気持ちのいい人たち

電車の優先席に座った。

優先席は空けておくものだという意見もあるが
座っておいて、必要な人に譲るのも悪くないと思う。
座って、見て見ぬふりを決め込む人も多いから。
優先席でも、それ以外でも、必要な人には譲りたい。

さて、左隣にサラリーマン、右隣に赤ちゃんを前抱っこした女性が座っていた。
ふと前を見ると、マタニティマークの女性の背中が見えるではないか。

しかし私が声をかける前に、赤ちゃんを抱っこしたママが、すっくと立ちあがり
「どうぞ」と声をかけた。慌てて「いえ、あなたは座ってください」とママを引きとめ
「どうぞ」と私が妊婦さんに声をかけると、ママがびっくりして「いえ、そんな」と
恐縮し始めた。

いやいや、あなたは座って！とやりとりしていたら、隣のサラリーマンまで
立ち上がり「どうぞ」と譲り出し…結局、妊婦さんとママさんに座ってもらい、
私とサラリーマンが立つことになった。これでよし。

結果、ひとつ席が空いたけれど気にしない。



今日は外で食事をした。

先にお会計をしていた女性が「美味しかった！生き返りました。ご馳走さま！」と
お店の人に話しかけて、会計を済ませていた。素敵だ。

私も「ご馳走さまでした」と挨拶するけれど、まだプラスアルファが足りないと
つくづく思い知らされた。

やはり人が喜んでくれると、うれしい。
喜んでもらえること、小さいことからやってみたいな。



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