ファミコン「貝獣物語」から続くシリーズ
RPG
販売はハドソン
開発はバースデイ
1996年8月2日発売
特徴
・PLGS(パーソナルライブシステム)を導入
PLGSとはソフト内に時計が内蔵されており時間を設定するシステム。
電源を切ってもソフト内時計は時を刻む。
それにより、ゲーム内にある「時の館」という施設などで設定した時間によってイベントが起こる。
ただ仮になくてもゲーム進行上問題はない。
優良なアイテムなどが手に入れられないぐらいなものでクリア不可になる事はない。
2099年まで有効。
・BTS(バトルトークシステム)は廃止
・敵瀕死時ビジュアル変更は復活(FC版要素で前作にはなし)
あらすじ
『シェルドラド』という世界の『貝獣村』に
『霧の外の世界』から来た伝説の飛竜である『ドラゴバード』が舞い降りる。
その『ドラゴバード』に乗っていた男は暗黒魔導士『ダーク』が復活した事を告げる。
そのダークの目的は『オーラストーン』を集める事で
手に入れられる『大いなる力』を我がものにすることだと言い残すと息絶えた。
『貝獣仙人』は『ダーク』の野望を阻止するために火の貝の勇者を召喚するのだった。
点数は10点
良い点
・音楽がいい
悪い点
・登場キャラへの愛の無さ
・バランスが悪い
・敵の行動パターン
・データが消えやすい
良い点の解説
・音楽がいい
音楽グループ「安全地帯」のベース担当の「六土開正」氏の作曲。
良曲揃いで個人的には後半のフィールド曲は哀愁漂い非常に好き。
おかげで「安全地帯」のファンになってどっぷりと浸ったぐらいである。
(ただ「安全地帯」の曲に六土氏作曲はないが…)
サントラも発売されており自分は持っている。
現在は入手困難で、オークション等で万単位という値が付いている。
悪い点の解説
・登場キャラへの愛の無さ
前作「大貝獣物語」のトラウマになりかねないほどのグロイベント(主に『バイオベース』)はない物の
キャラへの愛情が感じられないひっで――イベントが目白押しである。
髭人は
「辛い話だなぁ…」
「キツイ話だなぁ…」
と、ストーリーに感想を抱くのではなく
「何故、そこまでするの?」
「何故、それで行こうと思ったの?」
と、イベントがある度に製作者に対して疑問を感じざるをいられなかった。
この話はネタバレに書く!!盛大に書く!!
そしてそれはこの記事の核そのもの!!
・バランスが悪い
幾つか項目があるので紹介していく。
①異常なエンカウント率
各所で『大貝獣物語II』で語られるクソ要素。
前作より広いマップなのにアホかと思えるほどのエンカウント率である。
折角の良曲を1周歩いて聞くのは不可能。
大抵、メニュー開いて回復している時に聴くぐらいになる。
このレビューに書くにあたってプレイ動画を見た。
飛ばし飛ばしで見たが主に見るのは
「戦闘」「イベント」「戦闘後、メニュー開いて回復」
この3種である。
マップ上を歩いている所など見なかったほどだ。
一応、エンカウントをしなくする助っ人(ジャラマー)がいるが、
歩数が決まっていて、宿に泊まるまで再使用が出来ないという制約がある。
金額制にしろよ。
某掲示板の「エンカウント率が異常なゲーム」のスレで
2014年2月ですらこの「大貝獣物語Ⅱ」が挙がる。
それだけ印象的だったという証明だろう。
一方、ストーリーについてはほぼ、触れられない。
(敵出過ぎで挫折したのだろう)
②敵の行動パターン
前作もエンカウント率はやや高めだったが
「逃走成功率が高い」という事でややスムーズに進められたが
今作は、同クラス以上はまず逃げられない。
それに、敵の行動パターンが酷い。
髭人のケースだと
先制攻撃をしてきた雑魚2匹が強力な全体魔法を2匹とも使ってきて
こちらのほぼ全快の回復キャラ死亡。
残るは貧弱な回復しかできない主人公。その上、全体的に瀕死。
敵は速いので道具での回復は望めない。
戦闘を継続する事など出来ず逃げるを選択するが逃げられず、
2匹の敵は同じ全体魔法を2匹ともまた使ってきて全滅。
先制攻撃を取られた時点で敗北が確定。
しかもこのゲームの全滅時の再開はセーブ地点。
そんな事が数回あった…
③『ポヨン』の体感魔法
後述する『ポヨン』というキャラは敵の特殊攻撃を受ける事で
戦闘終了後にその特殊攻撃を覚えるという性質を持つ。
ただ、これ、100%じゃないんだよね。
だから何度も受けて検証するしかない。
攻略本が無ければ見落とす可能性大である。
その上、酷いのは1度しか戦わない中ボスが使う特技にも
体感魔法が含まれているのだ。
取りこぼしたらもう先には出てこない。
せめて習得確定は戦闘終了後にではなく被攻撃後に『覚えた』表記してくれれば…
攻略本にシステムやバランス調整をしたスタッフが顔出し、名前出しで出ていた。
「コイツが戦犯か…」
と、軽く憎しみが湧いたほどだった。
・データが消えやすい。
PLGSという内蔵時計の所為で電池の消耗が激しくなるようで
データが異様に消えやすい。
電池を変えるとかの処置をしなければ中古品を今、プレイするのは困難ではないだろうか?
他にも悪い点と言うほどではないが不満点はまだある。
・敵、瀕死時の無音
ファミコン版「貝獣物語」では敵のキャラにダメージを与えると瀕死の表情になる。
その際、「グワワ~」と瀕死になる効果音があったが本作にはない。
ボスが味方のただの物理攻撃によって瀕死にさせられた場合、実にシュールである。
・『我が町』の宝石制
前作で、『我が町』というものがあり、土地をもらえ
お金を支払う事で建物を建てる事ができた。
本作でも『我が町』はあるのだが建物を建てるのに
お金ではなく『宝石』が必要になった。
良い建物を作るには当然、希少性が高い宝石が主となりしかも複数必要である事が多い。
その宝石は簡単に入手できればいいのだが普通にゲーム進行していては殆ど出ない。
『ジュエルナ』という魔法で戦闘中に敵を宝石化させることで入手可能。
『クピクピ』だけが使え、敵瀕死時になるにつれ効き易くなる。
このゲームは全体的に敵が強いのでゲームを進めながら宝石入手というのは困難。
だから、我が町を作るための宝石精製の時間が必要なのだ。
ただでさえエンカウント率高くて『戦闘』に対してウンザリしつくしているのに
宝石集めででさらに一手間かけろって…
髭人はストーリーを先に進めたいと思い最終的にクリア後のお楽しみにしたのだが、
クリアしたら
「このゲーム、もうやりたくない」
と、手を付けなかったので髭人は我が町を発展させた事がない。
一応、我が町で『宝石屋』を建てる事で購入も可能となるが異様に高額。
お金で買うという方法は非現実的である。
・ファットバジャーの形骸化
ファミコン版のラスボスである。
大貝獣Ⅰでは改造されて中ボスになり(ただ、ラスボスより強い)
『オーラの玉』には封じ込めてもらえず普通に倒される。
(現状、玉の中に入っているのは『ギャブ・ファー』)
この大貝獣Ⅱに至っては…ネタバレ欄に記述しよう。
少年漫画の力のインフレみたいなものだ。
苦戦した強敵も次、現れる敵の前には噛ませ犬に化すみたいな…
元々悪の化身そのものだったのにそんな扱いでいいの?
・主人公ダセェ…
これは人それぞれ好みがあるだろうが
まず兜(というよりヘルメットだな)がダセェし
顔は子供っぽいのに何でムキムキなんだよ。
剣を振っていれば筋肉も付くってのは分かるけど、何故そこをリアルにする?
メインキャラクター紹介
↑
主人公(火の貝の勇者)
使用武器:剣
公園で愛犬と戯れていると突如『シェルドラド』に拉致…もとい召喚させられる。
しかも、犬と一緒ではなく主人公は貝獣島ではなく別の所にワープさせられ
召喚して来た勇者という事で冒険をする羽目となる。
あまりにも過酷すぎる冒険をだ…(俺は絶対に嫌!!)
性能としては、どれもこれも平均的強さ。使用武器は剣。
今回の特技は前作主人公が火限定だったのに対し今作は無属性である。
ドラクエと同様にセリフはない。プレイヤーと一心同体という意図があるのだろう。
↑
主人公の愛犬
シェルドラドに召喚されるが主人公と離れ離れになって
この犬だけが貝獣島に召喚される。
戦闘には参加しない。
青い犬…染めてんのか?
ちなみにこの犬が公園での散歩中に『火の貝』を見つけた。
(この時、噛み砕いていれば…)
↑シリーズ通じてのレギュラー貝獣
クピクピ
一番上。語尾に「クピ」と付けるちょっと弱虫君。
使用武器:杖、ナイフ
回復系が得意、状態異常にならないという能力がある。
我が町で建物を建てるために
必要な宝石を敵から作る魔法『ジュエルナ』を使える唯一のキャラ
バブ
真ん中。貝獣トリオのまとめ役である真面目キャラ。
使用武器:ブーメラン、一部剣、※ブーメランは全体攻撃が可能
魔法もそれなりに使え攻撃もする。
主に菌魔法を使い、サポート系魔法もそれなりに覚える。
特技は「○%になれ」というもので、使用すると%に応じて小型になり、
攻撃力、守備力は減少するが、魔力と回避力が上昇など一長一短の形態になる。
ただ、戦闘で重要な攻撃力が下がるので使いどころは難しい。
力も魔法も素早さや特技など他キャラと比べて
とび抜けた部分がないため器用貧乏といった印象。
一応、運の良さ(数値)は他キャラと比べれば最もいいのだが…
それを主力にするって訳にもいかないからなぁ…
他2貝獣のキャラの濃さで薄く感じられる不遇キャラでもある。
ポヨン
一番下。語尾に「なんだな」とつける場の空気が読めない食いしん坊。
使用武器:斧
HP、攻撃力、防御力が高いが『脳筋』ではなく『脳食』といった印象。
敵から特殊攻撃をうけるとその攻撃を覚える事がある。
特技習得率は100%ではない為、
覚える特技がボスだと何度も繰り返す羽目になる。(その割に1度しか戦わない敵もいる)
攻撃力は高いが足が遅い。
ただそれの見返りがあるぐらいの体感魔法もある。
『ポヨヨーン』という何が起こるか分からない特技を習得する。
(ドラクエで言う『パルプンテ』)
↑
獣人バルテス
記憶を失い、倒れている所を『ルミエラ』姫に助けてもらい一目惚れ
それを敵に利用される事となる…そのイベントが…
使用武器:剣
見た目通りのパワータイプ、特技も物理ばかり、弱い魔法も少し使える。
↑
ルミエラ
グランガラム王の一人娘。天然王女様キャラ。
魔法の才能があるとはいえ一人娘の姫を最前線に送る王ってすげぇなぁ…
走ったらスカート踏むだろコレ。
使用武器:杖&ナイフ
性能としては、女子キャラということもあってHPは低い一方で魔法に長ける。
前作の火系究極魔法という触れ込みの『ギガバンガ』を
何のイベントもなしにレベルで習得する。
なおかつ後にイベントで『魔法連発』という
同一ターン内に魔法を2回使える特技を習得する。
若くしてそのような事が出来る『ルミエラ』は
前作の大魔法使いという肩書の『マギー』より遙かに優秀である。
そして装備者の魔力値に応じて攻撃力が上がる『魔道士のナイフ』により
味方キャラ中で最強攻撃力に躍り出る。
脳筋バルテスの立場なしである。
↑
ロボット
主人公に親しくするロボットである。
使用武器:アーム
特技は専用の道具を消費する事で使用可能となる。
防御力低下、体力減少、溜め必要などのデメリットはなく
各種属性にも対応。
が、いずれもその性能は際立ったものはなく平凡以下。
足も遅いし、魔法は使えないという点も踏まえると
残念ながらワーストを争うキャラという評価をせざるをえない。
ちなみにパーティにいると町にいる犬と会話することが出来る。
詳細はネタバレにて…
↑
シャムル
性格はサバサバとした感じで『ポヨン』に『緑まんじゅう』と名付け、キツイ。
行方不明の弟を探している。
使用武器:ダガー
右手左手の二刀流可能(一刀流にして一方を盾にするのも可能)
猫に変身可能。素早さ&攻撃力が上がる。
但しその際、『魔法』&『道具』は使用不可。
『特技』も『人間形態に戻る』以外は使用不可。
『盗む』という特技があり誰よりも足が速いという以外は平凡な印象。
猫変身は使い道が乏しいしな。
ただ、素早くて先制を取れるというのはこのゲームでかなりの利点にはなる。
後はパーティにいると町にいる猫と会話する事が出来る。
そして一番の利点はイラストの下乳がエロイって所か…(苦笑)
ちなみにギャグマンガではノーパン説があるとかないとか…
↑
ポット
3貝獣と同じく前作から引き続き登場。
中身はイタズラ好きの貝獣。
悪事のせいでツボに封印された訳だ。
使用武器:杖、ナイフ
召喚術を使う。
(と言っても何かキャラが出てくるだけで通常魔法と使い勝手に違いはない)
序盤はレベル取得するが終盤の召喚術はPLGSを用いなければ入手不可能なものばかり。
『ファットバジャー』を召喚獣にする事を夢見ている。
序盤の軽い隠しキャラであり
うっかり見落としてしまうと仲間が減る分、苦しい戦闘となる。
↑
謎の戦士
仮面ライダーにも見える男。何者かはネタバレに…
使用武器:グローブ(ナックル)
各属性になる特技を持っており
『ロボ』とは違いデメリットがあるがその分、強力な物が多く
その上、素早い為、先手を取りやすく戦闘時の信頼は厚く非常に重宝する。
髭人的にはゲーム中、最強キャラだと思うのがコイツである。
敵側も紹介
メガロキング:六魔将。
敵でありながら正々堂々と戦う武人。卑怯者が多い大貝獣シリーズの敵では珍しい。
が、その後の扱いが…(涙)
マッシュキング:六魔将。
てんとう虫みたいな肩と足。卑怯な作戦を思いつくキノコ胞子野郎。
でも、あんな作戦を思いつく辺り、意外と乙女なんじゃないだろうか?
ファントムクイーン:六魔将。
マッシュの横の細い女性。冥界で戦う女性、お目々が真っ赤!!
カイザーブルー:六魔将。
ピラニア型の潜水艦で主人公達の船を丸呑みにして主人公達と戦う。
ギャブロ:六魔将。
他の六魔将が成体で生まれてきたの対しまだ幼体。
人間に対しても甘くドーンに疎んじられ…
ビューティー:六魔将。『ダーク』の側近。
兄妹でもある六魔将の扱いについて『ダーク』に対し一言物申す。
お目が真っ赤じゃなければ可愛かったんじゃないかと思われる。
ドーン:悪の科学者、『ダーク』の協力者。
オカマ口調で乗り物に乗っている所から「ドラゴンボ〇ル」の『フリーザ』を彷彿とさせる。
ちなみにコイツは六魔将ではない。
ジョーダン:ジョーダンサーカス団長。
ダーク達には関与していないがゲーム中そこそこ出てくる重要なヤツ。
こいつも六魔将ではない。
ダーク:六魔将と『ドーン』を使い『オオイナルチカラ』を手に入れるのが目的
六魔将とは前作のラスボス『ギャブ・ファー』の卵から孵った者達で
『ダーク』が卵を見つけ育てた。
初代と同じように付録としてフィールドの地図が付いていた(座標はなし)
ただ、ダンジョン攻略が多いこのゲーム、フィールドの地図があってもなぁ…
一部場所での2パーティ制
一部ダンジョン内でパーティを2つに分けて切り替えながら進ませる必要がある。
初代にあった『パスコマンド』を彷彿とさせるものかと思いきや
仕掛け解除中にも敵が出現する仕様なので実際は
「苦労が2倍になってマジ、ウゼェ…」
と、なっただけだった。
別場所待機中メンバーにメインメンバーの戦った経験値が入るなんてシステムもないから
ある程度レベル上げも必要となってくるしな。
ウザすぎるにもほどがある。
にしても当時のハドソン発売RPGは大体エンカウント率が高かった。
ハドソン社員の中に
「簡単にクリアされたら悔しいじゃないですか」
などと開発側に進言する奴がいたんだそうだ。
その無能が本作に関わっていたかは不明だが
エンカウント率が高くすることでプレイする人が挫折して確かにそのゲームのクリア率も下がっただろう。
その結果に悔しさを感じず、本人はさぞご満悦だろうが
そのエンカウント率の高さが自身の関わったゲームの問題点として指摘されたり
『クソゲー』呼ばわりされることの『責任』は感じなかったのだろうか?
シリーズものである以上
「大貝獣シリーズはエンカウント率高い」
なんてイメージが定着するのは相当な痛手である。(前作も割と高かったし)
仮に次作なんて出されていたらそのイメージで買い控えする人もいるんじゃないかね。
この責任は重大であろう。
あ!
悪い点を言い過ぎていて紹介するのを忘れていたがPLGSというシステム。
「時の館」という所で設定した時間に回復したり
誕生日にプレゼントをもらえたり様々な効果がある。
このゲーム、セーブデータが2つあるので作成すれば
もう一方のデータの方にも日時時間指定でメッセージを送る事が可能。
だから
髭人「〇月×日、△時に大貝獣IIをプレイしろ!」
などと言って渡した人にプレイさせ、その時間になると相手側が
「突然ですが…」
みたいな流れで作成したメッセージが表示されるのだ。
普段言えないような事を伝えられるだろう。(平仮名、片仮名、英数字)
「いつもありがとう」
「きみのことをあいしているよ」
とかね。
でも、このゲームでプレイしてイライラしている中
「ありがとう」
って言われてもな…
もし髭人が言われたのなら…
髭人「ありがとうだとぉ!?こんなマゾゲーやらせてよぉ!
実はお前『ありがとう』の後に『(笑)』とか付けたいんだろ?」
仲をこじらせる方が強いと思うなぁ~。
髭人は当時、前作の大貝獣Iを友人に
「コレ面白いからやってみ?」
「エンディングが良いからやってみ?」
そんな風に友人に半ば強引に貸したのだが
本作は流石に貸せなかった。
髭人「こ、これは人にプレイしてもらうようなゲームじゃねぇ…」
それが心境であった。
どなたかこのゲームの『PLGS』を利用し
友人などから素敵なメッセージを受けて絆が深まった方、ご一報ください。
髭人は発売直後にプレイ出来なかった。
当時SFC本体を隠されていて隠しが解禁されたのは半年後だった。
おかげでキャンペーンに参加する事が出来なかった事を悔やんだ。
前作と共通してスタンプラリーというイベントがある。
町に1つ以上、怪しげな樽や花壇や木などにスタンプが隠してあって
それを見つける事によってアイテムをもらえるのだ。
そのキャンペーンとして、スタンプをコンプリートするとメッセージが出る。
そのメッセージをゲームの発売後1~2ヶ月ぐらいの期間内にをハガキに書いて送ると
3貝獣の形をした貯金箱をいずれか1つだけを3000名にプレゼントという企画だ。
髭人は『バブ』のが欲しかったなぁ…
本体を隠されていた間にサントラを買って
「この曲いいな!」
「早くこの曲が流れるゲームをプレイしたい!」
そんな風に髭人はワクワク感を高まらせていった。
隠されていた本体が解禁され
ようやくプレイ開始…
敵の強さとエンカウント率の異常な高さに非常にイライラさせられ、
前作同様、人の生き死にが多く重苦しい展開に
髭人の心が揺らぐ…
「もうええやろ。そんな重い展開は…」
「大貝獣Ⅰからやん。いい加減にしてくれよ」
ストーリーに対してのツッコミが多く
ゲーム世界に感情移入出来てはいなかった…
だが、それでも
「好きなシリーズだから…」
と、自分に言い聞かせて何とか鼓舞しクライマックスまで運ぶ。
「大貝獣物語IIはここまできつかったが最終的に素晴らしくなるだろう。
逆転満塁ホームランが待っているに決まっている!」
「こんな調子では終わらないだろう。
いや、このまま終われるわけがないだろう!!」
と、信じ続けて頑張っていた。
やっとのことでクリアした…
エンディングを見る。
画面が停止してもそのまま待つ。
一部ゲームだとゲーム停止後、数分待ってからイベントが発生するものがあるからだ。
だが、本作は何も起こらない。
5分程度待ち続け
「流石にもう…ないか…」
スーパーファミコンの電源に手を伸ばしながら
一人の貝獣ファンが出したこのゲームの結論は…
ここからネタバレ
※上記、髭人の「こいつはひでーや…」という
心境に至らせたものであるため
怨念渦巻く大変見苦しい長文となっております。
読まれる方は相応の覚悟を持って下記に進んでくださいませ。
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前作大貝獣Ⅰで『ポット』は大魔王『ファットバジャー』を召喚獣にするのを夢見ていた。
前作にも出て来たがただ倒すだけで召喚獣化は出来なかった。
本作でも登場。
前作で改造されてロボ化していたのに今作は何故か生身に戻っていた。
特に説明はない。
そして本作ではPLGSを利用する事により戦って倒すと、
何と召喚獣にする事が出来るのである。
まず本作では他の召喚獣と同様の壺の中にいる。
(端っから召喚獣になるつもり満々じゃねーか)
『ポット』にとっては悲願達成と喜ぶべきところだろうが…
かつての大魔王って事を考慮するとあまりにも扱いが雑すぎね?
しかも『ファットバジャー』が戦闘に負けた際の台詞
ファットバジャー
「見事じゃ 勇者たちよ!
われは 召喚獣ファットバジャー よろこんで
そなたたちの 力になろう」
大魔王だったのに前作は敵に改造され利用される中ボスになり
今作は更に召喚獣へと格下げ
あまつさえ自ら『喜んで』召喚獣と名乗るとか泣けて来るわ…
にしても『ダーク』側は無能集団である。
敵の事が完全に筒抜けのチート壺(水瓶?)で主人公側の動向をちょくちょく見ていながら
野望達成できないのだから…
で、『ダーク』は『オーラストーン』の力でパワーアップして
1度倒すとRPGによくある第二形態になるんだけど、
第二形態はただの化け物に成り下がる。雰囲気大幅劣化。
↑ゲームブックに載っていた『ダーク』さん第二形態
ダセェ…
一応、ゲーム中ではこの絵に色が付いただけって訳ではなく
姿としてはしゃがんでいるのでダサさはこの絵に比べれば若干軽減している物の
いずれにせよダセェ事には変わりない。
ローブ着て、魔王の貫禄十分だったのに第二形態は全裸って…
では大変、長らくお待たせていたしました。
悪い点であげた「登場キャラへの愛の無さ」を解説しよう。
1つだけじゃなくて豊富にあるのでどれから紹介するか迷うが…
まず、敵幹部である六魔将の1人『メガロキング』から挙げよう。
敵でありながら正々堂々と戦おうとする誇り高き武人である。
1度、敗戦すると『ドーン』が改造して再び敵として現れ勝負を挑んでくる。
(名前は『ハイパーメガロ』)
再び敗北し、主人公たちに
「俺の負けだ。オーラストーンを持って行け」
という潔さを持っている。
2度目の敗北の後、辛うじて生き残っててまた『ドーン』が回収し
更に改造して主人公たちに送り込んでくるのだ。(『スーパーメガロ』)
その際、彼の特徴である潔さが邪魔って事で感情を排除した
「自我がない完全な戦闘マシーン」
として…
左:ハイパーメガロ、右:スーパーメガロ
2度目の敗北で退場でいいじゃん。
わざわざ、良キャラをメチャクチャにしてカムバックさせる必要は皆無だ。
こんな戦闘マシーンと化した哀れな『メガロキング』を倒したからと言って
戦闘直後、爆発するまで彼に自我が戻る事は一瞬たりとも…
ない…
読んでるみんな!気合い入れろ――――!
まだ一人目だぞ―――――!
何人もいるんだぞ――――――!
あ、こんな仕打ちを受けた『メガロキング』はまだ出て来ますので
忘れずに心に置いておいて下さいね。(ゲンナリ…)
次に『ダークゾーン』という敵の異次元空間のような所に連れて行かれるのだが、
そこにいた一家3人が
『ドーン』によって「ドラゴ〇ボール」でいう
『フ〇ーザ』が『ク〇リン』にしたように爆散させられる…
別にこの一家がダーク側に危害を加えた訳でもダーク側を転覆させるような秘密を知った事による口封じという訳でもない。
ただ、ダークゾーンにいただけの罪なき一家である。
その家族の殺害前の『ドーン』に『ギャブロ』が「何が楽しいのか」と問う。
ドーン「…何が楽しい?…クククッ…
全部ですよ…全部…
あなたの思い苦しむ姿…
人々の悲鳴…
そのすべてが 私の快感となって
全身をかけめぐるんですよ…
さァ 人間たちよ!
私に 快感をあたえておくれ!」
爆散後
ドーン「ア~~ッ…なんと言う快感
生きててよかった…」
人殺しが快感という異常さだけではなくそれを見て苦悩する人を見るのも快感だという快楽殺人ドグソ野郎である。
ちなみにこの光景を目撃して大体のキャラは怒りを露わにするが
『ポヨン』だけは
「あ~~っ…ハラへった…ポニョニョ~~ン…」
と発言する…
ハ?
目の前で人が死ぬと腹が減るのか?
主人公たちが集めた『オーラストーン』を奪い
『おおいなるちから』を自身に取り込んだ『ダーク』はやりたい放題。
その時点でやられていた『ドーン』と六魔将のうち4人
(『メガロキング』『マッシュキング』『ファントムクイーン』『カイザーブルー』)を合体させた
『ネオドーン』を作り上げ
ダーク「死体などこの程度の価値しかないのだ」
と、吐き捨てて主人公達の前に送り込んでくる。
どこが『メガロキング』要素?
大砲?
それサイボーグの『スーパーメガロ』じゃん。
どうやって遺体を回収したんだろ?
『スーパーメガロ』は倒された直後爆発。
しかも戦った場所である空中大陸は『ダーク』が力を得て
バラバラにして地上に落下させたのに。
『ネオドーン』のセリフ
ネオドーン「ゲハハホホホホホ。私は…私は……誰?
俺様の…力を…見せてあげましょう オレと戦え! 殺してやる」
全員の意識があるようでしかも混ざり合い、口調すら統一できていない。
そして、記憶もほぼない。
消された『スーパーメガロ』の自我をどうやって復活させたん?
普通に戦って倒したときの死に際の台詞
ネオドーン「ああ 意識が溶ける 溶けるぅ~~~~! ダーク様 お助けを」
どういう表現なんだよ…
『ロボット』がパーティにいるとこの『ネオドーン』を分析して
ロボット「細胞レベルで完全に合体している。けど意識は5人分あった」
うげぇ…
わざわざいれなきゃならん台詞か?
『クピクピ』&『ポット』はそんな『ネオドーン』を
「気持ち悪い」
と称する。
ちっとは言葉選べよ。
(ポヨンは「さすがのボクもちょっと食欲なくすんだな」)
この時、味方になった『ギャブロ』の台詞
ギャブロ「ボクもこんな目にあったかもな こっちについて良かった」
ハ?
お前、自分の兄弟がこんな事になって何、その言い草…
「いくら志違えたと言えど…ボクの兄弟を!許さないぞダークゥゥ!」
って言うだろ。普通。
『ドーン』は確かに多くのキャラたちをゴミみたいに扱うまさにクズの極みみたいな奴である。
死後、自らもそのような扱いを受ける事でプレイヤーの溜飲が下がると製作者は思っていたのだろうか?
「もう…そういうのいいから死んだらそっとしとけよ…」
と、髭人は同情していたほどである。
ただ、このぐちゃぐちゃ『ドーン』に関しては
側近の『ビューティー』が『ダーク』に物申す。
ビューティー「我が兄弟 魔将達の死体をあのように
使わなくてもよいのではありませんか…
あれではあまりに死んだ兄弟たちが惨めで…」
(兄弟だろ?死体といわず亡骸と言えよ)
と、『ダーク』に抗議する。
言い方はともかく『ビューティー』さんマジビューティー。
だが、『ダーク』はこう返す。
ダーク「下らぬ!役立たずの死体など構わんではないか。
ビューティーお前もうかうかしてるとああなるのだぞ」
ビューティー「…」
六魔将の立場からすれば『ダーク』は育ての父…
父親から死後そんな扱いを受けるってあんまり過ぎ…
ここで『ビューティー』さん。裏切ってくれりゃーなぁ…
でも、最終的に『ビューティー』と戦って倒す…つまり殺す訳だ。
姉弟の関係にある『ギャブロ』が説得するような展開にすりゃいいのに。
『メガロキング』これで1作品内で4回も倒された事になる…
ギャグアニメのように
「覚えてろよー!」
で逃走するんじゃなくて
毎回、死ぬレベルで痛めつけているからね。
「二度死ぬ」という作品がある「007」の『ジェームズ・ボンド』だって
その倍の四度も死ぬ事になる『メガロキング』に
「Oh…」
と、同情するんじゃなかろうか?
あ…
「ドラゴンボー〇」の「GT」を含めると『クリ〇ン』も4回死んでいたな。
でも、『ク〇リン』は劇中が長期間だし、死んでも球を集めれば生き返れる世界観。
対して『メガロキング』は生き返るどころか生まれ変われもしない。これは確定事項。
理由は後述する。
そして、このゲームの愛のなさの筆頭に挙げられるのは
上記の味方『謎の戦士』の正体。六魔将の一人でもある『ギャブロ』だろう。
『ギャブロ』は町や村の子供を部下にさらわせ労働をさせていた。
理由としては幸せな家庭への嫉妬だろう。
『ギャブロ』は、まだ幼いという事で
『ダーク』に作られた魔造人間『ソニア』が補佐していた。
彼女は幼い『ギャブロ』と共にいる事で母性が生まれつつある人だ。
幹部の『ドーン』はそんな子供でしかない『ギャブロ』を疎んじて殺害しようとしたが
『ソニア』が『ギャブロ』を庇い、命を落としたのだ。
『ソニア』を失った事でキレた『ギャブロ』は外見が成長し
良心が芽生え『ダーク』側を裏切り主人公側に付く訳だ。
↑
「俺は怒ったぞ。ドーン!」の図
親しい人が殺されてからの覚醒
殺した奴はオカマ口調で乗り物に乗っている。
モロ「ドラゴン○ール」の『フ○ーザ』やね。
その『ギャブロ』
上記ダッセェ『ダーク』を倒すと『ダーク』に
力を与えていた『おおいなるちから』というもはや物体でもない存在が現れ戦う事になる。
それがラスボス。
『おおいなるちから』をクリアなのだが『おおいなるちから』は暴走状態になり
このままではこの世界が滅ぶという事になってしまう。
そこへ、『ギャブロ』が名乗り出る。
(戦闘パーティに入れていなくても登場)
ギャブロ「この力を抑えるのは暗黒の血を引くボクだけだ。命をかけて止める!」
と言って、別次元に飛び込んでいってしまうのだ。
「世界が滅ぶ?」「命をかけて?」どこかで見た事があるような展開。
ギャブロ「生まれ変わったら、普通の家が良いな。
パパがいてママがいてすごく楽しいんだ。
○○(主人公の名)。正義の味方も結構、楽しかったな。あばよ」
「生まれ変わったら?」それもまたどこかで聞いた事がある台詞。
で、暴走停止
ギャブロ「…やっと…キミのところに…け…る…ね ソニア …」
というセリフを残して…
特になーーーんもひねりもなく自身が言ったように
『ギャブロ』が死亡する事で世界は救われる。
エンディングは各キャラのその後が描かれる。
で、『ギャブロ』の場合
劇中で出てきた霊を扱う『しらがみ』という仙人が現れ、
そこで少しだけ『ギャブロ』を現世に返してくれる。
しらがみ「ギャブロよ。
本来なら…人間ではないお前達は(魂を司る)バーン山に立ち入れないのだが…
今回の働きに免じて暫しソニアと会わせてやろう」
ソニア出現
ギャブロ「ソニア?」
ソニア「ギャブロ様」
ギャブロ「ぼ、ぼくは…ねぇ…ソニア…これでよかったんだよね」
ソニア「はい ギャブロ様 とっても立派でした
ソニアは とてもうれしく思います」
ソニア消滅
ギャブロ「ソニア? ボクたちは一体どうなるんだ」
しらがみ「人間とは生まれの違うお前達は死ぬと完全に消滅する。
お前ももう時間がない…言い残すことはないか?」
ギャブロ「一緒に戦った仲間に伝えてくれ。
ボクはみんなにあえてとっても幸せだった。ボクは…」
ギャブロ消滅
しらがみ「…」
ハ?
何、沈黙してんだ。テメ―!
お前が何か救われるような温かい一言もかけてやらなきゃプレイヤーはげんなりするだけじゃねぇか!!
「お前はシェルドラドの救世主だ」ぐらい言えるだろうが!
それに「生まれ変わったら普通の家に…」つって死んでいった『ギャブロ』に対して消滅するってどういう事だよ!
当時プレイしていた髭人は
「うわっうわぁ…(ドン引き)」
思わずコントローラが手からこぼれ落ちた。
優しさも何も感じられん。非情、無慈悲、残酷。
製作者のキャラに対しての非道さがここに極まる…
『ギャブ・ファー』の血は根絶やしどころか
魂が存在していることすら許せないのか?
だから
上記『ギャブロ』の兄弟でもある四度死んだ『メガロキング』も消滅で生まれ変われず…
Oh…
そうだ。『ソニア』が死んでから『ギャブロ』は仲間になり、ラストダンジョン。
『ソニア』と同じ容姿の魔造人間(別人)と戦う事になるが
台詞等のイベントは発生せず淡々と倒す事になる。
挿絵があるのだから(攻略本から)スタッフは何かしようと考えていたんじゃないの?
吐き気するわ。
髭人ならこうした…「大貝獣物語II」髭人による『ギャブロ』エンディング
安っぽく誰でも思いつくのは百も承知。奇をてらって悲劇にするより遙かにマシである。
『ギャブロ』は心を入れ替えてシェルドラドを救ったんだぞ!!
何故、殺す!何故、消滅させる!何故だ―――!
『ギャブロ』も話途中で強制的に消滅させられ
言い残したい事を言いきってすらしてないしな…
言い切らせなかったのは製作側に言わせれば
「ギャブロのこの時の本音はプレイヤーに委ねます」
という所なんだろうが
髭人から言わせれば単に「製作側の逃げ」だと思っている。
自分の命を捨てて世界を救い、
普通の家庭に生まれ変わるという願いを踏みにじってまでわざわざ消滅させるのだから
その心境を製作側自らしっかりと語らせる義務はあるだろうに
それを投げたのだから。
向き合えよ!お前らが消滅させる相手に対して!
!!
人間じゃない奴は消滅って事は、
前作でゲーム終盤まで残虐非道な振る舞いをし続け、
その後、主人公と戦って敗れ負傷した自分を見逃してくれた主人公に心打たれ
父であり敵の親玉でもある『ギャブ・ファー』を説得しようと試みたが
父の怒りに触れ攻撃に遭い重傷を負い
その直後に主人公たちがその部屋にやって来て父が攻撃してきた瞬間
既に虫の息だったにもかかわらず主人公を庇って
「次、生まれ変わったらアンタと…」
そう言い残して死んでいく『グジュー』も当然、消滅。
『ギャブ・ファー』の娘である彼女は六魔将の姉という立場だもんな…
そんな憎き『ギャブ・ファー』を倒し
自爆しそうな『ギャブ・ファー基地』を
主人公達と共に旅を続けた過程で良心が芽生えた敵側の『ロボット』が
自ら犠牲になって宇宙に打ち上げて散っていった。
空を見上げ
色んなキャラが一言言っていたな。
「生き返ってみろ」とか「生まれ変わったら…」とか
「天国で幸せに」とか「天国で見守っていて…」とかね…
一つ詳しくとりあげるとしたら…
『キララ』だろうか?
キララ「『ロボット』…
あんたの事は忘れないよ…
あんたの心は優しい心で
いっぱいだったよねェ…
あの世でギャブ・ファーのやつに
説教してやりなよ…
バイバイ…」
あの世で説教などという前に双方消滅だからな…
出会う事すらねぇ…
各々の『ロボット』に対しての気持ちを設定で全否定かい…
人外が多い『シェルドラド』は消滅だらけだな…
勿論、メインタイトルの『貝獣』も消滅だし…
愚の骨頂と言える設定だわ(直球)
こんなド悲劇の繰り返しの「大貝獣物語Ⅱ」
一方でギャグ要素もあるので紹介しておく。
愛と感動の物語という『ジョーダン』が作った劇中劇がある。
とあるダンジョンでお金を払うことで寸劇を見られる。
『トリ子(あひる)』と『カゲオ(トカゲ)』のお話。
見つめ合ってハートマークが出て「衝撃の結末が!」と言ってその場は終了。
それから別の所で続きを見られる…が…
最終的に『トリ子』が『カゲオ』を食べて終了。
「何コレ?(困惑)」
と、いわざるを得なかった。
後、上で軽く触れた『マッシュキング』が部下に行わせた作戦。
『ルミエラ』は『メガロキング』の攻撃によって昏睡状態になり
それを解くには純粋な者の口づけが必要。
『ルミエラ」』に惚れている『バルテス』は自分がしたいと思ったが
医者は『火の貝の勇者』が適任ということになり『勇者』がキスすることで
『ルミエラ』は目覚める。
その様子をチート壺で見ていた敵側の『ダーク』&『ドーン』は
『バルテス』が『ルミエラ』に惚れている事を見抜き『マッシュキング』に作戦を指示し、
『マッシュキング』は部下を『勇者』と『ルミエラ』に化けさせ
『バルテス』が見ている前でキスをさせまくるのだ。
チュチュチュチュチュチュ
と、かなり高速に。
その作戦は功を奏し、ショックを受けた『バルテス』は二人に
「お幸せに」という置手紙を残し城を立ち去ってしまう。
ゲーム序盤にあるギャグであるが後半のキャラに対しての
愛を全く感じられないほどの怒涛の凄惨な展開ラッシュのせいで
恐ろしいほどに浮いてしまう。
度重なる葬式の合間にギャグなんかやったって笑えんでしょ?
では、最後の悲劇の人
『ギャブロ』ほどではないプレイヤーの分身でもある『主人公』について述べよう。
ゲーム冒頭の3貝獣でのダンジョンをクリアすると
こんなナレーションが流れる。
ここまでの時点で心の底から勘弁してくれとしか言いようがねぇが…
よし、語ろう。
主人公は愛犬を散歩に連れていき公園で戯れていたら
犬が見つけた『火の貝』によって有無を言わさず『シェルドラド』に召喚させられ
犬とは離れ離れになり森にいて直後にモンスターに囲まれるが
丁度、その付近で魔法の修行をしていた『ルミエラ』が
モンスターに向けて使った魔法の巻き添えを受けて
気絶するほどの重傷を負わされるという異世界での前途多難を伺わせる最悪な始まり。
加害者『ルミエラ』はこう言う。
「ひどいケガ! でも
さっきの魔物にやられたキズには見えないけれど…
とにかく 城につれて帰りましょう」
と、無自覚。
謝罪の言葉なし。ひでぇ…
しかも後に呪われたコイツを起こす為にキスを強要されるとか…
冒頭で犬は既に出て来たからプレイヤーは何とも思わないだろうが
主人公本人としてはたまったものではない。
ゲームでは無言であるが主人公の心境はこうなるだろう。
「ここはどこ?」
「僕の犬はどこ?」
「犬は無事なの?」
「何、この見たこともない生き物!?」
「囲まれている!?僕、どうなるの?」
不安と恐怖で錯乱状態であるに違いない。
そんな状態の少年が『ルミエラ』の魔法で重傷を負わされるという事態。
こんな重大案件をギャグテイストで済ませるというのは
シナリオ担当の生命や人の心に対しての認識の希薄さを伺わせるに十分である。
話を戻すが城に運ばれ傷が癒えてから冒険開始。
旅を続けてようやく犬と再会したと思ったら犬は
その後、暴走して街に突撃しそうになった敵の移動要塞の動力部に身を投じてしまう。
愛犬の決死の行動により町は救われたものの主人公は犬が死んだものと思いながら
宿で悲しみに暮れていた。
ちなみに暴走した移動要塞を放置し脱出しただけの仲間たちは
悲しみのあまり眠れない主人公に対しお構いなしに平然と「Zzz…」と眠っている。
だが、犬は実は生きていたのだ。
当然、無傷というわけにはいかず一命を取り留めたものの瀕死の重傷を負ってしまい
脳だけを移植されたロボット化(サイボーグ化?)を余儀なくなされる。
その後、『ロボット』は『ギャブロ』に会い
主人公の前に再び現れ仲間となって戦闘に参加する事になる。
そう。上記の仲間の『ロボット』は主人公の愛犬の変わり果てた姿なのだ。
元犬だからこそ、町などの犬と会話が可能。
ちなみに『ロボット』であるため、主人公達とも話す事が出来る。
そして…
ラスボスを倒し
主人公は全てが終わり元の世界に戻れるという瞬間
ロボット「オレもう犬の姿じゃない。この姿 地球では暮らせない…だめだ…」
帰るのを拒否。
主人公のみで元の世界に戻る羽目になる。
公園にポツリと一人取り残される主人公。
服装は召喚前の服ではなく上記の鎧、ヘルメットなどの格好である。
そんな格好した少年が公園に現れるのだ。通報されかねない。
「公園で緊急事態だ。男性、身長170cm(ぐらいかな?)
髪は茶、筋肉モリモリマッチョマンの変態だ」
なんて風にね。(笑)
職質に遭わず何とか家に帰っても親は出かけた時まるで違う我が子に衝撃を受けただろう。
犬はいなくなるし、詳しく事情を聞くと
「シェルドラドを救っただって?頭を打ったんじゃないか?」
病院送りにされそうな勢いであるが、服装とマッチョ過ぎる体を見て納得するだろう。
公園のあとのくだりは髭人の頭のイカれた妄想であるが
『愛犬との散歩中、シェルドラドに拉致されてその結果、愛犬を失う』
というのは厳然とした事実である。
『ギャブロ』も簡単にまとめれば
『悪事を働いていたが(これは環境の影響が大きい)
最愛の母親代わりを殺され、その後、改心して敵を裏切って主人公側に着き
世界滅亡を自らの命を犠牲にして止めたのに
普通の家庭に生まれたいという望みすら
消滅という形で握りつぶされる』
Oh…
このゲームで幸せになったメインキャラと言えば
上記のキスの一件はあったものの元の姿に戻り記憶も戻り、
鏡に閉じ込められていた母親も復活し、
惚れていた『ルミエラ』と結婚する『バルテス』ぐらいなものだ。
(一方、『ルミエラ』は『バルテス』を惚れていたか示すような台詞は劇中にはない)
他はプラマイ0かマイナスしかいない。何、この不幸具合。
ちなみにエンディングで主人公を思い出すのは『ロボット』と『バブ』の2名だけ
・元犬であるロボットのエンディング
『スパーナ』が人工頭脳を作って製作したロボットの2号機をテストするが失敗。
『スパーナ』が元犬のロボットを分解させてくれと頼むがロボットは拒否。
『スパーナ』はちょっとだけと言って追いかけるがロボットは逃げるという追いかけっこ。
ロボット「いやだ! いやだ!
〇〇と一緒
帰ればよかった!」
ラチェット(スパーナの娘)「また始まった・・・
やってらんないわ」
あれだけ主人公のことを想ってツライお別れをしたのに
帰ればよかったとか気持ちを翻すような発言を簡単にするの?
しかも「また始まった」って…常態化してんの?
・『バブ』のエンディング
貝獣島に戻り、『貝獣仙人』や『グレートノーム』に今回の冒険の報告をして
勇者についてこのように言う。
バブ「…この世界に召喚されたばかりに辛い思いばかりさせちゃって…ボク…ボク…」
と、『シェルドラド』に召喚された勇者の気の毒さをまるで自分の責任のように慮るやさしさを持つ『バブ』
が、即座にクソ仙人から水を差される。
貝獣仙人「…バブよ。もっと強くならねばいかんな。火の貝の勇者殿のように」
ハ?
『バブ』の優しさの何がいけないんだよ!軟弱とでもいうのか?
お前『バブ』の話だけで面識なしの勇者の事をどう理解できるってんだ!
勇者のように強くなれとか本人だって強くなりたくてなったんじゃねーよ!
てめーは知らないだろうが事件解決しないと地球には帰れないって脅迫されていたからだぞ!
召喚失敗。面識もないのに『バブ』の話だけで『勇者』について分かった気になる。
大貝獣Ⅰの時の『オーラの玉』の見間違いの件と言い、
こんな無責任ボケジジイに『バブ』の優しさを説教する資格などない。
Ⅰの時に『ギャブ・ファー基地』に捕まっていたがそのまま残すべきだった…
ちなみに髭人はそんな『シェルドラド』内で珍しく良識がある貝獣の『バブ』が一番好きである。
Ⅰのエンディングでは『シェルドラド』から見える月を見て
「火の貝の勇者や(ギャブファー基地と共に散った大貝獣Iの)ロボットを思い出すことにする」と言って
「火の貝の勇者さんも同じだといいな」と、願っている所は沁みる。
それはそうと貝獣仙人はクソだったがこのゲームで最大最低のクソが『火の貝』である。
ところどころで主人公に対して語りかけてくる存在だ。
シェルドラド召喚直後
『ルミエラ』の魔法で重傷を負い、城に連れていかれたと先ほど語ったが
その後、『火の貝』は傷つきベッドに横たわる主人公に対して
火の貝「○○(主人公)よ… 火の貝の勇者よ
シェルドラドを守るために
この火の貝が選んだのだ
勇気を持つ限り おまえは
この火の貝の力で守られておる
恐れるな 〇〇よ…」
これが『火の貝』の主人公に対しての初めての言葉だ。
訳も分からず異世界に召喚させられ負傷して「勇気を持てば守られる」だと?
この状態でどう恐れずにいられるというのか?
犬は別の所で生きているぐらい言え。
上記の移動要塞の話。移動要塞直前で『古代塚』という所で
『オーラストーン』を手に入れるために
火の貝は無言で主人公に、門(?)を破壊する力を貸したのに移動要塞暴走時は何もしなかったのだ。
主人公は暴走している要塞から仲間を逃がし単身で何とかしようとしたが
火の貝の力がない主人公では移動要塞を止める事は出来なかった。
それを見た犬が主人公を突き飛ばし要塞から脱出させ、犬自身は動力部に突撃…
ちなみに犬の突撃後に宿に泊まって火の貝は傷心の主人公にこう投げかける。
火の貝「○○ いつまで泣いているのだ。
お前にはまだやらなければならないことがある。
……そうだな。
だがあの技は古代塚が火の貝の力を増幅させるオーラを出していたに過ぎない。
だからサンドスコルピオン(移動要塞)では使えなかったのだ。
出来れば△△(犬)を死なせたりはしなかった。
お前を地球に帰す事は…私にも出来ぬ。
お前が火の貝の勇者の使命を果たさなければ
この世界はお前を地球に帰す事が出来ないのだ
○○よ。東に行け。それがお前の宿命なのだ」
要約すると
「犬が死んだからっていつまでも泣いてんじゃねーよ。帰りたきゃ働けよ」
って所か?クソがッ!
にしても犬は実際、死んでないのに
何故死んだなんて『火の貝』は言ったのだろうか?
気付いてなかったから?
人を異世界から引っ張って連れて来るほどの力を持っているのに生き物の生死もきちんと見極められないの?
それとも生きていると本当は知っていたんだけど事実を伝えたら主人公が犬探しに奔走してしまって
火の貝の勇者としての役目を果たさなくなる事を恐れたから?
前者なら無能
後者ならトコトン、主人公を利用しようとするゴミクズ。
逃げ道ねぇな…
で、上で書いたが
エンディング時、元犬のロボは元の世界に帰るのを拒否。
そんな艱難辛苦を乗り切った主人公に対し『火の貝』は元の世界に戻る際
『犬(現ロボット)』と別れる事になった主人公にこう投げかけていた。
火の貝「○○。ご苦労だった。
そう言うな。△△の事は…
あれが自分で決めたことだ」
主人公が肉体的か精神的に弱っている時に的確に追い打ちをかけて来るよな…このクソ貝…
謝罪すらなしかよ…
第一声で「巻き込んで済まなかった」と謝罪すべきだろ。
「ご苦労だった」とか世界救ったほどなのに一仕事終えたぐらいの感覚なの?
ああああああああああ!!
一体、なんなんだ、この上から目線はぁぁ―――!!
そもそもテメーが手を抜いたから犬がロボ化する事になったんだろクソがァ―――!!
しかも犬を「あれ」とか物扱いで言ってくれてんじゃねーよ!
髭人が主人公なら元の世界に戻った直後、
「恐らくシェルドラドがまたピンチとなれば
また誰かをあのクソ世界に召喚するのだろう…
ひょっとしたらまた俺かもしれん…
これ以上、同じ不幸を重ねさせてたまるかッ!!」
と、言ってまっ先に手の中にある火の貝を即座に叩き割るだろう。
だが、その『火の貝』エンディングでは公園で佇む主人公の手からものすごい勢いで
すっ飛んでいくんだよな。
自分でも『火の貝の勇者』を見て悟ったのだろう。
『あ…ヤッベ!
犬を返してないから勇者、怒ってるわ。割られる前に逃げよっと』
腹立つ!
何、このストレス!
公園で犬と散歩している少年を勝手に勇者を選び、
シェルドラドに犬とは別々に召喚し、(失敗したのは貝獣仙人のせい)
必要な時に力を貸さず、犬を犠牲にさせ、
役目を終えたから取り敢えず家には帰すけど謝りもせず上から目線。
そして何も責任も取らず何のご褒美も与えずに逃走。
何が「この火の貝の力で守られておる」だ!
とち狂ってんのか?
それとも
「俺が守るのはお前だけだから犬は適用外
お前が移動要塞から犬に突き飛ばされた時点でお前の身の安全は保障されたから
俺は仕事しなくても問題な~し」
と言い逃れすんのか?
『サンドスコルピオン』の件
主人公は勇気をもって自分の身を犠牲にしてでも町を守ろうとしたんじゃないのか?
何、スルーしてんだコラ!助けろや!!
下衆!無能!外道!畜生!卑怯者!!
ストーリーは重く、アホエンカウント、難易度高め、
その上、無駄に長いという四重苦を超えてきてナニコレ?
そしてエンディングの最後の最後
主人公が公園にいて
次のメッセージで締めくくられる。
ハ????????
ポエムっぽい文章をちょこっと添えただけで何、綺麗に終わった気になってんの?
お願いだから最後の締めでふざけないで下さい。
あんな目に遭ったってのに「夢だったのか?」という感覚になるほどの曖昧な記憶なの?
おかしな鎧兜に身を包み、愛犬がいない状態で夢な訳ねぇだろ。
ってことは主人公は周りにいなくなった犬に気づき、こうなったかもしれない。
「今までの出来事は全て夢だったんだ!あれ?僕の犬がいない!」
いなくなった公園や周辺を犬の名を呼びながら探し回るのであろう。
さっきまでの出来事が夢だと信じて…
だが、長時間探しても犬は現れず、探し疲れて冷静になったところで自身の格好や冒険終わりのマッチョな肉体を見て悟るのだろう。
「やっぱりあれは現実だったんだ。じゃぁ…僕の犬は…ロボになってシェルドラドに置いてきたんだ…」
主人公はまたも涙に暮れるのだろう…。
製作者は知らないようだな。教えといてあげよう。
一般的にこういう物語を『夢』とは言わず『悪夢』っていう事を。
霧の外の世界?
製作者の脳内が霧の中…どころじゃなく
毒霧まみれ真っ只中じゃね――――――か!
思い出補正でもフォローしきれんわ。
このド腐れウンコォォォ――!
あ…
画像つけましたがコレは『ウンコ』ではなく
『火の貝(ファミコン版)』ですからね。
お間違いなきように…
でも、まさに『ウンコ』に相応しい働きだったな。
せめて
火の貝「私の力を振り絞りお前の犬を元の姿に戻してやろう」
と言ったら、髭人のこのゲームの評価は多少、変わっていた。
髭人「本当に…最後の最後で見直したぜ!火の貝!!」
って感じで。
この時、製作者はまだシリーズ重ねる気満々だったようだからな…
『火の貝』が消滅したらシリーズを続けられないからそんなシナリオ、出来るわけねぇよな。
『火の貝』はそんな偉大なものではなく
実際は選ばれた者に地獄を見せるという呪われた『死の貝』だったという事なんか…
髭人にいわせれば『火の貝』は
「シナリオ担当の都合に合わせるための存在」つまり
まさに「シナリオ担当のエゴそのもの」だと推測してしまうんだよね。
愛犬を仲間にしたいが犬そのままじゃ弱いからロボットにさせたい。
その為に半殺しにして脳だけを移植しなければならない。
だから、犬が突撃させるように仕向け、助けずに放置した。
個人的に、そのように考えてしまう。
だからこそのシナリオはキャラに酷を強いる残酷描写のオンパレード。
少しは想像してみてはいかがと
例えば自身の死後にスタッフ同士で合成されるとかさ。
「大貝獣IIスタッフなどこの程度の価値しかないのだ」
と言われ、細胞レベルで合体されて意識は混在し、その姿を見た一部のキャラクターに
「気持ち悪い!」
と言われる。
そしてそんな不憫な状態で生き、死んだとしても人外だから消滅。
自分たちがキャラ達に何を強いたのか十二分に分かるだろ。
ま、そこまでは要求せずともオープニングで
プレイヤーに対し主人公を『あなた』呼ばわりしたんだから
製作者が犬と散歩していたら突然拉致されて
見知らぬ土地に連れていかれ、拉致った奴に「大貝獣II作らないと家に帰さんぞ」言われ
頑張って完成させたら元の場所に帰してもらえたけど犬は置いてきた。
それを無給で。
勿論、これを普通に受け入れられるんですよね?
大貝獣Ⅰや大貝獣Ⅱのエンディング「夢?」というくだり見て
「きっと夢を見ていたのは主人公ではなくスタッフだったんだろう…」
攻略本で製作者のインタビューをゲームをキチンとクリアして見た髭人はそう思った。
ちなみにその製作者、顔出し名前出しで自信に満ち溢れる内容だったのだから…
「寝言、言ってんじゃねーよ」
心の底から言える。
その攻略本のスタッフのインタビューの最後に書かれていた一文。
とスタッフ写真と共に書かれていた。
髭人、暫く熟考…
…
……
………
あ!ああッ!!
『音楽』は楽しめたよ!
「六土開正」さんサイコー!!
クソエンディングが哀愁たっぷりのステキなBGMのおかげでまだ観られるようになっていました!
他は?
インタビューに出ていた人たちが携わっていた部分では?
うう~ん…(再び熟考)
ねぇな…
ゲームをプレイヤーに楽しんでもらいたいのならまず楽しめるゲームを作ってから言ってくださいよ。
敵味方共に命のやり取りが多く重ったるいストーリーなのにエンディングで
ゲロかって思うほどの酷い余韻を投入するなんて普通じゃ出来ない。
ただただドン引きだよ。
『ドーン』の末路も普通に同情した。
プレイヤーから憎ませるような非道キャラに安易に仕立て上げられ続け
キャラ同士のミキサーにかけられ最期は消滅というオチ。
そして『ギャブロ』
普通なら上記、髭人の安直な発想のような生存を示唆する希望があるエンディングにするべきなのに
ひねりも入れず当たり前のように殺し
しかも
「ギャブロ達六魔将は死んじゃったけど今度こそグジュー含めて
仲のいい兄弟生まれ変わって幸せになってほしいな~」
というようなファンのその後の救いの妄想すら公式が完全に絶つという徹底した凄惨ぶり。
他シリーズにも重大な影響を及ぼすような設定をねじ込んでまで何がしたかったんだろ?
キャラへの非道な扱いに創意工夫をじっくり凝らしてどうすんだよ…
「こういった悲劇によりプレイヤーに人間の無力さや悲しみを味わってほしかった」とか?
目先の悲劇を作ることだけに全力を注ぎ、シリーズ全体に与える影響を考慮しないのかな?
そういう物事を客観的に見られない浅慮で軽率極まりない人達にシリーズ物の『世界観』を作らせてはいけない。
で、このゲームは悲劇てんこ盛りのシナリオ、ゲームバランス調整は失敗。
「俺らが一生懸命作ったから後はお前等、楽しめよ」ってどんだけ傲慢やねん。
こんな自己満足なら自分の脳内だけで完結しとけ!
ここまで本作について長々と語った髭人でありますが
「貝獣物語」シリーズへの想いはまだまだ書き足りずさらに別記事にしてみました。
「貝獣物語シリーズ髭人によるまとめ」
このIIの攻略本に載っていた製作者様インタビューによる大勘違い発言なども掲載。
これもまた長文でありますがお暇ならお付き合いくださいませ…
インタビューは完全にギャグ。
もしくは酔っぱらいの戯言ですわ。
例えばどの辺りがって?
一つだけ言っておくとこの「大貝獣物語II」を足掛かりにして
シリーズを子供からお年寄りまで楽しめる全世代向け「国民的RPG」を目指していたみたいだから…。
写真はドヤ顔で…
ね?ギャグでしょ?
さて、今回の長文レビューもやっと終わりです。
ここまで飽きずに付き合ってくれたあなたに本当に感謝!!
「大貝獣物語II」の最後と合わせて終えましょう。
その前に髭人から
本作によって生死問わずして
不幸にさせられた全てのキャラクター達に
心からの安らぎを…
(合掌…)
RPG
販売はハドソン
開発はバースデイ
1996年8月2日発売
特徴
・PLGS(パーソナルライブシステム)を導入
PLGSとはソフト内に時計が内蔵されており時間を設定するシステム。
電源を切ってもソフト内時計は時を刻む。
それにより、ゲーム内にある「時の館」という施設などで設定した時間によってイベントが起こる。
ただ仮になくてもゲーム進行上問題はない。
優良なアイテムなどが手に入れられないぐらいなものでクリア不可になる事はない。
2099年まで有効。
・BTS(バトルトークシステム)は廃止
・敵瀕死時ビジュアル変更は復活(FC版要素で前作にはなし)
あらすじ
『シェルドラド』という世界の『貝獣村』に
『霧の外の世界』から来た伝説の飛竜である『ドラゴバード』が舞い降りる。
その『ドラゴバード』に乗っていた男は暗黒魔導士『ダーク』が復活した事を告げる。
そのダークの目的は『オーラストーン』を集める事で
手に入れられる『大いなる力』を我がものにすることだと言い残すと息絶えた。
『貝獣仙人』は『ダーク』の野望を阻止するために火の貝の勇者を召喚するのだった。
点数は10点
良い点
・音楽がいい
悪い点
・登場キャラへの愛の無さ
・バランスが悪い
・敵の行動パターン
・データが消えやすい
良い点の解説
・音楽がいい
音楽グループ「安全地帯」のベース担当の「六土開正」氏の作曲。
良曲揃いで個人的には後半のフィールド曲は哀愁漂い非常に好き。
おかげで「安全地帯」のファンになってどっぷりと浸ったぐらいである。
(ただ「安全地帯」の曲に六土氏作曲はないが…)
サントラも発売されており自分は持っている。
現在は入手困難で、オークション等で万単位という値が付いている。
悪い点の解説
・登場キャラへの愛の無さ
前作「大貝獣物語」のトラウマになりかねないほどのグロイベント(主に『バイオベース』)はない物の
キャラへの愛情が感じられないひっで――イベントが目白押しである。
髭人は
「辛い話だなぁ…」
「キツイ話だなぁ…」
と、ストーリーに感想を抱くのではなく
「何故、そこまでするの?」
「何故、それで行こうと思ったの?」
と、イベントがある度に製作者に対して疑問を感じざるをいられなかった。
この話はネタバレに書く!!盛大に書く!!
そしてそれはこの記事の核そのもの!!
・バランスが悪い
幾つか項目があるので紹介していく。
①異常なエンカウント率
各所で『大貝獣物語II』で語られるクソ要素。
前作より広いマップなのにアホかと思えるほどのエンカウント率である。
折角の良曲を1周歩いて聞くのは不可能。
大抵、メニュー開いて回復している時に聴くぐらいになる。
このレビューに書くにあたってプレイ動画を見た。
飛ばし飛ばしで見たが主に見るのは
「戦闘」「イベント」「戦闘後、メニュー開いて回復」
この3種である。
マップ上を歩いている所など見なかったほどだ。
一応、エンカウントをしなくする助っ人(ジャラマー)がいるが、
歩数が決まっていて、宿に泊まるまで再使用が出来ないという制約がある。
金額制にしろよ。
某掲示板の「エンカウント率が異常なゲーム」のスレで
2014年2月ですらこの「大貝獣物語Ⅱ」が挙がる。
それだけ印象的だったという証明だろう。
一方、ストーリーについてはほぼ、触れられない。
(敵出過ぎで挫折したのだろう)
②敵の行動パターン
前作もエンカウント率はやや高めだったが
「逃走成功率が高い」という事でややスムーズに進められたが
今作は、同クラス以上はまず逃げられない。
それに、敵の行動パターンが酷い。
髭人のケースだと
先制攻撃をしてきた雑魚2匹が強力な全体魔法を2匹とも使ってきて
こちらのほぼ全快の回復キャラ死亡。
残るは貧弱な回復しかできない主人公。その上、全体的に瀕死。
敵は速いので道具での回復は望めない。
戦闘を継続する事など出来ず逃げるを選択するが逃げられず、
2匹の敵は同じ全体魔法を2匹ともまた使ってきて全滅。
先制攻撃を取られた時点で敗北が確定。
しかもこのゲームの全滅時の再開はセーブ地点。
そんな事が数回あった…
③『ポヨン』の体感魔法
後述する『ポヨン』というキャラは敵の特殊攻撃を受ける事で
戦闘終了後にその特殊攻撃を覚えるという性質を持つ。
ただ、これ、100%じゃないんだよね。
だから何度も受けて検証するしかない。
攻略本が無ければ見落とす可能性大である。
その上、酷いのは1度しか戦わない中ボスが使う特技にも
体感魔法が含まれているのだ。
取りこぼしたらもう先には出てこない。
せめて習得確定は戦闘終了後にではなく被攻撃後に『覚えた』表記してくれれば…
攻略本にシステムやバランス調整をしたスタッフが顔出し、名前出しで出ていた。
「コイツが戦犯か…」
と、軽く憎しみが湧いたほどだった。
・データが消えやすい。
PLGSという内蔵時計の所為で電池の消耗が激しくなるようで
データが異様に消えやすい。
電池を変えるとかの処置をしなければ中古品を今、プレイするのは困難ではないだろうか?
他にも悪い点と言うほどではないが不満点はまだある。
・敵、瀕死時の無音
ファミコン版「貝獣物語」では敵のキャラにダメージを与えると瀕死の表情になる。
その際、「グワワ~」と瀕死になる効果音があったが本作にはない。
ボスが味方のただの物理攻撃によって瀕死にさせられた場合、実にシュールである。
・『我が町』の宝石制
前作で、『我が町』というものがあり、土地をもらえ
お金を支払う事で建物を建てる事ができた。
本作でも『我が町』はあるのだが建物を建てるのに
お金ではなく『宝石』が必要になった。
良い建物を作るには当然、希少性が高い宝石が主となりしかも複数必要である事が多い。
その宝石は簡単に入手できればいいのだが普通にゲーム進行していては殆ど出ない。
『ジュエルナ』という魔法で戦闘中に敵を宝石化させることで入手可能。
『クピクピ』だけが使え、敵瀕死時になるにつれ効き易くなる。
このゲームは全体的に敵が強いのでゲームを進めながら宝石入手というのは困難。
だから、我が町を作るための宝石精製の時間が必要なのだ。
ただでさえエンカウント率高くて『戦闘』に対してウンザリしつくしているのに
宝石集めででさらに一手間かけろって…
髭人はストーリーを先に進めたいと思い最終的にクリア後のお楽しみにしたのだが、
クリアしたら
「このゲーム、もうやりたくない」
と、手を付けなかったので髭人は我が町を発展させた事がない。
一応、我が町で『宝石屋』を建てる事で購入も可能となるが異様に高額。
お金で買うという方法は非現実的である。
・ファットバジャーの形骸化
ファミコン版のラスボスである。
大貝獣Ⅰでは改造されて中ボスになり(ただ、ラスボスより強い)
『オーラの玉』には封じ込めてもらえず普通に倒される。
(現状、玉の中に入っているのは『ギャブ・ファー』)
この大貝獣Ⅱに至っては…ネタバレ欄に記述しよう。
少年漫画の力のインフレみたいなものだ。
苦戦した強敵も次、現れる敵の前には噛ませ犬に化すみたいな…
元々悪の化身そのものだったのにそんな扱いでいいの?
・主人公ダセェ…
これは人それぞれ好みがあるだろうが
まず兜(というよりヘルメットだな)がダセェし
顔は子供っぽいのに何でムキムキなんだよ。
剣を振っていれば筋肉も付くってのは分かるけど、何故そこをリアルにする?
メインキャラクター紹介
↑
主人公(火の貝の勇者)
使用武器:剣
公園で愛犬と戯れていると突如『シェルドラド』に拉致…もとい召喚させられる。
しかも、犬と一緒ではなく主人公は貝獣島ではなく別の所にワープさせられ
召喚して来た勇者という事で冒険をする羽目となる。
あまりにも過酷すぎる冒険をだ…(俺は絶対に嫌!!)
性能としては、どれもこれも平均的強さ。使用武器は剣。
今回の特技は前作主人公が火限定だったのに対し今作は無属性である。
ドラクエと同様にセリフはない。プレイヤーと一心同体という意図があるのだろう。
↑
主人公の愛犬
シェルドラドに召喚されるが主人公と離れ離れになって
この犬だけが貝獣島に召喚される。
戦闘には参加しない。
青い犬…染めてんのか?
ちなみにこの犬が公園での散歩中に『火の貝』を見つけた。
(この時、噛み砕いていれば…)
↑シリーズ通じてのレギュラー貝獣
クピクピ
一番上。語尾に「クピ」と付けるちょっと弱虫君。
使用武器:杖、ナイフ
回復系が得意、状態異常にならないという能力がある。
我が町で建物を建てるために
必要な宝石を敵から作る魔法『ジュエルナ』を使える唯一のキャラ
バブ
真ん中。貝獣トリオのまとめ役である真面目キャラ。
使用武器:ブーメラン、一部剣、※ブーメランは全体攻撃が可能
魔法もそれなりに使え攻撃もする。
主に菌魔法を使い、サポート系魔法もそれなりに覚える。
特技は「○%になれ」というもので、使用すると%に応じて小型になり、
攻撃力、守備力は減少するが、魔力と回避力が上昇など一長一短の形態になる。
ただ、戦闘で重要な攻撃力が下がるので使いどころは難しい。
力も魔法も素早さや特技など他キャラと比べて
とび抜けた部分がないため器用貧乏といった印象。
一応、運の良さ(数値)は他キャラと比べれば最もいいのだが…
それを主力にするって訳にもいかないからなぁ…
他2貝獣のキャラの濃さで薄く感じられる不遇キャラでもある。
ポヨン
一番下。語尾に「なんだな」とつける場の空気が読めない食いしん坊。
使用武器:斧
HP、攻撃力、防御力が高いが『脳筋』ではなく『脳食』といった印象。
敵から特殊攻撃をうけるとその攻撃を覚える事がある。
特技習得率は100%ではない為、
覚える特技がボスだと何度も繰り返す羽目になる。(その割に1度しか戦わない敵もいる)
攻撃力は高いが足が遅い。
ただそれの見返りがあるぐらいの体感魔法もある。
『ポヨヨーン』という何が起こるか分からない特技を習得する。
(ドラクエで言う『パルプンテ』)
↑
獣人バルテス
記憶を失い、倒れている所を『ルミエラ』姫に助けてもらい一目惚れ
それを敵に利用される事となる…そのイベントが…
使用武器:剣
見た目通りのパワータイプ、特技も物理ばかり、弱い魔法も少し使える。
↑
ルミエラ
グランガラム王の一人娘。天然王女様キャラ。
魔法の才能があるとはいえ一人娘の姫を最前線に送る王ってすげぇなぁ…
走ったらスカート踏むだろコレ。
使用武器:杖&ナイフ
性能としては、女子キャラということもあってHPは低い一方で魔法に長ける。
前作の火系究極魔法という触れ込みの『ギガバンガ』を
何のイベントもなしにレベルで習得する。
なおかつ後にイベントで『魔法連発』という
同一ターン内に魔法を2回使える特技を習得する。
若くしてそのような事が出来る『ルミエラ』は
前作の大魔法使いという肩書の『マギー』より遙かに優秀である。
そして装備者の魔力値に応じて攻撃力が上がる『魔道士のナイフ』により
味方キャラ中で最強攻撃力に躍り出る。
脳筋バルテスの立場なしである。
↑
ロボット
主人公に親しくするロボットである。
使用武器:アーム
特技は専用の道具を消費する事で使用可能となる。
防御力低下、体力減少、溜め必要などのデメリットはなく
各種属性にも対応。
が、いずれもその性能は際立ったものはなく平凡以下。
足も遅いし、魔法は使えないという点も踏まえると
残念ながらワーストを争うキャラという評価をせざるをえない。
ちなみにパーティにいると町にいる犬と会話することが出来る。
詳細はネタバレにて…
↑
シャムル
性格はサバサバとした感じで『ポヨン』に『緑まんじゅう』と名付け、キツイ。
行方不明の弟を探している。
使用武器:ダガー
右手左手の二刀流可能(一刀流にして一方を盾にするのも可能)
猫に変身可能。素早さ&攻撃力が上がる。
但しその際、『魔法』&『道具』は使用不可。
『特技』も『人間形態に戻る』以外は使用不可。
『盗む』という特技があり誰よりも足が速いという以外は平凡な印象。
猫変身は使い道が乏しいしな。
ただ、素早くて先制を取れるというのはこのゲームでかなりの利点にはなる。
後はパーティにいると町にいる猫と会話する事が出来る。
そして一番の利点はイラストの下乳がエロイって所か…(苦笑)
ちなみにギャグマンガではノーパン説があるとかないとか…
↑
ポット
3貝獣と同じく前作から引き続き登場。
中身はイタズラ好きの貝獣。
悪事のせいでツボに封印された訳だ。
使用武器:杖、ナイフ
召喚術を使う。
(と言っても何かキャラが出てくるだけで通常魔法と使い勝手に違いはない)
序盤はレベル取得するが終盤の召喚術はPLGSを用いなければ入手不可能なものばかり。
『ファットバジャー』を召喚獣にする事を夢見ている。
序盤の軽い隠しキャラであり
うっかり見落としてしまうと仲間が減る分、苦しい戦闘となる。
↑
謎の戦士
仮面ライダーにも見える男。何者かはネタバレに…
使用武器:グローブ(ナックル)
各属性になる特技を持っており
『ロボ』とは違いデメリットがあるがその分、強力な物が多く
その上、素早い為、先手を取りやすく戦闘時の信頼は厚く非常に重宝する。
髭人的にはゲーム中、最強キャラだと思うのがコイツである。
敵側も紹介
メガロキング:六魔将。
敵でありながら正々堂々と戦う武人。卑怯者が多い大貝獣シリーズの敵では珍しい。
が、その後の扱いが…(涙)
マッシュキング:六魔将。
てんとう虫みたいな肩と足。卑怯な作戦を思いつくキノコ胞子野郎。
でも、あんな作戦を思いつく辺り、意外と乙女なんじゃないだろうか?
ファントムクイーン:六魔将。
マッシュの横の細い女性。冥界で戦う女性、お目々が真っ赤!!
カイザーブルー:六魔将。
ピラニア型の潜水艦で主人公達の船を丸呑みにして主人公達と戦う。
ギャブロ:六魔将。
他の六魔将が成体で生まれてきたの対しまだ幼体。
人間に対しても甘くドーンに疎んじられ…
ビューティー:六魔将。『ダーク』の側近。
兄妹でもある六魔将の扱いについて『ダーク』に対し一言物申す。
お目が真っ赤じゃなければ可愛かったんじゃないかと思われる。
ドーン:悪の科学者、『ダーク』の協力者。
オカマ口調で乗り物に乗っている所から「ドラゴンボ〇ル」の『フリーザ』を彷彿とさせる。
ちなみにコイツは六魔将ではない。
ジョーダン:ジョーダンサーカス団長。
ダーク達には関与していないがゲーム中そこそこ出てくる重要なヤツ。
こいつも六魔将ではない。
ダーク:六魔将と『ドーン』を使い『オオイナルチカラ』を手に入れるのが目的
六魔将とは前作のラスボス『ギャブ・ファー』の卵から孵った者達で
『ダーク』が卵を見つけ育てた。
初代と同じように付録としてフィールドの地図が付いていた(座標はなし)
ただ、ダンジョン攻略が多いこのゲーム、フィールドの地図があってもなぁ…
一部場所での2パーティ制
一部ダンジョン内でパーティを2つに分けて切り替えながら進ませる必要がある。
初代にあった『パスコマンド』を彷彿とさせるものかと思いきや
仕掛け解除中にも敵が出現する仕様なので実際は
「苦労が2倍になってマジ、ウゼェ…」
と、なっただけだった。
別場所待機中メンバーにメインメンバーの戦った経験値が入るなんてシステムもないから
ある程度レベル上げも必要となってくるしな。
ウザすぎるにもほどがある。
にしても当時のハドソン発売RPGは大体エンカウント率が高かった。
ハドソン社員の中に
「簡単にクリアされたら悔しいじゃないですか」
などと開発側に進言する奴がいたんだそうだ。
その無能が本作に関わっていたかは不明だが
エンカウント率が高くすることでプレイする人が挫折して確かにそのゲームのクリア率も下がっただろう。
その結果に悔しさを感じず、本人はさぞご満悦だろうが
そのエンカウント率の高さが自身の関わったゲームの問題点として指摘されたり
『クソゲー』呼ばわりされることの『責任』は感じなかったのだろうか?
シリーズものである以上
「大貝獣シリーズはエンカウント率高い」
なんてイメージが定着するのは相当な痛手である。(前作も割と高かったし)
仮に次作なんて出されていたらそのイメージで買い控えする人もいるんじゃないかね。
この責任は重大であろう。
あ!
悪い点を言い過ぎていて紹介するのを忘れていたがPLGSというシステム。
「時の館」という所で設定した時間に回復したり
誕生日にプレゼントをもらえたり様々な効果がある。
このゲーム、セーブデータが2つあるので作成すれば
もう一方のデータの方にも日時時間指定でメッセージを送る事が可能。
だから
髭人「〇月×日、△時に大貝獣IIをプレイしろ!」
などと言って渡した人にプレイさせ、その時間になると相手側が
「突然ですが…」
みたいな流れで作成したメッセージが表示されるのだ。
普段言えないような事を伝えられるだろう。(平仮名、片仮名、英数字)
「いつもありがとう」
「きみのことをあいしているよ」
とかね。
でも、このゲームでプレイしてイライラしている中
「ありがとう」
って言われてもな…
もし髭人が言われたのなら…
髭人「ありがとうだとぉ!?こんなマゾゲーやらせてよぉ!
実はお前『ありがとう』の後に『(笑)』とか付けたいんだろ?」
仲をこじらせる方が強いと思うなぁ~。
髭人は当時、前作の大貝獣Iを友人に
「コレ面白いからやってみ?」
「エンディングが良いからやってみ?」
そんな風に友人に半ば強引に貸したのだが
本作は流石に貸せなかった。
髭人「こ、これは人にプレイしてもらうようなゲームじゃねぇ…」
それが心境であった。
どなたかこのゲームの『PLGS』を利用し
友人などから素敵なメッセージを受けて絆が深まった方、ご一報ください。
髭人は発売直後にプレイ出来なかった。
当時SFC本体を隠されていて隠しが解禁されたのは半年後だった。
おかげでキャンペーンに参加する事が出来なかった事を悔やんだ。
前作と共通してスタンプラリーというイベントがある。
町に1つ以上、怪しげな樽や花壇や木などにスタンプが隠してあって
それを見つける事によってアイテムをもらえるのだ。
そのキャンペーンとして、スタンプをコンプリートするとメッセージが出る。
そのメッセージをゲームの発売後1~2ヶ月ぐらいの期間内にをハガキに書いて送ると
3貝獣の形をした貯金箱をいずれか1つだけを3000名にプレゼントという企画だ。
髭人は『バブ』のが欲しかったなぁ…
本体を隠されていた間にサントラを買って
「この曲いいな!」
「早くこの曲が流れるゲームをプレイしたい!」
そんな風に髭人はワクワク感を高まらせていった。
隠されていた本体が解禁され
ようやくプレイ開始…
敵の強さとエンカウント率の異常な高さに非常にイライラさせられ、
前作同様、人の生き死にが多く重苦しい展開に
髭人の心が揺らぐ…
「もうええやろ。そんな重い展開は…」
「大貝獣Ⅰからやん。いい加減にしてくれよ」
ストーリーに対してのツッコミが多く
ゲーム世界に感情移入出来てはいなかった…
だが、それでも
「好きなシリーズだから…」
と、自分に言い聞かせて何とか鼓舞しクライマックスまで運ぶ。
「大貝獣物語IIはここまできつかったが最終的に素晴らしくなるだろう。
逆転満塁ホームランが待っているに決まっている!」
「こんな調子では終わらないだろう。
いや、このまま終われるわけがないだろう!!」
と、信じ続けて頑張っていた。
やっとのことでクリアした…
エンディングを見る。
画面が停止してもそのまま待つ。
一部ゲームだとゲーム停止後、数分待ってからイベントが発生するものがあるからだ。
だが、本作は何も起こらない。
5分程度待ち続け
「流石にもう…ないか…」
スーパーファミコンの電源に手を伸ばしながら
一人の貝獣ファンが出したこのゲームの結論は…
「こいつはひでーや…」
ここからネタバレ
※上記、髭人の「こいつはひでーや…」という
心境に至らせたものであるため
怨念渦巻く大変見苦しい長文となっております。
読まれる方は相応の覚悟を持って下記に進んでくださいませ。
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前作大貝獣Ⅰで『ポット』は大魔王『ファットバジャー』を召喚獣にするのを夢見ていた。
前作にも出て来たがただ倒すだけで召喚獣化は出来なかった。
本作でも登場。
前作で改造されてロボ化していたのに今作は何故か生身に戻っていた。
特に説明はない。
そして本作ではPLGSを利用する事により戦って倒すと、
何と召喚獣にする事が出来るのである。
まず本作では他の召喚獣と同様の壺の中にいる。
(端っから召喚獣になるつもり満々じゃねーか)
『ポット』にとっては悲願達成と喜ぶべきところだろうが…
かつての大魔王って事を考慮するとあまりにも扱いが雑すぎね?
しかも『ファットバジャー』が戦闘に負けた際の台詞
ファットバジャー
「見事じゃ 勇者たちよ!
われは 召喚獣ファットバジャー よろこんで
そなたたちの 力になろう」
大魔王だったのに前作は敵に改造され利用される中ボスになり
今作は更に召喚獣へと格下げ
あまつさえ自ら『喜んで』召喚獣と名乗るとか泣けて来るわ…
にしても『ダーク』側は無能集団である。
敵の事が完全に筒抜けのチート壺(水瓶?)で主人公側の動向をちょくちょく見ていながら
野望達成できないのだから…
で、『ダーク』は『オーラストーン』の力でパワーアップして
1度倒すとRPGによくある第二形態になるんだけど、
第二形態はただの化け物に成り下がる。雰囲気大幅劣化。
↑ゲームブックに載っていた『ダーク』さん第二形態
ダセェ…
一応、ゲーム中ではこの絵に色が付いただけって訳ではなく
姿としてはしゃがんでいるのでダサさはこの絵に比べれば若干軽減している物の
いずれにせよダセェ事には変わりない。
ローブ着て、魔王の貫禄十分だったのに第二形態は全裸って…
では大変、長らくお待たせていたしました。
悪い点であげた「登場キャラへの愛の無さ」を解説しよう。
1つだけじゃなくて豊富にあるのでどれから紹介するか迷うが…
まず、敵幹部である六魔将の1人『メガロキング』から挙げよう。
敵でありながら正々堂々と戦おうとする誇り高き武人である。
1度、敗戦すると『ドーン』が改造して再び敵として現れ勝負を挑んでくる。
(名前は『ハイパーメガロ』)
再び敗北し、主人公たちに
「俺の負けだ。オーラストーンを持って行け」
という潔さを持っている。
2度目の敗北の後、辛うじて生き残っててまた『ドーン』が回収し
更に改造して主人公たちに送り込んでくるのだ。(『スーパーメガロ』)
その際、彼の特徴である潔さが邪魔って事で感情を排除した
「自我がない完全な戦闘マシーン」
として…
左:ハイパーメガロ、右:スーパーメガロ
2度目の敗北で退場でいいじゃん。
わざわざ、良キャラをメチャクチャにしてカムバックさせる必要は皆無だ。
こんな戦闘マシーンと化した哀れな『メガロキング』を倒したからと言って
戦闘直後、爆発するまで彼に自我が戻る事は一瞬たりとも…
ない…
読んでるみんな!気合い入れろ――――!
まだ一人目だぞ―――――!
何人もいるんだぞ――――――!
あ、こんな仕打ちを受けた『メガロキング』はまだ出て来ますので
忘れずに心に置いておいて下さいね。(ゲンナリ…)
次に『ダークゾーン』という敵の異次元空間のような所に連れて行かれるのだが、
そこにいた一家3人が
『ドーン』によって「ドラゴ〇ボール」でいう
『フ〇ーザ』が『ク〇リン』にしたように爆散させられる…
別にこの一家がダーク側に危害を加えた訳でもダーク側を転覆させるような秘密を知った事による口封じという訳でもない。
ただ、ダークゾーンにいただけの罪なき一家である。
その家族の殺害前の『ドーン』に『ギャブロ』が「何が楽しいのか」と問う。
ドーン「…何が楽しい?…クククッ…
全部ですよ…全部…
あなたの思い苦しむ姿…
人々の悲鳴…
そのすべてが 私の快感となって
全身をかけめぐるんですよ…
さァ 人間たちよ!
私に 快感をあたえておくれ!」
爆散後
ドーン「ア~~ッ…なんと言う快感
生きててよかった…」
人殺しが快感という異常さだけではなくそれを見て苦悩する人を見るのも快感だという快楽殺人ドグソ野郎である。
ちなみにこの光景を目撃して大体のキャラは怒りを露わにするが
『ポヨン』だけは
「あ~~っ…ハラへった…ポニョニョ~~ン…」
と発言する…
ハ?
目の前で人が死ぬと腹が減るのか?
主人公たちが集めた『オーラストーン』を奪い
『おおいなるちから』を自身に取り込んだ『ダーク』はやりたい放題。
その時点でやられていた『ドーン』と六魔将のうち4人
(『メガロキング』『マッシュキング』『ファントムクイーン』『カイザーブルー』)を合体させた
『ネオドーン』を作り上げ
ダーク「死体などこの程度の価値しかないのだ」
と、吐き捨てて主人公達の前に送り込んでくる。
どこが『メガロキング』要素?
大砲?
それサイボーグの『スーパーメガロ』じゃん。
どうやって遺体を回収したんだろ?
『スーパーメガロ』は倒された直後爆発。
しかも戦った場所である空中大陸は『ダーク』が力を得て
バラバラにして地上に落下させたのに。
『ネオドーン』のセリフ
ネオドーン「ゲハハホホホホホ。私は…私は……誰?
俺様の…力を…見せてあげましょう オレと戦え! 殺してやる」
全員の意識があるようでしかも混ざり合い、口調すら統一できていない。
そして、記憶もほぼない。
消された『スーパーメガロ』の自我をどうやって復活させたん?
普通に戦って倒したときの死に際の台詞
ネオドーン「ああ 意識が溶ける 溶けるぅ~~~~! ダーク様 お助けを」
どういう表現なんだよ…
『ロボット』がパーティにいるとこの『ネオドーン』を分析して
ロボット「細胞レベルで完全に合体している。けど意識は5人分あった」
うげぇ…
わざわざいれなきゃならん台詞か?
『クピクピ』&『ポット』はそんな『ネオドーン』を
「気持ち悪い」
と称する。
ちっとは言葉選べよ。
(ポヨンは「さすがのボクもちょっと食欲なくすんだな」)
この時、味方になった『ギャブロ』の台詞
ギャブロ「ボクもこんな目にあったかもな こっちについて良かった」
ハ?
お前、自分の兄弟がこんな事になって何、その言い草…
「いくら志違えたと言えど…ボクの兄弟を!許さないぞダークゥゥ!」
って言うだろ。普通。
『ドーン』は確かに多くのキャラたちをゴミみたいに扱うまさにクズの極みみたいな奴である。
死後、自らもそのような扱いを受ける事でプレイヤーの溜飲が下がると製作者は思っていたのだろうか?
「もう…そういうのいいから死んだらそっとしとけよ…」
と、髭人は同情していたほどである。
ただ、このぐちゃぐちゃ『ドーン』に関しては
側近の『ビューティー』が『ダーク』に物申す。
ビューティー「我が兄弟 魔将達の死体をあのように
使わなくてもよいのではありませんか…
あれではあまりに死んだ兄弟たちが惨めで…」
(兄弟だろ?死体といわず亡骸と言えよ)
と、『ダーク』に抗議する。
言い方はともかく『ビューティー』さんマジビューティー。
だが、『ダーク』はこう返す。
ダーク「下らぬ!役立たずの死体など構わんではないか。
ビューティーお前もうかうかしてるとああなるのだぞ」
ビューティー「…」
六魔将の立場からすれば『ダーク』は育ての父…
父親から死後そんな扱いを受けるってあんまり過ぎ…
ここで『ビューティー』さん。裏切ってくれりゃーなぁ…
でも、最終的に『ビューティー』と戦って倒す…つまり殺す訳だ。
姉弟の関係にある『ギャブロ』が説得するような展開にすりゃいいのに。
『メガロキング』これで1作品内で4回も倒された事になる…
ギャグアニメのように
「覚えてろよー!」
で逃走するんじゃなくて
毎回、死ぬレベルで痛めつけているからね。
「二度死ぬ」という作品がある「007」の『ジェームズ・ボンド』だって
その倍の四度も死ぬ事になる『メガロキング』に
「Oh…」
と、同情するんじゃなかろうか?
あ…
「ドラゴンボー〇」の「GT」を含めると『クリ〇ン』も4回死んでいたな。
でも、『ク〇リン』は劇中が長期間だし、死んでも球を集めれば生き返れる世界観。
対して『メガロキング』は生き返るどころか生まれ変われもしない。これは確定事項。
理由は後述する。
そして、このゲームの愛のなさの筆頭に挙げられるのは
上記の味方『謎の戦士』の正体。六魔将の一人でもある『ギャブロ』だろう。
『ギャブロ』は町や村の子供を部下にさらわせ労働をさせていた。
理由としては幸せな家庭への嫉妬だろう。
『ギャブロ』は、まだ幼いという事で
『ダーク』に作られた魔造人間『ソニア』が補佐していた。
彼女は幼い『ギャブロ』と共にいる事で母性が生まれつつある人だ。
幹部の『ドーン』はそんな子供でしかない『ギャブロ』を疎んじて殺害しようとしたが
『ソニア』が『ギャブロ』を庇い、命を落としたのだ。
『ソニア』を失った事でキレた『ギャブロ』は外見が成長し
良心が芽生え『ダーク』側を裏切り主人公側に付く訳だ。
↑
「俺は怒ったぞ。ドーン!」の図
親しい人が殺されてからの覚醒
殺した奴はオカマ口調で乗り物に乗っている。
モロ「ドラゴン○ール」の『フ○ーザ』やね。
その『ギャブロ』
上記ダッセェ『ダーク』を倒すと『ダーク』に
力を与えていた『おおいなるちから』というもはや物体でもない存在が現れ戦う事になる。
それがラスボス。
『おおいなるちから』をクリアなのだが『おおいなるちから』は暴走状態になり
このままではこの世界が滅ぶという事になってしまう。
そこへ、『ギャブロ』が名乗り出る。
(戦闘パーティに入れていなくても登場)
ギャブロ「この力を抑えるのは暗黒の血を引くボクだけだ。命をかけて止める!」
と言って、別次元に飛び込んでいってしまうのだ。
「世界が滅ぶ?」「命をかけて?」どこかで見た事があるような展開。
ギャブロ「生まれ変わったら、普通の家が良いな。
パパがいてママがいてすごく楽しいんだ。
○○(主人公の名)。正義の味方も結構、楽しかったな。あばよ」
「生まれ変わったら?」それもまたどこかで聞いた事がある台詞。
で、暴走停止
ギャブロ「…やっと…キミのところに…け…る…ね ソニア …」
というセリフを残して…
特になーーーんもひねりもなく自身が言ったように
『ギャブロ』が死亡する事で世界は救われる。
エンディングは各キャラのその後が描かれる。
で、『ギャブロ』の場合
劇中で出てきた霊を扱う『しらがみ』という仙人が現れ、
そこで少しだけ『ギャブロ』を現世に返してくれる。
しらがみ「ギャブロよ。
本来なら…人間ではないお前達は(魂を司る)バーン山に立ち入れないのだが…
今回の働きに免じて暫しソニアと会わせてやろう」
ソニア出現
ギャブロ「ソニア?」
ソニア「ギャブロ様」
ギャブロ「ぼ、ぼくは…ねぇ…ソニア…これでよかったんだよね」
ソニア「はい ギャブロ様 とっても立派でした
ソニアは とてもうれしく思います」
ソニア消滅
ギャブロ「ソニア? ボクたちは一体どうなるんだ」
しらがみ「人間とは生まれの違うお前達は死ぬと完全に消滅する。
お前ももう時間がない…言い残すことはないか?」
ギャブロ「一緒に戦った仲間に伝えてくれ。
ボクはみんなにあえてとっても幸せだった。ボクは…」
ギャブロ消滅
しらがみ「…」
ハ?
何、沈黙してんだ。テメ―!
お前が何か救われるような温かい一言もかけてやらなきゃプレイヤーはげんなりするだけじゃねぇか!!
「お前はシェルドラドの救世主だ」ぐらい言えるだろうが!
それに「生まれ変わったら普通の家に…」つって死んでいった『ギャブロ』に対して消滅するってどういう事だよ!
当時プレイしていた髭人は
「うわっうわぁ…(ドン引き)」
思わずコントローラが手からこぼれ落ちた。
優しさも何も感じられん。非情、無慈悲、残酷。
製作者のキャラに対しての非道さがここに極まる…
『ギャブ・ファー』の血は根絶やしどころか
魂が存在していることすら許せないのか?
だから
上記『ギャブロ』の兄弟でもある四度死んだ『メガロキング』も消滅で生まれ変われず…
Oh…
そうだ。『ソニア』が死んでから『ギャブロ』は仲間になり、ラストダンジョン。
『ソニア』と同じ容姿の魔造人間(別人)と戦う事になるが
台詞等のイベントは発生せず淡々と倒す事になる。
挿絵があるのだから(攻略本から)スタッフは何かしようと考えていたんじゃないの?
吐き気するわ。
髭人ならこうした…「大貝獣物語II」髭人による『ギャブロ』エンディング
安っぽく誰でも思いつくのは百も承知。奇をてらって悲劇にするより遙かにマシである。
『ギャブロ』は心を入れ替えてシェルドラドを救ったんだぞ!!
何故、殺す!何故、消滅させる!何故だ―――!
『ギャブロ』も話途中で強制的に消滅させられ
言い残したい事を言いきってすらしてないしな…
言い切らせなかったのは製作側に言わせれば
「ギャブロのこの時の本音はプレイヤーに委ねます」
という所なんだろうが
髭人から言わせれば単に「製作側の逃げ」だと思っている。
自分の命を捨てて世界を救い、
普通の家庭に生まれ変わるという願いを踏みにじってまでわざわざ消滅させるのだから
その心境を製作側自らしっかりと語らせる義務はあるだろうに
それを投げたのだから。
向き合えよ!お前らが消滅させる相手に対して!
!!
人間じゃない奴は消滅って事は、
前作でゲーム終盤まで残虐非道な振る舞いをし続け、
その後、主人公と戦って敗れ負傷した自分を見逃してくれた主人公に心打たれ
父であり敵の親玉でもある『ギャブ・ファー』を説得しようと試みたが
父の怒りに触れ攻撃に遭い重傷を負い
その直後に主人公たちがその部屋にやって来て父が攻撃してきた瞬間
既に虫の息だったにもかかわらず主人公を庇って
「次、生まれ変わったらアンタと…」
そう言い残して死んでいく『グジュー』も当然、消滅。
『ギャブ・ファー』の娘である彼女は六魔将の姉という立場だもんな…
そんな憎き『ギャブ・ファー』を倒し
自爆しそうな『ギャブ・ファー基地』を
主人公達と共に旅を続けた過程で良心が芽生えた敵側の『ロボット』が
自ら犠牲になって宇宙に打ち上げて散っていった。
空を見上げ
色んなキャラが一言言っていたな。
「生き返ってみろ」とか「生まれ変わったら…」とか
「天国で幸せに」とか「天国で見守っていて…」とかね…
一つ詳しくとりあげるとしたら…
『キララ』だろうか?
キララ「『ロボット』…
あんたの事は忘れないよ…
あんたの心は優しい心で
いっぱいだったよねェ…
あの世でギャブ・ファーのやつに
説教してやりなよ…
バイバイ…」
あの世で説教などという前に双方消滅だからな…
出会う事すらねぇ…
各々の『ロボット』に対しての気持ちを設定で全否定かい…
人外が多い『シェルドラド』は消滅だらけだな…
勿論、メインタイトルの『貝獣』も消滅だし…
愚の骨頂と言える設定だわ(直球)
こんなド悲劇の繰り返しの「大貝獣物語Ⅱ」
一方でギャグ要素もあるので紹介しておく。
愛と感動の物語という『ジョーダン』が作った劇中劇がある。
とあるダンジョンでお金を払うことで寸劇を見られる。
『トリ子(あひる)』と『カゲオ(トカゲ)』のお話。
見つめ合ってハートマークが出て「衝撃の結末が!」と言ってその場は終了。
それから別の所で続きを見られる…が…
最終的に『トリ子』が『カゲオ』を食べて終了。
「何コレ?(困惑)」
と、いわざるを得なかった。
後、上で軽く触れた『マッシュキング』が部下に行わせた作戦。
『ルミエラ』は『メガロキング』の攻撃によって昏睡状態になり
それを解くには純粋な者の口づけが必要。
『ルミエラ」』に惚れている『バルテス』は自分がしたいと思ったが
医者は『火の貝の勇者』が適任ということになり『勇者』がキスすることで
『ルミエラ』は目覚める。
その様子をチート壺で見ていた敵側の『ダーク』&『ドーン』は
『バルテス』が『ルミエラ』に惚れている事を見抜き『マッシュキング』に作戦を指示し、
『マッシュキング』は部下を『勇者』と『ルミエラ』に化けさせ
『バルテス』が見ている前でキスをさせまくるのだ。
チュチュチュチュチュチュ
と、かなり高速に。
その作戦は功を奏し、ショックを受けた『バルテス』は二人に
「お幸せに」という置手紙を残し城を立ち去ってしまう。
ゲーム序盤にあるギャグであるが後半のキャラに対しての
愛を全く感じられないほどの怒涛の凄惨な展開ラッシュのせいで
恐ろしいほどに浮いてしまう。
度重なる葬式の合間にギャグなんかやったって笑えんでしょ?
では、最後の悲劇の人
『ギャブロ』ほどではないプレイヤーの分身でもある『主人公』について述べよう。
ゲーム冒頭の3貝獣でのダンジョンをクリアすると
こんなナレーションが流れる。
火の貝……
地球とシェルドラドをつなぐ
ただひとつの きずな
シェルドラドに 危機おとずれしとき
地球より 勇者を導く貝
火の貝に選ばれし者は
火の貝の勇者と呼ばれる…
…そして 今 選ばれたのは
…あなた…
地球とシェルドラドをつなぐ
ただひとつの きずな
シェルドラドに 危機おとずれしとき
地球より 勇者を導く貝
火の貝に選ばれし者は
火の貝の勇者と呼ばれる…
…そして 今 選ばれたのは
…あなた…
ここまでの時点で心の底から勘弁してくれとしか言いようがねぇが…
よし、語ろう。
主人公は愛犬を散歩に連れていき公園で戯れていたら
犬が見つけた『火の貝』によって有無を言わさず『シェルドラド』に召喚させられ
犬とは離れ離れになり森にいて直後にモンスターに囲まれるが
丁度、その付近で魔法の修行をしていた『ルミエラ』が
モンスターに向けて使った魔法の巻き添えを受けて
気絶するほどの重傷を負わされるという異世界での前途多難を伺わせる最悪な始まり。
加害者『ルミエラ』はこう言う。
「ひどいケガ! でも
さっきの魔物にやられたキズには見えないけれど…
とにかく 城につれて帰りましょう」
と、無自覚。
謝罪の言葉なし。ひでぇ…
しかも後に呪われたコイツを起こす為にキスを強要されるとか…
冒頭で犬は既に出て来たからプレイヤーは何とも思わないだろうが
主人公本人としてはたまったものではない。
ゲームでは無言であるが主人公の心境はこうなるだろう。
「ここはどこ?」
「僕の犬はどこ?」
「犬は無事なの?」
「何、この見たこともない生き物!?」
「囲まれている!?僕、どうなるの?」
不安と恐怖で錯乱状態であるに違いない。
そんな状態の少年が『ルミエラ』の魔法で重傷を負わされるという事態。
こんな重大案件をギャグテイストで済ませるというのは
シナリオ担当の生命や人の心に対しての認識の希薄さを伺わせるに十分である。
話を戻すが城に運ばれ傷が癒えてから冒険開始。
旅を続けてようやく犬と再会したと思ったら犬は
その後、暴走して街に突撃しそうになった敵の移動要塞の動力部に身を投じてしまう。
愛犬の決死の行動により町は救われたものの主人公は犬が死んだものと思いながら
宿で悲しみに暮れていた。
ちなみに暴走した移動要塞を放置し脱出しただけの仲間たちは
悲しみのあまり眠れない主人公に対しお構いなしに平然と「Zzz…」と眠っている。
だが、犬は実は生きていたのだ。
当然、無傷というわけにはいかず一命を取り留めたものの瀕死の重傷を負ってしまい
脳だけを移植されたロボット化(サイボーグ化?)を余儀なくなされる。
その後、『ロボット』は『ギャブロ』に会い
主人公の前に再び現れ仲間となって戦闘に参加する事になる。
そう。上記の仲間の『ロボット』は主人公の愛犬の変わり果てた姿なのだ。
元犬だからこそ、町などの犬と会話が可能。
ちなみに『ロボット』であるため、主人公達とも話す事が出来る。
そして…
ラスボスを倒し
主人公は全てが終わり元の世界に戻れるという瞬間
ロボット「オレもう犬の姿じゃない。この姿 地球では暮らせない…だめだ…」
帰るのを拒否。
主人公のみで元の世界に戻る羽目になる。
公園にポツリと一人取り残される主人公。
服装は召喚前の服ではなく上記の鎧、ヘルメットなどの格好である。
そんな格好した少年が公園に現れるのだ。通報されかねない。
「公園で緊急事態だ。男性、身長170cm(ぐらいかな?)
髪は茶、筋肉モリモリマッチョマンの変態だ」
なんて風にね。(笑)
職質に遭わず何とか家に帰っても親は出かけた時まるで違う我が子に衝撃を受けただろう。
犬はいなくなるし、詳しく事情を聞くと
「シェルドラドを救っただって?頭を打ったんじゃないか?」
病院送りにされそうな勢いであるが、服装とマッチョ過ぎる体を見て納得するだろう。
公園のあとのくだりは髭人の頭のイカれた妄想であるが
『愛犬との散歩中、シェルドラドに拉致されてその結果、愛犬を失う』
というのは厳然とした事実である。
『ギャブロ』も簡単にまとめれば
『悪事を働いていたが(これは環境の影響が大きい)
最愛の母親代わりを殺され、その後、改心して敵を裏切って主人公側に着き
世界滅亡を自らの命を犠牲にして止めたのに
普通の家庭に生まれたいという望みすら
消滅という形で握りつぶされる』
Oh…
このゲームで幸せになったメインキャラと言えば
上記のキスの一件はあったものの元の姿に戻り記憶も戻り、
鏡に閉じ込められていた母親も復活し、
惚れていた『ルミエラ』と結婚する『バルテス』ぐらいなものだ。
(一方、『ルミエラ』は『バルテス』を惚れていたか示すような台詞は劇中にはない)
他はプラマイ0かマイナスしかいない。何、この不幸具合。
ちなみにエンディングで主人公を思い出すのは『ロボット』と『バブ』の2名だけ
・元犬であるロボットのエンディング
『スパーナ』が人工頭脳を作って製作したロボットの2号機をテストするが失敗。
『スパーナ』が元犬のロボットを分解させてくれと頼むがロボットは拒否。
『スパーナ』はちょっとだけと言って追いかけるがロボットは逃げるという追いかけっこ。
ロボット「いやだ! いやだ!
〇〇と一緒
帰ればよかった!」
ラチェット(スパーナの娘)「また始まった・・・
やってらんないわ」
あれだけ主人公のことを想ってツライお別れをしたのに
帰ればよかったとか気持ちを翻すような発言を簡単にするの?
しかも「また始まった」って…常態化してんの?
・『バブ』のエンディング
貝獣島に戻り、『貝獣仙人』や『グレートノーム』に今回の冒険の報告をして
勇者についてこのように言う。
バブ「…この世界に召喚されたばかりに辛い思いばかりさせちゃって…ボク…ボク…」
と、『シェルドラド』に召喚された勇者の気の毒さをまるで自分の責任のように慮るやさしさを持つ『バブ』
が、即座にクソ仙人から水を差される。
貝獣仙人「…バブよ。もっと強くならねばいかんな。火の貝の勇者殿のように」
ハ?
『バブ』の優しさの何がいけないんだよ!軟弱とでもいうのか?
お前『バブ』の話だけで面識なしの勇者の事をどう理解できるってんだ!
勇者のように強くなれとか本人だって強くなりたくてなったんじゃねーよ!
てめーは知らないだろうが事件解決しないと地球には帰れないって脅迫されていたからだぞ!
召喚失敗。面識もないのに『バブ』の話だけで『勇者』について分かった気になる。
大貝獣Ⅰの時の『オーラの玉』の見間違いの件と言い、
こんな無責任ボケジジイに『バブ』の優しさを説教する資格などない。
Ⅰの時に『ギャブ・ファー基地』に捕まっていたがそのまま残すべきだった…
ちなみに髭人はそんな『シェルドラド』内で珍しく良識がある貝獣の『バブ』が一番好きである。
Ⅰのエンディングでは『シェルドラド』から見える月を見て
「火の貝の勇者や(ギャブファー基地と共に散った大貝獣Iの)ロボットを思い出すことにする」と言って
「火の貝の勇者さんも同じだといいな」と、願っている所は沁みる。
それはそうと貝獣仙人はクソだったがこのゲームで最大最低のクソが『火の貝』である。
ところどころで主人公に対して語りかけてくる存在だ。
シェルドラド召喚直後
『ルミエラ』の魔法で重傷を負い、城に連れていかれたと先ほど語ったが
その後、『火の貝』は傷つきベッドに横たわる主人公に対して
火の貝「○○(主人公)よ… 火の貝の勇者よ
シェルドラドを守るために
この火の貝が選んだのだ
勇気を持つ限り おまえは
この火の貝の力で守られておる
恐れるな 〇〇よ…」
これが『火の貝』の主人公に対しての初めての言葉だ。
訳も分からず異世界に召喚させられ負傷して「勇気を持てば守られる」だと?
この状態でどう恐れずにいられるというのか?
犬は別の所で生きているぐらい言え。
上記の移動要塞の話。移動要塞直前で『古代塚』という所で
『オーラストーン』を手に入れるために
火の貝は無言で主人公に、門(?)を破壊する力を貸したのに移動要塞暴走時は何もしなかったのだ。
主人公は暴走している要塞から仲間を逃がし単身で何とかしようとしたが
火の貝の力がない主人公では移動要塞を止める事は出来なかった。
それを見た犬が主人公を突き飛ばし要塞から脱出させ、犬自身は動力部に突撃…
ちなみに犬の突撃後に宿に泊まって火の貝は傷心の主人公にこう投げかける。
火の貝「○○ いつまで泣いているのだ。
お前にはまだやらなければならないことがある。
……そうだな。
だがあの技は古代塚が火の貝の力を増幅させるオーラを出していたに過ぎない。
だからサンドスコルピオン(移動要塞)では使えなかったのだ。
出来れば△△(犬)を死なせたりはしなかった。
お前を地球に帰す事は…私にも出来ぬ。
お前が火の貝の勇者の使命を果たさなければ
この世界はお前を地球に帰す事が出来ないのだ
○○よ。東に行け。それがお前の宿命なのだ」
要約すると
「犬が死んだからっていつまでも泣いてんじゃねーよ。帰りたきゃ働けよ」
って所か?クソがッ!
にしても犬は実際、死んでないのに
何故死んだなんて『火の貝』は言ったのだろうか?
気付いてなかったから?
人を異世界から引っ張って連れて来るほどの力を持っているのに生き物の生死もきちんと見極められないの?
それとも生きていると本当は知っていたんだけど事実を伝えたら主人公が犬探しに奔走してしまって
火の貝の勇者としての役目を果たさなくなる事を恐れたから?
前者なら無能
後者ならトコトン、主人公を利用しようとするゴミクズ。
逃げ道ねぇな…
で、上で書いたが
エンディング時、元犬のロボは元の世界に帰るのを拒否。
そんな艱難辛苦を乗り切った主人公に対し『火の貝』は元の世界に戻る際
『犬(現ロボット)』と別れる事になった主人公にこう投げかけていた。
火の貝「○○。ご苦労だった。
そう言うな。△△の事は…
あれが自分で決めたことだ」
主人公が肉体的か精神的に弱っている時に的確に追い打ちをかけて来るよな…このクソ貝…
謝罪すらなしかよ…
第一声で「巻き込んで済まなかった」と謝罪すべきだろ。
「ご苦労だった」とか世界救ったほどなのに一仕事終えたぐらいの感覚なの?
ああああああああああ!!
一体、なんなんだ、この上から目線はぁぁ―――!!
そもそもテメーが手を抜いたから犬がロボ化する事になったんだろクソがァ―――!!
しかも犬を「あれ」とか物扱いで言ってくれてんじゃねーよ!
髭人が主人公なら元の世界に戻った直後、
「恐らくシェルドラドがまたピンチとなれば
また誰かをあのクソ世界に召喚するのだろう…
ひょっとしたらまた俺かもしれん…
これ以上、同じ不幸を重ねさせてたまるかッ!!」
と、言ってまっ先に手の中にある火の貝を即座に叩き割るだろう。
だが、その『火の貝』エンディングでは公園で佇む主人公の手からものすごい勢いで
すっ飛んでいくんだよな。
自分でも『火の貝の勇者』を見て悟ったのだろう。
『あ…ヤッベ!
犬を返してないから勇者、怒ってるわ。割られる前に逃げよっと』
腹立つ!
何、このストレス!
公園で犬と散歩している少年を勝手に勇者を選び、
シェルドラドに犬とは別々に召喚し、(失敗したのは貝獣仙人のせい)
必要な時に力を貸さず、犬を犠牲にさせ、
役目を終えたから取り敢えず家には帰すけど謝りもせず上から目線。
そして何も責任も取らず何のご褒美も与えずに逃走。
何が「この火の貝の力で守られておる」だ!
とち狂ってんのか?
それとも
「俺が守るのはお前だけだから犬は適用外
お前が移動要塞から犬に突き飛ばされた時点でお前の身の安全は保障されたから
俺は仕事しなくても問題な~し」
と言い逃れすんのか?
『サンドスコルピオン』の件
主人公は勇気をもって自分の身を犠牲にしてでも町を守ろうとしたんじゃないのか?
何、スルーしてんだコラ!助けろや!!
下衆!無能!外道!畜生!卑怯者!!
ストーリーは重く、アホエンカウント、難易度高め、
その上、無駄に長いという四重苦を超えてきてナニコレ?
そしてエンディングの最後の最後
主人公が公園にいて
次のメッセージで締めくくられる。
夢?いえ…
まだ手のひらに火の貝のぬくもりが
残っているでしょう
ひとつの冒険が終わったのです
シェルドラド…
それは 霧に包まれた世界
その場所は火の貝だけが知っています
まだ手のひらに火の貝のぬくもりが
残っているでしょう
ひとつの冒険が終わったのです
シェルドラド…
それは 霧に包まれた世界
その場所は火の貝だけが知っています
ハ????????
ポエムっぽい文章をちょこっと添えただけで何、綺麗に終わった気になってんの?
お願いだから最後の締めでふざけないで下さい。
あんな目に遭ったってのに「夢だったのか?」という感覚になるほどの曖昧な記憶なの?
おかしな鎧兜に身を包み、愛犬がいない状態で夢な訳ねぇだろ。
ってことは主人公は周りにいなくなった犬に気づき、こうなったかもしれない。
「今までの出来事は全て夢だったんだ!あれ?僕の犬がいない!」
いなくなった公園や周辺を犬の名を呼びながら探し回るのであろう。
さっきまでの出来事が夢だと信じて…
だが、長時間探しても犬は現れず、探し疲れて冷静になったところで自身の格好や冒険終わりのマッチョな肉体を見て悟るのだろう。
「やっぱりあれは現実だったんだ。じゃぁ…僕の犬は…ロボになってシェルドラドに置いてきたんだ…」
主人公はまたも涙に暮れるのだろう…。
製作者は知らないようだな。教えといてあげよう。
一般的にこういう物語を『夢』とは言わず『悪夢』っていう事を。
霧の外の世界?
製作者の脳内が霧の中…どころじゃなく
毒霧まみれ真っ只中じゃね――――――か!
思い出補正でもフォローしきれんわ。
このド腐れウンコォォォ――!
あ…
画像つけましたがコレは『ウンコ』ではなく
『火の貝(ファミコン版)』ですからね。
お間違いなきように…
でも、まさに『ウンコ』に相応しい働きだったな。
せめて
火の貝「私の力を振り絞りお前の犬を元の姿に戻してやろう」
と言ったら、髭人のこのゲームの評価は多少、変わっていた。
髭人「本当に…最後の最後で見直したぜ!火の貝!!」
って感じで。
この時、製作者はまだシリーズ重ねる気満々だったようだからな…
『火の貝』が消滅したらシリーズを続けられないからそんなシナリオ、出来るわけねぇよな。
『火の貝』はそんな偉大なものではなく
実際は選ばれた者に地獄を見せるという呪われた『死の貝』だったという事なんか…
髭人にいわせれば『火の貝』は
「シナリオ担当の都合に合わせるための存在」つまり
まさに「シナリオ担当のエゴそのもの」だと推測してしまうんだよね。
愛犬を仲間にしたいが犬そのままじゃ弱いからロボットにさせたい。
その為に半殺しにして脳だけを移植しなければならない。
だから、犬が突撃させるように仕向け、助けずに放置した。
個人的に、そのように考えてしまう。
だからこそのシナリオはキャラに酷を強いる残酷描写のオンパレード。
少しは想像してみてはいかがと
例えば自身の死後にスタッフ同士で合成されるとかさ。
「大貝獣IIスタッフなどこの程度の価値しかないのだ」
と言われ、細胞レベルで合体されて意識は混在し、その姿を見た一部のキャラクターに
「気持ち悪い!」
と言われる。
そしてそんな不憫な状態で生き、死んだとしても人外だから消滅。
自分たちがキャラ達に何を強いたのか十二分に分かるだろ。
ま、そこまでは要求せずともオープニングで
プレイヤーに対し主人公を『あなた』呼ばわりしたんだから
製作者が犬と散歩していたら突然拉致されて
見知らぬ土地に連れていかれ、拉致った奴に「大貝獣II作らないと家に帰さんぞ」言われ
頑張って完成させたら元の場所に帰してもらえたけど犬は置いてきた。
それを無給で。
勿論、これを普通に受け入れられるんですよね?
大貝獣Ⅰや大貝獣Ⅱのエンディング「夢?」というくだり見て
「きっと夢を見ていたのは主人公ではなくスタッフだったんだろう…」
攻略本で製作者のインタビューをゲームをキチンとクリアして見た髭人はそう思った。
ちなみにその製作者、顔出し名前出しで自信に満ち溢れる内容だったのだから…
「寝言、言ってんじゃねーよ」
心の底から言える。
その攻略本のスタッフのインタビューの最後に書かれていた一文。
「みなさん『大貝獣物語II』を楽しんでくださいね」
とスタッフ写真と共に書かれていた。
髭人、暫く熟考…
…
……
………
あ!ああッ!!
『音楽』は楽しめたよ!
「六土開正」さんサイコー!!
クソエンディングが哀愁たっぷりのステキなBGMのおかげでまだ観られるようになっていました!
他は?
インタビューに出ていた人たちが携わっていた部分では?
うう~ん…(再び熟考)
ねぇな…
ゲームをプレイヤーに楽しんでもらいたいのならまず楽しめるゲームを作ってから言ってくださいよ。
敵味方共に命のやり取りが多く重ったるいストーリーなのにエンディングで
ゲロかって思うほどの酷い余韻を投入するなんて普通じゃ出来ない。
ただただドン引きだよ。
『ドーン』の末路も普通に同情した。
プレイヤーから憎ませるような非道キャラに安易に仕立て上げられ続け
キャラ同士のミキサーにかけられ最期は消滅というオチ。
そして『ギャブロ』
普通なら上記、髭人の安直な発想のような生存を示唆する希望があるエンディングにするべきなのに
ひねりも入れず当たり前のように殺し
しかも
「ギャブロ達六魔将は死んじゃったけど今度こそグジュー含めて
仲のいい兄弟生まれ変わって幸せになってほしいな~」
というようなファンのその後の救いの妄想すら公式が完全に絶つという徹底した凄惨ぶり。
他シリーズにも重大な影響を及ぼすような設定をねじ込んでまで何がしたかったんだろ?
キャラへの非道な扱いに創意工夫をじっくり凝らしてどうすんだよ…
「こういった悲劇によりプレイヤーに人間の無力さや悲しみを味わってほしかった」とか?
目先の悲劇を作ることだけに全力を注ぎ、シリーズ全体に与える影響を考慮しないのかな?
そういう物事を客観的に見られない浅慮で軽率極まりない人達にシリーズ物の『世界観』を作らせてはいけない。
で、このゲームは悲劇てんこ盛りのシナリオ、ゲームバランス調整は失敗。
「俺らが一生懸命作ったから後はお前等、楽しめよ」ってどんだけ傲慢やねん。
こんな自己満足なら自分の脳内だけで完結しとけ!
ここまで本作について長々と語った髭人でありますが
「貝獣物語」シリーズへの想いはまだまだ書き足りずさらに別記事にしてみました。
「貝獣物語シリーズ髭人によるまとめ」
このIIの攻略本に載っていた製作者様インタビューによる大勘違い発言なども掲載。
これもまた長文でありますがお暇ならお付き合いくださいませ…
インタビューは完全にギャグ。
もしくは酔っぱらいの戯言ですわ。
例えばどの辺りがって?
一つだけ言っておくとこの「大貝獣物語II」を足掛かりにして
シリーズを子供からお年寄りまで楽しめる全世代向け「国民的RPG」を目指していたみたいだから…。
写真はドヤ顔で…
ね?ギャグでしょ?
さて、今回の長文レビューもやっと終わりです。
ここまで飽きずに付き合ってくれたあなたに本当に感謝!!
「大貝獣物語II」の最後と合わせて終えましょう。
その前に髭人から
本作によって生死問わずして
不幸にさせられた全てのキャラクター達に
心からの安らぎを…
(合掌…)
夢?いえ…
まだ心の内に後味の悪さが
残っているでしょう
ひとつのレビューが終わったのです
大貝獣物語II…
それは 激クソ高エンカウント率と凄惨ゲロ屑ストーリーに包まれた作品
そんなゲームが世間でウケないのは製作側だけが知りません
まだ心の内に後味の悪さが
残っているでしょう
ひとつのレビューが終わったのです
大貝獣物語II…
それは 激クソ高エンカウント率と凄惨ゲロ屑ストーリーに包まれた作品
そんなゲームが世間でウケないのは製作側だけが知りません
これから大貝獣2をプレイする前の
心構えとして情報収集をしてこちらへ辿り着きました。
拝見し相当な強い意志をもってしてプレイしないといけなさそうだと
覚悟をした次第です。
青春時代に貝獣と大貝獣はリアルでプレイしたので
Ⅱもいつかやらなければと思っておりました。
髭人さまのように貝獣への愛で最後まで乗りきれるよう
がんばりたいと思います。
酷評しておりますが個人的には誇張などなく当時プレイした感覚を思い出しつつレビューを書いたつもりです。
残念ながらクソゲーwikiにも載ってしまったソフトでありますのでryou殿も「貝獣愛」で是非ともクリアしてみてください!!
プレイ自体は非常にキツイですがところどころの良曲を楽しみにプレイなさってはいかがでしょうか?
絵を書いていらっしゃるようですからプレイ後に大貝獣Ⅱのキャラたちが増えることを楽しみにしていますわ。
そうですね何か描きたいです
初代から効率度外視の貝獣パーティー以外考えられないので
その貝獣三匹で描きたいです
夜しかプレイしできなの進みは遅そうです。
「クピクピ」「ポヨン」「バブ」
ryou殿はどれが好きですか?
自分は「バブ」が好きですね。
他二匹の個性が強すぎて進行に支障を来たすから真面目にキャラにさせられたんだろうなって勝手に妄想してしまって(苦笑)
大貝獣Ⅱは結構長いですからまったりプレイされるのがいいかと。
秋の夜長に大貝獣物語Ⅱ。いいですね~。
どうもクピクピとバブは魔法系で似たイメージがあります
そんな訳でポヨンが能力的にも性格的にも個性的で好きですね
大貝獣Ⅱでも便りになればいいのですが…
攻撃魔法がクソ過ぎたので、どちらも回復役でしか使えない(笑)
「ポヨン」はさほど使った記憶がないので自分からはなんとも言えません(苦笑)。
個人的にはファミコン版の白目なしの控えめな感じの方が好きだったんですが。
「大貝獣物語Ⅱ」を購入されたんですか?
ゴールドのカセットなんて見たことないなぁ。
ちなみにリンク先はDVDのコトばかり。
う~む。共通点は一体何?
僕も貝獣物語が大好きでして、たまーに、引っ張り出してはプレイしています。
僕的には、2は結構好きな部類ですよぉ。まぁ確かにあのエンカウント率はひどいですが・・・ハドソンのRPGって基本的にエンカ率が鬼なんですよねぇ。天外魔境とか、特にひどいのはその外伝にあたるカブキ伝。。。あの時代のハドソンゲームは特にひどく、カブキ伝も、大貝獣2と同じく2-3歩歩けばエンカという状態でしたねぇ。
話を戻しまして、大貝獣物語ですが、僕は1より2の方が好きかもしれません。
敵にも、ジョーダンみたいな個性在る敵がいましたし、2の方が印象が強いんですよね。戦闘においても、2は属性がとても大切で戦略性があったように思います。1はただ殴ってるだけで勝てましたが・・・。確かにかわいいキャラとシステムの微妙な難しさは非常にアンバランスでしたが、僕はそれなりに楽しめたかな。
さて、三人の貝獣のお話に移りましょう。
僕が好きなのは「ポヨン」ですねぇ~。お持ち帰りしたいくらい(笑
あの何も考えていない平和な感じがとても好みです。
FC版貝獣物語のサントラには、小冊子の一部が絵本になっていますが、その絵本のラストのイラストで、クピクピとポヨンは火の貝の勇者との別れを非常に悲しんでいるんですが、なぜかバブだけがすまし顔でその3人を見ているという場面があり、そのせいか、僕の中ではバブは冷たいヤツ、っていうイメージが植えつけられてしまっていました(笑
まぁ、SFC版をプレイすれば、バブの可愛さも分かりますが!
いやぁ、まだまだ話したいことはたくさんありますが、管理人さんと貝獣談義でもしたいくらい(笑
僕も時間を見て、貝獣たちのイラストでも描いてみようとおもいます(^^;
では、また!