今回からシリーズで紹介して行くのは、2004年8月に北海道の調査旅行で訪れたレアなスポットを順を追って投稿して参ります。
今回は、まさに今となっては立入りが禁止となっており見たくても見に行けない支笏湖湖畔にある『苔の洞門』の紹介です。
苔の洞門は、支笏湖の南 国道453号線沿いにあります。
ですが、平成13年に岩盤の一部が崩落し、内部に入ることができなくなり入り口付近に観覧台を設置して一般開放していたのですが、平成26年の大雨災害によりその観覧台が崩落し閉鎖となりました。その後復旧に向けていろいろ尽力をされていたそうですが継続的に落石等が確認されている状況などから、安全面を考慮し開放を断念。全面的な閉鎖となり現在に至っているそうです。
我々が訪れた時は2004年でしたので、一部ですがまだ一般開放されていた時期でしたので、今回ご紹介する写真は貴重なものかと思います。
現地案内(それぞれクリックして拡大)
エントランス 異世界に誘われるような不思議な感覚だったと記憶しています。
昼なお暗い石の回廊 静寂な雰囲気と苔の緑の美しさが広がります。
苔の洞門は、1739年の樽前山の噴火活動によって生じた溶結凝灰岩が、土石流によって次第に浸食されたことにより形成されたんだそうです。
高さ10mほど 上の方は、噴火当時の荒々しい溶岩が固まったままの状態です。
苔むされた石の回廊が続きます。
エビゴケやエゾチョウチンゴケをはじめ80種以上のコケが密生していて学術的にも貴重な場所なんだそうです。
自然の造形美と苔の繁茂した景観が融合した特別な場所として、多くの観光客や写真愛好家にとって魅力的なスポットとなっていただけに致し方ないとはいえ閉鎖は残念なことです。
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【マップ】
【5/27 追記】
マップをたまたま見ていて気になった場所がありました。
苔の洞門と同じく岩が回廊となっている箇所が同じ国道453号線沿いにありました。
《苔の回廊》
苔の洞門と同じ溶岩層が土石流などにより浸食し回廊となった場所の様です。同じく苔生されていて幻想的です。
ただし、こちらはメジャーな観光スポットでない様です。自己判断でお願いします。
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