■ダウは反発(31496)。「2月の米雇用統計で雇用者数が市場予想を上回って増え、米労働市況が改善しているとの見方が。ただ、長期金利の上昇が高PER(株価収益率)株の重荷となり、午前中にダウ平均は150ドルあまり下げる場面も。非農業部門雇用者数は前月比37万9000人増と、市場予想(21万人増)以上に増えた。市場が横ばい(6.3%)を見込んでいた失業率は6.2%と小幅に低下。行動規制の緩和でレジャー・接客業を中心に就業者が増えた。市場では「ワクチン普及や追加経済対策が後押しし、年後半には一段の強い雇用回復を見込む」景気敏感株が上昇、原油高で石油株も高いが、ハイテク株はまちまち。米長期金利は雇用統計の発表直後に前日比0.06%高い1.62%と昨年2月以来の高水準を付けたが、その後は1.5%台半ばに低下した。金利低下でハイテク株の一角に次第に押し目買い、ナスダック引けは12920」。
■原油は続伸(66.09)。「一時は66.40ドル。米景気回復で原油需要が強まるとの観測に加え、主要産油国の協調減産維持で需給が引き締まるとみた買い。ワクチンの普及に加え、3月中旬には米政府による追加経済対策も成立する見通し。「OPECプラス」は4日に、ほぼ現行の減産規模を維持することで合意した。サウジも自主的な減産を続ける。世界経済の正常化が進む年後半にかけて需給が引き締まるとの観測」、●金は続落(1698.5)。
■米国債は続落(利回り上昇1.57%)。「米雇用統計の改善を受けて売りが先行、一時は1.62%。朝方の雇用統計改善を受け売られたものの売り一巡後は底堅く推移した。「10年債利回りは1.60%を超えると割安とみられ、値ごろ感からの買いが入りやすい」週末を控えて持ち高調整の買いも」。
■日経平均先物夜間引けは、29150。
■(為替)108.10-108.64のレンジ、17時は108.40近辺。 ユーロは1.1893-1.1945のレンジ、17時は129.10/1.1910近辺 . . . 本文を読む
世界保健機関(WHO)は5日、中国・武漢で実施した新型コロナウイルスの発生源などに関する現地調査の結果を3月15日の週に発表するとの見通しを明らかにした。テドロス事務局長は記者会見で「結果は全て透明性を持って公表する」と語った。
当初は概要を2月中旬ごろ公表し、詳細な報告書をその数週間後に出すとしていたが、1度にまとめることにした。調査団は2月上旬まで4週間かけて現地を調べ、コロナウイルスは「動物から直接人間に感染した」「中間宿主を経由した」など4つの仮説を記者会見で発表している。ウイルス研究所から流出した可能性は「きわめて低い」としている。
現地調査を巡っては、中国側が一部のデータ提出を拒んだとの報道があり、米政府が2月中旬に「中国は発生初期のデータを利用可能にしなければならない」などと懸念を表明している。
(*日経記事より)写真:WHOは武漢でもコロナの発生源についての記者会見を開いている(2月)=ロイター . . . 本文を読む