土曜日、後楽園にある文京シビックホールへズーラシアンブラスを聴きにGO! 文京シビックは何度か行ったことがあるのだが、今回は小ホールということで、実はこの小ホールというのは初めてだった。ところが場所はわかっていたのだが、事前に夫がホームページで調べて3時開演だというのでそのつもりで出たら、実際には2時開演で、前半を飛ばしてしまう大失態。
入場するや、満席の会場はなんかもう保育園のような様相で、今しも中休みに突入しようという頃合いであった。
そこでまずズーラシアンブラスのグッズ販売を見学。弦うさぎのぬいさんたちはさすがお顔の特に目のつくりが秀逸であったが、縫いつけられたフェルトの弦楽器が若干ギターに見えなくもない。(ま、いいか)
アッという間に休憩が終わって、後半はうさぎさんたちの弦楽四重奏から。弦うさぎさんは思ったよりも顔が大きくなくて、とてもかわいいお顔であった。楽器ごとに色が変えられていて、特にチェロのキャラクター演技が抜群。これに原色のドレスなので、会場のコドモたちが静まらないのも当然だが、やっぱりプロはえらい! するっと演奏が始まると独自の世界をつくっていく。
しかし会場はさすが未就学児が多い状況なので、そういう音楽的なことではやっぱりなかなか収まらない。音楽会としてはノイズのレベルが尋常ではないので、ヒビキなんかはびっくりしてしまっている。そうすると音楽家はあまり脅かさないような演奏になっていき、というように音量の悪循環に陥ることにもなり、弦楽アンサンブルには、なんだかとても考えさせられた。
つまり、コドモとオトナとでは、音楽というか音へのリアクションが違うように思ったのである。コドモはやはりまだ原始的な部分というか野性な部分を残していて、たとえばコドモによって、相手がウォーと言えばウォーと応えてしまうこともあるし、ワッと泣いてしまうこともある。どうも、コドモへの説得力という意味で、やっぱりはるかにブラスのほうが達成しやすいような気がしたのである。
またズーラシアンブラスと弦うさぎが一緒に弾く曲もあったのだが、これは音量的に弦はほとんど聞こえません。PAがあればPAのトラブルかと思うだろう。ホッキョクグマ(チューバ)やスマトラトラ(トロンボーン)がそれと気付いて音量を調節していたりとみなさん視界の悪いなかたいへんなんだけれども、でもね、オーケストラを思い出してみてもバイオリンはあれだけの人数だからねえ。1台や2台ではやっぱりどうしようもないと思いました。
で、肝心のズーラシアンブラスについては──次回、引き続き書きたいと思います。
[ ズーラシアンブラスと弦うさぎ@文京シビックホール ]
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