生きていると、毎日楽しい日ばかりではなくて、なんでそうなるのと理不尽な思いをすることもあります。若いときは、私は悪くないと主張するようなこともありましたが、歳をとると、ここで、「いいや私は悪くない」というと、角がたつ、話がややこしくなる、長引く、かえって嫌な思いをこの先ずーとしなければならないなどと、頭の中でぐるぐる思いめぐらせ、「ごめんね、私が悪かったわ」と言います。
私の母は、いつもそうでした。
若かった私は、何故悪くないのに謝るの、向こうが悪いのに、と怒って言いました。
そうすると母はいつも決まって「負けるが勝ち」と呪文のように唱えていました。
理不尽な思いばかりしていたような気がして、悔しかったのを覚えていますが、今なら少しはわかる気がします。
私の母は、いつもそうでした。
若かった私は、何故悪くないのに謝るの、向こうが悪いのに、と怒って言いました。
そうすると母はいつも決まって「負けるが勝ち」と呪文のように唱えていました。
理不尽な思いばかりしていたような気がして、悔しかったのを覚えていますが、今なら少しはわかる気がします。