時事通信 7月4日(木)11時9分配信
カネボウ化粧品(東京)は4日、美白化粧品54製品を自主回収すると発表した。独自に開発して配合した医薬部外品の成分「ロドデノール」が原因で、肌がまだらに白くなったケースが確認されたためで、皮膚科医の指摘で同社製品の成分によることが発覚した。同社は現在までに39例を確認した。
自主回収の対象は、主力の化粧品ブランド「ブランシールスぺリア」「トワニー」「インプレス」などの一部製品。ロドデノールを配合した同社製品の累計出荷個数は約436万個。愛用者は約25万人に上るという。
夏坂真澄社長は同日午前、東京都内で記者会見し、「お客さまに多大な迷惑を掛け申し訳ない」と謝罪した上で、「一刻も早く回収するのが責務だ」と当面の対応方針を示した。肌のトラブルが確認された39人の治療費は補償する。
ロドデノール
http://kenko.it-lab.com/info.php/241/
http://www.dynamik-music.com/rhododenol.html
http://www.cosmesuki.net/cat37/post-192.html
http://www.kanebo-cosmetics.co.jp/company/rd/list/brightening/rhododenol.html
「メカニズムわからない」カネボウ化粧品・夏坂社長、まだら美白問題で困惑隠せず
産経新聞 7月4日(木)17時45分配信
「美白効果」をうたった化粧品を使って、肌がまだらに白くなる人がいた問題で、カネボウ化粧品の夏坂真澄社長が4日都内で会見し、謝罪した。社長との主なやりとりは以下の通り。
夏坂社長 「深く反省している。速やかな回収と原因究明、再発防止に取り組む」
--原因はわかったか
「正直なところメカニズムがわからない。日焼け止めにも使われており、日光との関係性を研究テーマに考えているが、あくまで仮説。万全の基準でやっていたと過信していた。全ての自主基準を再点検したい」
--厚労省からの指示は
「強制的な自主回収を命じられる薬事法上の重篤なものに当たらず、判断を委ねられた。選択肢は自主回収と注意表示の強化があったが、注意表記を強化しても使い続ける方のことを考え、自主回収に至った」
--不買などの影響は
「精いっぱい自主回収するしかない。数字的にはわからない。今後のわれわれの対応いかんだ。品質で失った信頼は品質でしか取り戻せない」
--誠意ある対応とは
「商品代金の返金は当然だが、心理的な不安に対して原因究明でしっかり答えを出すことではないか」
対象商品には、カネボウ化粧品が独自に開発した医薬部外品の美白有効成分が配合されていた。同社は「カネボウブランシールスペリア」など8ブランドの54製品、計約100万個を自主回収する。問題の製品を使用している顧客は約25万人いるもよう。
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