今日お客様からお電話をいただいて、チケットが17枚売れたからどうしましょうということで、明日受け取りに行くことにしました。いつも沢山お手伝いいただくんですよ。今回ご本人はお仕事で来られないのに。
こういうお客様に助けられて、私の今日の幸せが続きます。
私は若い頃、芝居に熱中していて、俳優座の試験を受ける準備をしてるのを親に反対され、芝居を諦めることは未来への希望をすべて捨てること、とまで思いつめた時期がありました。それほど芝居の世界は魅力に満ちていたのです。
その後様々な勉強や趣味に手を染め、それはそれなりに10年以上続けたものが幾つもあったのですが、56歳になってシャンソンに出会い、私の全身の細胞が活気をとり戻しました。
おまけに、出会った先生が東京での芝居経験者でいらしたのには、大興奮でした。そして先生からむしり取るようにしながら、シャンソンにのめり込んで行きました。
すでに麻薬の世界に足を踏み入れたようでした。
ここまで来たら何があっても辞められる筈がありません。倒れるまで私のシャンソンへの中毒状態は続くことでしょう。