響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

ドラム練習用防音シートの作り方2

2007-06-30 | ドラム・パーカッション
以前ドラム練習用防音シートの作り方というのを途中で、つまり完成しないままのものをアップしたのであったが、どうしてあれっきりかというと、実は想定に反して、比較的数日ぐらいのうちに、完成したのである。

なのにどうしてその話をアップしなかったかというと、それがまたしても想定に反して、比較的それを用いてヒビキが練習したりはしなかったからなのだ。

ただ防音性能はかなりよく、階下の方にもほめられたほど。
そのヒケツは、硬い素材を、振動を吸収する素材でサンドする「三層構造」だ。


振動を吸収する素材といえば、代表的なものにゴムがありますね。
そこで防音シートといえば、このタイヤみたいな素材のシートを、ドラムセットの下に敷くタイプも多い。

ウチの防音シートは、ゴムではなく、日曜大工のインテリア用品に属するカットカーペット(タイルカーペットというのかもしれないですが、裏面もただの絨毯と同じです)を用いていて、それでも要するに振動を吸収する素材であればよいのだそうだ。ちなみに免震構造にもゴムが使われるが、どうしてかというとゴムという素材以上に、何層にも重なった「積層」ゴムが、よく振動を吸収するためなんだそうです。

というわけで、安くてしかもカットの手間が少ないカットカーペットを表裏2枚購入。そして、その間には、「硬い」材質のものを挟んでやらなくてはいけない。ウチのはベニヤだ。ベニヤといえばホームセンターの十八番ですから、その場でカーペットに合うサイズにカットしてもらったのだった。

カーペット、ベニヤ、カーペット。で3,000円ぐらいだったんじゃないかなあ。

ちなみにところどころ痛んでいるのは、猫のツメとぎにも最適なため。。。。

ドラムとバイオリンというアイデンティティ

2007-06-28 | ドラム・パーカッション
音楽コドモヒビキ、先週はピアノの体験レッスンに挑戦したのであった。
ピアノは好きだし、先生にもほめられたし。
なのに、レッスンはしない、という結論に。。。
しかしなんでピアノレッスンをやりたい、とヒビキは言わなかったんだろう。

親バカ母、つらつら考えていくうちに、これはどうも
いわゆる「アイデンティティ」の問題なのではないかと思い至った。
というのは、幼稚園児のときはそれほどはっきりとしていなかった
自分とはこういうもの、ドラムをやる子、バイオリンを弾く子というのが、
小学生になってからはかなり明確になってきたんじゃないかと思うのだ。

だいたい小学生というのは面白くて、特に男の子はなぜかみんな
「勉強がんばりたい」と言うのである。
ついでに、学校の中でおもしろそうは部屋は
「コンピューター室」であり、
早くコンピューターをやってみたい、というのだ。
おいちょっと待ってよ、君が使ってるappleはコンピュータでしょうが。


↑春の遠足の絵。

そんな自分に向けられた期待やなんかに対応していくために
たぶん自分はこういうところが得意な子なんだという処理が
必要になってきているんではないか。
以前と違い、好きだからやってみる、ってほど単純でもないし。

だからバイオリンとドラムでまとまっている自分へピアノをいれるのが
よくわからないことのように思えるのではないか。

たまたまバイオリンとドラムはほぼ同時期に始めたため
違和感なく2つを進めることができた、という幸運もあるかもしれない。
万一そのときピアノも始めていれば、続けた可能性もあるだろう。

でも結局今は習わない。ときどき思いだしたように教えていただいた曲を弾いてみたりして遊んでいる。

親バカ父バンド練習 vs コドモ音楽制作

2007-06-27 | 音楽制作
「ねえちょっとこれヒビキが作ったんだよ」
と、小学一年生の音楽コドモがアップルストアのワークショップで習い覚えてきた「音楽制作」を、じぶんひとりでやって作った曲を聴かせてやっても、親バカ父、いまいちフキゲン。

「あんまり好きじゃないんだよね。」というのは、切り貼りみたいにして音楽ができるのが、だそうである。「レゴじゃあるまいし」
レゴってさ、じゃあ積み木だったらええんかい、と親バカ母は思うのだが。別の話ですけど、主にレゴを使ったアニメーションの1ジャンルであるBrick Moviesなんぞは、親バカ母は大好きだけれどもなあ。

しかし親バカ・楽器いのち&バンド人生・父には、コンピュータ・ミュージックというのは、どうやら苦手とかいうのを通り越して、マッチングし得ないもののようである。親バカ父の音楽関係の友人たちもみんな楽器を演奏するヒトビトであることもあり、マインドは似通っているものと思われる。

親バカ母には到底わからないことなので、とりあえずフラットに考えるとですよ、彼らは楽器が大好きでその楽しさが大好きなわけだから、コンピュータ・ミュージックをやらなくたって別に構わない。一方で、音楽が好きな新しい子が、コンピュータ・ミュージックで遊んで楽しんでて、それはわかんないかもしれないけど、一向にいいじゃないですか。

それに音楽制作ということをやろうとしたらば、とっても合理的なツールですよね。「音楽制作」がやりたいんで、「楽器」がやりたいわけではないとしたら、目的と手段が合っているわけだし……。もちろんそういったツールで作った曲とそうでなくたとえばバンドなんかで作った曲とが違うのは当たり前で、そこにはたとえば使用方法(視聴スタイル)の違いなんかもあるだろうし、そうすると形式なんかも違ってきたりもするのでしょうね。──うーん、ところがそう言ってもだめなんだよね、なぜか。やっぱり親バカ母には、到底わからないです。

さてはて、そんな親バカ父のバンド練習に、ヒビキもついていくことになったのが、AppleStoreでのレクチャーの翌、日曜日。2時間程度なら大丈夫だろうとのことで、新宿にある某スタジオへ親バカ父とふたりでGO!


photo by mr. ikoi shikishima

終わったところでヒビキに逢って様子を聞いたところ、バンド(ニューウェイブ)は面白かったんだそう。最初の半分はスタジオで聴いて過ごしたようだ。
「で、あとの半分は?」
「音楽制作」
やっぱり。あとで親バカ父にきくと、寄ってきて耳打ちで「おんがくせいさく」と言ったのだそうである。「Mac貸して」という意味だ。
「そのあとMacのあるところへいったら」というのは、ソフマップだったようだ。「作った曲が入っていて、それがよかった」のだそうである。
「どういう曲?」
「ロックなんだけど、ジャズっぽい」
なるほど。どのような楽器のどのようなパターンがどうなってということを話していたが、親バカ母、いまいちわからず。

そこへ、自分も1曲作って置いてきたそうです(笑)。

YouTubeデュエットお宝映像─Have a break!

2007-06-26 | YouTube
親バカ母、ふだんはあまりYouTubeを視聴しないのであるが、ちょうど初期のインターネットで「リンク」というのが楽しかったように、おいちょっと待てよという感じに、いもづるづると視聴してしまうことが、たまにある。

きっかけは有名なこのデュエット↓
<井上陽水&奥田民生>
「ありがとう」


奥田民生さんのカバーはどれも逸品。かっこいいです。そこでこれも観てと↓
<奥田民生&山崎まさよし>
「奥田民生&山崎まさよし - ルビーの指輪 (Live)」


セロリで山崎&Charなら、ほらだいたいイメージできますね↓
<山崎&Char>のセロリ

Charと来れば、今はないこの方とのデュエットも。曲はThe Beatlesで↓
<大村憲司&Char>
Here, there, everywhere
「KENJI OMURA, CHAR」


The Beatlesでつながってしまうのが、今度はPaul McCartenyさんです。家宝系映像でしょう。曲はAll my loving↓
<ポールマッカートニー&山崎>
「山崎まさよし - All My Loving (Beatles)」


ついでにこれも↓
<高野寛&宮沢和史>
「Lotus Love / 高野寛+宮沢和史」


「神」もでてくるこれがトリで↓
<清水靖晃&村上ポンタ秀一>
「清水靖晃 チェロスィーツ」


“いやあ、YouTubeってほんとにいいですね。”
とはいえ、ほんとにたまにですよ、YouTubeを観るなんて。なんでかというと、ファミリーバンドでやる曲を探してたからなんです。だけど、こんなの観てても見つからないです。こうなりゃもう、Ask Hibiki.

音楽制作「面白め」、の作品

2007-06-26 | 音楽制作
アップルストア銀座でのキッズ向け音楽制作体験のワークショップで、すっかりコンピュータ・ミュージックにはまってしまったヒビキ、家へ帰ってから
「ウチのMacでもできるよ」
と言うと、一瞬目が“きらりん”。コドモのきらりんはマジなので、「年寄りめ」の親バカたちはどうしても笑ってしまう。

ところが親バカ母のはMacOS10.2で、バンドルされていないのか、アプリが見つからない。そこでレクチャーのあと仕事へ行ってしまった親バカ父に電話して、家のMacを使う許可を得ることに。

この「GarageBand」というソフトだけを使っているぶんには、ヒビキの操作にあやしい点はなかったので、まデータ消しちゃったりとかは、だいじょぶか、ということで、使わせてやることにする。レクチャーで作った曲が、おそらく全体の音量を上げすぎたかなにかで、ぼっこんぼっこんいう重低音が録音されてしまったのが、ヒビキ、どうしてもなおしたい、というか例によってぽんぽんと迷わないので、「新しいのをつくりたい」。

GarageBandにとりかかったヒビキ、ゴハンまでに作ること4曲。レクチャーの効果華々しく、ヒビキはまだ文字をタイプするのができないので、曲の名前だけは親バカ母が入力してやるのだが、新規プロジェクトの「作成」ボタンをクリックすることからitunesへ書き出すまで、ぜんぶひとりでやってました。

1曲目は「to hibiki」、2曲目は、ちょっと「面白め」にしてみたんだそうです。3曲目は「プール開き」、最後は「song」。

新しく作った曲を焼いたCDを手にすると……
「(GarageBandを)やってると、Appleにいるみたいだ」
とほとんど夢ごこち。

曲って、ブログにアップできるんですかね。近々挑戦してみますです。

アップルストア銀座で音楽制作体験

2007-06-25 | 音楽制作
先週の土曜日は、恒例のサタデードラムレッスンでもあったのだが、梅雨中の晴れ渡った銀座の街を親子3人で走り抜け、親バカ母が事前に申し込んでおいたキッズ向けの音楽制作ワークショップ@Apple Store Ginzaへと、5分遅刻で駆け込んだ!

レクチャールームへ入ると、講師の男性が一人、そして小学校低学年ぐらいのこどもたちと親たちが──全部で20人ぐらいかな──コドモ一人に一台のMacを眺めながら座っている。残念ながらイントロは聞き逃したのであるが、Macバンドル音楽制作ソフト「GarageBand」を使って、これから1時間半の間に1曲作って、CDに焼いて持って帰ろうね、という感じに、きっとワークショップは始まっていた。



ところで親バカたちは二人してMacユーザだが、なぜかバンドル音楽制作ソフトの「GarageBand」は使ったことがなかった(世代の問題!?)。そうか、Macの音楽制作といえば、当然「GarageBand」なんだ、と思いながらしかし、コドモ相手にいったいどうプログラムを進めていくんだろう……と親バカ母、ちょっと心配もしたんですよね。

だってコドモといえば、最近のコドモはキカイ扱いがよいとはいえ、もしかしたらダブルクリックから教えなければならないだろう。それが大人だってなかなかそれなりのものを作るのは難しい「音楽制作」というものをやって、笑って一曲作ってもらうプログラムというのだから、たった一人の講師に課せられたこのミッション、かなりインポッシブルであるような気がしませんか?

ま、そうは言っても親バカたちになんかやらすと、たちまち口出し×手出しになりそうなので、最初から「マウスはヒビキが持つ」という決まりにして、親バカ同士のケンカも未然防止策。コドモは、家ではふだんMacの使用を監視・制限されているのが、マイMacなわけだから、それだけでも大喜びである。

音楽制作の流れは、まず新しいプロジェクト(音楽制作用のファイル)を作って、画面左に楽器を置き、いろんな音源やパターンを聴きながら、気に入ったものを右のシーケンサー部に置いていく。再生ボタンを押すと、それぞれの楽器パートがシーケンス部に置かれた楽譜(データ)に沿って同時に再生を開始するので、曲の仕上がりがすぐチェックできる、というしくみ。

ヒビキの場合1~2歳でCDを聴いていて「ここからはギターがうたう」「ここにはドラムが入っていない」、5~6歳でビートルズを聴いて「タンバリンが入っている」という具合だったから、以前から楽器がそれぞれのパートを担っていることに意識的であり、ついでに、いわゆる“いきかた”──すなわち、A-B-A-A'といった曲の進行についてもたいへん意識的であるので、たぶん「GarageBand」の画面を見ただけで、それがどういう意味であるかはある程度了解できていたと思う。



あとは具体的なクリックとかどのボタンを押すとかいう操作だが、およそいくつもない基本操作でもあり、講師のKeiさんが言う通りに進めればいいだけだ。

始まってみると、第一に、ヒビキが一切迷わないのに驚いた。音源を選ぶにしても、リズムを選ぶにしても、音はいろいろきいてみるけれども、これ、と思ったらどんどん置いていく。そして、駄目な場合はミキサーをいじるとかそういうことではなくて、「うるさいね」と言ってさっさと削除してしまう。

さらに、レクチャーでは最初にギターが選ばれていたのだが、それには見向きもせず、「まずドラムから選んでみましょう」というオリエンテーションのあと、引き続き「パーカッション」→「ベース」→「ピアノ」という手順で、まったく迷わずに進んでいった。(そのところがあまりに早かったのであとで聞いてみたところ、「ベースは伴奏だから」と言っていました)

「コンピュータ・ミュージック」に不慣れな親バカ達があっけにとられている間に、さてさて、限られた時間の中だったけど、いちおうメロディ、伴奏とパーツが揃った曲になってきましたよ。親バカ・バンド人生・父もよこからクチを出すものの、ヒビキ「そうは思わない」ことには従わないので、結構打楽器多めの仕上がりに。

itunesに落として、さあ聴いてみましょうというので聴いてみると、最後に足したいくつかのパーカッションが要らないみたい。これもヒビキの「うるさいね」の即決で、戻って削除。さらにもう1トラック、エフェクト系のものを削除したが、まだもこもこ……結局犯人はベースの音がうまくスピーカと合わなかったようなのだが、時間ぎれでもこもこつきのものをCDに焼くことになった。

ヒビキ、あまりの楽しさに引き続くドラムレッスンはやめて早く家へ帰ってCDを聴きたい、という興奮ぶり。しかしもちろんドラムレッスンへは行って、しっかり叩いて。帰ってみてさっそく、そのCDを聴いてみました。

折しもマイCD&MDプレーヤを買ってもらったばかりのヒビキ、ベースのもこもこが「ベースがだめなんだね」とすごく残念そうだったけど、「音楽制作」への意欲は、レクチャーの時にも増して、いよいよ炸裂。さっきのドラム・レッスンではすごくいいスネアのグルーブ繰り出してたのに、すっかり最近の子って感じに「コンピュータ・ミュージック」にはまってしまったのでありました。
(つづく……)

レッスンでバイオリンの音色が変わった

2007-06-25 | バイオリン・レッスン
先日のバイオリンレッスンは、それほど熱心には練習していかなかったのだけれど、たいへん実りの大きいレッスンとなった。

ヒビキが教えていただいているバイオリン・レッスンでは、宿題というものもあるにはあるけれども、基本的にどれでも自由にやってきてよく、練習曲とかボーイングとかも特定の指示はない(その割には、家で誰が教えたでもない音階練習をしていることが案外多い)。で、テキストは鈴木メソッドで、鈴木バイオリン教本というものを使っており、第一巻(ヒビキ、こないだ第一「まき」と読んでましたが)はガボットを残して終了、第二巻は、6番のブーレあたりまでをターゲットにしている状況である。その他ヒビキが勝手に繰り出すユーミンの「ルージュの伝言」とか、テキストの曲のキー違いとか、勝手に変奏曲とか、そういうのを弾くのである。

バイオリンの先生は非常にわかりやすい、そしてヒビキにもわかりやすい的確な言葉で教えてくれるので、外野の親バカたちも「ほほう!」(これではおじいさんおばあさんみたいではないか!?)と思うこと多しなのだが、その一方、先生はオケの演奏家で、非常に演奏するということにフォーカスした方なので、言語化されていないことも、実は多いのである。

この曲はおしまい、とか、よく弾けたとかいう基準も、先生の中ですごく鮮明なのがよくわかるが、ではなぜかというところは難しい。ヒビキの演奏のうちどこが弾けていて、どこがなぜわるいかといったことも先生にしかわからない。そして先生がレッスンで「こうやってみて」と簡単だけれども不思議なトレーニングをちょっと提案することで、すうっとヒビキが弾けるようになる、というマジックも、かなりの頻度で起こるのである。

で、前回のレッスン。それは、それまでどうしてもいまひとつなところがあった右手、つまり弓の手が、すうーっと弦の上をすべって歌えるようになったのである。

ヒビキがそれができなかった理由にはたぶん2つあって、そういうふうに弾こうと思っていなかったこと、そして実際にできなかったこと。ところが先日マイ・CD&MDプレーヤを買ってもらったために、その歌い方がすっかり耳に入り、弾こうと思え、さらにレッスンでどうすればいいかがわかったんじゃないかと思われる。

キーワードは「カンタービレ」。ガボットではねるようなリズムから、途中流れるような曲調に変わるところがあるでしょう? あそこがカンタービレ。そういえば最近ヒビキ、バイオリンではろくに弾けない曲でも速度記号を見落とすことがない。カンタービレにつきものの微妙な速度コントロールからリタルダンド、さらに軽快なリズムが戻ってくるのは“望むところだ”という感じが、頼もしい──ってか、親バカ母。

こうなってくると、この先バイオリンでどんな音楽ができるのか、もっとコンサートにつれていって見せたい──ゆけゆけコンサート、というように親バカ母はドライブしていくのであるが……ヒビキは案外、今自分が弾ける範囲でわざと変奏曲とか、別リズムとか、勝手に転調とかを繰り出したりしてマイ・CD&MDプレーヤとマイ・デスクの回りで、ウチ猫みゅーと楽しく過ごしているのだった。


画像は、ヒビキはじめてのお習字。書きたい2文字の字を書くというプログラムを自分で申し込んできたんだけど、それがどうしてか「もも」なのでした。

マイ・MD&CDプレーヤーがやってきた!

2007-06-24 | おんがく
やってきた、とくれば「!」を付けてしまうのである。

さて、先日鈴木バイオリン教本の2巻(模範演奏CD付き)を買ってもらったヒビキ、せっかく買ってもらったものの、思うように聴けないので、親バカ母のエイッの思いつきで、ヒビキ用のMD&CD(+チューナーはもちろんテープもOK)プレーヤーを買ってあげることになった。というか新宿ビッグカメラで物色しているうちに、それになったのである。マイ・デスクもあることだしね!

というのも、ウチの音楽リスニング環境はさぞかし……って誰も思っていないでしょう通り、5万円ぐらいのミニコンポ1台、以上、なのである。問題は親バカ父が
「高いところに置いたほうが音がいい」
とか言って自分でさえ椅子に上らなければ操作できないところに設置し、
しかも
「真正面が音がいい」
といって自分が真正面に座っているのである。

しかもウチはテレビも見ないので、音源はもうほとんどこれに頼っている。チャンネル争奪戦といえばウチのこのMD&CD&ラジオ&テーププレーヤーほど激しいものはなく、実際これだけ聴けば寿命か、という感じに、だいたい3年くらいたつとミニコンポは壊れることになっている。(今のが3代目かと思う)

だが結局何を聴くかは、親バカ父が主導権を握っていて、ヒビキに録音してきてあげたよ~とか言いながら、自分のCDをいくつか集めて曲集をつくってCDに焼いて、ということを趣味でやっているのであるが、往々にしてその時何曲目を聴きたいかはヒビキと違うことも多いのである。

だからヒビキが聞きたいものを聞いているわけではないので、かわいそうだから買ってやったらいい、と親バカ母は思ったのだ。

「すごいなあ、パパなんかこんなのずっと大きくなるまで買ってもらえなかったよ」

↑ビッグカメラでいろんなミニコンポを聞きまくって、やっと購入。配送の手配をしているところ。ヒビキすでにちょっと緊張ぎみ。

確かに突然買ってもらえることになったので、ヒビキは最初はよくわからないようだったが、家に配送されるということになってからは、ちょっと緊張したりして、待つようになった。

やってきた! という時は大喜びで、机のときのように跳んだりはねたりはしなかったが、ものすごく集中して聴いた。

朝も早く起きた。そして聴く。ハモって歌う。学校から帰ってきて、すぐに聴く。聴きながらさんすう。
そう、すべて自分で選んで聴くとなると、確かに親バカ父の趣味からは多少ずれているのに気づいた。簡単に言って、ヒビキは洋楽が好きなのである。

一方、「いそしむ」小学生でもあるヒビキは、バイオリンの模範演奏CDや、ドラムの先生が録音してくれた発表会用のCDなんかをきくのも大好きだ。(最初に聞いたのも、最初の発表会での自分の演奏をおさめたCDだったくらい)これは親バカ母にはありがたく、もう自分勝手にどんどん上達してくれる、ベランダのミニひまわりのようなものである。

現在プチ出張中の親バカ父、留守の間にヒビキのほうはなんだかもうステージ変わっちゃってるかも。おや爺なこと言ってる場合ではありませんぞ。

88の数え方

2007-06-23 | おんがく
ドラムとバイオリンを習っている6歳の音楽コドモ・ヒビキ。さて先週はピアノの体験レッスンに挑戦することになった。のだが……。

レッスンだよ、というとうんうん、と気前よく頷いて、自転車も軽快に先生宅へ着き、さっそくレッスン開始。

レッスンはスムーズで、しかもグランドピアノが弾けるとあって大喜び。楽器店でしこたまアクションが動くのを見ているので、今度もやっぱりだっこしてもらって中身の動きを確認。

さらにR社の電子ピアノの販促DVDで習い覚えた「ソステヌートペダル」(ってこれ、カタカナに変換してくれないですね)「ミュート」「ソフトペダル」なんかを次々と説明。こういうのはグランドならではなので、ここで持ち出す話題としてはあまりに正解すぎて大人の出番なし。

そして先生が「一曲弾こう」と教えてくれた曲を、真面目に弾き通して、先生が
伴奏をしてくれて、一曲完成。それでもまだ弾きたいというので『バーナム』を少しやって……という具合に、体験レッスンは無事終了したのであった。

暑い日だった。
「手のかたちはいいですね」と先生。
ピアノも好きみたいだし。
他のお稽古事もあるので続けられるようだったら連絡を。

ところが帰ってきて、どうだったと聞くと「うん」というし、
ピアノももちろん好きなのだが、レッスンはしないという。
あまりにもはっきりした回答で、余地というものがない。
少し間を開けて、ちらっと聞いたりしてみても、答えは同じ。

というわけで、近日中のところはレッスンはなし、ということになったのだった。
しかし、なんででしょうね。

ところでここ2、3日は天気もよく、夕刻はベランダが気持ちよい日和が続いたので、夕食はベランダで、ということに親バカ母とヒビキの意見が一致した。ヒビキは最近「小学一年生ってこんなに忙しかったかな」と思うほどたぼーな毎日を送っていて、というのも、ランドセルを降ろしたアシで、ババに買ってもらったマイ・デスクでさんすう、こくご、添削の問題、宿題とつぎつぎこなし、そのかたわら女番社長レナの本とか、しまじろう(ベネッセ)の本とか読んだりして、と思えばバイオリン、とかたっぱしから「いそしんで」いる。

ヒマにしてるのは、ヒビキがいつも面倒がる食事のときぐらい。そこでベランダで夕食をとっていたある日のこと、ふとヒビキが、
「88ってどう数える?」
というので、親バカ母

うーん、これはさんすうの問題で

とはいえ1+9+3=一休さん、みたいなやつか??

と浅知恵を巡らしていたのだが、ヒビキ、
「あのね、僕はね、」と珍しく答えを教えてくれた。

(ド ディ レ リ ミ ファ フィ ソ……)

ヒビキの答えは……なんと半音階を歌うことだった。
「こうやって数えていけば88までいくんだ」
という。こうも訊いていた。
「ねえ、バイオリンはどの高さも弾ける?」
──一番下のソより低い音はでないよね
「あ、そうか」
鍵盤よりももっと抽象的な音域のイメージと、習い始めた数字の列が、パラレルに浮かんでいる、そんな光景。

後日、その話を聞いた親バカ父、
「なんでヒビキはピアノが88鍵って知ってるの?」
さあ。親バカ母の記憶(しかしあんまり頼りにはならない)によれば、
もうずいぶん赤ちゃんのときに自宅のヤマハp200を弾いていて、
この鍵盤にはいくつ音があるのか、と聞かれたような……。
いやもっと以前かな、P200を買う前に、
CP88ともうひとつCPの鍵盤数が少ないやつを検討していたころとか……。
「かなり前から知ってると思うよ」

それにしてもなんでヒビキが急に88鍵のことが気になったのかといえば
もちろん先日の体験レッスンがトリガーであろう。

ピアノレッスン体験の、不思議なランディング。
レッスンはしない、というヒビキだが、親バカたちには
ピアノという楽器の何かはつかんでいるんじゃないか、
というように見えるのだった。
ま、たった「88」ってだけなんですが。

ピアノを習ってみようか

2007-06-22 | ピアノ
音楽コドモ・ヒビキも、ついに小学生となって、早くももう6月じゃあないですか。
「ユダヤ人は、この子はこの分野に才能がある!と思ったら、そこへ財産をつぎ込む」
「えらいよねえ」
「危機管理が徹底しているね」
「すごいねえ。それだから世界のトップをユダヤ人が占めているとも言われるわけだよね」
「とんでもない非常事態のときになにが一番頼れるか、ってことが身についてるんだよ」

うーん、するとヒビキが頼れるものは音楽なのか!? というわけで、親バカ母、ピアノを習ってみようか、と思っていろいろ調べ始めたのだが。おっとその前に「財産をつぎこむ」、その「財産」っていずこに?

しかしまあ、それはあくまでオモテの理由で、ウラの理由は、実は6月のバイオリンの先生のコンサートで親バカ母自身が“クラシック”に火がついてしまい、やっぱりピアノは楽しいよなあ~(ピアノレッスン体験者)と思ったから、という伏線も濃厚なのである。どっちがホントの理由で、どっちがきっかけなのか怪しいところである。

実際恐ろしいことに、コドモにピアノを習わせている親の大半が自分が習っていた、あるいは習いたかったに違いない(知り合いを眺めてみればだいたいそう)。子どもが習いたがるから、なんていうのはある意味皆無というか、レッスンなんかもともと親主導なのである。

だがヒビキは自宅のヤマハP200を小さいときから弾いていて、自分で何度も習いたい、と言ったのだ。それを複数段のふめんが読めない(!?)親バカ父が
「いいよそんなに習わなくても」
(ってだからさっきのユダヤの話はどーなったのよ)
と言い続けて先延ばしにしてきたのだ。

というわけで自宅から自転車で5分という立地に、個人レッスンの先生をお訪ねすることになったのが先週のこと。
先生のご自宅は、車が数台もおけるような広い敷地で、レッスン室にはK社のグランドと、ソニーのミニコンポと、なぜか琴がおいてあった……。(つづく)

身につくクラシック

2007-06-10 | バイオリン・レッスン
6/1に、東京交響楽団のみなさんと、コンマスの大谷康子さん、
チェンバロの曽根麻矢子さんによる「6月のアヴェ・マリア」という
演奏会へ行ってきた。

なんで東響が先かというと、オケの中に、
ヒビキのバイオリンの先生が出ていたからである。

ヒビキ、開演となると、いつになく
先生がどこにいるかと夢中になって舞台を目で走査。
先生がいるとわかるとすごく安心してしまってか、
例によって2、3曲目からぐっすり。
中休みで目覚めてあとは聴いていました。

例によってリスナーマナーがよいヒビキ。
(クラシックのコンサートだけについていえば親バカ父より確実に上)
最初は「子供かあ、うるさいなあ」という顔の客席のオトナたちも
静か、または爆睡(!)というヒビキの態度に、
終演ごろには、すっかり笑顔を送ってくれました。


ところがこの公演の影響というか効果というか、
それが予想を上回って、大きかったんですよねえ~。

まず親バカ母が、最後の演奏曲目だった
CMでおなじみ、「上司に恵まれなかったら」
という、あの出だし

チャイコフスキー

おー人事、じゃなくって、おーこれは「弦楽セレナーデ」

こういう、アンサンブル(室内楽)的で、
チャイコにしてはでかすぎない、
でバイオリンコンシャスな……

アンダンテ・カンタービレ

というぐあいにエスカレートして、
この「アンダンテ・カンタービレ」のピース譜を購入。
ついでに行方不明だった鈴木バイオリン教本の巻2を買ったら
これが版が変わっていて、しかもcd付き。

一方、こんなふうに実際には音楽そのものからはずれている
親バカ母をよそに
ヒビキ、弓がたっぷりしたいい弾き方になっていたのである。

「クラシックも弾くと楽しいよ」
ということばはほんとに説得力を持たないねえ。
ところが、コドモは、聴けばわかるのだ。

そんなタイミングで6/7にはバイオリン・レッスンがあり、
これもかなり好調。特にテンポがいままでと違って
「もう弾けるんだから」って具合にどんどんいっちゃうんじゃなく
たっぷりしてました。

でもって、CDを聴いてもいいよ、と言われたから
さっそく聴きたかった教本の曲の演奏を集めたcdを聴いてみる。
ヒビキ、そもそも譜面が読めるのにcdも聴いてしまうと、
これはですね、初めての曲でもどんどん弾けてしまう効果あり。
「すごいねえ」
「いい演奏だねえ」と、親バカ達は大喜び。

6月のアヴェ・マリアから約1週間。その間にぐいぐいっと、
ひまわりのように伸びていってしまったのである。