
蹴上インクラインの下を通る「ねじりまんぽ」
続いて南禅寺へと向かいます。途中蹴上インクラインの軌道下を通る煉瓦塀のトンネルがあります。このトンネルは通称「ねじりまんぽ」と呼ばれています。
「まんぽ」とはトンネルの事で「ねじれのあるトンネル」という意味になります。
何が捻じれているのかと申しますと…。

写真のトンネル内の煉瓦の積み方に注目してみてください。平積みではなく捻じれた感じで螺旋状に組まれています。これは、上の軌道を通る台車の荷重に耐えるために設計された技法でトンネル自体の坑道も斜めになっているんだそうです。当時の技術者たちの素晴らしい知恵です。

南禅寺 意外と初めての参詣でした。先に水路閣へと向かいます。

琵琶湖疏水の水路橋です。全長93.2m、高さ約9mの風格ある構造物で境内の景観に配慮し、日本の近代土木工学の礎を築いた田邉朔郎氏が設計・デザインを行いました。
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ここへ来ると誰もが撮りたくなる絶好の撮影ポイント

煉瓦、花崗岩造りの美しいアーチ型の橋脚で、 琵琶湖の疏水を今でも運んでおりデザインや環境に配慮しながら技術的にも素晴らしい設計と言えるでしょう。
続いて南禅寺を参詣して参りました。




途中で、敷石に描かれた幾何学文様に目が止まりました。
「なんだろう!?」と、思って後で調べたところ「南禅院参道彫刻」 と言うものだそうです。(詳細解説はこちら)何でも全部で5種類あったそうですがひとつ見逃してしまいました。

南禅寺 三門 登拝料 ¥600
歌舞伎の一節に、石川五右衛門がここから眺める境内の桜を見て「絶景かな、絶景かな」と言った有名なセリフがあります。
どんだけ「絶景なんだろう!?」と、興味本位が優先し搭乗してみる事にしました。

かなりの急階段ですので昇降には注意が必要です。

周囲は回廊となっています。

本堂方面

京都駅方面の眺望

市内御所方面の眺望

高さ22m 当時としてはかなりの高さであったことでしょう。紅葉や桜の季節であれば確かに「絶景」であったことでしょう。

本堂 全国の臨済宗の中で一番格式が高い寺院です。

天井の竜 日本の明治から大正にかけて活躍された京都出身日本画家 今尾景年氏作(上下逆にして掲載しています)
京都観光最後は、サクラさんのリクエストで「哲学の道」の散策へ。

「哲学の道」は銀閣寺と南禅寺(正確には、若王子神社)の間を結ぶ、約2kmに渡る遊歩道です。20世紀初期の哲学者 京都大学「 西田幾太郎(きたろう)」教授が、毎朝この道を歩いて思想に耽っていたことにちなんで名付けられたんだそうです。

南端の入口になるこの辺りは、まだ人も少なくひっそりとしていますが、桜や紅葉のシーズンともなると途中どこも観光客で溢れかえっています。

こちらの水路も琵琶湖よりの疏水となります。

流れは穏やかで高野川へと通じています。

大豊神社 ネズミが狛犬の神社で有名です。
この先もう暫く散策したあとは、鹿ケ谷通り沿い最寄りバス停より京都駅へ帰りました。

この日の総歩数は2万歩越え 良く歩いた一日でした。
今回の京都行きは、久しぶりにベタな観光地を巡りましたが、既に10回以上は訪れてはいますが、まだまだ知らない京都の一面もあって幾度訪れても京都の魅力は尽きません。
【マップ】
次回からは参拝した各神社を紹介して参ります。
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