髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

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「クイズ プロジェクトQ ~キューティープロジェクト&バトル10000」 レビュー (ファミコン)

2015-10-16 21:00:14 | ファミコンレビュー
クイズゲーム
発売はヘクト
1992年5月29日発売

特徴としては

問題数10000
当時あった早押しのパッドがあれば最大6人で対戦可能。
正解率などに応じてキャラのビジュアルが変化する。


お話としては
「キューティープロジェクト」というのを選ぶとストーリーとなり
サングラスをかけた芸能事務所のスカウトマンと名乗る男から主人公が声をかけられ

「これからはクイズが得意なアイドル、略してクイドルの時代だ」

と、力説。
主人公はその(どう見ても胡散臭い)スカウトマンの出すクイズを試しに解いて
クイドル目指して頑張っていく。

「バトル10000」
の方はパッドを用いる事で6人対戦可能なモードである。

得点は30点

良い点
・正解率に応じてビジュアル変化


悪い点
・正解しても問題が表示される。
・時間制
・バカお断り仕様
・エンディング

良い点の解説
・正解率に応じてビジュアル変化
正解率が低いとブサイクになっていくというのはなかなか面白い試み
後にアーケードで出されるナムコの「子育てクイズ マイエンジェル」よりも先駆けているといえるかもしれない。(マイエンジェルが発展形と考えるべき?)
但し、そのビジュアルはファミコンだからか?ややケバい

悪い点
・正解しても問題が表示される。
問題の表示形式が電光掲示板方式で左から右へとスクロールする。
だけど、正解しても問題が全て表示されるんだよね。非常にイライラする。

・時間制
上記、正解しても問題が表示されるというイライラに拍車をかけるのがこの時間制。
多くのクイズゲームはポイント制。
つまり○問のクイズに正解すればステージクリアというものだがこのゲームは
制限時間いっぱい問題が出続ける。それでの正解率やCOMキャラよりポイントが高い事で勝ちとなるのだが…
クイズに飽きてくると…

「もういい加減、終わってくれよ…」

と飽き飽きする事請け合いである。

・バカお断り仕様
最初のスカウトマンからの正解率が悪いとその時点で「さようなら」って感じで
何のフォローもなくタイトル画面に戻される。コンテニューとかいくらかアホでも出来るようにしてほしかったわ。
繰り返してクイズを覚えていくしかない。

・エンディング
コレはネタバレに記述


個人的に言わせてもらうとクイズが楽しくないんだよね。
意外性があるようなクイズがない。面白い雑学的なものがない。
歴史とか芸能とか年表やら教科書をただ眺めながら作ったんじゃないかと言いたくなる。

「へぇ…」

すら出なくなる。

「○○と言えば××ですが、では□□なのは何?」

例、
「髭人と言えばファミコン好きですが、ではファミコンとは何の略?」

みたいな感じだ。電光掲示板のように表示されるので

「髭人と言えば…」

の時点でボタンを押して選択を迫られ問題が良く分かっていないので間違えるというパターンとなる。

こういったひっかけが多く、時間制というのが効いてひたすらだるい…
しかもひっかけの為に文字数が増えて、正解中の問題表示に時間がかかる…
オプションで表示の有無を設定させてほしかった…

髭人は最初のスカウトの5分の問題と言う時間に耐え切れずトイレに行った。
そうしたらちょっと話してタイトル画面という状況だった(当然と言えば当然だが…)

10000問も入れた作り手の努力は買うがもう少しシステム周りに気を遣うべきだったね。
快適にプレイできる環境を整えないと10000問全てを解く前に心が折れる。
(出題方法はランダムだからクリアまでプレイしても10000問は解けないと思うが…)
というか問題数をウリとしているゲームってそんなもんだよね。

ただ、問題数を売り物とする為だけに
時間と労力を注ぎ込み、入力していたであろうスタッフの皆様には敬意を表する。
正解後の問題表示の有無を設定するような機能を入れなかったのは

「すぐ分かって正解したからって良い気になってんじゃねーよ!
俺らが頑張って10000問も入力したんだぞ。1つ1つ噛みしめて確認せんかい!」

って強要されているように感じてしまうのは…
きっと髭人の被害妄想だろうと信じたい。


ここからがネタバレ






















悪い点で出した
・エンディング
出来上がったアイドルの顔と

「現在活躍中の新人クイドル。○○です!!」

と出て終了。スタッフロールなどない。
あまりにもお粗末である。

やっぱりゲーム製作の大半はせいぜい女の子のビジュアルってぐらいで
後は問題数入力なんかなぁ?


しかし「クイドル」か…
ただの大食いアイドルって感じしかせんな。
そんなんで売りに出されてもな…

「悔いがあるアイドル」

って感じだろうな…

しかし怪しいスカウトマンは「クイズアイドルの時代だ」って言っていた…
2015年現在このゲーム発売後23年間、その時代が来てねぇ…

Q.今後、20年クイドルの時代が来る?

という問に正解できないのだから
ゲームが流行らないのも致し方ないのかもしれない…

でも、現在ではアニメではアイドル系の者が流行しているわな。

「ア○ドルマスター」とか「ア○カツ」「ラブラ○ブ」とか…

これに乗じれば「クイズアイドル」の時代が来るんじゃなかろうか?
新しいアイドルゲームを作りたいという方々はぜひともご検討されてはいかがでしょうか?

このゲームが「プロジェクトQ」だから
まさに「プロ○ェクトX 挑戦者たち」って感じでね。

かぜのなか○すばる~ すな○なか○ぎんが~♪


でも、失敗する絵しか見えんなぁ~。

そもそもアイドルになるのならクイズに熱心になるとしても
それはグループに属していて沢山のメンバーの中の、その人の「個性」として備える事柄であって
第一に身に付けるべきは歌や踊りだろって話なんだがな…(苦笑)




そういや、パッケージの女の子、マイク持っているのに小指立ててないのは時代かな?
(脇が見えないな。調べてみたが箱絵は上下に長め。取説絵も若干脇が増えていて脇全部は見えない…脇フェチの方大いに残念)

にしても思ったんだけどさ…
この子の立ち位置、クイズ答える側というよりどーみても司会(MC)じゃね?

言い訳として
優勝しての一言を求められたって所か?
それにしちゃ嬉しそうでもなく澄ました感じだよな…(クール系?)
やっぱり司会として考えるのが自然だな。

「クイドル」よりの方が「シカイドル」の方がより目立つという事だったのだろう。
芸能界とは奥深いもんだなぁ~。うんうん。

ゲームより「クイドル」に関してのオチになっているけど…
それもまたありやろ。多分。


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