最近オトナ社会では、TOEICがすっかり定着してきたものの、中高生には英検やベネッセの学習レベル対応の英語テストなどが奨励されている。中でも英検は比較的古くからあり、学校単位で受験するところも多いのではないだろうか。
そういうわけでヒビキ英検なるものを受験する機会があったのだが(そうそうヒビキもついに高校生突入です)、サンプル問題などを見聞すると、特にリスニングテストやスピーキングテストは、よく高1ぐらいでこんなのに挑戦できるなあ、と思うほど、子どもたちの意識に隔世の感がある。
特に私はリスニングが苦手で、しかもオトナはわからなかったら聞き返すという社会性にあぐらをかいているので(!)、テストのように1回しか流れないとなると一大事……であることも忘れて、もうほんと「なかったこと」「自分とは関係ないこと」になってしまうから、歳は取りたくないものである。
そういうオトナにヒビキくんがさっと「あ、それはね」とアドバイスをしてくれたのだが、「リスニングは集中力」というのがまず第一点。そして「だけど、全体時間の三分の二ぐらいのところで、ふっととぎれることがある」んだそうだ。集中力がちょっとふわっと薄くなるわけね。
「そこで質問が来ると、あー、あそこで言ってたんだけど、となる」
とのこと。
「あるある」と、とりあえず、親は相づち。
「もうほんっとに申し訳ない、って思う」
「へ???」
「あ、聞いてなかった、申し訳ないって心から思うんだよねー」
「申し訳ないの?」
「うん」
「申し訳ないんだ」
「そう。あそこで言ってたのに、聞いてなかった」
もうね、親はどっかーーーああんと崩壊です。それさ「あるある」じゃないよね。つまり、ヒビキくんじゃないと思わないよねー、ってことをどう説明できるでしょう。ヒビキにとって、意味ある音が発せられているのにそれを聞き逃すということは、自分としてあり得ないんだな、要するに。一発を聴く、邦楽稽古のたまもの。
しかも、さらにそれがかえ先生(ヒビキが数学を習っている理論物理学者のせんせ)の「ユニバーサル」(物理学者はなんでもユニバーサルに当てはまらないと満足しないからねえ)という方針を見習ってか、英語にもフランス語にも適用されているという具合なのではないかしら。
しかし今日はいったいなんて古い日本語をばかり書くのだろう、私は。
聞いてないってことは申し訳ないってことなんだ。ということを教えてもらった英検Listening Test でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます