TNT - Intuition
ノルウェーからやってきたTNT。1989年発表の4作目アルバム『Intuition』に収録されているアルバム同名曲”Intuition”。ああ、懐かしい！懐かしい！懐かしい！
ジョー・リン・ターナー氏がバック・ボーカルで参加している。
心の音楽のふるさとにふさわしく、捨て曲なしの名盤で、このCDが出た当時は毎日のように聴いていた。日本のHR/HMファンには、ものすごく高く評価されて、歴史にその名を残した名盤中の名盤だったように思う。
本国ノルウェーでは、アルバムチャート最高位3位のヒット。
しかし、アメリカのビルボードアルバムチャートでは115位とふるわなかったらしい。
トニー・ハーネル氏の透明感あふれるハイトーンのボーカル。
ちなみにこの人はサンディエゴ出身のアメリカ人。
ロニー・ル・テクロ氏の誰にも真似できそうにない独特な質感のギター。
そしてゲスト参加Kjetil Bjerkestrand氏のキーボードは、HR/HMの新たな可能性を広げてくれた名演であったと個人的には思っている。この人独特のシンセの音作りがとても新鮮に感じられて、楽曲にヨーロピアンな香りと質感を与え、HR/HMにこうも違和感なくマッチするのかと、目からウロコだった。
ちなみに、バンド自体はメンバーチェンジを繰り返しつつ、現在も存続している模様。この『Intuition』のあと、グランジ、オルタナティブのブームの波に飲み込まれてしまい、作風をそっちに寄せていってしまう。セールス・人気も徐々にフェイドアウト。もし、時代に迎合せず、彼らの培ってきた音楽を貫いていたら、もっと違う結果になったのでは？と思わずにいられない。たらればの結果論だけれども。
今のところ2018年発表の『 XIII 』というアルバムが最新作となっているようだ。