よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

鏡ケ浦温泉ROKUZA

2016年12月27日 | 旅行
クリスマスは、鏡ケ浦温泉ROKUZAでのんびりと過ごした。



那古船形駅に着くと、駅員さんが「ROKUZAなら、出て左にお迎えの車が来ていますよ」
とこちらが尋ねる前に声をかけてくれた。いい人だ。

以前、岩井温泉ろくやを訪れた際、あまりの海の幸のおいしさに感動して、
いつかその姉妹館であるROKUZAにも行ってみたいという願望を心に秘めていた。
歳の瀬に念願がかなってうれしいことこの上ない。

ウェルカムドリンクは、温かいアップルティーと生チョコ。



あと、ロビーや各部屋にはエスプレッソマシンが備え付けられ、美味しいコーヒーを
いただくことができる。(ただし一度も使用しなかった)


部屋に用意されたスィーツも美味しい。

夕飯前に、予約していた貸切風呂に入って、夕景を眺める。
この日は朝は曇りだったが(何せ旅行運の強い私のことだから)美しい夕陽が
海岸に浸っていくのを堪能することができた。

赤い夕陽は、少し線香花火に似ている。
だんだんと橙の色を鮮やかに強めながら、その明るさをやわらかに弱めていく。
茜に染まった雲や水平線が、次第に藍の色を増していくのは、
とても静謐で神々しい感じがする。

この黄昏時が昔からとても好きだ。


ろくやが庶民的な豪快な漁師料理だとすれば、ROKUZAは洗練された解析創作料理。







これが、楽しみだった朝獲れ鮮魚の刺身!!
本当にとろけるように美味しい!!筆舌に尽くしがたいというのは、このこと。




お酒が飲めないので、いくらご飯と赤だし味噌汁を先に出してくれた。
細やかな心配りも嬉しい。










盛りつけも美しく、美味しく、ただただ感動。


またひと風呂浴びて、就寝。



ベッドもなかなか寝心地が良い。



風呂場から見た海。




楽しみな朝食。



ろくやでも感動した干物の焼き魚!
金目鯛とエボダイを注文して、また半身ずつ交換してシェア。

本当に、本当に美味しい!!冷凍ものじゃないと(思う)ここまで味が違うのか…。



最後に珈琲と洋梨ソースのかかったプリン。


すべて美味しかった!

チェックアウトが11時なので、朝食の後少し眠って、また温泉に行く。
ゆっくりとくつろげた。

出発時には、作務衣をたたみ(ここは浴衣も選べるが、お客さん皆、作務衣を着ている。
浴衣ははだけるから、作務衣のほうがラク)、部屋を整頓し、忘れ物がないか確認し
ドアの前で「お部屋さん、おせわになりました。ありがとう」と声をかけて出発。


那古船形の駅員さんは、本当に親切で
「トイレは駅構内にあるからどうぞ」とまたまた優しい言葉をかけてくれた。


私たちが切符を買っていたこともあるが、都内だったら
「入りたければ入場券を買え」だよな、と思う。
改札出入り自由で、電車が来るまで、自由に過ごさせていただいた。

駅員さんにも感謝♪

料理も人もあたたかく、とても素敵な時間を過ごすことができた。

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花しぶき(2日目)

2016年09月29日 | 旅行
5時に起床したので、ひと風呂浴びて、マッサージマシーンで足の疲れを取る。

部屋に戻ったら、母が起きていたので、今度は連れだってひと風呂浴びに行く。

8時から朝食。



ご飯は軽く盛られている。
お箸が持ちやすいデザイン。



この具だくさんの味噌汁が絶品!




脇で料理長(?)が焼いてくれた、できたてほやほやの卵焼き。
アツアツで美味しい!





デザート。さりげなく花が飾られて素敵。


また入浴して、10時50分に送りの車で館山駅まで向かう。
ひとりひとりが挨拶してくれて、心もほっこりした。


館山駅でエレベータをつかまえようとしたら、先に中にいた12歳くらいの少年が
ボタンを押して待っていてくれた。

おかげで足の遅い母も乗ることができた。

降りる時も、開ボタンを押して、私たち母娘を先に通してくれた。

何というジェントルマンぶりだろう!

その呼吸を忘れなければ、将来女性にもてるぞと楽しい気分で
お礼を言い、館山駅を後にした。

逢う人みな善き方ばかりの、本当に心温まる旅だった。



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花しぶき(満開のおもてなし 海の湯宿)

2016年09月25日 | 旅行
館山の旅館、花しぶきに宿泊。

日頃の行いが良いのか、台風の影響も受けず、鈍色の空模様。
やや肌寒い天候。絶好の温泉日和。

旅行の神様、ありがとう!!


内房線の電車で館山駅に15時前に到着。お迎えの車が来る。

運転手さんと雑談する。

「今年は台風が多いから、ハチの巣を見ないですね」

どういう意味ですかと尋ねてみたら

「ハチは飛ばされないよう、台風到来時には建物の陰などに巣をつくるんですよ」

とのこと。そんな会話を15分程しているうちに、宿が見えてきた。


玄関でお迎えを受け、建物の入り口でお迎えを受け、…とにかく気配りがある宿。


ウェルカム茶とお菓子。器も美しい。


今回は「足が痛む母を連れていくので」と事前に連絡をしていたら
エレベータと大浴場にもっとも近い部屋に案内してもらえた。



そのうえ、膝を曲げなくても良いように、少し高さのある座椅子まで完備。
窓から海が見える。



本当に、満開のおもてなし。

女性は好きな柄の浴衣を選べるのも嬉しい。

また、バスタオルが浴場に完備され、清潔で乾いたものを毎回使用できるのもありがたい。

入浴後、足つぼマッサージ(無料)をやってもらったら
「足の指を反らすと痛みます?じゃ花粉症ですか」と
見事に当てられた。さすがプロ。

痛かったけど、我慢したほうが効く気がして堪えた。

このほか、マッサージチェアもあるので、結構使ってしまった。


18時30分から、とても楽しみな夕食。






前菜も綺麗。秋らしい雰囲気で、目も楽しい。




舟盛も、すべて新鮮で美味。




そして楽しみなアワビ。



踊り焼きでいただく。
身が厚くて、とても濃厚で美味しかった!




金目鯛の煮つけ。これを二人で分けていただく。

後で給仕の女性が「タイの中のタイ(骨)」を見せてくれた。




炊き込みご飯




海の幸豊富な味噌汁



鱶鰭ロワイヤル(献立表の文字が読めなかった。フカヒレとよむそうだ)




いちじくのデザート


どれも美味しかった!

他のテーブルで女児の3回目の誕生会をやっていたので、母と二人で
「お誕生日おめでとう!」と声をかけたら、ご家族みんなが破顔して
「ありがとうございます!」と喜んでくれた。

こういう一期一会が旅の醍醐味だと思う。


またひと風呂浴びた後、布団の住人になった。



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極東シベリア紀行ー④シベリア鉄道

2016年09月07日 | 旅行
モスクワからウラジオストクまでを9297㎞。
この世界最長の長さを走るのがシベリア鉄道である。

全駅を制覇するには、7日かかる。
今回はイルクーツクからウラン・ウデまで約8時間半の試乗をする。

豪華なものではない。庶民の足を体験するのである。



イルクーツク駅



係員のお姉さん。
顔は綺麗だが無愛想である。



二等車に乗る。4名のコンパ―メント。
二段ベッドになっており、4名は横になることもできる。

先ほどのお姉さんが押しつけるように
ビニール袋(中にシーツ、枕カバー、タオルが入っている)4つを渡したので、
「ニエト スパシーバ」(No thank youの意味)と断ろうと試みたが
「ニルズィヤー(だめ!)」と受け取ってもらえなかった。

…個別サービスを求めてはいけないらしい。

嵩張って邪魔なので、上段に積むことにした。







車窓からの風景。窓が汚れているので、綺麗な写真を撮影するのはむずかしい。
ロシアの乗り物は、おおむね埃をかぶっている。



この日の昼食(旅行会社が準備したもの)。

かなり激マズ美味とはいいがたく、林檎を食べたのみ。



バイカル湖をのぞむ。

コンパ―メントの皆さんと、世間話などをして過ごしたのち、私も上段のベッドでひと眠り。
ツアーのお仲間は眠っていたり、酒盛りしたりと修学旅行状態。

「線路を人が歩いている」「鳥がいる」「牛だよ」などの声がうっすらと耳に届く。
だんだん乗車に飽きて、動くものを目で追っているのだなと面白く聴いていた。



ベッドの上から撮影。結構高い(推定床上150~160㎝)。
隣で寝ていた方は、落ちないように洗濯紐でセーフティーネットを作っていたが、私は狭いところで寝るのが得意なので、そのまま寝ていた。

降りる前に、係員のお姉さんが、シーツの回収にやってきた。
シーツは2名分しか使わなかったので、4つ配ることはなかったのになあと思いつつ、渡された分すべてを返す。

4つ渡し、4つ回収する、という決まりになっているのだろう。



ウラン・ウデに到着。


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極東シベリア紀行ー③バイカルアザラシとバイカル湖

2016年08月29日 | 旅行
日本人墓地を見学し、市場をひやかした後、バイカルアザラシのいる博物館へ向かいます。





館内はフラッシュ禁止なので、コンデジでは綺麗な写真は撮れません。

普通のアザラシよりも、だいぶおデブちゃんです。
寒冷なバイカル湖で過ごすために、たっぷり脂肪を蓄えているらしい。

逆立ちすると、首周りにお肉のくびれが年輪のようにたくさん刻まれ、それが何とも愛くるしいのです。

私に限らず、日本人は、丸いものが好きだと思います。

ドラえもんもキティちゃんも、みな丸っこい。
蚊トンボのような細身キャラはあまり好まれないようです。
それにしても、まんまる!誰かが「フグみたーい」と歓声をあげていました。

その後、昼食です。






ニンジンに覆い尽くされた「オームリ」とマッシュポテト。
オームリは、バイカル湖に住む淡水魚です。地元の名産だそうです。




そして、バイカル湖クルーズ。




私たちのツアーが貸切で乗船します。




湖水を渡る風はかなり冷たく、寒いくらいです。

この湖の面積は、琵琶湖のおよそ47倍もあり、ほとんど海のように見えます。
世界の淡水のおよそ20%はこのバイカル湖が占めるそうです。

世界で最も透明度が高く、天気の良い日には水深40mまで見通せるとか。
古代湖であるため、ガラパゴスと比肩するほど貴重な動物が棲息しているそうです。


この後、展望台へリフトで上ります。





展望台から見えるバイカル湖。
ここは、非常に寒かった!
長袖のカーディガンの上にウインドブレーカーを着こんでも、まだ寒さが身に沁みました。

足元が悪いごつごつした岩場でしたが、宗教絵画のような深みのある眺望を堪能しました。


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