髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

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「ナイトライダー」 レビュー (ファミコン)

2017-12-01 21:00:26 | ファミコンレビュー
レース&シューティング
パックインビデオから発売
1988年9月30日発売

あらすじ
原作があるのでそれを見てほしいね。
(髭人は人工知能を搭載した凄い車が出るドラマって事しかしらん)

「マイケル」と人工知能を搭載した車「K.I.T.T.」が休暇を過ごしていると
突然、デボンから通信が入る。
陸軍の武器庫が襲われ大量の弾薬が奪われた。
その中にP.I.V爆弾があったというのだ。
奪った敵は大柄トレーラーでサンフランシスコに向かったという情報を得て
「マイケル」と「K.I.T.T」は急行する。




特徴
武器を装備しているので攻撃して来る敵を倒したり
ジャンプが可能なので敵を飛び越えたりする事が出来る。


ステージ中は敵車などが邪魔してくるので
まずそれをかいくぐり時間内に最終地点にたどり着かなければならない。
ステージ最後まで行くとボスがいるのでそれを時間内倒すとクリア。
走行中には

「エネルギー(ガソリンと思っていい)」「ダメージ(装甲と思っていい)」「時間」

という要素がある。
ゴールに着くかボスを倒すまでに
「エネルギー」を失ったり「ダメージ」が最大に貯まるか
時間内にたどり着けないとミス。

ステージ毎に車をカスタマイズする事が出来る。

「エネルギー」「ダメージ」「エンジン」「ミサイル」「レーザー」の5項目


1つずつ強化する事が出来る。(1つの項目につき最大五段階)
「ミサイル」と「レーザー」は残弾制で強化すると威力強化ではなく残弾が増える。

強化出来ない「ガン」は残弾無限

操作方法

左右キー:ハンドリング
上キー:加速
下キー:減速
Aボタン:攻撃
Bボタン:ジャンプ(一定の速度以上、エネルギー使用)

セレクトボタン:武装切り替え(「ガン」「ミサイル」「レーザー」の順)
スタートボタン:ポーズ


ゲームを始めると様々な車などが走っている。

青い車、青いトレーラー、タンクローリー:一般車であり破壊するとタイムが減る。
赤い車:敵の車、攻撃して来る。
黄色い車:敵の車、攻撃して来て倒すとアイテムを出す。
黒いトレーラー:後方に着けるとアイテムを吐き出す
ヘリ、飛行機:空中から攻撃して来る。
 ジャンプしてガンを撃つかミサイルやレーザーで迎撃できる。

得点は20点

良い点
・「ナイトライダー」のゲーム


悪い点
・致命的誤字
・青い車
・飛行物
・ドラム缶


良い点の解説
・「ナイトライダー」のゲーム

 そのままやね。
 「デボン」と「ボニー」の絵は出て来るが…
 肝心の「マイケル」の大きい絵はない…


悪い点の解説
・致命的誤字

 ゲーム中キャラクターは車の事を
 「KIT」と称しているが誤りである。

 ナイトライダーの正式名称は

 [Knight Industries Two Thousand]

 つまり略語は

 [K.I.T.T.]

 でなければならないのだ。
 となると本作では
 「ナイト2」(Knight Industries Two)か
 「ナイト1000」(Knight Industries Thousand)のどちらかになる。

 「ナイトライダー」というタイトルのゲームなんだから
 絶対に間違えたアカン所だろ。
 作り手は多分「Knight Industries TwoThousand」という風につながっていると認識していたのだろう。



・青い車

 青い車は一般の車(らしい)なので当てるとタイムが減るというペナルティがある。
 その割に車線を変える青い車がいるのだ。
 気を付けるのが本当にウザい。まぁ、後方を走っていれば
 勝手に離れて行ってくれるのだがカーブだとそうもいかん…
 ジャンプして飛び越えるって手もあるがあんまりやっているとエネルギー切れ起こす。
 邪魔な車は破壊させろ!!
 せめて走る青車は進路変更するのなら方向指示器を焚かんかいッ!!
 いくら舞台がアメリカだとは言え、教習所みたいな所で習うだろッッ!


・飛行物

 ヘリや飛行機はこちら目掛けて攻撃を仕掛けて来る。相手は車だぞ…
 ちょっと通り過ぎてもすぐに向かってくるのである。
 どんだけ1台の車に対して戦力投入してんねん。
 旋回しているにしても早すぎだぞ。
 もはやカーチェイスを追いかける報道ヘリみたいなもん。
 撃破してもすぐに別のが来るのかすぐにスタンバイ…
 ウゼェ…

 攻撃は出来るが残弾制であるし、序盤は
 「エネルギー」やら「ダメージ」やら「エンジン」車本体の改造が優先されるので
 「ミサイル」「レーザー」など後だしなぁ…
 「ガン」で倒すのは当て続けなければならないのでかなり大変。


・ドラム缶

 終盤に来ると車がいなくなる地帯がある。 

 「敵車も一般車もいない…」

 と、不穏な感じがして…
 ドラム缶が路上に放置されているのだ。
 直線なら何とか躱せるがカーブだと避けにくい。
 それで衝突してしまうんだが…
 普通考えればダメージを受けつつドラム缶を吹っ飛ばすだけの話のはずだが本作は異なる。

 エンジンを強化して時速500kmだろうと
 瞬間に0kmになるのだ。
 ピタァッと止まってしまうのだ。
 この時のウザさは異常…
 中身はどんなもんが詰まっとんねん。
 お前は「ジョジョ」5部の『クラフト・ワーク』かッッ!

 そして、衝突しても通常のダメージしか受けない…
 何にせよ中の「マイケル」死んどるやろ。
 (カーブ時はジャンプするべきか…)





後、悪い点として入れようか迷ったんだけどちと思った点。

・キャラ名が頭文字だけ

 キャラの名前の頭文字だけでやっているから
 しっかり覚えてないと誰が何をしゃべっているのか分からん。

 M:マイケル
 D:デボン
 V:ボニー
 K:K.I.T.T.


・カスタムの幅が狭い

 前ステージの改造を引き継ぎ、変更はできないので
 微調整ぐらいのカスタムしか出来ない。
 前面で瀕死の状態でクリアすると
 ボニーからこのように責められる。
 (漢字変換済み)

 「まあ、KIT可哀想に!
  MICHAEL一体どんな運転をしたら
  こんなになるの。
  良く考えて装備を強化して。」


 って言うんだけど
 その時点でカスタム出来るのが1つだけじゃ良く考える事なんかできねーよ。
 毎回全ての項目を好みに応じてカスタマイズさせてほしかった…

 「この面は長いからスピード重視」だとか
 「この面は敵が強力だから武装重視」だとか

 人間のスキルなら固定なのは分かるけどさ…
 車だぜ。



背景が変わるがBGMが他ステージと変わらん。
敵やステージがイラつく事ばかり…
面白くねぇ…

折角武装した車なんだから
走っている車はみんな敵なので破壊してOK!
って思い切った設定にしても良かったような気もしないでもないが…
原作ありきのゲームで好き放題やったら怒られるか…
それを言ったら「シャーロックホームズ ~伯爵令嬢誘拐事件~」なんか
作った方々はホームズファンに蹴り入れられても文句言えないよな(笑)



しかし、誤字に関してだけど
パックインビデオは色んな海外映画やらドラマなどの版権ゲームを
数多く手がけているのに
(「プレデター」「ランボー」「サンダーバード」)
「KIT」について指摘するスタッフはいなかったんだろうか?



裏ワザ…

ほぼ全てをカスタマイズした上に最終のパスワード

「NSMRNQIUKRISD」

「ラストステージの最強パスワード」
なんて一部裏ワザサイトで書かれているが誤りである。正確には
上記の通り「ほぼ全てをカスタマイズした上に最終のパスワード」である。
(「ほぼ」ってのがミソだよな…)

このゲームは3ステージ毎にパスワードが表示される。
最終パスワードと称したのはラストステージではないからだ。
これで始めるとラストステージの2つ手前からプレイする事になる。
3ステージクリアする事で全クリという事になる。

それとほぼすべてをカスタマイズと言ったのは
「エネルギー」「ダメージ」「エンジン」「ミサイル」「レーザー」の内
最大強化されているのは「レーザー」以外の4項目。
「レーザー」のみが3段階目。
パスワードでの再開時に1段階上げられるので
次のステージで全ての項目が最高値に上がる。

ただ、ゲームでの状態が最強というだけであって
終盤ステージをプレイするには物足りない。
ドラクエ2での有名パスワード

「ゆうて いみや おうきむ …(略)ぺぺぺぺぺぺ」

だと、最初の王子のみだがレベル48というかなりの高レベルで始められるが
本作の場合、レベル28か29ぐらいって所だろうか?
敵が多く、その敵の動きもいやらしくそして長い。
結構やり込まないと誰でもエンディングという訳にはならないので注意。


エンディング

タイトル前の英字が表示している時に

「上+リセットボタン」


PS1)ストーリーの「『P.I.V爆弾』って何なん?」

って思って調べていたけど名称で該当するものはなかったぞ。
ただ別のサイトで

「発売した『Pack In Video』なんじゃないか?」

って説があってなるほどって思った。
爆発させたれ。


PS2)上記で「時速500kmが一瞬で止まるドラム缶どうなってんねん!」
 つったけど案外該当する物あったよ。
 「テロ対策 車止め」動画(YouTube)

 そんな事になってもちょっとしたダメージで走行継続可能な[K.I.T.T.]。
 何と恐ろしい車だ。
 そして乗っているマイケルも運転を続けられるという意味では恐ろしい…
 こんなのに追いかけられたら逃げおおせられる訳ねぇよなぁ…

ここからがネタバレ


















終盤、敵が挑戦状を送って来るんだけど…
顔もないし、会話もないので実感も薄い…
誰なのお前?
味気なさすぎる…

エンディングは
黒背景にキャラ同士の台詞とナレーションがあるだけ…
一枚絵どころか毎ステージ出て来た『デボン』と『ボニー』の顔すらない!!
さびし―――――!!
せめて主人公の顔作ったれや…


かくして、ひとつのきょだいなあくがほろんだ
しかし MICHAELとKITにきゅうそくの
ひびがおとずれるのはすべてのあくが
ほろんだときである



CONGRATULATION




というメッセージで終わる。
スタッフロールはない。
ってな所で髭人が贈ろう…



かくして一つのマイナーゲームが終わった
しかしMICHAELとK.I.T.T.に納得の
日々が訪れるのは全ての誤字が
無くなった時である




PS)うちのテキトーなブログの誤字は永遠に消え去る事はないだろうが…(苦笑)




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