あるがままに高齢を生きる! シャンソン、菜園とともに・・

予測不可能な未来のドラマに期待を寄せつつ、明日を見つめてまだまだ濃い時間を紡げたらとブログを書き続けます。

夫の見舞いは切なすぎます。

2019-10-17 06:19:27 | 日記

夫が病院に入院して一か月を越えました。

迷惑をかけないようにと音を立てない生活は、少しづつ変えられるようにはなりました。

密やかに歌を口ずさんでいたのもちゃんと声を出せるし、かかと落としも思いっきり力を入れて音を立てながら出来るようにはなりました。

でもまだ何だか慣れません。体の芯がしゃきっとしないのです。

 

一日おきにおやつを持って病院の彼を覗きに行き、洗濯物を交換して持って帰ります。おやつ持参は病院の了解を得ています。

おやつは、どんなものでも「おいしいね~」と嬉しそうに完食してくれます。

「子供たちや孫たちは元気か?」「どこもどうもないし、ドクターも来ないんだよ。病名と、いつ退院できるか聞いて報告してくれないか」

語彙も貧困になっていて発する言葉はいつも決まっています。

 

彼は認知症なのです。糖尿病や、それによる合併症の薬も飲んでいます。

それに度々トイレで倒れて私の手には負えないので、病院にお願いしていることを告げると、表情は変えないままテレビの大きな画面に目を移します。話しながら、聞きながら、忘れていくので、理解しているのかはわかりません。

帰り際に、「知り合いは誰もいないし、話す相手もいない」とつぶやいたのが気になりながら、孤独に苛まれている彼に胸を痛くしながら、帰るのです。

 

悲しいです!辛いです!