収録を経験してきました。音楽はもとより、演劇やダンスなど、映像収録ならではの難しさを感じるものが多いです。サブカメラを常備するようになったのは、そのためです。ワンマンオペでできる一つの方法が定まってきました。

 

 

30秒の心象風景29629・舞台収録~撮影機材~
https://youtu.be/bFHQ6VOwcLo


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4519-身近な黄葉

2024年12月23日 | 30秒の心象風景

 通勤で利用する道から見える山は、生活圏のすぐ裏にあり、里山の延長上のような場所です。山裾に神社が見えることもあり、神社の社叢はそのまま山につながってることも多いです。そんななだらかな山には、様々な広葉樹が茂り、常緑樹と落葉樹が渾然となった森を形成しています。紅葉の季節には、赤から黄色、そして緑まで様々な色で覆われます。一年間においてはほんの数日間だけでしょうか、華やかな印象になります。交差点で信号待ちをするわずかな時間、そんな山を見ることができたのです。

 

30秒の心象風景29609・紅葉の山が近い~砥堀駅前交差点~
https://youtu.be/Zu0_aKOuvmE


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4518-どんなときも

2024年12月22日 | 30秒の心象風景

 同じ現象でも考え方を変えれば楽しめるようになるのです。自家用車で通勤をしていると、信号で待たされるときとか、踏切で待たされるときには、「早く変わらないかな~」「ながいな~」とか思ってしまうものです。特に時間の余裕がないときなどには、その後の運転に影響が出てしまうこともあります。それに対して一番の対策は、早めに出て時間に余裕を持つことですが、それでも、「早く変わらないかな~」「ながいな~」という気持ちは起きてしまいます。それは、車で移動するという目的には叶っていないからでしょう。時間に余裕があるのにもかかわらず、「ながいな~」となるのです。そこで、目的を違える方法を試したのです。踏切で始めたのが列車の撮影です。待ち時間を楽しめる時間にするのです。30秒のビデオ作品を作るようになってから、それは楽しめる被写体に向かう時間になりました。すると、待ち時間は異常に短く感じてしまうのです。人間の脳とは面白いものです。

 

30秒の心象風景29580・103系3509が来る~下野添踏切~
https://youtu.be/QUJKvHF_N6k


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4517-連作にはこんなことも

2024年12月21日 | 30秒の心象風景

 広重の名作絵画を連続で楽しんでいます。広重といえば東海道五十三次ですが、も一つ木曽海道六拾九次というものあります。こちらも連作絵画として魅力的な作品群でした。それらの中には三大役物と呼ばれるなど、名作とされ、単独で鑑賞の対象になっている有名な作品もあります。そして、今取り組んでいるのが名所江戸百景です。広重はこのシリーズで何を描こうとしたのか、極めて謎めいたものがあることで知られる連作です。この中にも海外にまで知られ愛された作品があります。そんな作品群ですが、連作ならではの事故もあるようです。「亀戸天神境内」は海外にまで知られた作品のようですが、初刷りでは、色間違いをしたとされています。「藤」の名所として知られていた亀戸天神を描いていて、藤の奥に太鼓橋が見えます。構図から見ても本来ならば太鼓橋の下は、空と同じ色のはずですが、初摺では間違えて藍色にしてしまったという作品です。

 

30秒の心象風景29562・亀戸天神境内~広重の名所江戸百景~
https://youtu.be/dpkmgsMO9Ug


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4516-弁当の撮影

2024年12月20日 | 30秒の心象風景

 被写体探しから始めた弁当の撮影も、既に14年ほど続けているでしょう。1年に200日は昼食弁当を食べているはずです。ざっとした計算で2800となり、おそらく3000以上の映像記録があるかと思います。youtubeに公開している映像は再生リストを見ると786ありました。記録映像の全てをアップしているのではないでしょう。シリーズとして撮影を続ける間に、人間の食に対する根源的なものを哲学するようになりました。どんなものを食べているのか、誰が調理したものなのか~。その奥に色んな風景が見えてきます。

 

 


30秒の心象風景29565・楽屋弁当~音楽会~
https://youtu.be/owbGt05dhVw


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4515-狛犬の撮影

2024年12月19日 | 30秒の心象風景

 シリーズで撮影を続けているのが狛犬です。江戸時代から明治、大正、昭和、平成など、造立された年号が刻まれているため、歴史的な社会背景も見えて来る石造物です。特に印象に残るのが江戸時代の年号が刻まれたものです。地域による個性が顕著で、造形的にも魅力的なものが多いです。それが、明治時代以降になると、同じ工房で制作されたと思えるものが目立ち、やや個性が失われて、大量生産されたと感じるようになります。また、石材の質も江戸時代のものとは異なるようで、風化による劣化が目立つのは、明治時代以降のものに多いようです。網引八幡神社の狛犬も年号は確認していませんが、その造形から、江戸時代のものではないと思われます。そして、残念なことに阿形の狛犬には下顎の崩落が見られるのです。

 

 

30秒の心象風景29561・石造の狛犬~網引八幡~
https://youtu.be/03wyo258yTc


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