今や海外旅行とか行くようになった夏休み。あの頃は海外に行くなんて、そんな大それた考えは毛頭なかった。
せいぜい両親の実家や、近郊の海水浴に行く程度。民宿が精一杯の時代。
家計のことなど知らず、両親にわがまま云って困らせたんだろうな、きっと。
物価も高くはなかったと思うけど、父も所詮薄給。
それとも子供ながらに感じるものがあって、わがままを云えなかったのかも。
肩身のせまい息子のためを思ってか、父としての威厳を見せたかったのか、ごくまれに一緒に遊んでくれた。
その回数が少なかったせいもあり、思い出も濃い部分がある。
父が亡くなり、まもなく20年。
いろいろな衝突もあったけど、安らかに眠っていてくれることだけを祈ります。
自分が産まれたとき、父はこう云ったそうです。
『この子と将来、一緒に酒を呑む日が来る。』と。
そんな些細なことを叶えてあげられず、せめてそれだけは謝りたい。
夏期休暇も本日でおしまい。明日からは通常の【ハル★ダラ2】に戻りまーす。
ハル★