響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

『グッドバイレーニン』を観賞

2014-08-25 | 音楽制作

写真は昨日のライブ後の集合写真 photo by Gomesan

そういえば、先日ヒビキと『グッドバイレーニン』というドキュメンタリー映画を見に行った。昨今、コドモがドキュメンタリーを見るのはよいだろうと思ったのだが、それに実際ところどころよくみてはいたようなのだが、終わってから「もうとにかく眠くて眠くてしょうがなかった」というので驚いた。

で、はたと気づいたのだけれども。

そうなのだ、ドキュメンタリーフィルムには「映画音楽」がないのであります。ちっちゃいころ、なんであんなに『Cars』が好きだったかといえば、主題歌をはじめちょっと古いアメリカの元気な音楽が好きだったからで、こないだもCourseraのコースでアメリカ南部の文化的諸元を訪ねるようなコースの紹介ビデオで、「それはすごい濃いですねえ」などとリアクションするのも、音優先だからに他ならない。

人間の情報のインプットは、90%以上が視覚情報と言われていますが、おそらくヒビキの場合、耳からの情報がかなりの割合を占めているのではないだろうか。音楽の進行のサブラインとして、映像が流れている、という順序なのではないか、とさえ、思われる。

というわけで、昨今はまっているのが『あまちゃん』ですよ。周回遅れの大ブーム。(笑)

トイピアノがプラグイン!音楽制作の世界は、いまどうなっておるのか。

2010-02-20 | 音楽制作


↑こちらは、High ResolutionのUltimateSoundBankというものだそうである。

このプラグイン、仙波師匠がよく振っている「カウ」の絵のフリモノをはじめオモチャ族一式、鉄琴木琴類、おもちゃ弦楽器(トイギター)類、そしてクラシックイタチの好きなトイピアノ、自動演奏装置やオルゴールなど(ロボット系)、さらにハーモニカ類とふえ類、そしてからにラッパ類、ととにかくぎっしり詰まった音源集なのだそうだ。すごい。ほしい。

本の雑誌 321号
本の雑誌編集部
本の雑誌社

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↑こちらは、「いま書評はどうなっておるのか」というタイトルが朝日のサンヤツで目を引いた一冊。

くるりとユーミンが、今、ウチブーム。

2010-01-17 | 音楽制作
夫のブログ「ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版」でもすでにご紹介しているくるりとユーミンの新譜。そもそもはgapの企画で実現したコラボレーションのようです。で、CDが売れないなら、本にしちゃえ! というわけで、ジャンルは「和書」のCDなのであります。

シャツを洗えば くるりとユーミン (CD)

宝島社

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夫と違って流通形態に特段感想はないのだけれど、デザインワークがなんとなくぴんと来ないなあ。なんでピンクとブルーなのか、あと、写真もgapと思うとわかるとはいえ、ジャケットの中面の写真として見ると、うーん。。。ピンクとブルーというデザインとも人間性別のような……。

しかしまあ、曲は夫はもちろん、ヒビキものりのりで、いまウチでもっともホッとな一曲なのであります。

どれどれ、と最後発の私ことクラシックイタチが、やおら聴くのでありますが、でもって言うことは……

「ユーミンの「太陽が……」というところが、ベートーベンの第九のバリトンですよ」

夫は、ユーミンが入ってくる前に転調しているということをさかんに指摘していて、そこがいかにも上がるというところが気になるらしいのだが、そこは「細工は流々」という真骨頂であって、すべては「太陽が……」という、そのまさに太陽が昇ってくる、ユーミンのボーカルでできたハイライトのためにあるのだ。

するとヒビキ、

「朝になると、夜とは違うんだよ」

ビンゴ!
そうなんだよ、私ことクラシックイタチが言いたかったのも、そのことなんですよ。

**ご参考**
PVや、この曲の特設ページへのリンクもあります↓

ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版
くるりとユーミンの「シャツを洗えば」は、いいなぁ。いい曲だ。
2010年01月15日 23時41分13秒


くるりとユーミンの「シャツを洗えば」新宿のブックファーストで買いました。
2010年01月16日 23時47分06秒


マトリックスーAaliyahーSTUDIO 4℃ー宇多田ヒカル、パズルのように。

2009-11-09 | 音楽制作
うーん。知らなかったというだけなんですが。ここまできれいにつながるとは思いませんでした。

今準備している原稿に関連して、たらたらとマトリックスのwikipediaページを見ていた、というところから話は始まります。この場合はSF映画と音楽のように、2、3のテーマがぶつかると、すごく事象がつながりやすくなるんだと思います。

マトリックスという映画は、みなさんご存知のように、たいへんヒットというか、話題になりましたよね。その続編に出演が決まっていたAaliyahという子供の時からその才能を発揮していた歌手で女優の方が、突然飛行機事故でなくなるんです。弱冠22歳。そのせいもあってか、あまり日本では知られていないかと思います。(私は知りませんでした)

一方マトリックスってどういう話なの、という解説にあたるアニメーションが製作されており、これがアニマトリックスという作品なのですが、この製作の半分以上ぐらいが「STUDIO 4℃」なのです。そう、あの楽器フェアのイラストを描いていたSTUDIO 4℃です。それは宇多田ヒカルさんのミュージックビデオを作っているSTUDIO 4℃なのです。

Aaliyahは何かクリップをまず観てください。
Aaliyah - The One I Gave My Heart To
http://www.youtube.com/watch?v=jnFKa8iuwHU&feature=related


これはちょっとマトリックスっぽい↓
Aaliyah feat. Timbaland - Try Again
http://www.youtube.com/watch?v=nEF_-IcnQC4&feature=related


アニメもあったりして↓
Aaliyah - I Care 4 U
http://www.youtube.com/watch?v=krxJUN5RFYY&feature=related


ついでに必見必聴↓
Marvin Gaye - Got to give it up
http://www.youtube.com/watch?v=hcyw9QJwfY0&feature=related


で、まあAaliyahはやっぱり宇多田ヒカルさんにも影響を与えていると思います。ビデオの作り方(アニメでなく実写の部分)とかも、はっとします。

体験について記すと、なぜかひっきーの話に。

2009-05-10 | 音楽制作
台風一過2

ブログって、毎日毎日、自分の身に起きたことを書いていくわけなので、なにか起きたことが、自分にとってどうだったのか、どう思ったのかということを、いちいち言語化することになる。別にさして自分を見つめ得ているわけでもないだろうし、気持ちを正確に再現し得ているわけでもないだろうが、そうは言っても、書かないよりは絶大に、はっきりとさせる、という効果があるのであります。

ところで、このブログを始めるはるか以前、2001年に、つまりヒビキが生まれたときのことを、それから1ヶ月ぐらいで詳細に思い出しながら書き、半年ぐらいかけて直した「分娩記」という約15000字の文章がある。

これになぜ出番があるかというと、これから出産するという人に、「どうだった?」と問われるので、どうだったかなあと思い出すときに読みなおすからだ。だいたい1年に1回ぐらいだろうか。

それで読み直して、へえ、と、実はこれが、毎回思うのであります。なぜって、完全に忘れてるから。ただそのことはもう、書いているときからそうだろうと思っていたので、そのときに再現できるようにと思って、必死に忘れまい、思い出せ、として書いていったものなのであります。

そう思うと、子供が生まれたときのことって、意外と書かれていないでしょう? 結構男性がそれらしく書いていたりしてね。

ま、そーゆーことはともかく、このように世の中にはいろんな体験があって、それがとくに初めての場合には、非常に印象深いし、また印象深いから生涯忘れないというわけでもないのである。そういうものもあるかもしれないが、記さなければ、記録しなければ、激しく忘れてしまう。

ただそれ自体はひとに見せて、見せてもらってよかったというものなのかどうかわからぬし、あとからそればかりが真実と思う必要もないのだけれど、本人にとっては意義があると思います。ささやかな話ですが。だから小学生のみんなが、「12歳の文学賞」に応募することもすごくいいと思うと同時に、そういう「文学」というような価値はともかく、自分の体験を、自分は体験したんだってことをちゃんと言うように記したり、デジカメで記録したりってことをしたら、それは面白いと思うなあ。私は。私もおとななりにそれをやっております。

ついでに、ここでやっぱり再燃!してしまいますが、宇多田ヒカルさんの歌詞、曲づくりというのは、こういう体験にあふれている。そんなところも聴きどころのひとつかと。

シンセ育ち、コンピュータミュージック育ち、ケータイ育ち。

2009-02-27 | 音楽制作


着メロのダウンロードがこれほどさかんになる前は、自分の好きなメロディを作って、効果音をカスタマイズして、というアソビがあったように思うのだけれど、あっという間に終わってしまったように見えるがどうなんだろうか。

ウチでは「ひと昔前のケータイ」というのが、通信を切ることで消費電力もおさえることができるので(アンテナを探すための電力消費がないようにしておくわけである)、これを音楽コドモのヒビキにあげたところ、ごく簡単な作曲ツールとして熱心に使っている。

もともとは、いろいろな有名曲が、(同時発音数と音源の種類の関係で)やたらとおもしろいアレンジになっているのをヒビキが大いに喜んで、いつも話の種にしていた……かと思ったら、そのうち効果音を変えたり、自分で電話の番号キーを使った打ち込みで、曲を作ったりして、目覚ましの音色に使ったり……とやり始めたのである。

逆に言うと、今のケータイにはこういう機能は付いているのだろうか?

なんというか、風俗的に古くて恐縮なのだが、音楽といっても宴会芸もあれば、カラオケでウケる何かというのもあるし、楽器はまったくだめで歌う人もあれば、英語の歌とかコーラスとか独自の背景をプレゼンテーションする人もいるわけで、……要はいろいろな使い方をするのだとすると、そのうちケータイに音楽ができる機能が載ってくる、という考えは実にリアリティがある。

実際、2009年新春のApple Store kids workshopでも、特に音楽的なものを作っているというわけではなくても、子供たちのほとんど全員が「つくる」ことを楽しんでいた。

少し以前にSuikaペンギンが、ギターやなんかを弾くようなビジュアルで登場したのだが、あの時ははっとしたものだ。(ちょっとバブルっぽかったけど)

ひとくちに作曲といっても、どんな音楽ニーズ──ジャンルじゃなくて、たとえばヒット歌謡曲と着メロでは形式というか長さというか語りうること・聴きたいことが違う──があるのか、時代によってさまざまなものだ。

新しい世代は、どんなふうに「作曲」するんだろう?
(つづく)

いま一番ホットな作曲ツール、TENORI-ON

2009-02-26 | 音楽制作
TENORI-ON@文化庁メディア芸術祭

先日、文化庁メディア芸術祭@国立新美術館へ行った。 (行った話は「科学と広告のブログ」の方へ書いてしまったので、よかったらこちらをご覧ください。)

そこで大人気だったもののひとつが、岩井俊雄デザインの直感的音楽制作・演奏ツール、ヤマハ「TENORI-ON」だ。TENORI-ONには16×16の丸いボタンがついていて、持ちやすいような“へり”がある。これは何かを思い出させる、……そうだそうだ、オセロです。ちなみにオセロは8行8列。ということは64個の格子であるのに対して、TENORI-ONの丸いボタンは256ということになりますね。

文化庁メディア芸術祭のTENORI-ONブースはやたらと混んでいたので、実は私はまだTENORI-ONを触ったことはない。だけど、現在は購入もできる。ちなみにこちら↓

販売中
TENORI-ON 「TNR-W」Web Shop
121,000円


いつか別の機会にプログラミングと民生用シンセについて浅~く考えてみたいと思うけれども、とにかく、TENORI-ONはこのボタンを使って演奏する。これが鍵盤楽器の最新形だと考えると、ピアノのようにボタンのひとつひとつがある「音程・音色だけ」を担っているのではなく、選んだモードによって何らかの役割を果たす「ファンクションキー」なのだと思えばいいのだろう。じゃあ自由にファンクションを割り当てられるのかというと、プリペイドですよということなのかと、説明を見たかぎりでは、クラシックイタチは想像する。触ったことのある夫の話では、もっと感覚的に、たとえばぐる~んと円を描くとかいった感じで演奏したりするんだそうだ。

ところで上掲の文化庁メディア芸術祭での展示の様子は、あれはあくまでもディスプレイで、↓のような投写機で流しているだけ。実物は「てのり」サイズで、「ルミン」のような(ミブリというのもあったが)人の身体的な動きで演奏でき、「ON-OFF」の液晶で操作する。すばらしいネーミングである。
TENORI-ON@文化庁メディア芸術祭、投写機

Apple Store銀座から、大阪弁のコスモスへ。

2009-01-08 | 音楽制作
アップルストアのキッズワークショップ

先日のApple Storeのキッズワークショップの講師の方が、のっけに

「これから大阪弁でしゃべるからな」

と念のためおことわりという感じで話し始めたのだが、そのことが日を降るにつれて忘れがたくなってきた。標準語などというものの中には日本語はない──なんてクラシックイタチ(私のことです)が言うと、意外だなあ、と思う知り合いは案外多い、とは思う。私は生まれてこのかた東京~神奈川というエリアにしか住んだことがないし、まれに「大阪弁」を真似たところで「まったくわかってない」というリアクションをもらうのがオチである。

ともかく。大阪弁による、コドモたちへの、コンピュータの説明というのは、たいへんすばらしかったのである。私だってまさか銀座のアップルストアで関西弁を再々発見するなどとは微塵だに予想しなかった。だが大阪弁は、自分に馴染みのない考えや言葉を天降り式に導入する、ということを断固拒否するのである。

たとえば、○○という操作をするには「コマンドキーを押しながらTを押す」という説明では、このコマンドキーを導入しなければならない。すると

「あのな、コマンドキーっていうのがあるんやけどな」となる。

アップルのソフトではスペースバーを再生ヘッドの移動に使うのだが、このスペースバーの導入さえ
「手前のほうに長いキーがあるやん、それスペースバーっていうねん」とかってなる。

なにしろ大阪弁はよくわからないのですごいまちごうてると思うねんけど、ま無理ですわ、急には。

とにかく。この説明のおかげで、「スペースバー」が、日頃考えたこともないようなキャラクターというか、存在感を持って立ち現れてくるのである……まったく、ありありと。──いやあ、関西弁には日本語のあらゆるノウハウが詰まっているなあ。

もちろん、スペースキーはスペースキーに過ぎない。だからキーのひとつひとつが別に親しみやすくなくたっていいのだけれど、初めて習う人は、ああこれがスペースバーかというように覚えやすいだろう。なぜなら「スペースバー」とその物を単に1対1対応させているだけではないからだ。だとすれば、ふと、関西出身の村上春樹氏が「翻訳」にこだわる理由のひとつに思い当たったような気さえする、午前の銀座のアップルストアであったのですよ。

ドラムで作曲する、というのはアリなんだろうか?

2009-01-07 | 音楽制作
ガレージバンド音楽制作中

前回に引き続き、アップルストアのキッズワークショップの話。で、ヒビキはどうしていたのか、というのが今回の話である。

実はヒビキはMacのガレージバンドでは、「ただひとつの」曲しか作らない。いったいどうなっていてどういうことなのか、未だ親たちには不明なのであるが、内蔵音源にあるララドレミ、ララドレ、というひとつのフレーズを使って、曲を作るのである。曲を作るといっても、サンプル音源を使って作る場合、オリジナルなメロディはないわけであるから、どうしてもサウンドスケッチのような雰囲気になる。

だがヒビキがやろうとしているのはそういうある意味「オシャレ」なこととも違って、やはり1曲作るという感覚なんだと思う。自分でも時々歌を作るが、ただいつでも、それらはとても短いのである。たとえば紅白にも出場したポリリズムなんかはとても短いですよね。短いフレーズを繰り返して全体として1曲になっている。ただポリリズムは2つのメロディがあるけれども、あれがさらに1つしかないという感じ。

で、そのようにメロディっぽいサンプル音源を使うと、ふつうはコドモには手に負えないのだろうが、ヒビキはもともと曲だと思っているから、同じメロディでも一つは次へ続く、もうひとつはフィルへ向かうリズムセクションの音源を選んで、何小節か分を作ってしまい、あとはループをかけるのだ。

というのが、どうもヒビキが音楽制作でやっていることなのである。

ここまで書いてきてようやく思い出したが、以前のワークショップの時は、リズムにどういう音を入れるか、どれだけ重ねられるかというのを試していた。今回は左右の音の振り分け、パートごとの強弱を入念にやっていたなあ。もしかしてキミ、スタジオ好き? という感じの、クラシックイタチの世代では高校2、3年生時代に若干そういうマニアがいたかもという嗜好性である。

それからどうしてそういうアイデアが思いつくのかわからないが──考えてみると、もしかしたらメロディの音源の音色が思い出させたのかもしれない……──グロッケンのパートなんかも試していた。つまり、ある程度作ったところで、グロッケンが違うメロディを弾くのを足してみたらどうだろうというわけである。(よくないと思ったらしく、何度か聴いてから却下)それからブタの鳴き声みたいのを録音して「ゴスペル」の音色にしたやつを面白がっていたが、結局は使わなかった。常人には思いつかないようないろんなジャンルの音色を試してみること、よくなければ使わないこと──とくれば、パーカッショニスト仙波師匠の教えに通ずるのである。

ところでレクチャーのスタッフの方が外部のMIDIキーボードでドラムのパートを録音していたのだが、不思議そうに見ていたヒビキ、帰り際になって、

「あれさ、スタジオで(ドラムセットを)叩いたやつをこれ(Mac)で録音すればいいよねえ?」

と、それまできっと「?」になっていたことがようやく質問のていを成したよう。

「フィルを録音するときは、最後のシンバルは(次の小節の1拍目になるので)叩かないでおけばいいんだよね?」

と、サンプル音源のロジックで考えているようだ。うーん、ヒビキくん、それだとあべこべなのでは? と古い私は思わぬでもないが。だがその前にだ、そもそも、ドラムから発想してメロディがある曲になるんだろうか? それともなんらかのメロディありきでの音楽制作というイメージなんだろうか? またまたコドモ的音楽宇宙の謎の深まる、音楽制作体験なのでありました。

[Apple Store 新春キッズワークショップで音楽制作を体験 2009]
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アップルストアで音楽制作「Garage Band」を体験。

2009-01-06 | 音楽制作
アップルストアTシャツ

確か1年半前ぐらいにやはりガレージバンドの音楽制作のキッズワークショップに参加して、その時は「クリックとは?」「ドラッグとは?」といったところからヒビキには初体験という状況だったのだが、今年はめでたくそういう面倒がないうえに、レクチャーをしているスタッフの方が見本でやっているところと、はいやって!というところがあるのをヒビキがちゃんと聞き分けて進めていけるのとで、親としては非常に落ち着いて(つまり口出しせずに)参加というか見学することができた。

いやあ、「身内にパソコンを教える」というのはなかなかキビシイ経験であるが、相手がコドモとなるととたんに親の特権で次々「メイレイ」してしまったりするから要注意なのである。

参加者のコドモたちは総勢11名(1名欠席)で、半数が音楽のレッスンをしていない、残りの半数がなんとピアノのレッスンをしている子供たち。(うーん、ピアノを習うというのはやはり今でも音楽レッスンの中で最もポピュラーなのか、それともピアノと音楽制作というものにより深いつながりがあるのだろうか?)残りの1がドラムとバイオリンを習っています!という変則ワザのヒビキであった。

毎回とても応募の多いアップルストアのキッズワークショップなので、過去に参加していながらまた参加するのはどうかとも思ったのだが、実際に参加してみると、たぶんガレージバンドという音楽制作ソフトそのものも進化しているものとみえて、たいへん有意義であった。

前回のレクチャーは、趣旨としては大きく「豊富なプリセット音源で選ぶだけでかっこいいサウンド作品のできあがり」といったもので、とにかくいろんなプリセットパーツを選んでトラックに載せて、繰り返したり、ボイス(セリフ)を録音したりしてできあがり、という流れだった。つまり別に音楽を作ろうという気がなくても、画像や映像になんか音を足したいな、という時などに、誰でも簡単に音が作れる、という感じだったのだ。

それと比べると、今回は音楽を作りたいと思ったら、こういうことをしたいよね、それにはガレージバンドではこうしたらできるんだよ、という流れが感じられた。それはかなり本音で自然な要求の流れであり、その実現の仕方としてマシンの機能がうまく説明されるのが、またわかりやすかった。

どちらがよくてどちらが悪いというのではなくて、ユーザにとってガレージバンドがどういうソフトかというところが変化したのだと思う。また面白いことに、ソフトの進化に応じてレクチャーも前回よりも今回のほうがアドバンスドなのかというと、内容的にはそうであるはずなのだが、逆に言うと、どうすればいいかがかなり指示された形になるために、コドモたちが自分でどういうアイデアを思いつけばいいのかがわかるので、それらしく高度なものになる確率は100倍ぐらい上がっているのである。前回はどちらかというとやり方はわかったけれども、単に組み合わせにしてもじゃあどうすればいいのか、アイデアがない子供たちが多かったように思う(単に周囲のコドモを見回して、聞こえてくる音とか、できあがりのトラック数の少なさとかいったレベルだが)。今回は知っている歌を吹き込んだり、ナレーションを付けたりしているコドモもいて、自分なりのアイデアを盛り込んでいる様子が伝わってきた。(つづく)

[Apple Store 新春キッズワークショップで音楽制作を体験 2009]
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Apple Store恒例のキッズワークショップへGO!

2009-01-05 | 音楽制作
キッズワークショップ
いやはや。昨晩はまいりました。ウチ猫のみゅーが(まったくのマンション猫なのに)大疾走。一晩中どこかへ隠れていて、今朝、マンションの南面の日のあたる草むらに出てきて、地面に這いつくばってるところを発見。毛布にくるんで担いで、ってまあ、人間の救助みたいに帰宅したのでした。

でもってこのたびは、かつてヒビキが1回参加したことのあるApple Store Kids' Workshopの新年特別催事。例によって、音楽制作、であります。(写真やムービーは行かないんだよね、これが)Apple Store Ginzaを目指して、まだまだ正月の人通りの多い銀座へ行ってまいりました。

というわけでこの続きは明日早々にアップいたします。今日はChasing the Crownならぬ猫追いで疲れました。。。とほ。

Elton John
21 at 33
Mercury
この1曲目が「Chasing the Crown」という歌
amazonへ


[Apple Store 新春キッズワークショップで音楽制作を体験 2009]
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クラシックの楽譜をフリーでダウンロードする。

2008-10-23 | 音楽制作
楽譜にもパブリックドメインがあるのを知った。

International Music Score Library Project(IMSLP)

これはすごい。実際には販売されている楽譜のほうが、製本・用紙等が違うので使いやすいと思うけれども、それでもちょっと見てみたり、少なくとも弾けそうかどうかチャレンジしてみたり、1つの曲をさまざまなバージョンで比較したりという研究にも役立ちそうだ。

ちなみに──

フレドリック・ショパン
http://imslp.org/wiki/Category:Chopin%2C_Frederic


ショパンには100のページがあり、たとえば4つのバラード、15のマズルカ、12のポロネーズなどが収められている。ちなみに最後にリストされているワルツ作品70をクリックすると、同じ曲を記したいくつかの楽譜があり、どれかのファイルを選べば、pdfファイルでダウンロードできる。(サイトでは自由にダウンロードを許可するが、著作権についてユーザは自国の法律に従うこと、という形になっている)。

大鉄道博覧会@江戸東京博物館でGarageBandに遭遇

2007-08-22 | 音楽制作
ヒビキが電車好きだというので、親バカ父友の方から券を譲っていただき、
先日ヒビキと親バカ母で、両国の江戸東京博物館へGO!


親バカ母、実は、この江戸東京博物館へ行くのは初めて。
1993年3月28日開館とあるから、大江戸線の両国駅開通2000年12月12日よりずいぶん前になるわけだが、あの1階が吹き抜けている構造が地震に対してどうかなあ~という思いが、遠ざけていたのである。(杞憂)

企画展の電車のほうは相も変わらず、コドモたち、マゴたちでいっぱい。特に秋葉原の交通博物館がなくなって以来、埼玉に新交通博物館が完成までの間にあたる夏休みということで、企画されたものと思われた。網羅的ではないけど、ちょっと興味付けになるようなテーマを意識したものという印象で、電車ものはこうやるんだぜという手慣れ過ぎた感じがないのもシロートには好印象。

一方、常設展は行くつもりではなかったのだが、これが行ってみるとEDO side / TOKYO sideと分かれた建物のセットとなっていて、この2つの街を、大桟橋から見下ろすという構造の展示室なのであった。いやとにかく空洞だらけの建物。建てるの大変そう。。。

で、電車の企画展のほうで奥の一室が鉄道模型を普及啓蒙しよう(これって啓蒙かどうかはともかく)というブースになっていて、精巧な鉄道模型で有名なKATOという会社などが中心となって出展していたのだが、これまた隅っこに「ビデオ鑑賞コーナー」があって会場内に音声が流れてくる。

と、あれれ──これ、「音楽制作」じゃん。
というわけでヒビキを親バカ母が顔を見合わせたんだが、そう、KATOの鉄道模型を楽しもう的プロモビデオの音楽には、AppleのGarageBandのサンプル音源が使われていたのである。
しかもヒビキが選んだやつ。
でもって、続くフレーズも、ヒビキによれば「音楽制作(GarageBandのこと)」に入っているのだそう。

へえー、GarageBandで作ってるんだ。サンプル音源っていかにたくさんあっても、ちょっと使っている間にぜんぜんない、って思うようになっちゃうんだよね。パーカッションしかないのに、ステージで絶対に音源を使わないともともの爪の垢を煎じて、サンプル音源を越えたGarageBand活用へと進んでくれたまえよ、ヒビキくん。

というわけで久しぶりに音楽と電車がクロスオーバしたバカ暑の週末であった。


右手に見えるのが国技館

親バカ父バンド練習 vs コドモ音楽制作

2007-06-27 | 音楽制作
「ねえちょっとこれヒビキが作ったんだよ」
と、小学一年生の音楽コドモがアップルストアのワークショップで習い覚えてきた「音楽制作」を、じぶんひとりでやって作った曲を聴かせてやっても、親バカ父、いまいちフキゲン。

「あんまり好きじゃないんだよね。」というのは、切り貼りみたいにして音楽ができるのが、だそうである。「レゴじゃあるまいし」
レゴってさ、じゃあ積み木だったらええんかい、と親バカ母は思うのだが。別の話ですけど、主にレゴを使ったアニメーションの1ジャンルであるBrick Moviesなんぞは、親バカ母は大好きだけれどもなあ。

しかし親バカ・楽器いのち&バンド人生・父には、コンピュータ・ミュージックというのは、どうやら苦手とかいうのを通り越して、マッチングし得ないもののようである。親バカ父の音楽関係の友人たちもみんな楽器を演奏するヒトビトであることもあり、マインドは似通っているものと思われる。

親バカ母には到底わからないことなので、とりあえずフラットに考えるとですよ、彼らは楽器が大好きでその楽しさが大好きなわけだから、コンピュータ・ミュージックをやらなくたって別に構わない。一方で、音楽が好きな新しい子が、コンピュータ・ミュージックで遊んで楽しんでて、それはわかんないかもしれないけど、一向にいいじゃないですか。

それに音楽制作ということをやろうとしたらば、とっても合理的なツールですよね。「音楽制作」がやりたいんで、「楽器」がやりたいわけではないとしたら、目的と手段が合っているわけだし……。もちろんそういったツールで作った曲とそうでなくたとえばバンドなんかで作った曲とが違うのは当たり前で、そこにはたとえば使用方法(視聴スタイル)の違いなんかもあるだろうし、そうすると形式なんかも違ってきたりもするのでしょうね。──うーん、ところがそう言ってもだめなんだよね、なぜか。やっぱり親バカ母には、到底わからないです。

さてはて、そんな親バカ父のバンド練習に、ヒビキもついていくことになったのが、AppleStoreでのレクチャーの翌、日曜日。2時間程度なら大丈夫だろうとのことで、新宿にある某スタジオへ親バカ父とふたりでGO!


photo by mr. ikoi shikishima

終わったところでヒビキに逢って様子を聞いたところ、バンド(ニューウェイブ)は面白かったんだそう。最初の半分はスタジオで聴いて過ごしたようだ。
「で、あとの半分は?」
「音楽制作」
やっぱり。あとで親バカ父にきくと、寄ってきて耳打ちで「おんがくせいさく」と言ったのだそうである。「Mac貸して」という意味だ。
「そのあとMacのあるところへいったら」というのは、ソフマップだったようだ。「作った曲が入っていて、それがよかった」のだそうである。
「どういう曲?」
「ロックなんだけど、ジャズっぽい」
なるほど。どのような楽器のどのようなパターンがどうなってということを話していたが、親バカ母、いまいちわからず。

そこへ、自分も1曲作って置いてきたそうです(笑)。

音楽制作「面白め」、の作品

2007-06-26 | 音楽制作
アップルストア銀座でのキッズ向け音楽制作体験のワークショップで、すっかりコンピュータ・ミュージックにはまってしまったヒビキ、家へ帰ってから
「ウチのMacでもできるよ」
と言うと、一瞬目が“きらりん”。コドモのきらりんはマジなので、「年寄りめ」の親バカたちはどうしても笑ってしまう。

ところが親バカ母のはMacOS10.2で、バンドルされていないのか、アプリが見つからない。そこでレクチャーのあと仕事へ行ってしまった親バカ父に電話して、家のMacを使う許可を得ることに。

この「GarageBand」というソフトだけを使っているぶんには、ヒビキの操作にあやしい点はなかったので、まデータ消しちゃったりとかは、だいじょぶか、ということで、使わせてやることにする。レクチャーで作った曲が、おそらく全体の音量を上げすぎたかなにかで、ぼっこんぼっこんいう重低音が録音されてしまったのが、ヒビキ、どうしてもなおしたい、というか例によってぽんぽんと迷わないので、「新しいのをつくりたい」。

GarageBandにとりかかったヒビキ、ゴハンまでに作ること4曲。レクチャーの効果華々しく、ヒビキはまだ文字をタイプするのができないので、曲の名前だけは親バカ母が入力してやるのだが、新規プロジェクトの「作成」ボタンをクリックすることからitunesへ書き出すまで、ぜんぶひとりでやってました。

1曲目は「to hibiki」、2曲目は、ちょっと「面白め」にしてみたんだそうです。3曲目は「プール開き」、最後は「song」。

新しく作った曲を焼いたCDを手にすると……
「(GarageBandを)やってると、Appleにいるみたいだ」
とほとんど夢ごこち。

曲って、ブログにアップできるんですかね。近々挑戦してみますです。