髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「霊幻道士」 レビュー (ファミコン)

2014-11-14 21:00:26 | ファミコンレビュー
サイドビューの対戦アクション(1人用)
ポニーキャニオンからの発売
1988年9月16日発売

特徴
キョンシー相手に1VS1の対戦
上ボタンでジャンプ、Aボタンでキック、Bボタンでパンチとなる。

あらすじとしては
多くの村に妖怪キョンシーが出現し苦しめられていた。
主人公の霊幻道士の師匠が弟子を伴い各地でキョンシー退治をしていくという話。

一応、キョンシーとは何かっていう人がいるかもしれないので
wikiの内容を一部抜粋する。

キョンシー(繁体字:殭屍)

元々中国では人が死んで埋葬する前に室内に安置しておくと夜になると動き出して
人々を驚かす事があると昔から言われていた。
それが僵尸(殭屍)である
「僵」は死体(=尸)が硬直するという意味で動いても、人に知られたり、
何かの拍子ですぐまた元のように体がこわばることから名付けられた。
キョンシーは凶暴で血に飢えた人食う。
年月が経つと神通力を備えて空を飛べる能力もある

道士は
体術と法術を修めキョンシー関連の仕事に従事する。
義荘に住みキョンシー供養を行い、時には風水や占術の相談を受け
体術、法術を用いて人害なキョンシー退治を専門とする。




点数は70点

良い点
・修行によるパワーアップ
・村民のセリフが面白い。

悪い点
・雑魚のパターンが少ない。
・弟子


良い点の解説
・修行によるパワーアップ
このゲームは、道場に行くと「こほうしょ(幾つも選択候補があり、正解が分からん…)」の数に
応じて修行させてくれる。
主な要素はパンチ強化、キック強化、ジャンプ強化、素早さ強化などがあり、
強力な技になるほど「こほうしょ」の必要数が増える。
と言っても、ステージ後半になると「こほうしょ」のもらえる数も増えるので問題はない。

・村民のセリフが面白い。
敷地内のキョンシーを一掃すると奥に主がいるのだがそこでの台詞が結構、面白いのがある。

悪い点の解説
・雑魚のパターンが少ない。
雑魚キョンシーは「通常(ピンク)」「通常(緑)」「チビ」「デブ」「デブ(腕短か)」「ノッポ」しかいない。
この6種が最初は1つの敷地内の1~2匹だったが後半は4~5匹となる。
勿論同時には出てこず一部屋につき1体である。
大体「通常→通常→チビ→ノッポ」という形である。
パターンを読みつくせば作業に近くなる。
折角だから以前の面のボスを雑魚として出しても良かった気がする。

・弟子
これは賛否両論あるだろうが…
良い点とは流石に言えないので敢えて悪い点に入れる(ファンの人ごめんなさい)
主人公の後ろに着いてくる弟子。
コイツはなかなかウゼェ…
ドラクエⅡの

「いやー探しましたよ」

などと言いながら関係ない町の宿のベッドくつろいでいる貧弱緑の5~10倍はウザイ(当社比)
ただ、コイツがいないと面白味が薄れるのでお荷物野郎として寛大に見てあげるのが
立派な師匠たるプレイヤーというところだろう。
ウゼェけど憎み切れない良さがあると言えるかな?



動きはなめらかでパワーアップ要素もいい。
なかなか楽しくプレイできた。
マイナーであるもののいくらかのオススメと言えるだろう。


個人的に「コンシー」という仲間になるキョンシーが弱すぎて泣ける!



あるステージにいる「コンシー」は鈴を所持し、鳴らすことで仲間になる。
すると師匠達の背後から健気に着いてくる。
だけど、この「コンシー」。敵のチビ型とは違い、動きが遅く、
しゃがみ不可で攻撃力も低く、強化もされない。
当然、一方的にやられる。それでいて一度代わると主人公との交代不可である。
一応、敵に与えたダメージは継続されるので

部屋に突撃させ、敵に雀の涙ほどのダメージを与えるために盛大に散ってもらう。
それ以外に「コンシー」の使い道はない。

鬼だろこの仕様!

例えるなら「コボちゃん」にナイフを持たせて暴力団事務所に乗り込ませるようなものである。

「1でも2でもダメージ与えて来いやーーー!」
「お前の骨は拾ってやる!気にせず逝って来い!」

というような状況に陥るのである。

自分は2面のボスで使ってみた。2面のボスはナイフを使ってくるのだが…
「コンシー」はあまりにも動きが遅くナイフを使わないタイミングで飛び込む事が出来なかった。
避ける事もままならず2本目のナイフで死亡。
相手ボスの顔すら拝むこともできずに…
罪悪感が半端ないんだけど!!(苦笑)

一応、死んでも別ステージに行けば復活していて鈴を持っていれば使えるんだけどさ…
あまりの弱さに使って死なせるのですら躊躇わせられるわ!

「コンシー」戦術を多用している人とは個人的に距離を置きたいね…(苦笑)
逆に「コンシー」縛りでクリアした人は相当な自慢が出来る(TASさんでなければ無理だと思うが)

ホント、守ってあげたいわ。
でも、何故か主人公より先に戦う…なんと健気であろうか…泣ける!!
弟子てめーが真っ先に逝って来い!!

PS)オープニングのキョンシーが物凄いリアルで怖いんだけど…



ここからがネタバレ






















弟子のウザさを教えてあげようかねぇ…
コイツ、後ろで着いてくるだけで何もしないんだよね。
戦闘中戻ってきたときに「どうしますか?」と聞くだけで…
後は、2面で女の霊にさらわれてしまうのである。そこでの村人いわく後ろの人は「色男」だそうだが
その割に、ゲームオーバーになったときに

「師匠。やられてしまうとは情けない。これから私が本家本元の霊幻道士として…なんて嘘ですよ」

などと、満面の笑みで言ってくるのである。
ただこの時のビジュアルはどう見ても「サモハン・キンポー」氏であり、「色男」ではないと思うのだがな。

「師匠危なーーい!」

なんて言って1度でもいいから庇ってくれるようなことがあれば評価も変わっただろうがな…
糞が!!


後、村人たちの台詞がなかなか面白い。
「土産物屋のオヤジなどは○○まんじゅうと○○せんべいを作ってこの村の名物にするなどといっておりました」
「村の広場に○○様の銅像を建てることにみんなで決めました。除幕式には是非いらしてください」
「よりよく生きる秘訣は1つは朝寝じゃ、2つ朝酒じゃ、3つ朝湯じゃ」(朝から酒ぇ!?)
「○○さんよお。あのきょんしーってやつをなんとかしてくれよお!ぼこぼこのうりうりにかためてよお。しめてやってくれよお。
うおううおうおう こおふんするぜ!すぽぽーん 鼻血が出るぜ!!」(台詞がジョジョっぽな)
「助かりましたわ。脳下垂体がプルプルしていましたのよ」(なんだよそれ)

ここから気を引き締めてふんどしを締め直せと言われて
弟子「先生。ボク、ブリーフなんですけど、どうしましょう?」
師匠「黙れ!未熟者!」『そういいながら○○はトランクスのゴムをぐっと握った』(←メッセージ)


にしても、チャイナドレスを着た女性はなかなかスリットが深く、太ももを露出していている。
「近づいてお話したいな~」と、いう髭人は下心を丸出しにしたが…
距離として10mぐらいの所で

「キョンシーを倒してくれてありがとう」

などと言われてしまってそれ以上近づくことが出来ない。

「キョンシーを倒してくれてありがとう(アンタ、キモイから近づいてこないで)」

と、暗に言われているような気がするなぁ…
悲しい…

道場ではかならずクイズが出される。
3択でその中でこんな問題がある。

Q「中国武術の総本山とはどこか?」

選択『せんどうじ』or『しょうりんじ』or『いまなんじ』

『いまなんじ』を選択

「たこ!」


「いるんだよなー。うけをねらっておおぼけ かますやつ… まちがいと わかっているのに ついついやってみるやつ…
おまえのことだよ! ○○ !」(名前が入る)


「今、何時」か…
最近の流行に合わせるのならこうなるかな?



Q「中国武術の総本山とはどこか?」

「一大事~~~🎵」

「たこ!」


「いるんだよなー。ウケを狙って大ボケ、かます奴… 間違いと分かっているのに ついついやってみる奴…
お前のことだよ! 妖怪ウォッチ!」



PS)キョンシーも妖怪の内に入る。
『妖怪ウォッチ』のアニメは映画やアニメや漫画などのパロディが多いから
そのうちこのゲームのパロディもアニメで放送されるかもしれない。(誰が分かるねん!)
しかっし…数年経ってこのレビューを見たら

「『妖怪ウォッチ』か!当時流行ったな~」

なんて風に感慨深くなるんだろうな(笑)


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
モデル (髭人)
2020-06-23 21:52:43
名無し殿
コメントさんきゅ~です。

へぇ~。
しっかりモデルがおられるのですね。
私としては中国や香港などのアジア系映画の太めの人だと「サモ・ハン・キンポー」氏のイメージが強くて…
というがそれ以外の方を知らないほど無知なだけなんですけどね(苦笑)
返信する
Unknown (Unknown)
2020-06-17 13:51:57
>>(弟子の)ビジュアルはどう見ても「サモハン・キンポー」氏

モデルは映画『霊幻道士』の製作サモ・ハン・キンポー氏ではなく、その映画で弟子役のモンチョイ=リッキー・ホイ氏ですね。
道士のラム・チェンイン同様そっくりですよ。

「オーボー」もそうですが、映画原作と意外とリンクしててツボでした。
返信する
横暴 (髭人)
2017-07-01 19:17:35
ryo殿
コメントさんきゅーです。

ラスボスは映画が初出の敵なんですね~。

隠れた名作。
登場キャラが変な奴が多いし
ツッコミ甲斐があると思うので「ゲームセンターCX」で有野氏にプレイしてもらいたい所ですがねぇ~
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これは懐かしい。 (ryo)
2017-06-30 21:30:50
無敵パスワードがあるんですよねこれ。
使わない方が勿論楽しいですが。
当時映画シリーズ最終作だった3の
ボス「オーボー」(という名のおばさん)
が最終ボスなのがちょっとポイント高いです。

全体としてバランスが取れたキャラゲーとしては珍しい名作でしたねえ。
余談ですがこほうしょは「虎包書」だと個人的には信じています。
虎の巻ってやつでw
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福島会津磐梯山 (髭人)
2017-06-17 20:10:27
名無し殿
コメントさんきゅーです。

ようやくここまでという事は
幾つか読んで頂いているのですね。
それだけで感謝感激に存じまする~。

「朝寝、朝酒、朝湯」は福島会津磐梯山の民謡!?
お教えいただきありがとうございます。
しかし、キョンシーがいる中国にも伝わっているとは福島会津磐梯山恐るべし…
(「福島会津磐梯山」言いたいだけやん)
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Unknown (Unknown)
2017-06-17 13:21:41
この間、このFCレビューを見つけて、
自分の知ってるゲームを読みながらようやくここまで読ませていただきました!

朝寝、朝酒、朝湯は
福島会津磐梯山の民謡ですねー
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ゲームは? (髭人)
2016-09-05 18:22:05
名無し殿

過去にテレビで放送していた「霊幻道士」と同じタイトルいう事で懐かしくなった気持ちはお察ししますがゲームの記事ですので
少しはゲームかレビュー内容に触れて下さいませ。
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Unknown (Unknown)
2016-09-04 23:04:30
当時はキョンシーブームで向こうのドラマが翻訳されてこっちでも放送されてたのをよく観てました
レイゲンドウシ?確か観てたのはユウゲンドウシだったようなと思って調べたら両方あったんですね
霊幻道士と幽幻道士。うーん紛らわしいw
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