ゆうさんの自転車/オカリナ・ブログ

飛田雄一の個人的なブログ、オカリナ、登山、自転車のことなどを書こうかな・・・

落語エッセイ

2025-01-16 22:08:40 | エッセイ
飛田雄一
落語エッセイ

(はじめに)
 Facebookに書いたものです。まとめて冊子にしました。ご笑覧ください。
 わが家にテレビがきたのが、1960年ごろ。落語番組もよくありました。よく聴いていました。競馬中継もよく見ていました。走る姿がかっこよかったのです。
 新春(1月5日)にも銀瓶さんを聴きに喜楽亭にいきました。「井戸の茶碗」、すてきでした。また、行きます。

目次
●その1<「じゅげむじゅげむ」>
●その2<TSUTAYAの落語>
●その3<「落語のなかのイエス
~桂三枝創作落語「神様のご臨終」を聴く」>
●その4<文珍さんが学生センターに。
「おせわになっています」>
●その5<銀瓶さん>
●その6<さだまさしの落語?>
●その7<桂三枝(文枝)「ゴルフ夜明け前」>
●その8<談志、志の輔、談春>

●その1<「じゅげむじゅげむ」>

 高校のとき、全部覚えていた。人前で披露したことはない。
 器械体操部(兵庫高校)の1年先輩に、永原真二さんがいた。落語研究会(落研)の部員でもあった。永原さんは中学校(湊中)でも器械体操の先輩だった。多聞教会に行くようになったのも、永原さんに誘われたからだ。
 永原さんが、「じゅげむじゅげむ」を教えてくれた。すぐに?覚えた。当時の私が、うらやましい。
 高校体操部2年先輩の片山さんも落研だった。永原さんと片山さんの話はいつもおもしろかった。いちおう、体操の練習もしていた。
 永原さんは、あるとき、テーブルの上で、箸をころがした。女性が笑った。「女性は、箸がころんだだけで笑う」と解説?してくれた。
 片山さんが学校マラソン大会をサボった話。当時、神戸電鉄緑が丘あたりで毎年マラソン大会があった。当時、交通量も少なかった。私が3年生になったときに中止になった。最近もサイクリングでそのあたりを走ったが、車が多くてこわい。
 体操部の部員は、一所懸命走ってそれなりの成績をおさめなくてはならない。私は、短距離はともかく長距離は苦手。1500人中(3学年ですごい数だ)1000番ぐらいだった。「飛田は手(足?)を抜いている」と言われた。ちがう。本当にしんどかったのだ。一所懸命走っていたのだ。
 片山さんの近くで倒れた学生がいた。「たいへんだ、たいへんだ、救急車だ」といって看病をし、そのまま救急車に乗って病院まで行ってしまった。
 女性トイレでのいたずらの話もきいた。金魚をそれぞれの便器に1匹ずつ泳がせた。あわててトイレに入った女性が、すぐ出てきて隣りのトイレへ。また、となりのトイレへ。みてきたような?話をしてくれた。ほんとかどうか、知らんけど。

●その2<TSUTAYAの落語>

 六甲道のTSUTAYAがなくなってさびしい。そこの落語CDは、すべてコピーした。さらに三宮TSUTAYAにもいってCDをかりてコピーした。200枚ほどある。ユーチューブにたくさんの落語があるとはいえ、やはりCDがいい。CDといっても愛用のウオークマン(正確には、ケンウッド)で聴いている。
 旅行中、とくに青春18きっぷの旅などでは、よく聴く。
 調べてみた。桂米朝54枚、桂三枝(文枝)60枚、桂枝雀50枚、古今亭志ん朝29枚、立川志の輔14枚、桂文珍20枚、春風亭昇太4枚、桂小三治6枚。200枚は越えているな。
 最近また、米朝の「艶笑上方落語(2本)」をきいてみ。なかなかおもしろい。
 ほかに、正規の古典落語CDも何枚かある。
 が、ほんとTSUTAYAの閉店はさびしい。
(写真は、ネットにあった旧六甲道ツタヤ。今は100円ショップ。ここにもよく行く。)

●その3<「落語のなかのイエス
~桂三枝創作落語「神様のご臨終」を聴く」>

 このテーマで以前講演した。センターの現代キリスト教セミナー、2006年です。「芸術のなかのイエス<日本編>」シリーズです。他のテーマ、講演者は、以下のとおり。
「美術のなかのイエス-「最後の晩餐」を描く-」画家 堀江優
「文学のなかのイエス①~太宰治「駆け込み訴へ」を読む~」京都精華大学名誉教授 笠原芳光
「漫画のなかのイエス~手塚治虫「きりひと賛歌」を読む~」関西学院大学助教授 中道基夫
「映画のなかのイエス~フウテンの寅とフォレスト・ガンプ~」関西学院大学教授 栗林輝夫
「文学のなかのイエス②~遠藤周作「深い河」を読む~」南山宗教文化研究所非常勤研究員 長谷川(間瀬)恵美
 私以外は、そうそうたるメンバーだ。
 桂三枝の「神様のご臨終」。20世紀があと数時間というときに、ダジャレのすきな「イエス様」から電話がかかってくる。とにかく面白い。ユーチューブでもいくつかアップされているので、ぜひ、聴いていただきたい。
 桂枝雀の「茶漬えんま」にもイエスが登場する。以下のようなストーリーだ。
1. 留五郎が閻魔さまの紹介で極楽に行く。
2. 極楽でお釈迦様と遊んでいて地獄に落ちてしまう。
3. お釈迦様が蜘蛛の糸で救出しようとするがうまくいかない。
4. 極楽のイエスが昇天するときに使った紐?で救出しようとするが釈迦とキリストがともに地獄に落ちてしまう。
5. 釈迦、イエス、留五郎が地獄から蜘蛛の糸で極楽に登ろうとする。
6. さて・・・・・・・・。 
 これも必見(必聴)だ。ユーチューブには、著作権の関係でアップされていないようだ。私は、もちろん、CDをもっている。(ユーチューブがあれば教えてください)
 桂団朝の「宗論」。これは、「宗論はどちらが負けても釈迦の恥」という、哲学的な落語だ。
 あらすじは、仏壇屋の息子がキリスト教に入信する、親父が説得?を試みる、さて・・・、という内容だ。おもしろい。こちらはユーチューブでみることできるようだ。柳屋小三治、春風亭正朝のものもアップされている。
 以上、クリスマス・ネタ、でした。みなさん、メリークリスマス!!

●その4
<文珍さんが学生センターに。「おせわになっています」>

 だいぶ前だ。旧学生センター。駆け出しの桂雀三郎が学生センターで落語会を開いていた。年に2、3回だったと思う。そのある回、師匠?の桂文珍さんもゲストで出演した。公演後、小さなパーティもあった。落語会がホール、パーティが会議室Dだったか。
 
 「館長さん、雀三郎がお世話になっています」と、文珍さんがあいさつしてくれた。
 文珍さんの名前は、「3代目小文枝が物を書いていた時に、風で紙が飛ばされそうになったため、近くにいた西田に「おい、押さえとけ」と言った。言われるまま紙を押さえたところ、小文枝がその様子を見て、文鎮にかけた「文珍」と命名した」とウイキにある。知らんけど。
 雀三郎さんの「ヨーデル食べ放題」も好きだ。私は痛風のケがあるので、ホルモンはセーブしている。
 その後、文珍さんの独演会に、2、3回いった。おもしろかった。またいきたい。


●その5<銀瓶さん>

 笑福亭銀瓶さん、在日の落語家。よく聞きにいく。正月にも、新開地喜楽亭で趙博との共演がある。もちろん、行く。
 実は、銀瓶さんを高校時代(明石高専)から知っている。私は忘れていたが、高専時代に学生センターのビデオを借りに来た銀瓶さん。ビデオを壊してしまった、そうだ。
 そのとき、飛田館長が、怒ったのだ、そうだ。なにしろ大事なビデオ、壊してはいけない。銀瓶さんの落語会後のロビーで聞いた。
 おそらく、そのご、私は修理したのだろう。当時、ビデオ(VHS)でも、カセットテープでも自分で修理していた。道具は、ドライバーとセロテープとはさみ。
 いまでは、当時の貴重なビデオ、カセットテープは、デジタル化して保存している。
 銀瓶さんの『師弟・笑福亭鶴瓶からもらった言葉』を注文したら、わざわざ学生センターに持参してくれた。写真はそのときのもの。
 銀瓶さんの落語。繁盛亭、喜楽亭、西宮のホールでの「鶴瓶、銀瓶をしごく会」にもいった。ますます、落語がしぶくなっている。「ラクダ」もよかった。おおネタだ。韓国語の時ソバも、よかった。来年正月、喜楽亭、よろしく。楽しみにしています。

●その6<さだまさしの落語?>

 「北の国から」は、私のオカリナレパートリーにも入っている。ラジオ番組で「倉本聡からあすまでに曲をつくってくれ」とたのまれた。そして、そのように、作ったと言っていた。いろんなバージョンのCDがあるだろうが、私のもっているCDの「北の国から」。間奏のトランペットが、ほんとにすてきだ。何回聞いてもすてきだ。
 さだは、大学で落語研究会のメンバーだったという。だから?、コンサートでのしゃべくりがおもしろい。残念ながら、私は生のコンサートに行ったことはない。いつか、行きたい。「生」は、ビールだけでなく、いい。
 私のCDライブラリーに、さだの「トークベスト」もある。4枚だ。さすが、もと落研、おもしろい。電車のなかで聞いていると、笑えてくる。他の客がみていなければ、声をだしていただろう。
 落語家になっていても、人気を博していたのではないかと思う。でも、シンガーソングライターで、よかった。
 ユーチューブ、ちゃんと、あった。きいてみた。また、笑った。いまは、家でひとりだ。

●その7<桂三枝(文枝)「ゴルフ夜明け前」>

 三枝の創作落語100話。CD、いまでもときどき聞く。おもしろい。三枝が古典落語もと、悩んでいたとき、枝雀が「ゴルフ夜明け前」を聞いて、「いいんじゃない」と言ったという。それで三枝は「新作落語」で行こうと思ったとどこかに書いてあった。
 「1983年に文化庁芸術祭大賞を受賞した。1987年12月5日には、東宝より映画化もされた。2010年には、これをアレンジした『野球の夜明け』が発表されている。2017年に開催された桂文枝芸能生活50周年記念公演「ファイナル ステージ~またここから始まる~」において、リニューアル版が披露された」(ウイキ)とのこと。
 でだしが、壮大で(三枝が言っている)いい。神戸の話もでてくる。六甲ゴルフ場だ。来年正月のハイキングは、新神戸から六甲ゴルフ場までだ。これもこのエッセイには関係ない。
 六甲ゴルフ場は、1903年、アーサー・ヘスケス・グルームが造った。今回ネットで調べた。落語を聞いて私は「ヒスケス」と覚えていた。英語の発音だ、まあ、どうでもいい。“新しい物好き”の坂本龍馬と新選組局長・近藤勇がゴルフで勝負するというのだから、壮大だ。オチをしっているのに、何回も聞いてしまう。
 「創作落語100選」のCDをもっている。TSUTAYA由来だ。ネットでは「125選」まで出ているという。TSUTAYAなきあと、あと25、どうしたらいいのだろうか?
 全国47都道府県の落語も作ると言っていた。出来上がったのだろうか? その47も聞いてみたい。だれか、かして、ほしい。

●その8<談志、志の輔、談春>

 志の輔、すごい! 志の輔が落語をエンターテイメントにしたという評論もあった。生も舞台で聴いた。CDもよく聞く。創作落語の「みどりの窓口」「はんどたおる」など、さいこう。志の輔はマクラがほんとに、おもしろい。
 以下のTSUTAYA由来のCDがある。他にあれば、ぜひ、かしてほしい。
ごらく(1)はんどたおる、死神
ごらく(2)へっつい幽霊、雛鍔(ひなつば)
ごらく(3)みどりの窓口、しじみ売り
ごらく(4)抜け雀
ごらく(5)新・八五郎出世
ごらく(6)帯久
やけど(1)お血脈、蜘蛛駕篭
やけど(2)宿屋仇討ち、千両みかん
やけど(3)八五郎出世、芝居の喧嘩
やけど(4)井戸の茶碗
やけど(5)唐茄子屋
やけど(6)鼠穴
やけど(7)紺屋高尾
やけど(8)小問物屋政談
やけど(9)らくだ
やけど(10)五貫裁き、茶の湯
 談春も舞台で聴いた。評判通りすごい。が、すごすぎて?、志の輔のような余裕/おもしろさが少ない、と思った。
 談志は、「余命○日と宣告されたら何をしますか?」と問われ、「落語の練習をします」と答えていた。ラジオだったか、印象的/意外で、覚えている。生の舞台を聴けなかったのが残念だ。

飛田雄一(ひだ ゆういち、hida@ksyc.jp)

 1950年神戸生まれ。初のエッセイ集は、『極私的エッセイ―コロナと向き合いながら』(社会評論社 2021.2)。以下のエッセイ冊子を発行しています。「むくげの会」ホームページhttps://ksyc.jp/mukuge/に、貼り付けています。

1. 『オカリナことはじめ』2020.11
2. 『センチメンタルジャーニー・湊山小学校』2022.6
3. 『ちょうちょう・はっし』2022.8
4. 『青春18きっぷの旅―伊那・宮田村、そして新潟』2022.9
5. 『ジパング倶楽部の旅―身延線、小淵沢、そして諏訪湖―』2022.10
6. 『ゆうさんの自転車生活 2007~2011』2022.10
7. 『ソウルのあるき方、のぼり方、のみ方』2022.11
8. 『ゆうさんのハイキング生活』2023.1
9. 『韓国岳」から韓国はみえませんでしたが、「開聞岳」から種子島はみえました』2023.6
10. 『中途半端な 青春18きっぷの旅 ―木曽駒ケ岳、小諸、白馬岩岳―』2023.8
11. 『源流から170キロをくだる「四万十川サイクリング」』2023.10
12. 『佐田岬から別府へ~フェリーでつなぐ、サイクリング』2023.11
13. 『八甲田山、○○の彷徨』2024.5
14. 『ひこうき、のるかそるか』2024.9
15. 『トランプ、のるかそるか』2024.9
16. 『列車、のるかそるか』2024.10
17. 『あそびエッセイ』2024.12
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