「おぼっちゃまくん」 レビュー (ファミコン)

小林よしのり氏の原作漫画
コロコロコミックに連載していた「おぼっちゃまくん」のファミコン版
ボードゲーム
「テクモ」から発売
１９９１年４月５日発売
漫画は１９８６年５月号～１９９４年９月号まで掲載
アニメは１９８９年１月１４日～１９９２年９月２６日までの放送

あらすじは…
原作を読んでいただきたいところであるがゲームのルールを説明しておく。

『御坊茶魔（おぼう ちゃま）』『柿野修平（かきの しゅうへい）』『袋小路金満（ふくろこうじ かねみつ）』『貧保耐三（びんぼ たいぞう）』の４人が
御嬢沙麻代（おじょう さまよ）の要望を叶えるために世界中に飛びお礼であるキスしてもらうのをを争う。

というもの。

厳密には

「○○という場所に××があるから取ってきてほしい」

と、沙麻代に言われ、取ると

「沙麻代は現在□□にいる」

と、□□に届ける事でハートがもらえる。
そのハートがゲーム開始時に設定したハート数に達するとキスしてもらえて終了と言うわけだ。


ゲームルール

「スーパーロボット大戦」などのようなスクエア状のマップを辞書（他ゲームでいう『サイコロ』に該当）を引き
「へ」（１マス）や「へけけ」（３マス）「へけけけ」（４マス）と言った文字数分動ける。

世界中、全てがつながっている訳ではなくいくつかのエリアに分かれている。
まず、「空港」や「港」などの乗り物でその付近に飛び、
その後は「徒歩」や「鉄道」などを利用して目的物を探す。

このゲーム。相手に触れた時に

「ともだちんこ」

と言って突き飛ばすことが出来る（友達を突き飛ばす？）
そうする事で目的物を奪える。
目的物を奪い合い、沙麻代に届ける事でハートをもらえる。

各キャラには体力があり「０」になると病院送りとなるのでこまめな回復が必要。
後は、カードを上手く活用して勝つ訳だ。

沙麻代に目的物を届ける事が鍵であり、所持金や道中の行動なども加点にはならないので
目的物を一切取らず、沙麻代がいる所に待ち伏せするという戦法もありと言えるだろう。


点数は４０点

良い点
・「おぼっちゃまくん」のゲーム
・最大４人で遊べる

悪い点
・飽きる
・ゲームの主目的


良い点の解説

・「おぼっちゃまくん」のゲーム
メイン４人のほかに、漫画やアニメで登場したであろうキャラクターがいくらか出演しているので
見ていた人は色々と思い出して楽しめるかもしれない。

・最大４人で遊べる
コンピュータは「チャンシー」というキョンシーのパロディ敵キャラが相手となる。
こいつはジャンプをするので山などを障害物を無視できるというウゼェキャラ。


悪い点の解説

・飽きる。
ハッキリ言ってしまえばただのおつかいに過ぎないものな。
同じことの繰り返しという作業ゲーである。
飽きを加速させる。

・ゲームの主目的
ハートを設定した数集めると沙麻代にキスしてもらえる。

え？別にいらないんですけど…

沙麻代が好きではないとご褒美に感じないんだよな。
と言うか、世界中に男たちを自分のワガママを満たすために送ってキスで済ますって…

「お前、どんだけお高くとまってんの？」
「お前にどれだけの価値があると思ってんの？」

あまりゲームを繰り返しているとイライラしてくるんだよな。


髭人はレビューの為、１人でプレイしたんだけどさ…
飽きがハンパないんだよね。
桃鉄も作業ゲーになりつつ、あれは自社を強化するという面白味があるし
貧乏神やマイナスイベントがあって浮き沈みがあるので飽きを軽減させている。

友達とプレイしていたら変わるんかなぁ？
そして最大の目的である「沙麻代に魅力」が乏しいんだよなぁ…
支援などまるでしてこないのでただのワガママ娘にしか過ぎないんだもん。
だからこそモチベーション上がらない。

まぁ、ゲーム中のキャラや演出などを楽しむべきなのかもしれないね。
茶魔語とかね。

しかし、キャラがあんまり似てない気がするんだがな…
気のせい？

ここからがネタバレ
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指定したハート数に達成すると「沙麻代」が

沙麻代「見直しちゃった」

なんて言い出してキスして終了な訳だが…

「は？キスで終わりとか…
逆にこっちがお前の事、見損なっちゃったよ」

沙麻代「何でよ！！」

「世界中飛び回ってお前の願望叶えてやった訳じゃん。
キスとかそんなショボイ事で済ませられる訳ねーだろ。
茶魔語で『ともだちんこ』とか『いいなケツ』とかあるんだからよ。

『おつかれさま…』や『ごちそうさま…』

があってもいいよな？」

沙麻代「う、うん…」

その後に入る文字はご想像にお任せします…
















え？上記のネタは

「おつかれさマッサージ」

に決まっているじゃないですか。
何、おかしなことを考えているんですか！
何たる不健全！けしからん人達ですね！全くも――――！！