The Society of Helical Carbon ヘリカル炭素学会

Helical C (CMC), PAT PCT/FDA JP & TH (Food), SM TH FDA (Med)

アメリカをがんが治療できる国にしよう(オバマ大統領)/日本はがんの治療できない国

2016-02-14 15:33:06 | がん

米がん研究費6152億円、日本408億円(2010年)

オバマ大統領は1月12日夜、任期中最後となる一般教書演説で、ジョー・バイデン副大統領をがん治療の国家プロジェクトの統括者にする方針を示した。また、米国国立がん研究所(NCI)が2016会計年度に52億1000万ドル(約6152億円)の予算を獲得したことも発表された。予算額の増加幅は2003年以来最大となった。

米国がん学会(AACR)の上級政策主任ジョン・レツラフは「予算がカットされコストが上昇していた時代から一転し、さまざまなプログラムの資金が賄える」と喜びを語った。

昨年5月に息子のボーを脳腫瘍で失ったバイデン副大統領は、がん撲滅を目指す資金獲得を支援してきた。アメリカ国立衛生研究所(NIH)に所属するNCIが獲得した予算は、前年を2億6230万ドル(約309億円)上回った。

オバマは演説で、「40年に渡って多くの課題に取り組み、全力を尽くして来たジョーにこのミッションをゆだねる。私たちが亡くした愛する人のために、そしてまだ救うことができる家族のために、アメリカをがんが治療できる国にしよう」と呼びかけた。

バイデンは昨年10月、2016年の大統領選には出馬せず、残りの任期でがん研究の予算獲得に取り組むと宣言していた。NIHは今年、フェデラルファンディングで前年より20億ドル以上多い320億ドル(約3兆7789億円)強を獲得する。予算の増額は12月18日に議会を通過した1兆1000億ドル(約130兆円)の包括的歳出法案に盛り込まれた。

ACS CANのクリス・ハンセン代表は、今年は米国人170万人ががんと診断され、59万人ががんで死亡するとの見通しを示し、「死者の半数については、私たちは防ぐ手立てを知っているが、残りの半分は今から研究しなければならない。遺伝性のものは遺伝子を読み解くことで治療できるはずだ」と語った。

 

 

http://www.msn.com/ja-jp/money/news/%e7%b1%b3%e6%94%bf%e5%ba%9c-%e3%81%8c%e3%82%93%e6%b2%bb%e7%99%82%e3%83%97%e3%83%ad%e3%82%b8%e3%82%a7%e3%82%af%e3%83%88%e3%81%ab%e7%b4%846000%e5%84%84%e5%86%86%e3%82%92%e6%8b%a0%e5%87%ba/ar-BBovcEB?ocid=spartandhp#page=2


日本人にはあまり知られていない不可解な事実がある。先進国の中で日本だけ、がんの死亡数が増加し続けているという。わが国の医療は世界トップレベル—だからといって、安心してはいられない。

「じつは、がんの死亡数が増え続けているのは、先進国では日本だけなのです」

東京大学医学部附属病院放射線科准教授の中川恵一氏はこう断言する。

日本人の平均寿命は女性が86・61歳で世界一、男性は80・21歳で第4位。その数字だけが独り歩きし、日本人は健康なのだと思いがちだが、そう考えているのは我々日本人だけのようだ。

米国で1年間にがんで死ぬ人は、約57・5万人。日本人は約36・5万人だが、人口10万人当たりで換算すると、日本人の死亡数は米国の約1・6倍にもなっている。意外なことだが、日本は先進国であるにもかかわらず、がんが原因で亡くなる人が増え続ける唯一の国。日本が「がん大国」である「本当の理由」はここにある。

いまや日本ではがん患者が増え続け、2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬ—そんな時代になった。がん研究振興財団が昨年発表したデータでは、1年間で新たにがんと診断された人は74万9767人。がんは、日本人の死因のトップとなっている。

脳卒中を抜き、がんが死因の1位になったのは1981年。その後、がんの罹患数、死亡数ともに年々増え続けている。死亡数は、30年で2倍以上にも膨れ上がった。

もちろん、世界的に見ても、がんは患者数も死亡数も増えている。だが、国際がん研究機関(IARC)の発表によると、世界中で、がんで死ぬ人の65%は発展途上国の国民。先進国では、がんが原因で死ぬ人は減り続けているという。中川医師が続ける。

「欧米では、だいたい毎年5%ずつがん死亡数が減っています。それに比べ、日本では増加が止まりません。1995年の時点では、日本も米国も同程度でしたが、それ以降、差はどんどん開いていっています」

がんの患者数が増えれば、がんで死ぬ人が増えるのは当然のことのように思えるが、そうではない。

先進国の場合、高度な検査設備があることで、従来ならば見つからなかったレベルの早期のがんが発見され、患者数が増加しているという側面もある。だが、その場合、見つかったとしても高い治療技術があれば、がんを治すことができるはずだ。医療設備が整った先進国では、がんによる死亡数が減少していって当然である。

ましてや、先進国の中でも、日本の医療はトップクラス。「とくに手術の技術は、世界一」(前出・中川医師)とも言われる。そんな日本でなぜ、がん死が増え続けているのだろうか。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40436?page=1

 

[PDF]がん研究の現状と今後のあり方について - ライフサイエンスの広場

www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n683_00.pdf
 

水素水は、科学的根拠なし

2016-02-12 00:07:51 | がん

「hydrogen」の画像検索結果

伊藤園
が今年7月に発売した「高濃度水素水」が、インターネット上で話題を呼んでいます。効果がはっきりしない飲料を販売しているとして伊藤園の姿勢を批判する声や、誰かに騙されているのではないかと心配する声、一部では不買運動を呼びかける声もあります。

 

 水素水は、水素を多く含有した水のことです。タレントや有名スポーツ選手や歌手などがテレビやネット上で愛飲していることを表明し、ここ数年人気が高まっています。特にタレントのDAIGOが3月にテレビ番組の中で水素水を生成するボトルを普段から持ち歩いていると明かした後には、水素水ブームが一気に盛り上がりました。

 ところで、水素水は実際に体にどのような効果をもたらすのでしょうか。

 古くから電解陰極水が健康にいいとの言説はあり、その真偽を探る研究は20年ほど前から行われてきました。しかし、結論はまだ出ていないというのが現状です。

 人間の体は、外から侵入してくる菌やウイルスなどの異物を撃退するために、白血球から活性酸素を放出します。それによって感染から守るのです。一方で活性酸素は、体内の細胞の膜を構成する不飽和脂肪酸を酸化によって酸化脂質に変化させ、細胞や組織が老化する原因となることが知られています。

 呼吸によって酸素が体に取り込まれ、血液中の赤血球が酸素を各組織の細胞へと運び、糖や脂肪などから生体エネルギーを産生する際に消費する酸素の2%程度が活性酸素になるといわれています。活性酸素は体にとって必要不可欠な役割を持っていますが、必要以上に産生されると体の老化を早めてしまうのです。

 ところが、水素を大量に取り込むと、活性酸素による細胞の酸化を抑制できるとの見解があるのです。もし、細胞の酸化を抑制できるのであれば、病気を予防し老化を遅くする効果が期待できます。

 この点について、さまざまな研究事例があり、水素が細胞の酸化を抑制する可能性が高いと考えられるというところまではたどりついています。しかし、正直なところ、いずれの実験もあくまで実験室レベルです。実際に人間の体が、水素水を飲用した上での定量的研究は発表されていません。

 水素の抗酸化作用(?)が証明されたとしても、どれくらいの量を摂取すればその効果が期待できるのか、またそれは水素水で何リットルくらいに相当するのか、具体的な検証はなされていないのです。「健康にいいらしい」などと気軽に高価な水素水を飲み続けても、実際にどのような効果があるかは未知の世界といわざるを得ません。

 とはいえ、水素水を摂取して健康を害するとの見解はなさそうです。水素水の健康効果に懐疑的な立場の意見も、研究結果が信じられないというものがほとんどで、科学的に否定しているわけではありません。

 現状としては、「信じるも信じないもあなた次第」という域を出ていません。ただし、水素水ブームに乗って、大して水素水を含有していないのに高額な値段設定をしている商品もあるので、購入する際は十分に見極めるように心がけてください。

http://biz-journal.jp/2015/12/post_12761.html

活性水素水(=電気還元水)は疑似科学
http://www.sciencecomlabo.jp/health_goods/active-hydrogen-water.html

Water-related pseudoscience
http://www.chem1.com/CQ/index.html

水商売ウォッチング

http://www.cml-office.org/wwatch


ヘリカル炭素学会 関連サイト

2016-02-10 22:39:52 | がん


代替医療学会 
http://blog.goo.ne.jp/alternative_medicine_soc
http://ameblo.jp/socbhe


ヘリカル炭素学会
http://blog.goo.ne.jp/helical_carbon_soc
http://ameblo.jp/helical-carbon


精神神経学会
http://blog.goo.ne.jp/psychiatry_neurology_soc
http://ameblo.jp/psychiatry-neurology-soc/


ホルミシス学会
http://blog.goo.ne.jp/hormesis_soc


構造化微量要素研究会 
http://blog.goo.ne.jp/str_micronutrients
http://ameblo.jp/str-mn


歯周病

2016-02-08 23:43:29 | がん

真冬の風物詩でもあり、流行のピークを迎えているインフルエンザ。学校や職場でマスクをする人も増えてきて、日本全国を見渡すと学級閉鎖を余儀なくされている地域もあります。空気が乾燥しやすい季節でインフルエンザに限らず、ノロウイルスなどの細菌・ウイルスによる感染症の警戒ムードが高まっています。

 一方、インフルエンザやノロウイルスのように突発的なニュースにはなりにくいものの、厚生労働省の調べによると成人(30~64歳)の7~8割がかかっているとされる感染症をご存じでしょうか。それは「歯周病」です。筆者は歯科医師としての知見や経験を基に、歯や口周りの情報を「ムシバラボ」というサイトで発信していますが、その中でも強く訴えていることのひとつが、歯周病の予防と治療の重要性です。

 そもそも歯周病とは何でしょうか。耳にしたことがあっても、正しく知っている人は少ないかもしれません。日本歯科衛生士会ホームページより概要を抜粋しますと、「歯肉・歯根膜・セメント質・歯槽骨で構成される歯周組織が、口の中の細菌感染によって破壊される慢性炎症性疾患のこと」で、成人だけではなく小・中学生などの若年層も多く罹患しているとされています。

 適切に歯磨きができていないと、健康な歯ぐき(歯肉)に炎症が起こり、それを改善しないまま深部の歯周組織まで炎症が波及すると、歯と歯肉の境目の溝が深くなり、歯周ポケットが形成されます。これが重症化してしまうと歯がぐらつき始め、残念ながらたくさんの歯を失ってしまうことになりかねません。しかも歯をしっかり磨いていても、気づかずに歯周病になっている人がかなり多いのです。

 歯周病を「単に歯が抜けるだけの病気」と片付けてしまうのは大間違いです。最近の研究で歯周病は全身に悪影響を及ぼすことがわかってきているのです。特に糖尿病と密接な関係があるほか、突然死の原因になりかねない心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めたり、失明や手足の切断につながるような重症になってしまったりするのです。

 歯周病菌を顕微鏡で観察すると、粒状の物やヘビのようにクネクネ動くものなどさまざまなタイプを無数見ることができます。ある研究によるとこの種類と数が増えるほど歯周病の症状は悪化するようです。ありふれた細菌として見過ごされてきましたが、最近はこの歯周病菌が「さまざまな病気と密接にかかわっているのではないか」と世界中の研究者から報告されています。

 まずは糖尿病です。頻尿や喉の渇き、倦怠感のほか足がつるのは糖尿病の症状。食べ物が歯に挟まる、歯ぐきから出血するのは歯周病の症状です。この2つの病はお互いを悪化させていくという恐怖のスパイラルを作ります。

 何がお互いを悪化させてしまうのでしょうか? そのメカニズムを説明しましょう。歯周病になってしまったことで形成された歯周ポケットに歯周病菌が溜まってしまうのが発端となります。ここに免疫細胞である白血球が菌を退治しに集まってきます。

 この時、白血球が歯周病菌の出す毒素に触れることで、「TNF―α」と呼ばれる阻害物質を出します。これが血液中のインスリンの働きを妨げてしまう作用があるのです。インスリンは健康な人の体内で変動する血糖を適度に調整する役割があるのですが、この働きが低下すると、糖尿病の症状が悪化してしまうことがあります。

 そして糖尿病が悪化すると血糖値が高くなり、今度は歯ぐきの毛細血管の血流が悪化して、血液が行き渡らず歯周病菌を退治できなくなってしまいます。こうして歯周病による歯ぐきの炎症が糖尿病を悪化させ、さらに歯ぐきの炎症を進行させる――。という悪循環に陥りかねません。わずか半年で重度の糖尿病で倒れてしまった患者もいるぐらいです。

 逆に糖尿病患者に歯周病菌を減らす治療をしたところ、それまでよくならなかった「ヘモグロビンA1c」と呼ばれる過去1~2カ月の血糖値の状態を示す指標が劇的に改善して、症状がよくなったケースが報告されています。

 歯周病菌が血管内に入ると血栓ができやすくなり、突然死を引き起こしかねない心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めるという研究結果も出ています。歯周病菌は心筋梗塞の原因である動脈硬化を進行させることがあるのです。

 メカニズムを説明しましょう。口の中に住んでいた歯周病菌は、食事中などで傷ついた口の中の粘膜の毛細血管から血管内に入り込みます。その歯周病菌の刺激により動脈硬化を誘導する物質が出てきて、血管内にプラークと呼ばれるお粥状の沈着物ができることで血液の通り道が狭められ、心臓の冠動脈を硬化させると言われています。このことはヒトの大動脈の動脈硬化症と呼ばれる患者さんの血管の中から5~20%ぐらいの割合で歯周病菌の遺伝子が見つかっていることからも確認されています。

 もうひとつ、おそろしいのは「バージャー病」という聞き慣れない病気と歯周病の関係です。手足の末端の血管が詰まり、炎症がおき、皮膚に痛みや潰瘍を起こし、最悪の場合は手足を切断しなければならないこともある病気です。

 実はバージャー病にかかったすべての患者が歯周病だと診断され、その進行度合いは中度から重症です。痛み、または潰瘍がある部分の血管から採血し、検査を行った結果、血液からは歯周病菌が検出された一方で、正常な箇所からは歯周病菌が検出されませんでした。

 歯周病菌は血栓をつくりやすく、皮膚の内側の細胞に進入するとの報告がされています。口の中にとどまらず、体全体に行ってしまい、最悪の場合バージャー病を引き起こすとみられます。これが心臓の近くで起これば心筋梗塞、脳の近くで起これば脳梗塞となる可能性があるのです。

 このように放置できない歯周病を予防・治療するにはどうしたらよいでしょうか。まず基本は歯磨き=ブラッシングです。歯と歯ぐきの間を意識して、1本1本丁寧に磨く意識が必要です。こまめなうがいも欠かせません。一度のうがいでお口の中の細菌がかなり出て行くと言われています。ガラガラうがいだけでなくブクブクうがいもこまめに行いましょう。

 とはいえ、毎日しっかりブラッシングしていても、必ず歯石はついてきます。目安としては3カ月に1回、つまり季節ごとに定期検診を受診して歯石を取っていくのが理想です。しっかりと定期的な検診で歯のクリーニングを行い、口の中全体の細菌数を減らすことが免疫力の低下を防ぐことにもつながります。

 

http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e6%ad%af%e5%91%a8%e7%97%85%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e8%ba%ab%e8%bf%91%e3%81%aa%e7%97%85%e6%b0%97%e3%81%ae%e6%81%90%e3%82%8d%e3%81%97%e3%81%99%e3%81%8e%e3%82%8b%e7%9c%9f%e5%ae%9f-%e6%88%90%e4%ba%ba%e3%81%ae8%e5%89%b2%e3%81%8c%e3%81%8b%e3%81%8b%e3%82%8b%e5%9b%bd%e6%b0%91%e7%97%85%e3%82%92%e7%94%98%e3%81%8f%e8%a6%8b%e3%82%8b%e3%81%aa/ar-BBpcAKc?ocid=spartanntp#page=2


がん10年生存率

2016-02-08 22:15:47 | がん



がん10年生存率    2016年1月20日
国立がん研究センター

10年生存率初集計 << 国立がん研究センター

www.ncc.go.jp › ホーム › プレスリリース
 
[PDF]5 年生存がん患者のその後の生存率
www.jacr.info/publicication/Pub/m_11/11_poster_06.pdf
 

がん10年生存率は58% 大規模調査で初集計 | サイエンスポータル

www.huffingtonpost.jp/science-portal/cancer_b_9035086.html
 

日本の医療に、医学的エビデンスはない

2016-02-08 22:06:18 | がん

和田秀樹氏「日本の医学界は宗教団体のよう」 薬は押し売り状態、だから医者は飲まない

 『だから医者は薬を飲まない』を書いた精神科医で、国際医療福祉大学大学院の和田秀樹教授によると、「薬漬け医療」の裏には、臨床・研究・教育をつかさどる医学界の“宿痾”があるという。その実像について聞いた。

 ──医学界は宗教団体なのですか。

 日本の医学界はいわば宗教団体なのだ。たとえば「血圧を下げればいい教」「血糖値を下げればいい教」「がんは切ったほうがいい教」という宗教が跋扈(ばっこ)している。宗教だから必ずしも間違っていることを言っているわけではない。問題は、私にはそれぞれエビデンス(科学的根拠)がほとんどないとしか思えないことだ。普通にいわれる根拠はほぼ二つ。一つは海外のデータ、もう一つは動物実験の結果だ。

 ──エビデンスがない?

 薬を飲んだときに血圧が下がる、血糖値も下がる、あるいはコレステロール値が下がる。これは化学反応だから、ある程度、薬理を知っていればその種の薬はできる。エビデンスとなるには、その薬により死亡率を下げた、あるいは脳卒中を減らしたといったエンドポイント(治療行為の評価項目)5年後や10年後にきちんと実現しないとならない。日本ではその評価がなされず、外国のデータを流用していることが多い。

 外国人と日本人は体質も違えば食生活も違う。そもそも外国のデータが全部流用できるのであれば、日本で治験の必要はない。5年、10年せっせと薬を飲んでもいい根拠を外国のデータで説得する。同時に動物実験のデータも人間に使えると信じさせる。たとえば分子生物学的に見て、アディポネクチンという動脈硬化や糖尿病を防止する善玉ホルモンが出るようになるのだから、これは体にいいとされる。その薬を飲んで健康になったかどうかは本来ロングスパンで結果を見ないとわからない。

 ──高血圧治療薬のディオバン事件がありました。

 ディオバンという薬を日本で使ったら5年後、10年後に脳梗塞や心筋梗塞が減るというロングタームのエビデンスを作ろうとした。製薬会社のノバルティス ファーマには勝算があったのだろう。だけど、日本人は体質や食生活が違った。エビデンスが出なかった。データを改ざんした医者のモラルの問題に帰するところが大きいが、問題の本質は海外でいいといわれる薬でも日本人には当てはまらないこともあることだ。

 もともと人間の体の中で何が起こっているかわからないことは多い。脳梗塞や心筋梗塞は動脈硬化によって血液の通路が狭くなり起こるのだとしたら、血圧の低いほうが詰まりやすいかもしれない。それでも薬で血圧を下げたほうが動脈の壁が厚くなりにくいからいいとするかどうか。この種のことも実験してみないとわからない。長期の実験をしなければ、従来の説を宗教のように後生大事に信じてしまうことになる。

 ──ほとんど長期の調査には基づいていないのですか。

 長期の疫学調査によっていくつか有用なデータは出ている。たとえば小金井市総合健康調査は15年間高齢者を追いかけ、コレステロールは高めのほうがいいとの結果が出た。また仙台の郊外では太めの人が長生きしていたといった調査結果もある。ただし、その結果に対して医学の世界は積極的に応えようとしない。

 ──なぜ?

 自分たちのドグマを守ることのほうが大事なのだ。そして宗教と同じで異端の説を出した人を追放にかかる。新たな説を証明し、これまでの定説をひっくり返すことが科学の歴史のはずだが、医学界ではそうならない。守旧派の学会ボスに逆らったら大学医学部の教授にもなれないからだ。ただし、学会ボスが定年退職すると、しばしば新しい説が使われるようになる。

 ──新しい有力な説はまず「隠れキリシタン」になるのですか。

 日本は「正常値」主義に振り回されている。たとえばコレステロールがそう。まだ15年は今の教授たちのメンツを潰すからそうはできないが、彼らが引退したら、コレステロールも血糖値もむしろ高めでコントロールしたほうがいいとなるだろう。このことは世界的な医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』や『ランセット』にも出ていることだが、これについては学会ボスがインチキ視している。

 ──そうなると、自分の処方箋が大いに気になりますね。

 結局、医者は自分が正しいと思っているものを処方する。そこでは、専門分化が進みすぎているから、たとえば心臓にはいいかもしれないが、体全体ではいいとは保証できないものもあるかもしれない。

 日本では今、血圧の下がることが絶対善だと思われがちだが、脳卒中を減らす、血圧の幅についての日本人のエビデンスはあまりない。秋田県で減塩運動をして血圧を下げ、脳卒中は確かに少し減った。この結果も血圧を下げたから脳卒中が減ったのか、タンパク質を取ったから脳卒中が減ったのか、因果ははっきりしない。タンパク質を取る量が少ないと血管の壁は破れやすい。だから昔は血圧160ミリメートルエイチジーあたりで脳卒中になっていた。今は200ミリメートルエイチジーを超えても血管は破れないケースが多い。

 ──「正常値」主義ではダメなわけですね。

 誰もが薬を飲めば長生きできる、健康になれると信じて動いているが、これが正しいかはわからない。大学医学部教授と称する人たちが確かな実験をやってくれないからだ。この薬を飲むと何%の人に肝臓障害が出る、胃炎が起こる、あるいは下痢が起こるという副作用は調べられている。だが、はっきりした薬効のエビデンスは実質ほとんどない。

 ──効く証拠がない?

 一般論から言って、低血圧の人は朝起きづらい、頭がふらふらする。だから、血圧や血糖値は下げれば頭がぼんやりするといえる。

 たとえば今55歳の人が血圧の薬であと30年生きられる、飲まなければ25年しか生きられないと仮に証明されたとしよう。その薬を飲み血圧を下げたため30年頭がぼんやりして生きるのでいいのか、飲まずに25年頭がしゃきっとしているのがいいのか、選ぶとしたら。現実問題として、薬はそういう選択で飲むしかない。

 ──薬に関してもインフォームドコンセントが必要なのですね。

 手術だったら十分な説明がなされる。そのうえで同意書にサインしないかぎりは手術できない。ところが薬の場合は、異物を体内に入れるにもかかわらず、同意書もなしにどんどん押し売りされる。インフォームドコンセントが十分なされない。制度があれば、エビデンスデータがないのはなぜと聞くこともでき、データもそろうようになるのでないか。

http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e5%92%8c%e7%94%b0%e7%a7%80%e6%a8%b9%e6%b0%8f%ef%bd%a2%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e5%8c%bb%e5%ad%a6%e7%95%8c%e3%81%af%e5%ae%97%e6%95%99%e5%9b%a3%e4%bd%93%e3%81%ae%e3%82%88%e3%81%86%ef%bd%a3-%e8%96%ac%e3%81%af%e6%8a%bc%e3%81%97%e5%a3%b2%e3%82%8a%e7%8a%b6%e6%85%8b%ef%bd%a4%e3%81%a0%e3%81%8b%e3%82%89%e5%8c%bb%e8%80%85%e3%81%af%e9%a3%b2%e3%81%be%e3%81%aa%e3%81%84/ar-BBo8Ynl?ocid=spartanntp#page=2


ヘリカル炭素、構造化微量要素飲用によるテロメアの増加調査

2016-02-08 21:09:07 | がん

遺伝子の末端構造であるテロメアは、加齢とともに減少する。

加齢とテロメアの関係

 

ヘリカル炭素、構造化微量要素、ラドン吸引添加によってテロメアの含量は増加する。すなわち、遺伝子は、加齢によるテロメア含量の減少に逆らって幼若化する。

このことによって、難病は解消するのではないかと考え、現在研究中の事項である。

 

 

ヘリカル炭素、構造化微量要素

US PAT, PAT PCT, 日本化学会・文部科学大臣賞


Telomere


 

テロメア - Wikipedia

 

ja.wikipedia.org/wiki/テロメア

テロメア構造

sugp.wakasato.jp/Material/Medicine/cai/text/subject07/.../section1.html
 


 

 

 

 


Reduction of Tumor Cells by Simultaneous Treatments

2016-02-08 21:08:26 | がん

Reduction of Tumor Cells by Simultaneous Treatments with 7 methods****

1. Rn irradiation (Uranium 60 Kg) in Saitama City----Strong activity

2. Straightening body in Saitama City---Basic activity

3. Structured Micronutrients(10 ml/day)**-----Strong activity

4. Helical Carbon(65 mg/day)*-----Weak activity

5. β-ray irradiation----Weak activity

6. Far-Infra Red irradiation***-----Weak activity

7. Walking----Basic activity



 
US PAT**,  JPN PAT***, PAT PCT*The Award Winner of The Jpn Soc Chem. & The Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology.*

****Atopic dermatitis, Schizophrenia, Infertility, Ulcerative colitis, Lifestyle disease, Virus, Cancer


青森県の不健康習慣

2015-11-19 02:18:32 | がん

がん死亡率11年連続で1位の青森県。その原因になっている生活習慣はなんなのか?そこで青森県出身の記者ならではの視点で、何げなくやっている習慣をあげてみると、専門家から次々に指摘が!そんな、やってはいけない青森県の不健康習慣を紹介。

【朝からスープ一気飲み!ラーメン大好きな県民性】
 とにかく青森県民はラーメンが大好き。県庁所在地を調査した総務省の『家計調査』(’13年)では、青森市が中華めんとカップめんの購入数量全国1位に。また、朝からラーメン店は、サラリーマンや主婦で満席。スープはほとんどの人が飲み干す。

「ラーメンのスープの塩分が気がかりですね。スープを最後まで飲み干すと、日本人の1日食塩平均摂取量11gの半分近く取ることに。がんや生活習慣病にとっていいはずがありません」(白澤抗加齢医学研究所所長・白澤卓二医師)

【病院に行くのが遅い】
「青森県のがんの発症率は全国平均とさほど変わりません。がん検診率も同じく、とりわけ低いワケではありません。それなのに、がん死亡率が高い。その要因のひとつは、転移もなく治療が期待できる『早期発見率』が43.6%の全国平均に比べて10ポイント近く下回っていることです。つまり、医療機関を受診したときには、症状がかなり進行した状態の人が多いのです。今後は、受診する機会を早めていく対策が求められています」(弘前大学医学部附属病院・松坂方士准教授)

【やめられない禁断の味。焼き魚に醤油ドバドバ~】
 青森市内の食堂では、焼き魚に醤油をドバドバかけ、真っ黒になった焼き魚でご飯をかっ込む人を多く見かける。

「青森県では脳卒中で亡くなられる方が多く、県を挙げての減塩運動をした結果、塩分摂取量は11.7gにまで減り、全国2位から15位に。それでも全国平均よりも高いので、県では塩分摂取量1日8gを目標として、塩分の代わりに県産食材でダシをとる“ダシ活”に力をいれています」(青森県庁のがん・生活習慣病対策課の嶋谷嘉英課長)

【日本一ソーセージを愛する人々】
 実は、青森は一世帯当たりのソーセージの購入数量も全国トップ。ソーセージといえば、先ごろ、WHO(世界保健機関)がソーセージやハムなどの肉の加工食品を過剰に摂取すると、がんのリスクを18%高めるという調査結果を発表したばかり。

「共働きが多く、手軽に作れる加工品が好まれる土地柄です。総菜も揚げ物や肉類が多く脂っこいものが特徴です」(対策課の嶋谷課長)

【スナックで、ウイスキーを飲むのがたしなみ】
 ソーセージと並んで意外なのが、ウイスキーの購入額も日本一の県だということ。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151118-00010005-jisin-soci


薬の特許「同一成分でも用法違えば延長可能」 米社の抗がん剤、最高裁が初判断

2015-11-17 19:56:12 | がん

成分が同じ抗がん剤について、用法・用量が異なるため改めて薬事法の承認手続きを受けた米大手製薬会社「ジェネンテック」が特許期間の延長を求めた訴訟の上告審判決で最高裁第3小法廷(木内道祥裁判長)は「同一成分の薬でも用法・用量が一定程度違えば、特許の延長を認める場合がある」とする初判断を示した上で、国側の上告を棄却した。特許延長を認めなかった特許庁の審決を取り消した知財高裁判決が確定した。

 用法・用量が異なっても効果・効能が同じであればすべて「同一の薬」としてきた特許庁は、最高裁判決により延長を柔軟に認めるよう変更を迫られる。

 特許権の独占期間は出願日から20年だが、医薬品の場合、製造・販売承認まで時間がかかることも多く、承認に要した期間を考慮して最長5年の延長が特許法で認められている。同社が開発した抗がん剤は、平成19年に最初に承認を受けた後、用法・用量を変えて21年に承認を受け直していた。同社は21年の承認について延長を申請したが、特許庁は「同一の薬で延長は認められない」と退けた。

 知財高裁は「21年の承認によって別の治療方法が可能になった。用法・用量は薬事法上の承認の審査事項で重要だ」として延長を認めるべきだったと判断、特許庁の審決を退けた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151117-00000550-san-soci


大腸がん

2015-11-12 09:29:30 | がん

大腸がんの病気療養のため、演奏活動を休止していたピアニストの中村紘子さん(71歳)が、11月末までだった活動中止期間を来年の3月まで延ばすことが明らかになりました。過去には、女優の坂口良子さんや漫画家の中尊寺ゆつこさんが大腸がんで亡くなっており、俳優の渡哲也さん(73歳)や女優の倍賞美津子さん(68歳)、ジャーナリストの鳥越俊太郎さん(75歳)などは大腸がんにかかった今も活躍されています。

女性の死因のトップにもあがる大腸がん。どのような症状があらわれるのでしょうか?

■「大腸がん」とは

大腸は、消化吸収が行われた食べ物を処理する消化器官で、長さは1.8メートルほどあるといわれています。口側から盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸に分けられ、これらの部位に悪性腫瘍が発見された場合を総称して「大腸がん」と呼びます。日本人では直腸とS状結腸に悪性腫瘍ができることが多く、男女共に60~70代の発症率が高くなります。しかし、最近では30~40代の若い人の間での発症も増加しています。

大腸がんは早い段階で治療すれば治る見込みは大きいのですが、発見が遅れるほど5年生存率が下がります。いずれにしても、早期発見することが重要です。

■「大腸がん」の初期症状とは

大腸がんの初期症状のひとつに「血便が出る」と聞いたことがある人も多いでしょう。実際に大腸がんでは、血便の頻度が高くなると言われています。痔でも同じように血便が起こることがありますが、血便に気が付いたら放置せずにすぐに検査をしましょう。ほかにも大腸がんには次の初期症状があります。

・下痢と便秘を繰り返す
・便が細い
・おなかが張る
・血便が出る
・体重が減少する

毎日排便があること、そして排便の状態がいいことが大切です。毎日自分の排便状態を確認し、把握しておくことが早期発見への一番の近道です。

■「大腸がん」の原因とは

大腸がんは、遺伝だけでなく喫煙や飲酒、肥満が原因で引き起こされると考えられています。特に、煙草を吸わない人に比べて、煙草を吸う人は約7倍大腸がんになりやすいと言われています。また、男性の大腸がんでは肥満も関係すると言われており、BMI27以上を境に大腸がんになる可能性が大幅に上昇します。大腸がんを予防するためには「煙草をやめる」「適正体重に近づける」ことが大切です。

大腸がんは日本人にとっては特に身近な病気です。上述したように初期症状では便に起こる異変が多くあらわれます。きちんと自分の排便状態を知っておくことが何よりも重要でしょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151111-00010003-mocosuku-hlth


ヘリカル炭素に関する臨床研究

2015-11-10 06:33:47 | がん


ヘリカル炭素のがんに対する基礎研究データは、「図説カーボンマイクロコイル」元島栖二著(2013)日刊工業新聞社に掲載されています。また、PAT PCT、日本化学会・文部科学大臣賞等多数の国際賞を受賞しています。

臨床研究参加希望の方は、「ヘリカル炭素学会参加と記載の上、住所、氏名、年齢、電話番号、疾病の症状を記載」の上、a1@eidaka.com宛メールをお願いいたします。ヘリカル炭素学会参加」表明で、何ら義務責任は発生しません。


がん死亡率

2015-10-18 21:54:12 | がん

◇部位別で「大腸」「胆のう・胆道」「膵臓」も全国ワースト

 2014年に人口10万人あたり何人ががんで命を落としたかを示す「がん死亡率」で、青森県が98.0と全国最悪だったことが国立がん研究センター(東京都)のまとめで分かった。青森のがん死亡率ワーストは04年から11年連続。死亡率は改善傾向にあるものの全国平均との差は広がり、県が掲げる「短命県返上」に向けた課題が浮き彫りとなった。【森健太郎】

 都道府県別のがん死亡率は、厚生労働省の人口動態統計(75歳未満)を基に、高齢化による地域間の年齢構成のばらつきの影響を受けないよう調整して算出した。人口動態統計によると、14年の県内のがん死者数は5002人で、死因別では全体でトップの約3割を占めている。

 青森の死亡率は、男性が131.4、女性が69.8で、男女とも全国で最悪。男女計では13年の99.6から1.6ポイント下がったが、全国平均の79.0とは19.0ポイントの差が開いた。死亡率が全国で最も低い長野県(68.3)とは29.7ポイントの開きが出た。

 ただ、全国的にがん死亡率は減少傾向にある。青森県も20年前の1995年より16.7ポイント、10年前の2005年より5.2ポイント低下。一方で改善率は全国平均に比べて鈍く、全国との差は拡大しつつある。

 がんの部位別の死亡率では、「大腸」「胆のう・胆道」「膵臓(すいぞう)」で青森県が全国ワーストとなり、「肺」が下から2番目、「肝臓」が下から9番目と悪い水準が目立った。

 背景の一つには、県民の高い喫煙率、飲酒率がある。厚労省の13年国民生活基礎調査によると、県内の喫煙率は男性が40.3%で全国1位、女性が14.3%で全国2位と高くなっている。飲酒量も、1日1合以上を週3日以上続けている県民の割合が男性で51.6%(同省の10年国民健康・栄養調査)と全国平均(35.9%)を大きく上回り、全国1位となっている。

 県がん・生活習慣病対策課によると、青森のがん死亡率の高さについて、このほかに▽塩分摂取量の多さ▽運動習慣の少なさ▽野菜摂取量の少なさ--などが複合的に絡んでいるという。がん検診についても「三大がん」の胃、肺、大腸の受診率は男女とも全国平均をほぼ上回っているが、県が目標とする50%には届いていない。

 同課の嶋谷嘉英課長は「短命県は悪い生活習慣の積み重ねによる影響が大きい」と指摘。青森県の特徴として「働き盛りの40~50代でがんによって亡くなる人が多い。定期的に検診を受けていない人は、症状が表れた時点で既にがんが進行しているケースが目立つ」といい、引き続き喫煙対策と検診の受診率の向上に力を入れるとしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151018-00000052-mai-soci

クオリティ高い死を迎えられる国

2015-10-18 08:03:35 | がん

英国の週刊誌『エコノミスト』の調査部門EIUによる「クオリティの高い死を迎えられる国」ランキングで、日本が14位に入った。

 評価の対象となったのは世界80カ国。医療体制、特に末期症状の苦痛緩和ケアの充実度を評価基準としている。

 世界各国の120名の緩和ケア専門家からの聞き取り調査をもとに、緩和ケアのための環境が整っているか、プロフェッショナルな人材がそろっているか、経済的に無理なく治療を受けられるか、質の高いケアを受けられるか、社会全体が高い参加意識を持っているか、といった5項目を点数制で評価している。

 対象の80カ国は、人口規模やGDPの低い国を除き、世界のあらゆる地域から選ばれ、経済力の面でも富裕国、中間国、貧困国からまんべんなく選出されている。

 2010年の調査では40カ国中23位と振るわなかった日本だが、今年は80カ国中14位へと大躍進を遂げた。アジア・パシフィック地域内では、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、シンガポールに次いで5位、アジアでは3位という結果だ。

 近年の緩和ケアへの国民の関心の高まりを受け、2012年にがん対策推進計画を打ち出し、小児科医のための緩和ケア教育プログラムを作成するなど、国家予算をつぎ込んでの政府の様々な取り組みが功を奏した形だ。

 こうした取り組みには、患者とその家族の痛みや悲しみに対する総合的なケアが含まれ、診断が下された時点から治療の全過程を通して実践される。

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151018-00000003-zuuonline-nb

 こうした政府の積極的な姿勢は、緩和ケアの推進に欠かせないもので、同じアジアの台湾(6位)やシンガポール(12位)、韓国(18位)も、国民健康保険制度の充実を図るなどの政策で上位にランクインしまた、社会全体の参加意識の高さの部門で、日本は台湾と同率の5位という高い順位にランクインしている。

 地域のコミュニティやボランティア、患者家族などが緩和ケアに積極的に力を貸す体制が整っていることを示す結果だ。

■中国は71位、ホスピスの概念が普及していない

 総合71位という結果だったのが中国。この国の緩和ケア事情の遅れを物語る順位だ。ホスピスは上海や北京などの都市部に集中し、利用できる患者は全体のわずか1%に満たない。

 高齢化や心臓疾患の増加などを背景に、政府は急増する緩和ケア需要への対応を急いでいるが、改善は遅々として進んでいないのが現状だ。

 最大の要因は教育の不足にあり、患者側も医療者側も、病気そのものの治療のみに専念し、患者やその家族の苦痛や悲嘆に対するケアは置き去りにされたままだった。ホスピスの概念についてもあまり普及していない。中国の緩和ケアに最も必要なのは技術面よりも、社会全体の意識改善や医療関係者への啓蒙活動などメンタル面での改革と言えるだろう。

 ランキング上位10ヵ国は以下の通りである。

1位 イギリス
2位 オーストラリア
3位 ニュージーランド
4位 アイルランド
5位 ベルギー
6位 台湾
7位 ドイツ
8位 オランダ
9位 アメリカ
10位 フランス


大腸がん

2015-10-16 10:36:13 | がん

治りやすいが、見つかりにくい――。この30年で患者が5倍に増え、最も多いがんになりつつある大腸がん。「ステージ3」と呼ばれる段階でも80%は治る一方で、初期段階では特有の症状がない。BS日テレ「深層NEWS」に出演した光仁会第一病院(東京都葛飾区)の杉原健一院長は、大腸がんの早期発見のためにも、毎年の検診が重要だと訴えた。(構成 読売新聞編集委員 伊藤俊行)

◆食生活の変化と高齢化で、30年で5倍増

大腸がん患者の数は、この30年でおよそ5倍に増え、2015年は肺がんや胃がんの患者数を超える予想となっています。

その理由として、一般的によく言われているのは、食生活の欧米化、ライフスタイルの欧米化です。ただ、そのように言われ始めてから、ずいぶんと時間がたっています。食生活の変化によって大腸がんが増えてきたのは、だいたい1990年代後半までだと思われます。

それ以降の大腸がん増加の要因は、やはり高齢化社会になったことでしょう。

食生活の欧米化によって大腸がんが増えるというのは、肉をたくさん食べるようになったことによる変化です。とくに赤身の肉や加工肉をたくさん食べると、その消化のために、肝臓でできる胆汁酸が増えます。胆汁酸が腸の中に行くと、細菌によって二次胆汁酸になります。この二次胆汁酸に、発がん性があると言われています。肉食そのものが良くないということではなく、胆汁酸と腸内細菌の影響で、大腸がんが増えたと考えられます。

肉の種類としては、牛肉でも豚肉でも、一般的に赤肉が大腸がんに関連しているとされていて、魚や白身の鶏肉は関係がないと言われています。

高齢化による要因は、遺伝子変化の蓄積です。大腸がんは、遺伝子の変化の蓄積で発生すると考えられていて、だんだん年齢を重ねるごとに、遺伝子の変化が積み重なってくるわけです。このため、年齢が高くなるにつれて、大腸がんの罹患率が高くなるのです。高齢化が進行することで、大腸がんの患者はますます増えるようになると思います。

■ステージ3でも治る確率は8割

大腸がんは、他のがんと比べて進行が早いわけではありません。突然、大きながんや、進行したがんができるのではなく、最初は小さな「ポリープ」と言われるものが、だんだん大きくなり、がんになります。がんも小さなものからだんだん大きくなる過程を経ますから、例えば、小さなポリープができてから、手術が必要になるがんになるまでの期間は、少なくとも2年以上だと言われています。

がんの中では、大腸がんも胃がんと同様に、適切に治療すれば治りやすいものです。がんには進行度合いに応じて「ステージ」があります。大腸がんの場合、「ステージ3」までに発見されれば、治る確率がかなり高いと思います(図2)。

「ステージ0」は、粘膜の中にとどまっている状態です。その後、「浸潤」と言って、少しずつ大きくなって壁の中に入り込んでいくのですが、腸の中にとどまっている「ステージ1」や「ステージ2」であれば、かなりの確率で治ります。リンパ節転移があるものを「ステージ3」と言いますが、今の日本では、「ステージ3」の大腸がんでも、80%近くは治ると言われています。これが「ステージ4」になると、なかなか治すのは難しい。

■症状がない怖さ

ただ、大腸がんには、特有の症状がないという特徴があります。つまり、症状が出た時には、ある程度進んだ状態のがんだということなので、ここが怖い点です。ですから、症状のないうちに見つけることが大事なのです。

そのためには検診を受けることが不可欠ですが、その前提で、検診以前に気付く初期症状をまとめてみました。

(1) 便に粘液や血が混じる

(2) 下痢や便秘が続く

(3) お腹(なか)にしこりがある

(4) “残便感”がある

(5) 便意はあるが出ない

痔でも出血はありますが、痔の出血は便の周りに付着します。便を出した後も、血液がぽたぽたと落ちます。血の色も、鮮血と呼ばれる赤い血がまじります。また、便をする際に痛みもあります。これらが痔の出血の典型的な症状です。

これに対し、大腸がんの場合の出血は、便に血がまじっても排便の時に痛みがなかったり、便と血液がまじって黒っぽく見えたりという特徴があります。黒っぽい血がまじっていたら、痔だと思っていても、検査を受けた方がいいと思います。

下痢や便秘が続くという意味は、それまで1日1回便が出ていたのに、下痢をしやすくなったとか、便秘になりやすくなったという便通の変化が起きた状態のことです。

お腹のしこりは、がんがある程度大きくなると、触って分かるほどのしこりを感じるということです。

大腸がんの種類には、肛門に近い左(図4では向かって右)の方にできる直腸がんやS状結腸がん、右の方にできる上行結腸がんや盲腸がんがあります。

右(図4では向かって左)の方にできる上行結腸がんや盲腸がんは、なかなか症状が出ません。便の中に血がまじっても、攪拌(かくはん))されてしまって血液が分かりにくいのです。

肛門に近い左(図4では向かって右)の方のがんは、しこりができるほど大きくなる前に、便に血がまじるとか、便通異常といった、他の症状が出るようになります。つまり、しこりを感じるのは、右の方にできるがんです。

(4)の“残便感”は、直腸がんの一つの特徴です。便がすっきり出ないため、便が残っているような感じがすることです。(5)の便意があるのに便が出ないというのも、直腸がんの症状としてあります。

◆毎年の検診が大切

大腸がん検診は、自治体だと40歳以上になると受けられます。

具体的には、便の中に血が混じっているかどうかを調べる便潜血検査という方法を使っています。検診の日およびその前日に出た便の表面をこすり、容器の中に入れて病院に持っていく「2回法」が主流です。病院ではこれを調べて、便の中に血液があるかどうかを判断します。便の中に血が混じっていて陽性の結果が出れば、精密検査を受けることになります。

大腸がんができているのに、便潜血が陽性にならない人も14%~15%ほどいらっしゃいます。ただ、その時に見つからなくても、1年に1回、大腸がん検診を繰り返して受けていれば、次には見つかります。がんが見落とされていたとしても、1年ではそれほど急速に悪くはなりませんから、定期的に検診を受けることが大事なのです。

便潜血検査で陽性だった場合は、大腸の内視鏡検査、いわゆる大腸カメラか、おしりからバリウムを入れて検査する注腸検査の2種類の精密検査から選択をすることになります。

内視鏡検査の場合は、下剤を飲んで腸をきれいにしてから、肛門からカメラを入れて、腸の中を全部見ていく検査です。この検査が便利な点は、その場である程度、ポリープやがんが見えますし、そういう病変があれば、細胞をとってきて、良性か悪性か、つまりがんかどうかを判断できることです。

バリウム注腸検査は、同じように下剤を飲んで腸をきれいにした後、お尻からバリウムを入れて腸全体を映し出します。

内視鏡検査の場合は、多少、技術が必要で、慣れた先生が行った方がいいのに対し、バリウムの場合は、もう少し簡単にできます。

また、病変が非常に小さく、平らだと、注腸検査では見つけにくいので、内視鏡検査の方がいいと思います。病変がある程度の大きさであれば、注腸検査でも十分に発見できます。

残念ながら、血液検査では早期に大腸がんを見つけられませんから、肛門からカメラやバリウムを入れるのに抵抗を感じるという方も、ご自分の健康のためと思って、検査を受けていただきたいと思います。費用は病院によって多少異なりますが、大腸内視鏡検査だと6000円から2万円程度、注腸検査だと4000円か5000円ぐらいです。いずれも、保険が効きます。かつては大腸内視鏡検査で違和感を強く感じた人もいらっしゃったのですが、現在は検査機器も、医師の技術も向上していますので、不快感は相当に減ったと思います。便潜血検査で陽性ということであれば、ぜひ、大腸内視鏡検査を受けた方がいいでしょう。

大腸カメラによる検査の頻度は、以前にポリープがあって内視鏡で切除したり、大腸がんの手術をしたりした人で、病気がなにもない場合には、2年に1回ぐらいで結構です。ポリープや大腸がんの経験がなく、異常もない人は、毎年の便潜血検査をしっかり続けてください。

◆内視鏡治療、手術治療、抗がん剤治療、放射線治療

検診で大腸がんと診断されたら、どの程度のステージにあるのかを診断したうえで、治療法を決定します。

治療法には、内視鏡治療、手術治療、抗がん剤治療、放射線治療の4種類があります。

まず、内視鏡でがんを見て、粘膜だけにとどまっているがんや、多少は粘膜下層にまで入って行ってはいるものの早期がんであれば、内視鏡で切除します。それだけで治る場合もあります。精密検査の段階で発見して、そのまま切ってしまうこともあります。

ただ、内視鏡治療は腸の中にある病変やがんは取れますが、リンパ節に転移している可能性がある場合、リンパ節は切り取れません。その場合は、手術治療になります。

手術治療の基本は、ある程度リンパ節に転移している進行がんが相手ですので、しっかりリンパ節を取ってくることになります。従来は、大きく30センチくらいお腹を切って、その手術をしていたのですが、最近では腹腔(ふくくう))鏡をお腹の中に入れて、お腹の中を見ながら細い鉗子(かんし))を入れ、リンパ節郭清(かくせい)をすることができるようになりました。この方法だと、体の傷が小さいので、痛みも少なく、回復も早いので、手術して1週間前後で家に帰れるという利点があります。

病院によってはステージに関係なく、腹腔鏡手術を行っている施設もありますが、やはり、腹腔鏡手術のデメリットもあって、大きながんや、がんが腸の壁を破ってしまっているような場合は、腹腔鏡手術は控えた方がいいのではないかと考えています。

腹腔鏡手術とそうでない手術との治癒率の違いは、まだしっかりしたデータが出ていません。がんが腸の壁を破っている場合は、お腹の中にがん細胞がまき散らされる「腹膜播種(はしゅ)」が起こる可能性もあります。専門の先生とよく相談して、治療法を決めてください。

◆人工肛門

直腸がんが肛門近くにある場合、人工肛門になることがあります。

がんは、その部位だけを取ってくるのではなくて、周囲のリンパ節もとってきます。安全域を見て直腸がんの場合はがんから離れた2、3センチ肛門近くの腸まで切るわけですが、それが肛門に引っかかってしまうようだと、人工肛門の手術になります。

図6の赤い点のようなものが人工肛門で、腸の一部をお腹の壁に出したものです。そこにパウチという袋を張って、便を受けます。

便が肛門から出ずに、お腹の壁から出るのが人工肛門です。普通の肛門の場合は、肛門を広げて便を出したり、閉じて出ないようにしたりできるのですが、人工肛門の場合はその働きをする括約筋がないので、便をぐっと我慢するといった排便調節ができません。違いはそれだけで、あとは同じです。

なぜ、人工肛門を嫌がる人が多いかといえば、それまで排便をコントロールできていたのに、お腹の壁から便を出すために、見た目も悪いし、匂いも出るんじゃないか、便で汚れるのではないかという不安、そういうことによって日常生活に障害があると考えるからです。実は、人工肛門にならなかったとしても、直腸を大部分切り取って肛門の近くに腸をつないだ場合でも、直腸がなくなりますので、便を十分にためて一気に押し出すという直腸の作用がなくなってしまいます。便を十分にためられず、また、押し出せないために、便の回数が増えるということと、便を催してもじっと我慢できず、すぐにトイレに行かなければいけないので、なかなか、長時間の外出ができません。

最近は人工肛門に張るパウチが非常に良くなり、はがれるとか、臭うとか、外に漏れるということがありません。やはり、手術をする前に、人工肛門にならない方がいいのか、人工肛門にした方がいいのかを、ご自分のライフスタイルを考えて、医師とよく相談して決めた方がいいと思います。

抗がん剤治療や放射線治療は、それによってがんが完全に消えてしまうということは、まず、考えられません。手術で取り切れない場合の補完的な治療ということになります。

大腸がんになりやすい人は、大腸ポリープの経験者、血縁者に大腸がんの患者がいる人、偏食や不規則な生活をしている人、そして加齢(老化)の影響を受けている人です。

大腸ポリープには悪性と良性があります。悪性はがんですが、良性でも放置しておくと、だんだんがんになるポリープがあります(図7)。一度、そういうポリープを作った腸は、あちらこちらにポリープを作りますから、定期的に大腸内視鏡検査をした方がいいということになります。

赤肉とか加工肉の話を最初にいたしましたが、どれだけ食べたら大腸がんになりやすいのか、あるいは、どれだけ避けたらなりにくいのかという基準がありません。適度な運動をしていた方が大腸がんにならないとも言われますが、との程度の運動をしたらならないのか、なかなか目安がありません。やはり検診、検査をきちんと受ける、いわゆる2次予防ということになりますが、それが大切です。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=124400&from=yh