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【雑学】関東と関西で、ひなまつりの「ひな壇」のお内裏様の位置が異なる理由が深かった

2025-03-02 09:06:44 | 徒然
 先日甥っ子の長女の初節句の写真を会話の流れで同僚に見せたところ…。

「あら!?お内裏様の飾り方が左右逆よ!と言われました。」
彼女曰く。向かって右側が男雛で、左側に女雛が来るんだそうです。
確かに飾ってあるのは、言われるように左右逆になっています。

そこで、少し調べてみたところ歴史的にもなかなか興味深い背景があったので、雑学として紹介したいと思います。
まず、この時期になるとデパートなどで飾られる雛壇はと言うと?

東京のデパートなどで普通に目にする雛壇です。これを見ると甥っ子のところのお内裏様の飾り方は間違っていません。
ですが、実は近畿方面、それも主に京都地域は飾り方が異なる事実を今回調べていて初めて知りました。

確かに男雛が向かって右になっています。京雛と言うそうです。対して関東のものは「関東雛」と呼ぶそうです。

 だったら、格式のある天皇皇后両陛下の立ち位置は、どうだったか?と、ふと思い即位の礼の際のお写真を確認してみました。

高御座にお立ちになった陛下は向かって左側です。

では、遡って明治天皇と昭憲皇后様のお姿は…。

 お二人が収まったお写真は、見つけられませんでしたが大抵は上の様な肖像画を良く目に致します。明治天皇は、向かって右側にお立ちになっています。
もう少し深く調べて見るとどうやらこの立ち位置は、日本の古式の伝統に起因している事がわかりました。
 日本には古くから「左方上位(左側の方が位が高い)」という考え方がありました。ですから左大臣と右大臣では、左大臣の方が格上になります。神社で手水を使うときに左手から清めるのも同じ理由です。
雛人形は平安貴族の姿をしていますが、平安時代の帝は、妃の左側(向かって右)へ座っていました。京都と関西の一部では、そのしきたりに従って、内裏雛を並べているのです。
一方現在の皇室では、天皇は必ず皇后の右側(向かって左側)に立たれます。座られる場合も右側です。この位置の取り方は、西洋式のルールにのっとっています。明治時代の終わり頃から日本でも西洋に準じて、このルールが取り入れられました。こちらより引用)
【補足】
古代日本は、中国の思想の影響を受け「左」が上位「右」が、下位とされていました。これは、天皇が南を向いて立った際に、日が昇る東側(左)を上位とする「天子南面」という考え方に由来しています。
「天子(天皇)は北を背にして南を向いて政務を執行する」
京都の平安京は、中国の都にならって造営されたため、天皇が居住する内裏が北側中央に設けられ、内裏から南に向かって都全体を見渡せる位置になっているのは、これらの所以からです。

【まとめ】
以上の様にお内裏様の飾り方には、どちらが正しいという決まりごとは無く、地域ごとに受け継がれてきた伝統が反映されているので、現在は自由に飾ってかまわないようです。

PS:サトーハチロー氏の書いた童謡「ひなまつり」の有名な歌詞に
「おだいりさま と おひなさま~♩」
と、ありますが「お内裏様」とは「男雛と女雛」一対を意味し「お雛様」は雛人形全体の総称ですので間違えです。チコちゃんが以前言っていました。


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