響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

ま、春のお話しもいたしましょう。

2013-05-02 | トイ楽器


近所へ散歩。犬もいないのに、と思いますが、
一種のリハビリでございまして。
区の地域センターのようなところの「環境的」池に
今年もおたまじゃくしがいっぱい。



おたまじゃくし、と書いてしまえば、これでしょう↓
オタマトーン デラックス (ホワイト)
クリエーター情報なし
キューブ


かえるになったらこれでしょう↓
パペット電子楽器「ケロミン」
クリエーター情報なし
トゥロッシュ


ただし、ケロミンは、コケロミンシリーズもあって、特に菅沼孝三音源入り「ライム」がよさそうですよ。

こんなところに里親が!菅沼孝三先生@荻窪ルースター

2012-07-10 | トイ楽器


YouTube | Kozo Suganuma & Ko-Keromin's Performance


里親にピンと来た方は、そう、ケロミンであります。
マトリョーミンじゃありませんよ。

手数だけではない、フクザツな見どころ満載の
菅沼孝三先生@荻窪ルースターのライブパフォーマンス、
それに、コケロミンが登場するのでありますよ。

しかしどうしてこういうクリップ見つけてくるのでしょうか。
そういう夫の音楽&つけ麺ブログはこちらです。

しかしこのクリップ最後のほうへくると……
ドラマー以外の人にはすごさ(の程度)がわかんないです。
クラシックイタチこと私もすごいことだけはわかるという組ですが。

@当ブログ、ケロミンに関する記事をピックアップ↓

ケロミン大人気。いよいよ700番台越えとか。@自由演奏会inTMF2009
出演!/2009-12-07


ケロケロ、ケロミンに子ケロミン登場だ!
歌う/2009-11-08


「ケロミン」界では、ユーザを「里親」と言う。
ライブハウスへ行こう!/2008-10-28


「ケロミン」とは何か。
ライブハウスへ行こう!/2008-10-26


楽器フェスティバル@池袋サンシャインで「ケロミン」に出逢った。
ライブハウスへ行こう!/2008-10-26

マトリョミンを久しぶりに弾く。

2010-12-17 | トイ楽器
マトリョーシカ作り

最近マト作りに忙しいクラシックイタチこと私であるが、いろいろとマトリョーシカを並べているうちに最近そういえばマトリョミンを弾いておらんということで、クリスマスでもあることだし、なじみのあるメロディをいろいろと弾いてみた。

みたけどまあ、ピアノと同じでヘタだなあ。

私のマトリョミンについては、マトリョミン検索結果を参照ください。

あれから──というのはマトリョミンのレッスンへ行ったり、マトリョミンを購入したりしてから──ずいぶん経つけれども、Youtubeのクリップでは、いまだにやっぱりこれを超える作品はないんじゃないだろうか。つまりテルミン/マトリョミンの真髄を突いているという意味で↓

テルミンmini 歌舞伎町の女王
http://www.youtube.com/watch?v=2liXaTjA6mE
テルミンmini by 佐藤沙惠講師


またマトリョミンはマトリョミンで、もうちょっとウッディというか、やわらかい音がするのですよ。私のマトリョミンもなんか少し木が乾燥したのか、以前よりちょいと音がやらわかくなったような気がしました。電池が意外と持つのは、やっぱ弾いてないせいのような気も。

はちみつとかつおぶし。

2010-05-20 | トイ楽器
ふむ。

最近、近所の西友がよく改装を行っている。改装を行いながら営業するという新しいスタイルを生み出しながら。

で、結局生まれてくる新しいスーパーは、倉庫みたいなスーパーで、あれでどう買い回れというのだろうと思うが、まあ、ディスプレイみたいなのは保冷効率が悪くて、確かにエコじゃない。これまでの西友とはぜんぜん違うコンセプトに基づいていることは、ひと目みれば瞭然である。

しかしそんなことはどうでもよくて、私はあまり気管が強くないので、改装中のスーパーは5分と居られない。せきがでてきてしまうからだ。

したがってそういう短い時間ではあったのだが、今日もたまたま改装中のスーパーに入ってしまった。新しい陳列になって、店内をうろうろ、買いに来たものが見つからない、という姿は、そんなちょっとの時間でも、時折みかけるものである。

しかも今日は時間が遅かったので、その人はどこから見ても、仕事帰りの、会社員という感じのおじさんだった。レジのおばさんへ向かって、
「はちみつはどこですか?」と訊ねる。

なるほどねえ、と私は思った。陳列だなが変わって見つからなそうなものといえば、卵とかね。それから福神漬けとかさ。あるいはクルミとかね。ふと必要なのだけれども、インデックスに載るほど代表的な食品ではない。はちみつなんかはまさに、そんな感じの品ですよね。

ところが訊かれたレジの人がどうしたことか
「あ、かつおぶし?」と言って応えるのだった。
「はちみつ」
「かつおぶしですか? ええと……」
「あの、はちみつ」
レジのおばさんは話が先へ進まないので、もうレジから出てきてしまって
「あのかつおぶしでしたら、この……」
「いや、はちみつ」

私はブースから通路へと振り出てきたおばさんとすれ違ったが、その後二人の会話がちゃんとはちみつへ収束したのか、かつおぶしにとどまっていたのか、そこまでは知らない。

思うに……おばさんには、このところずっと「かつおぶし」こそが見つかりにくい品に思えていたんじゃないだろうか。

オタマトーン(ブラック)

キューブ

このアイテムの詳細を見る

そういえば最近アマゾンに楽器ストアができたんですよねー。まだ買ってませんから、オタマトーン。

雨の日には、晴れた空でもみて。

2010-02-16 | トイ楽器


なかなか好天に恵まれず、冷たい雨の続く東京でございます。

そういえば、なんとたまたま菅沼孝三氏のドラム道場(本校)の近くで、マトリョミンの里親会が開かれるのだそうだ。ユーザイベントって、ソフトウェアとかでは当たり前だったりしますが、今後ますます大切な催しになってくるのではないかと思います。


デイビッド・バーンのインスタレーション

2010-02-12 | トイ楽器
とあるイベントの動画がないかな、と探していたら、なぜかニューウェイブのヒーロー、デイビッド・バーンの動画にあたってしまった。


David Byrne: Playing The Building
http://www.youtube.com/watch?v=Gea9SYUdJeY&feature=related


廃墟の工場をの中に古いパイプオルガンのキーボード部(操作パネル部)を持ち込み、そこにケーブルをつないで、工場の各所に設置された楽器──パイプに孔を穿って笛にしたもの、ガラスやベルなどを叩くものなど──を鳴らすことができるようになっている。

オルガンのキーがスイッチになっているわけである。
これは何気なくみえて、かなりの仕込みであります。

これはもうこのセットを作り終わった時に、ほとんどが完成しているようなもの。

特に工場のパイプを使った(?)笛ものがよかったです。

ワケあり、「Big」なワタシ。

2010-02-01 | トイ楽器
一昨日の続き。



というわけで、顔はビッグな私だが、身長のほうは203mmである。
ちなみにペットボトルと比べてみると、昨日成城石井で買ったイタリア炭酸水よりもやや小さいというところだろうか。

マトリョミン vs ペットボトル 背比べ


ところで、ケロミンでも持ち主を里親というのだが──マトリョーシカのネットショップでも里親と呼んでいるところがある──、ご多聞に漏れずというか、マトリョミンもオーナーを里親と呼んでいるようである。

「マトリョミンのオーナーになった」という心境は、しかし、かなり実在感というか──さすがにマトリョーシカはともかく人の形をしているだけあって──仏像感というか、自分との一体感というか、相通ずる感覚がある。

(うーん、考えすぎか? このあたりの考察についてはこちらもご参照

だから、惹かれたのは、マトリョミンの顔のBigさだけではない。たぶん、一日講習に出席してみて、講師の佐藤沙恵さんが──そのマトリョミンを、気軽に生徒に貸してくださるのだが──それでもというか、だからこそというか、沙恵さんとそのマトリョミンだけが、"特別な関係"に見えるのである。その時はさほどでもなかったのに、暫く経ってみると、その日目撃した、演奏者とマトリョミンの信頼関係のようなものがうらやましくなってきたのである。

そんなわけで、実にあっさりと、私はマトリョミンを買ってしまった。楽器は、それを弾く演奏者が大切だ、と心から思う。

というわけで、私のマトリョミンは、身長203mm。

2010-01-30 | トイ楽器
ワケありマトリョミンBig

先日、佐藤沙恵さんのマトリョミン一日講座を受講した。でもってその際、

今、わけありマトリョミンを販売中なんですよ。。。。

という情報をゲットしたわけなのだが、それでなんとなくサイトを訪れてみたのが、翌日のことだったろうか。(この情報、佐藤講師の「テルミン大学教授日報(ブログ)」にも掲載されています こちら

で、やっとというわけで、へつながってくるのだが、なんとなくこれを買った!ということを、明示して書かなかったような気がする。。。

いやそれが、買った! 買ったんですよ、わけありマト。

そもそも、マトリョーシカというのからして、よくわけありマトを売っている。なぜかというと、察するに、ロシアの商品が、日本の基準からすると、不良品に該当するものを多く含むからである。ロシア雑貨を扱い始めたステーショナリー屋さんのウェブショップで、もうそういうもんだと思って買ってくれる人以外はお断り! とややヒステリックに明記しているものさえ、見かけたことがある。これはクレームに辟易したというよりも、むしろ心情的にはクレームのほうに商売柄同調してしまうことが原因だろう(憶測)。

ところで余談だが、マトリョミンと発音すると、マトリョという「民」のような気がしてならないのは、私だけだろうか?

どうでもいい話はおいておいて、と。

なんというか、なぜケロミンはまだ買っていなくて、テルミンminiは買って、マトリョミンは最も買う気がなかったのに(だって投資額が大きいわけですよ)買ってしまったのか? これを自分でも説明が難しいような気がして、なんとなく明示を避けてきたような気もする。。。

ま、ムーグのテルミンと、テルミンのデラックス(miniの拡張版)は、しばらくは買わないと思いますよ。

一方、ワケありMatryominの数量限定販売サイトはこちら
Mandarin Electron
ワケありMatryomin(数量限定販売)


最大の理由は何かというと、私は自分がマトリョーシカの絵付けをするときも、顔を大きく描くのが好きだ。これはもしかするとこけしのアナロジーなのかもしれない。(「マトリョーシカとこけしの違い」については、『週刊リョーシカ!』のこのプチ表(ページのだいぶ下)をご参照ください)……と、販売サイトを訪れると「お顔のタイプ別に5分類」という分岐があって、そこに「Big」というカテゴリーが存在したのである。

そうなのだ! 顔が大きすぎるマトは(もちろんあまりに大きいという意味ですが)、はじかれていたのである。というのも、絵付けは個人の作業だから、やっぱり熟練工が突然でかく顔を描いてしまったりはしないのであろう。そういう見込みもあって、「ワケ」にはさまざまなちょっとした間違い(というか正規外)が含まれる。何度も言うようだが、ロシアではオッケーなものなわけである。(これでロシアでもいちおう何点かははじいているとしたら、正規品はいったいどのくらいの割合になるのだろうか?)

(ああ、話が長くなりそうなので、つづく、とさせてください)

クラシックイタチのテルミンminiケース、大失敗。マトリョミン講座受講 番外編2

2010-01-28 | トイ楽器
(昨日のつづき)

3 テルミンminiをいかに運搬可にするか?

先に、「テルミンminiは可搬性が悪い」などとぼやいてしまったが、いや、実はテルミンmini用ケースを試作してはいたのである。。……ところがそれがかなり失敗してしまったので、ひそかに闇にほうむっておいたのであります。


テルミンminiは、ON/OFF(兼2段階音量切替)スイッチであるところの「黒いレバー」がでっぱっている。これを除けば、比較的よくある酒や油の箱に入りそうである……というのが着眼点であった。


そこで見つけたのは到着したばかりのオリーブオイルの紙箱。このようにレバーを逃すミゾを付くって、すーっと……。


という、ま、アイデアは悪くないんですがね、高さが、足りなかった!
アンテナのほうが長かったのであります。(むねん~)


そこでしかたなく、もともとオリーブオイルの中箱だった段ボールを中へ戻して、イクステンションをつけてやると。そうするとまあ、見事に入るのでありました。
しかしこれでもけっこうぎりぎりの長さ。テルミンminiのアンテナ、これ意外にあなどれない「高さ」があるのであります。

やれやれ。なんとも不格好なり。

しかし私のようなしろーとはともかく、テルミンmini奏者の人は、どうしているのであろうか。夫によれば、楽器は、ケースの質を見ればプロかどうかわかるというくらい、プロは持ち運ぶのが前提なので、ケースには一家言あるものなのであります。

ちなみに沙恵講師は、ワイン用の細長い紙袋で持ち歩いているそうである。うーん、さすが、スマート! 多少横揺れしたって構わないので、ある程度プロテクトしてくれればいいわけなんですね。私のはあまりにハードケース志向だった、ってことでしょうか。(ならば採寸をしっかりすべし!)

※関連記事はこちらから↓
[ 佐藤沙恵さんのマトリョミン講座体験記 目次 ]

クラシックイタチのいろいろ勘違い。マトリョミン講座受講 番外編1

2010-01-27 | トイ楽器


上達の道は一直線かもしれないけれど、間違いには無限のバリエーションがある。今回は番外編として、クラシックイタチ(こと私)の間違いとか勘違いとかいう、無数のバリエーションの一端をご紹介しよう。

1 マトリョミンは右手で演奏する
クラシックイタチは、左利きである。おお、ところが、マトリョミンは右手仕様なのであります。ま、今のところ、左で弾こうと、右で弾こうと目立った差はないのだけれども、なのであります。というのは、マトの底面にあるチューニング用のダイヤルが、左手の人差し指で操作するように設計されているからに他ならない。けれどもこれも、ドラムセットと同じで、自分の楽器の持ち方・構え方をカスタマイズすれば、なにも左で弾けないことはない。ポール・マッカートニーと同じであります。(ポールは、左で通常の弦、左で逆弦、右で通常の弦、が3通りふつーに弾けるそうであります)

2 マトリョミンの音階に白鍵・黒鍵はない
先日のレッスンの教室にはアップライトピアノが一台あって、沙恵講師がふとピアノに向きなおって、ミとファ、シとドの間は半音階になる(からマトリョミンの音階でもその距離が半分になる)と解説してくれたのだが、私はその時、実は異常に反応してしまったのであります。そう、問題は半音である。半音になるのはいいのだが、その時私は必ず「後頭部からゼロポイントまでのライン」から外れて、架空の黒鍵に「乗り上げて」しまうのだ。まあCの時は問題ないのだが、シャープがあったりフラットがあったりすると、それは「長さが半分」というようには頭がすぐに切り替わらなくて(その点、クロマチックハーモニカはばっちりである)、やっぱり「黒鍵=ナナメ上」と思ってしまうのであります。やれやれ。「そういう人がよくいますけれども」と言われると思ったのが、反応してしまった原因なのだが、わけないでしょう。と思いましたとも! あとから。

(つづく)

※関連記事はこちらから↓
[ 佐藤沙恵さんのマトリョミン講座体験記 目次 ]

いまここに在り続けることの大切さ。マトリョミン講座受講5

2010-01-26 | トイ楽器


なぜマトリョミンなのか? という壁を突破して、もう生活の一部としてマトリョミンを眺めると、このマトリョーシカというやつは、かわいいわりにはどっしりとした存在感が特徴である。

あんな見えない音階をあやつるなんてなんて難しいそう! と思うかもしれないけれども、私たち受講者4人が全員その場でとりあえず一曲できたように──他の3人の方は、マトリョミンの現物を見るのも初めてということだった──、実際に演奏してみると、意外にもとっつきやすい、「始めやすい」楽器なのであります。

つまり、ラウンチに時間がかかるようで、実はそうじゃない。むしろそこからいかに上達するのかというところが道なき道という気がいたします。するとまずは続けることが大切ということが言えて、その意味では、お稽古事という視点もありかと素直に思いました。(道なき道を独学というのはやっぱきびしーという意味で。)

するとここからはバイオリンのアナロジーなのですが、音階を自分でつくらなきゃならない楽器というのは、やはりどうしても自分が必ずそのように弾ける、奏でることができるという、しっかりした基礎をつくらなければならない。(クラシックイタチこと私は楽器というとどうしてもピアノがベースなので、そのように思われるのかもしれません)

マトリョミンの場合は、まず構え。そしてチューニング。後頭部からゼロポイントまでのラインをしっかり自分のものにする。

というのが、まあ言うは易し、なんですよ。

でもね、この佐藤沙恵さんの「マトリョミン1日講座(新春特番!)」を受講後、家へ帰って弾いてみると、なんと!はっきり上達していました。どこが上手くなったのだろう、という原因を具体的に考えてみると──「後頭部からゼロポイントまでのライン」と、それがどこかということを意識するというところが最も大きかったのではないかと振り返るわけなのであります。レッスンはそのことがわかるように組み立てられているので、特段他の楽器を参照しなくても大丈夫、というふうにちゃんとなっているのであります。

佐藤沙恵さんのブログはこちら
テルミン大学 教授日報
http://nwes.theremin-unv.com/


※関連記事はこちらから↓
[ 佐藤沙恵さんのマトリョミン講座体験記 目次 ]

変わってると思われるぐらい、空気のようなもの。マトリョミン講座受講3

2010-01-24 | トイ楽器
先生のマトリョミン

東京・渋谷にあるカルチャーセンターで開催された佐藤沙恵さんのマトリョミン一日講座に参加してきました。まずこの一日講座、生徒数たった4名と少人数の行き届いたレッスンで、たしか1時間のレッスン終了までに、全員がとりあえず一曲(なんとその曲とはケロミンならぬ「かえるのうた」!)弾けた!という成果ばりばりでございます。行ってみたい、という方は、こちらから情報をゲットすべし↓

テルミン大学
テルミン、マトリョミン奏者 佐藤沙恵のWEBサイトへようこそ!
http://theremin-unv.com/


しかしね、平日の夜浅くに渋谷に集まって、マトリョミンの講習とは、いったいどんな人々が集まってくるのだろうか? というと、ま、昨今ですと大人のレッスンといえば……ゴスペルとかね、音楽系ではドラムなんて人も増えていますよ。それからもうちょっとお稽古事っぽいやつね、ほんとにカルチャーを学ぶ(つまり文化を勉強するみたいな)みたいなコースもあることでしょう。そういうたーーくさんある中で、こともあろうにマトリョミンを選ぶ。それが4人。そういうことでございます。その一人が、私であります。

だからどーしたの。
そのくらいの気迫がなければいけないのであります。

その意味では、私たちは佐藤講師の足下にも及ばない、気迫のなさでありました。

沙恵さんのYoutubeのクリップをご覧になるとわかるように、沙恵講師はもうニコリとも、表情が透き通って動じないのであります。その印象そのままに、すらすらと、マトリョミンについて解説してくれるのであります。

ふむふむふむ。

で、最後に質問コーナーというのがあって、それがまた超面白かったのだ、私には。

「テルミンというと、アバンギャルドな音楽をやるのかと思ったら、音階とかをやったので意外であった」
という意見。1日体験講座でアバンギャルドを「指導」する、というイマジネーションは座布団3枚でしょう、やはり。

「和音は出ないのか?」
出ません。

「(マーブルは)なぜ演奏時に聴診器をしているのか?」
自分のマトが出す音を聴くため。……と、その答えはさほど意外ではないのだが、ではなぜイヤホンジャックがあるのに(スピーカーON/OFFも選べる)聴診器なのか、というところに実は質問の真意がある。その答えは──それでなくとも誤解されることの多いマトリョミンのこと、ヘッドフォンをしていると、あそこでなにか聴いているのではないか、と思われるかもしれない。そういう憶測を排除するために、聴診器を選んだとのこと。──なんと奥深い話であろうか。スタイルとはこのようにして出来上がっていくものなのであろう。

とにかく、自分はマトリョミンを弾く者となるのだ、というその気迫こそ大事なのでありましょう。なんとなくやったらこれほどなんとなくにしかならないものもないでしょうしかし。これが分かっただけでも教授料の価値あり! の一日体験なのでありました。

(つづく)

※関連記事はこちらから↓
[ 佐藤沙恵さんのマトリョミン講座体験記 目次 ]

なぜマトリョミンなのか?─マトリョミン体験2

2010-01-23 | トイ楽器
マトリョミン購入

前回ご紹介した以下のYoutubeクリップで↓
Matryomin ensemble Mable
http://www.youtube.com/watch?v=tfeFDEl6_lw&feature=fvsr

ナゾを発見!

これはマトリョーミン・アンサンブル軍団の「マーブル」の演奏なのだが、数えると全員で14人いて、マトリョミンの生みの親、竹内氏の姿も見える。左(手間)端から男性が3人、そして一番右(奥)端にも男性が1名。間にいる10人が女性という配置である。沙恵さんはこのうち奥から7番目にいる!のだが、1:20の時だけ、一番奥の端にいるのである。なぜ?

というどうでもいいことはおいておいてと。

さて、今回のテーマは「なぜマトリョミンなのか?」である。実はこれと同じ質問を佐藤沙恵講師にもしたところ、元はテルミンだったとのこと。なるほど、とっても正しい答えである。そう、竹内氏だって、テルミン奏者なのであって、テルミンが楽器なら、マトリョミンはさしづめトイ楽器ということにだってなるのである。楽器はそれが持つ音楽性がすべてなのだ。

けど、マトリョミンには音楽性がないのか?

というと、テルミンminiよりはある。ある世界が作れる、と言える。お手本はこちら↓

佐藤沙恵さんとギターのユニットによる、ムーンリバー
"Moon River" on the Matryomin
http://www.youtube.com/watch?v=Law-oXfQIpc


マトリョミンは筐体が鳴る。ロシア製のマトリョーシカは、多くが菩提樹でできている(その他の木材が使われることもある)。いちおうちゃんと乾かしてから、マトリョーシカ工場に送られている、とマトリョーシカの解説書には書いてある。この乾かすというのはたいへん重要な工程である。マトリョミンの鳴りは、この筐体の木の状態、それから塗りの厚さなどに左右される。ギターと同じである。まあ、マーチンのような鳴りがするわけはないけれども、それでもこのことが、やわらかな音色を生む。沙恵講師によれば、やはり奏者によって、つまり「歌い方」によって音色までも違ってきこえるそうだ。もちろんマトリョーシカが1体1体違うのだから(顔なんかもかなり違います)、そもそも個体によって音色もそれぞれ異なるわけだ。

マトリョーシカについてならばいろいろと脱線したいことも多いのだけれども……いまはちょっとおいておいてと。(詳しくは、週刊リョーシカ!スペシャルコンテンツ「ほんとうのマトリョーシカ。2008」「わたしだけのマトリョーシカ。2009」へ。)

そういうわけで、私は個人的にはマトリョーシカとはどうも縁のあることだし、「なぜマトリョミンなのか?」は自然な流れとも言えるのであります。

一方で、テルミンminiもなかなか捨てがたい魅力がある。なんといってもシンプルさ。調律などもいちど合わせてしまえば、しばらく使えるのもありがたい。

というわけで、ますます広がる、このテルミンーマトリョミン ワールド!
前置きはこれくらいにして、次回はいよいよ一日講座の話に入りたいと思います。。

※関連記事はこちらから↓
[ 佐藤沙恵さんのマトリョミン講座体験記 目次 ]

佐藤沙恵さんのマトリョミン講座体験記

2010-01-22 | トイ楽器


テルミンの日本での普及の第一人者として知られる竹内正実(たけうちまさみ)氏のお弟子さんで、首都圏でテルミン講師としてご活躍の佐藤沙恵さんのマトリョミン一日講座!なるものに参加いたしました。

なんでマトリョミンなのかというと、ま、たまたまそういうクラスを見つけたからというだけなのだが、昨年テルミンminiを買ってみて、一番困ったことは

アンテナが収納できない!

という問題だった。これは折ってはまずいし、分解すると、またかなり組み立て直しになることからとても分解する気にはなれないし、というわけで、可搬性がほとんどゼロに近いのでありました。

ただ、これは「大人の科学」のふろくとあって、原理的にはとてもわかりやすいプリミティブな感じなのはよいことだし、筐体もロシアふうのテルミンになっていて、おしゃれでさえある。

しかしね、こんな華奢なアンテナが収納できなければ、早晩曲がりますよね、きっと。

そこでとある楽器店がオリジナルテルミンを発売したことがあるらしく、これはちょうどギターエフェクタのような形で、最近ではすっかり見かけなくなったポータブルラジオの(先端に引っ張り出せるようデッパリがついている)銀のアンテナのようなのがついていた。もちろんコンパクトに収納可である上、元へ行くに従って太くなっており、かなり丈夫そう。問題はこれがどのサイトでも完売であること。うーん。これはどうも「まぼろしのテルミン」であるらしく、そもそも楽器業界にはこのような楽器が無数に存在するわけで、まあしょうがない、あとは出会いの問題である。

ではマトリョミンはどうかというと、佐藤沙恵講師のお話によると、これは竹内氏の発案で、ロシアを紹介するいい機会としてテルミンとマトリョーシカと結びつけた楽器を作ったのだそうだ。つまり日本(の特に竹内氏)を発信源とするオリジナル楽器なのであります。

そして竹内氏を中心に「優秀なお弟子」さんである主に浜松のみなさんや沙恵さんで結成されたのがマトリョーミン・アンサンブル軍団の「マーブル」であります。Youtubeにあるプロモ動画はこちら。

Matryomin ensemble Mable
http://www.youtube.com/watch?v=tfeFDEl6_lw&feature=fvsr


この中で、最もマトリョミンに語りかけるように(!)演奏しているのが、沙恵講師であります。

さて。というわけで、次回へ続きます。



※関連記事はこちらから↓
[ 佐藤沙恵さんのマトリョミン講座体験記 目次 ]