プリミドン(抗てんかん薬)を0.03gずつ処方してもらってそれを3つに分け、少しずつ増やしながら飲んでみていた。
0.03gを1日3回、14日分処方してもらっていた。あくまでも調節用の薬なので。どこまで増えるか分からずに増やしていって0.04gを1日3回飲むと段々膝が伸び、姿勢がよくなっていった。最初のうちは少量増やしていっていたから足りると思っていたが、ある時薬が次回の受診まで足りないことに気付いた。
どうしよう。真剣に考えた。受診まで足りない量で、元の膝が曲がって姿勢の悪い状態で我慢することも一つの手だが、やはり今一番いい状態をキープすることの方が身体に大事だと思われた。
それで病院に電話して先生に相談したら、もし薬が欲しいなら受診したら出しますと言われた。受診日までは2週間以上あるので、自分のことなのだから受診して薬を処方してもらうことにした。効く薬があることは画期的なことだ。最初は手の動きだけに効くのかと思っていたら、何と膝や腰を伸ばす効果があるなんて目から鱗だった。
私は直ぐにタクシーを走らせた。