京都と言えば、まず神社や仏閣の観光がメインで訪れる人が殆どだと思います。
ですが、京都には明治から大正にかけ建てられた歴史的な建造物と斬新なアイディアで設計された施設が多数あり今回訪れた場所もそんな施設が点在しています。
前回の東映太秦映画村を後にして、電車を乗り継ぎ京都市営地下鉄「蹴上」駅で下車
蹴上(けあげ)という珍しい地名について調べてみると興味深い記事をみつけました。
ひとつは「義経に関わる伝承」によるもの。もうひとつは「処刑を待つ罪人たちに纏わる伝承」がありました。後者はけして笑えない内容でした。
※以下のサイトが詳しいですので参考まで。
駅近くでランチを摂り日向大神宮を参拝(カテゴリを改めて紹介予定)したのち参道途中にある大神宮橋から分岐する疏水公園の散策路を南禅寺方面へと向かいました。
大神宮橋より 右奥が「蹴上疏水公園」になります。公園内を横切り南禅寺へ至ります。
写真の煉瓦造りの建物は「旧御所水道ポンプ室」です。設計は、迎賓館や赤坂離宮、京都国立博物館など手掛けた著名な建築家、片山東熊氏らで、京都御所に防火用水を送る目的で建てられた建物なんだそうです。トンネルは山際を通って滋賀県大津市の琵琶湖疏水口へと繋がっています。
蹴上船溜 停船場として、荷物の積み下ろしや船頭たちの休憩場所として利用されていたそうです。
蹴上インクライン 全長約582mの傾斜鉄道で、舟は蹴上船溜から台車に載せたまま貨物の積み下ろしをせずに、南禅寺船溜までの高低差をケーブルカーと同じ原理で運んでいたんだそうです。
明治~大正の頃の話で、斬新なアイディアとそれを具現化させた設計者と技術者たちに拍手を送りたいです。
義経地蔵 蹴上の地名の由来ともなった義経に纏わる伝承を伝えています。(前述リンク記事参照)
本願寺水道の水源地 ここから東本願寺までの市内地下約4.6㎞に埋設されたベルギー製鋳鉄管を通し東本願寺まで疏水を運んでいます。
電力を一切使わず、48mの高低差を用いて自然水圧で水を通しているのだそうで、ここも明治時代に整備された驚くべき施設です。
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