ほっとする粋な江戸風店並ぶ泉源もある狭き坂道
有馬土山人界隈
土山人では小一時間ほど待たされましたが、順番が来ると携帯電話に呼び出してくれる便利なシステムで、この間、界隈を散策することが出来ました。結構狭くて急な坂道を挟んで江戸情緒残る小店が立ち並んでいます。心安らぐ散策を楽しめます。
他の温泉の町中であまり見かけない泉源もありました。褐色の「金泉」が湧き出、名は「妬(うわなり)泉源」。妙な名前ですが由来は:その昔、ある人妻が夫の愛人を殺して、自分も深い温泉に身を沈めました。その後、美しく化粧した女性がそばに立つとお湯が嫉妬して、100℃近くの高温が噴き出すようになったため、そのことがきっかけとなって妬湯(うわなりゆ)と名づけられたとか。私が通った時は幸いにして湯は噴き出しませんでした・・・
ちなみに、広辞苑によれば、「うわなり」の漢字は後妻、次妻で、②「うわなりねたみ(後妻嫉妬)」の略、とも書かれています。「うわなりねたみ」とは①先妻又は本妻が」後添いの妻をねたむこと、②ねたみそねむこと。嫉妬
妬むには相当の心的エネルギーが必要と思われます。七十路を歩み始めると、妬むだけの、そして妬みを持続するエネルギーも枯渇しつつある、不幸か幸か、とも思いました・・・