朝、夫の寝室の襖がそーっと開きました。
私「おはよう!」夫「グーテンモルゲン!、トイレに行ってくる」私「行っトイレ!」夫「はい」。
いつも通りの朝の風景です。
随分エネルギーが減ってきたようで、穏やかな雰囲気になりました。暴言をはじめ認知症の症状の多くを経て、そうなりました。
杖をつきながらトイレに行くのにも「おいちにっ、おいちにっ!」と声を振り絞りながら気合を入れています。
やがて寝込むことになるのかなぁ?と思いながら、「がんばれ~!」と声を掛けます。なるべく手を貸さないように見ているのも、大変な忍耐なのです。
デイケアに出かけない日の大方を、ソファーに座りテレビを見て過ごします。新聞の番組表とチューナーは彼の手元にずっとあります。
番組表は私が点検して、彼の好みそうな番組にフェルトペンで印をつけて渡します。
食べることとテレビ見て過ごすのが日々の楽しみなんです。
私は高校の同級生だった彼を反面教師として、体をケアしながら、シャンソンと菜園で遊ぶ行為を死守しています。仲間に助けられて!