ファミコンで発売された「サンサーラ・ナーガ」の続編
RPG
発売はビクターエンタテインメント
開発はアドバンス・コミュニケーション
ディレクターはアニメ監督の「押井 守」氏
1994年7月15日発売
特徴
・竜を育てながら冒険する。
・前作と比較して格段に遊びやすくなっている。(ま、前作が酷すぎたんだが)
・8階層ある世界(1度階層を跨ぐと戻ってくることは出来ない)
・エンディングを最後まで見ると「データ1」が消える。(詳しく後述する)
前作と比較しての本作での変更点、追加点(詳細は後述する)
・人を襲えない。
・武器防具が破損する。
・マントラ(他のRPGで言う魔法)が使用可
・獲物からの防具開発→廃止
・全滅時はセーブポイントから
・白竜がしゃべる。
・色違いの『タオ』
・『はたらま』のスタンプカード
前作からの主な改善点(詳細は後述する)
・託児所での小竜の育成→廃止
・プレイヤー行動が竜に影響→廃止
・戦闘時、竜が反抗→全て従う
・出現する敵のバランス
同じ点
・主人公はレベルアップしない
・主人公の性別
・倒した敵は獲物として手に入れるか竜に食べさせるかの二択
変更点、追加点の解説
・人を襲えない。
前作でフィールド中でのコマンドに「たたかう」というものがあり
プレイヤーの前にいる村人などのキャラクターに対して戦う事が出来たが
本作ではコマンド自体が廃止されており、任意で戦う事は出来ない。
・武器防具
[武器防具の破損]
前作は一度買った武器や防具はずっと使えていたが
本作では『壊れそうだ』と表示された後で使い続けると壊れて消える。
直すということは出来ない。
[武器の種類]
一部武器には独自の仕様がある。
『弓矢』:右手に『弓』を持ち、左手に『矢』を装備させないと威力を発揮しない。
『矢』は消耗品であり、無くなると攻撃力が著しく下がる。
『斧』:両手武器なので左の盾は外さないといけない。
それと主人公が女だと装備できない。
『飾り』:大体の飾りは主人公が男だと装備することが出来ない。
・マントラ(他のRPGで言う魔法)が使用可
前作では主人公も竜も魔法に準ずるもののは使えなかったが
本作では一部『竜』は『マントラ』というものが使用可能。
『ブレス』も一部の竜では使用可能である。
・獲物からの防具開発→廃止
前作では一部の魔物は防具の素材として利用できたが
本作では開発する事が出来ない。
・全滅時はセーブポイントから
前作では主人公が死んだり、竜が死ぬと所持金半減となるが再開できたが
本作では主人公が死んだり、連れている竜が全滅するかするとゲームオーバー扱いであり
セーブしたところから再開するしかない。
・白竜がしゃべる。
主人公が無言と言う事もあるのか
白竜が状況説明などで良く喋る。
・色違いの『タオ』
『タオ』と呼ばれる色違いの円陣みたいなのがある。
これを踏むとタオの色によって効果が異なる。
青:ワープ
緑:全回復(無料)
茶:セーブ(無料)or死んだ竜の復活(有料)
赤:条件を満たすとイベントが発生する。
灰:何も起こらない
・『はたらま』のスタンプカード
前作にも登場したそば屋『はらたま』である。
本作ではそこで基本的に食事する事によりスタンプを1つ押してくれる。
1階層につき8軒の『はらたま』というそば屋がある。
1階層全部である8軒の『はらたま』でスタンプを押すことにより
その階層の景品をもらえる。
(階層を跨いでしまうとその階層での景品はもらえない)
全8階層なので64軒の『はらたま』がある。
中には店員不在の『はらたま』もあるがそこにもスタンプはあり
押すことが出来る。
取り敢えずカウンターを探したりするのはスタンプ集めでは重要となる。
・『ストゥーパ』
各地には『ストゥーパ』と呼ばれるスイッチみたいなものがある。
それらを調べると色が変わったりする。大体の『ストゥーパ』は色が変わって終わりだが
一部の『ストゥーパ』を触れる事によりイベントが発生する事もある。
主な改善点の解説
・託児所での仔竜の育成→廃止
前作では卵から孵化した仔竜を託児所に預けた上で
獲物などを集めて食べさせるという作業があったが
本作ではなくなり最初から連れ歩き、戦いにも参加する。
勿論、最初は弱いけどね。
・戦闘時、竜が反抗→全て従う
竜自身のパラメータによって
戦闘時に、竜が逃走したり、プレイヤーに対して襲い掛かるなどと言った
反抗的行動をとっていたが本作では
通常であれば必ずプレイヤーの指示に従うようになった。(混乱時などは別)
・プレイヤー行動が竜に影響→廃止
前作では『戦闘で逃げる』とか『町や村の人に意味なく戦いを挑む』などの行動により
竜に対してパラメータに影響があって上記の通り、反抗するような事があったが
本作では特にそのような事はなくなった。
・出現する敵のバランス
前作ではフィールド上の
『平原』『砂地』『浅い川』『深い川』『高い山』などと言った場所により敵に変化があった。
その敵もバランスが極めて悪く、
初期装備の主人公1人では
1戦闘すら耐えられないような敵がゲーム序盤から出現していたが
本作ではそのような事はなくなった。
・レベルアップすると全回復
竜はレベルアップするがその際にHPとMPは全回復する。
それを前提としたダンジョンの進め方をするのもありかもしれない。
但し、次のレベルアップの必要経験値は表示されない。
同じ点の解説
・主人公はレベルアップしない
主人公にはレベルがない。
攻撃力アップ、防御力アップなどはないが
階層ごとにある『祝福』を受ける事により、最大HPだけが200増える。
・主人公の性別
主人公の性別を決めることが出来る。
主な違いは
男なら斧を装備可能
女ならアクセサリーを装備可能(防御力の他に様々な効果があるものもある。)
・倒したモンスターは獲物として手に入れるか竜に食べさせるかの二択
倒したモンスターは獲物として手に入れるとそれを売ることが出来る。
竜に食べさせると倒した敵の経験値の1/10、手に入れることが出来る。
食べてしまった場合、その際入手できるアイテムはない。
人間系キャラは獲物にしたり食べさせることは出来ないが戦闘終了後にお金を出す。
ちなみに、前作では複数出た出来に関しては個別で食べるか獲物かを選ぶことが出来たが
本作では食べると決めたら全部を食べる。
操作方法
十字キー:移動、カーソルの移動
Yボタン:その場所の名称を表示
Bボタン:キャンセル
Xボタン:メニューを開く
Aボタン:決定
Lボタン:隣接する人に話しかける。
Rボタン:一歩前方を調べる(足元を探す訳ではないので注意)
[舞台設定]
(取説の記述を出そう)
巨大な柱『シュメール』を軸に
64階層の大地が重なる『カーラチャクラ』と呼ばれる階層世界があった。
そこは、竜と人とが共存する。
『竜使い』は『ギルド』に所属する。
『ギルド』は竜と人とがより安全に共存するためになくてはならない存在である。
その『ギルド』に『竜使い』は上納金を収める。
滞納すると泥棒同然の扱いで『クズレ竜使い』と呼ばれ、町の人から話すこともできなくなるほどだ。
『ギルド』が与える『竜使い』の称号は竜と言う危険な生き物を連れて歩くことが出来るいわば免許証であった。
だからこそ『クズレ』や『モグリ』『竜使い』は人々に畏怖と敬意をもって迎えられた。
『ギルド』の総本山『龍苑』は6000年の歴史と伝統を誇る由緒正しき『竜使い』の養成所だった。
[あらすじ]
(取説から抜き出す)
『龍苑』の、
蓮の花が咲き乱れる池のほとりで
少女が言った。
「竜はどこからきて、どこへいくんだろう…
そもそも、竜使いとは…竜とは…
一体何なのだろう?」
少女が話しかける相手は、
まだ5つにもならない子供だった。
なんでも赤子の時に、竜の卵を抱いて
養成所の門の前で泣いていたのを拾われたという。
普通、竜の卵は100日でかえる。
が、この卵はいっこうにかえるようすがなかった。
それでも後生大事に卵を抱えている子供を、
人々は面白がってからかった。
ただひとり、少女を除いては―――
「私は、それを知るために竜使いになる。
もし、お前のその卵がかえったら……
その竜と私の竜と、私と、
そしておまえと、
一緒に謎を解いてみないか?」
子供は少女が好きだった。
言っていることは、ほとんど理解できなかったが
首を縦に振るには、それだけで十分だった。
少女の名はアムリタ。
このとき、わずかに8歳
――この物語は、
この10年後に幕を
開ける……
取説最後の方に『アムリタ』についての記述もあるので
それも同時に抜き出しておく。
このゲーム。最大の謎の人物・アムリタが、この言葉を主人公に語った10年後……
突然、彼女はギルドを裏切った。
天才と言われ、その将来を嘱望されていた少女・アムリタが、なぜギルドの掟に反逆し、
クズレ竜使いの路を歩まねば歩まねばならなかったのか。
それも、ただひとり心を許し合った主人公にさえ、一言も残すことなく。一体、彼女に、何が起きたというのか!
アムリタは自分の竜を連れ、はるか天空の階層をめざして旅立った。すべての謎を解くために……
そして、旅の途中、アムリタの竜は仔竜を生んだ。母竜の腹を食い破り、赤い血をあびて、
正に、暗黒の姿を世界にあらわしたのだ。そして、アムリタとその竜が通り過ぎた後には、
すさまじい破壊の爪跡が残される。
まるで、全てのものを混沌の中に投げ込むように……。
その、憂いに満ちたまなざしの奥には、どんな秘密が隠されているのか。
また、それほどまでに彼女を駆り立てるものは、果たして……何、なのか。
世界はいつ始まったのか?
世界に終わりは来るのか?
終わりが来るとしたら、その先にあるものは?
主人公自身の開始としては(これは取説ではなくゲームでの描写をまとめた)
主人公は、卵を抱えたまま門の前で泣いていた。
100日で孵るという竜の卵は一向に孵らなかったが
その卵が最近になって孵ったのである。
しかも白い竜であり人語を話すという。それは滅多にないことであった。
そんなときである。
『竜使い』であることの証明である『竜使いのヘルメット』
『龍苑』にあるその倉庫に『アムリタ』は火を放ったのだ。
『ギルド』はその裏切り行為を許すわけにはいかない。
白い竜が生まれたことと『アムリタ』の裏切り、
そしてその『アムリタ』と仲が良かった主人公。
これにより『ギルド』は何らかのつながりがあるのではないかと
長老は主人公を指名し『アムリタ』を追って捕らえろと命令を下した。
主人公はそれを引き受けたが
現在、『竜使いのヘルメット』は『アムリタ』が倉庫に火を放ったことによりないのだという。
『竜使いヘルメット』がないと竜を連れ歩けないという『ギルド』の掟がある。
まずは主人公は『白い竜』を連れていくために
『竜使いのヘルメット』を探すことにした。
婆さんから伝説の竜使い『アル・シンハ』のヘルメットが
『ナーガ霊園』のどこかに隠されているからそれを掘り出せというので
主人公はそこに向かう事にしたのだった。
※『アムリタ』は前作でも同名キャラが出るが本作とは別人である。
『アル・シンハ』に関しては亡霊ではあるが前作と同一人物である。
点数は55点
良い点
・前作からバランス向上
悪い点
・表示面
・『はらたま』中心の世界構成
・エンディングを最後まで見ると「データ1」が消える。
良い点の解説
・前作からバランス向上
本作だけしか知らない人は無関係な話だが
前作という地獄を知っている髭人としては
最初から竜1匹連れ歩けるというのはデカイ。
しかもこちらの指示に反抗する事はないし、
そして、序盤からアホみたいに強い敵が出る事もない。
悪い点の解説
・表示面
あれこれ表示を省いている所が見られ不親切だと思える点がいくつかある。
①ボタン1つで状況を確認できない。
スーパーファミコンの普通のRPGなら
ボタン1つでパーティのHPやMPなどの状態を表示できるものだが
本作ではコマンドを開き、『装備』『記録』というそれぞれのコマンドを開かないと確認できない。
『装備』は主人公のHPと共に装備品が表示される。
『記録』は竜のHPなどのステータスが『L』『R』を押すことで1匹ずつ表示する。
つまり、パーティ全体のHPを確認するには
『装備』を開き、主人公の状態を確認したらキャンセルし、
『記録』を開き、竜の状態を1匹ずつ順々に『L』『R』で確認しないといけない。
面倒くさッ!
②フィールド上で『マントラ』を使っても光るだけ
『クリコ』などの回復の『マントラ』を使っても画面で光るだけでどれだけ回復したか表示してくれない。
①でHPの確認が面倒な中、今どれだけのHPか確認するにはまたコマンドを開かなければならない。
戦闘中のマントラも効果の説明なども表示しない。
HPの回復の回復やダメージに関しては数字の表示があるから分かる。
『眠り』『痺れ』『沈黙』などのアイコンがあるものはいいが
攻撃力、防御力の変化などは非表示である。
取説などで使用するマントラの効果を知っておく必要はある。
③戦闘時、コマンド入力後はHP、MPが非表示
『攻撃』『マントラ』『ブレス』などを選んでいる最中はHPやMPを表示してくれるが、
入力後、敵味方の攻撃が行われている最中では主人公や竜の顔が表示されてしまって
現在のHPやMPが非表示となる。
敵からの被ダメージは表示してくれるが次のコマンド入力時までは非表示となる。
結構、大事だろ。HPの変化なんかはさ~。
・『はらたま』中心の世界構成
『はらたま』とはゲーム中のそば屋の事だ。
前8階層ある世界で1階層につき8軒の『はらたま』あり
計64軒ある。
1階層8軒を守ることを固執しすぎている為に
階段1つ2つ降りたら
「また『はらたま』かい。店の経営どうなってんねん」
って思った。
終盤、クライマックスに来ている時に『はらたま』を挟むと
あの朴訥としたBGMもあって髭人としては感情移入を妨げられた。
・エンディングを最後まで見ると「データ1」が消える。
攻略サイトなどではこれが肝というか
ゲームのテーマになっている為か伏せている所が多いが
髭人はそこまでの敬意や思い入れがこのゲームにはないので前もって言っておく。
2か所ゲームをセーブできるこのゲームだが
「エンディングを最後まで見るとセーブデータ1番目が強制的に消される」
再び電源を付けて再プレイしてまたエンディングを見ようとしてもデータ1が空白になっております。
どうしてもデータを残したいのなら2番にセーブしましょう。
エンディングを見るだけなら今のご時世、動画を探せばいいだけの話かもしれないが。
悪い点とまではないが個人的に気になる点をいくつか…
・武器防具破損
武器防具は壊れるので遠出する際には複数所持しておく必要がある。
これを入れる必要性はあったのかと思う。
その割に、現在その武器を何個持っているか表示しないのは不便である。
ちなみにGBA版の2部分では廃止されているとのこと。
・戦闘中、全体攻撃(ブレスなど)のテンポが遅い。
敵味方ブレスなどの全体攻撃をすると演出が入るのだが
1体1体に演出が入るのでテンポが悪い。
・敵が全体的に硬い。
戦闘開始時に白竜が敵に対してコメントするのにこういうのがある。
「ご主人様。ハッキリ言って雑魚です」
という事があるが
そう言うのならば全部倒すのに1ターンが基本。かかっても2ターンぐらいのはずだろうが
実際戦うと3ターン以上かかる事が多い。
どこが雑魚やねん…
さて、ゲームの感想としては
各階層に分かれ
しかも青いタオを使って細かく何度もワープするような展開が
最後まで続くので箱庭的で非常に世界を狭く感じる。
壮大な世界での冒険感というのは薄い。
システムはSFCのゲームとしては不便。
何でボタン1つでパーティ全員の体力などをパッと表示できないんだよ。
エンカウント率は高め。
ただ、『ラサの水』というアイテムによって一時的に敵の出現を防ぐ事が出来る。
戦闘は、敵が硬くテンポはよろしくはない。
ゲームとしてあまりプレイしていて楽しい物ではなかったかな。
後、建物の構造がややわかりづらく、
内部に進むような場所がチラホラ、一応、矢印があるものの…
一部ではその矢印が水に浸かって揺らめいている所があって
きわめてわかりづらく攻略サイトに頼った事もあった。
ああ…靴系は良い物を買っておきたい。
フィールド上での歩行速度が変わる。
ストーリーは人を選ぶって感じかね。万人向けではない。
その辺りはネタバレ欄に記述するって所かな。
ただ前作よりもバランスが向上している。
これが前作から出来ていれば本作の知名度も結構違っていたんじゃなかろうか?
取説内にイラストが多数載っていたので挙げてみよう。
↑:男主人公と女主人公
↑:『アル・シンハ』と竜たち
↑:はらたま
↑:緑タオでの回復
↑:ギルドでの認定
↑:飛行帽をかぶっての飛行
↑:主人公と竜たち
↑:主人公たちが身構える。
↑:女子主人公とストゥーパ
↑:女子主人公と竜と豚
↑:潜水服を身に付けた女子主人公
↑:アムリタ
「サンサーラ・ナーガ」とはサンスクリット語で
『輪廻する竜』を意味する。
データ1が消えて
またこのゲームをサンサーラしたいかって言われたら…
そこまでのゲームではなかったね。
ここからがネタバレ
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このゲームで重要なイベントとしては
小竜の加入である。
第2階層で白竜から生まれた2匹の竜。
赤、青、緑の3種類から異種2匹を選択可能。(同種2匹はダメ)
赤竜:全体攻撃であるブレスを吐くことが可能な竜
青竜:物理攻撃力が高い竜
緑竜:回復特化の竜、攻撃力は青竜には劣るが赤竜よりは高い。
ちなみに
白竜:回復を覚えるがそのほかに味方攻撃力アップや敵防御力ダウンなどのサポートするマントラを使用できる。
同じ種類を選べない以上
「赤+青」「赤+緑」「青+緑」の三択という形になる。
色々なサイトを見る限り、
「この組み合わせしかありえない!」という断言するような所はない。
場所により優れた場所もあれば劣る場所もあるので
これはプレイヤーの好みという所だろう。
全体的にバランスが取れていると言えるのではないだろうか?
一応簡単に紹介していくと
「赤+青」:全体攻撃も出来て物理攻撃も強い。
全体にダメージを与えつつ一体は確実に倒していく方法ではありではないだろうか?
ブレスに強い敵も青が頑張る。
回復役は白竜に一任。
「赤+緑」:ブレスを吐きつつ、緑が回復。
白竜は攻撃力アップ、防御力ダウンなどのサポートに徹する。
「青+緑」:重めの物理で殴っていき確実に1匹ずつ倒していくスタイル。
白竜はサポート、被ダメージが大きい場合は緑も回復に回る。
髭人としては事前に情報もなく「赤+緑」にした。
物理攻撃役が緑では火力がやや足りない気がしないでもなかったが…
これ以上言いようはないわ。
お話としては『アムリタ』を追いかけるという形で話が動いていく。
途中で1回だけ会う事になるがそこで戦闘になる事はない。
各階層の簡単な感想
第1階層:ブールローカ
竜園、始まりの地
『竜使い』になるためにあちこちで歩き
『アルシンハ』の墓前で『ヨーカン』をあげると
『アルシンハ・ヘル』を手に入れる。
お使いが多い。
オス竜の出現地帯に少しばかり白竜を置いておくことになる。
仕込みやがったな。
第2階層:ブヴァルローカ
病院、小竜生まれる。
病院に着くと白竜が倒れる。
どうやら身ごもっていて卵が産まれ孵化する。
小竜に関しては生まれてすぐ仲間に加わる訳ではなく
餌をとってくる必要がある。
親である白竜は病院で休んでいるので主人公のみでの狩りとなる。
しんどい。
前作を思い起こさせる面倒くささだが、
難易度が低いしイベントをせずに済む分、大分まだマシか。
竜が冒険するには役所で手続きが必要であり
あちこちたらい回しにされる。
第3階層:スヴァルローカ
火の世界
ストゥーパがいっぱいあるところで間違ったストゥーパを触れると
戻される。めんどい…
第4階層:マハルローカ
水の世界
先に行っている『アムリタ』と再会。
雨の草原とのことで
前作も前作の『アムリタ』と
雨宿りをするイベントがあるので知っている人は
思い出した人もいるのではないだろうか。
「お前とは戦いたくない」
というがこっちとしては戦って終わらせたかったなぁ…(酷い)
その後、潜水服を手に入れて潜水する事になる。
竜は特に何もしないでも潜水可能。万能やね。
第5階層:ジャナローカ
空の世界
町の中で「飛行帽」というアイテムがあり
それをかぶることによってカタパルトから飛行が可能となる。
飛行しても即降りらわれる訳ではなく、カタパルトに戻ってくる必要がある。
最初の時点では小竜はまだ飛べないがイベントにてすぐに飛べるようになる。
空中庭園、凄く意味深である。
最初、泉みたいなところに女子が沢山いるのだが
あちこち歩いていると居なくなっている。
気になるところではあるが特にストーリー中で影響を及ぼす事はない。
(何か隠し設定でもあるのかね?)
だが、曲はものすごくイイ!!
第6階層:タボーローカ
コロシアム
『竜騎士』になる必要があり
認められるにはコロシアムで8回戦
主人公のみで勝ち抜かないといけない。
レベルがないこのゲームである。
装備は充実し、道具を揃えないと勝ち残れない。
ワッペンをもらい『竜騎士』の見習いとなる。
しかし、『竜騎士』の『竜使い』への見下しがキツイね。
ま、結果、反乱を起こされる事になるのだが…
王様は愛人が多数いて番号で区別している様子。
とはいっても、愛人はみんな同じ容姿。
ちなみに主人公を女にすると
ハーレムに入らないかと聞かれ、受けると王室などを行き来出来るようになるが
外に出られなくなるのでハーレムから抜けると王様に伝えると
怒られるという展開は結局同じである。
反乱後のハーレムの場所の床1つ1つを調べるとお金を発見する。
「全部の床を調べたら大金持ちだキャッホ――――!」
ってはしゃぐ所かもしれないが
髭人「ここでお金をこんなに簡単に手に入れられるっつ~事は
この先、ここで稼いだ金を使うような町やイベントねぇんじゃねぇのか?」
と、予想したがまさにその通りだった。
前作をプレイしてスタッフ、大分、ひねくれていると思ったからな。
髭人は早々にここでの金探しを打ち切ったが大正解だった。
ここで喜んで地道に全部の床をめくってお金を手に入れた人は徒労である。
本当にお疲れさまでした…
第7階層:サティヤローカ
『はらたま』天国
1階ごとに『はらたま』がある。
そこで今まで通って来た階層のその後を聞き
『アムリタ』の『はらたま』での様子を見る事となる。
それだけしかない階層なので
早い!短い!
第8階層:アローカ
最終階層、前作と同じ緑の六角形のようなフィールドが少しあり
ラストダンジョンがある。
仕掛けがあるようなダンジョンが1階あり、
『はらたま』を挟んでダンジョンの繰り返しである。
ダンジョンを終えると心がボロボロになった『アムリタ』が戦いを挑んでくる。
倒すと「自分では倒せない私の竜を倒してくれ」と主人公に託す。
そして、ラスボス、『カオスドラゴン』との戦闘になる。
さて、『アムリタ』がどんどん病んでいく姿が『第7階層』でみられるので
その辺りを中心にしてピックアップしていこう。
第7階層にて
各階層の『はらたま』の支店長が
自分がいた階層の話をしてくれる。
漢字変換でお送りしよう。
支店長「私は 竜園の 管理にある 世界(第一階層)で
支店長の 職に 就いていた。
お前が 世界を 離れて後の 事だ・・
或る日を 境に、突然 上との 行き来が
出来なくなった。私らの世界だけが。他から
切り離されて闇の中を 漂いだしたのだ。
長老は このことを 予感 していたらしい。
が、遂に 何も語らず、世界は 本体
より 遠く離れ、今も 漂流している。」
支店長「私は ブヴァルローカ(第二階層)で 支店長の
職に 就いていた。
お前が 世界を 離れて後の 事だ・・
ある日を 境に 卵が 孵らなくなった。
そして 病院が―― 一気に 100年の
時が 過ぎたかのように 荒れ果てた。
それから 先は あっという間だった――
世界は 全てが 砂漠となり
全ては、砂の中に うずもれたのだ・・」
支店長「私は 火の世界・スヴァルローカ(第三階層)で 支店長の
職に 就いていた。
お前が 世界を 離れて後の 事だ・・
時計仕掛けの 機械のように 正確に、
大地の 竜が 一斉に 火を 吹いて
天を 焦がし、身を くねらせて 地を裂いた。
世界は 燃え尽き 一挙に 灰になった。
為す術もないとは このことだ・・」
支店長「私は 水の世界・マハルローカ(第四階層)で
支店長の職に 就いていた。
お前が 世界を 離れて後の 事だ・・
逆巻く 水が、怪物と共に 本流と
なって 世界中に 押し寄せた。
何物も それに 耐える事は 出来なかった。
――大洪水の 後、ヴァルシャナの村 から
雨の水門 までは 海中に 没し
神殿だけが 海面に 顔を のぞかせている。」
支店長「私は 風の世界・ジャナローカ(第5階層)で
支店長の 職に 就いていた。
お前が 世界を 離れて後の 事だ・・
世界は 怪物どもの 凄まじい 攻撃を
受けた。 砦の 兵隊たちは 善戦したが、
如何せん、数に 差が ありすぎた・・
ニシャーダの砦からの連絡が 途絶え――
ヴァーユの砦からの 連絡が 途絶え――
そして、世界は 崩壊 した・・」
支店長「私は 王宮・タボローカ(第6階層)で、
支店長の 職に 就いていた。
私が 話すべきことは あまりない・・
竜使いによって、王宮は その 短い
歴史の 幕を閉じた。だが 竜使い達も
また、共に消える 運命に あったのだ。
大崩壊は、王も 僧侶も 竜騎士も
竜使いも、また 竜も、みな、等しく
闇の中に呑み込んだ・・」
青いタオに乗るが作動しないので上に戻る事になる。
その後の『アムリタ』が『はらたま』に寄った光景が再生される。
アムリタ「親父―― はらたまへも。私の 手配書が
回っているのだろうな・・
だが、私は行かねばならない。
気づかねば 幸せだった・・
自分の 心に 芽生えた 小さな 疑惑。
その 真偽を 確かめる事は、
竜使いとして 果たさねばならぬ 義務だ――
旅立つにあたり、ただ一つの、心残りは
竜に 何も 告げずに 龍苑を
去らなければ ならなかったことだ。
あいつは 元気に しているだろうか・・』
アムリタ「親父―― こんな 竜を 見たことが あるか?
私の 竜だ・・ 何故、こんな 竜が!
生まれた こいつを 見て、私は 恐怖した。
だが、それにもかかわらず、
私は、生まれたばかりの こいつを 抱いて、
病院を 飛び出していた・・
なぜかは 分からぬ・・
その 答えを 見つけるためにも、
私は 旅を 続けようと 思う。
その 答えの見つかる 所まで・・」
アムリタ「親父―― 世間では ヘルメットを 燃やし
ワクチンを 捨てたのは わたしだと いう事に
なっている。しかし・・
それは 皆 ギルドの したことだ!
その 罪を 私に なすりつけた こと、
それも 許せないが、それよりも――
ギルドは、いずれ こうした 竜が生まれる事を
知っていながら その 事実を 葬ろうとした。
私には それが 許せないっ!」
しかも、ギルドが 差し向けた 追っては
私が 心を許した 〇〇・・(主人公)
私は ギルドの やり方を 許さない!」
アムリタ「親父―― 私は 間違って いるのだろうか?
この竜の 存在を 闇に 葬ろうとした
ギルドの 方が あるいは 正しかったのか?
時折、私は 自分の竜に 邪悪な
物を 感じてしまうのだ。
存在してはいけない 竜なのではないか?
今のうちに この 竜を 殺すべきなのか――
何度も そう 思った事か・・
しかし、出来なかった・・
どんな 竜であれ、竜使いが、自分の
育てた 竜を 殺すなど、出来る訳がない!
私は 間違って いるのだろうか?」
アムリタ「親父――
竜を 抑えきれぬ 竜使いとは なんだ?
私は―― 私は――
いや、何も いうまい・・
全ては 自分で 決めたことだ。
しかし――
世界の 崩壊と、自分の 竜とに
何らかの 関係が あるとした・・
親父―― 私は どうすれば いいのだ・・!?」
アムリタ「親父―― 記憶の 空白とは 嫌なものだな。
覚えがないのに 持ち物が 増えていたりする・・
私は どうやって それを手に入れたのだ?
そして、何より・・
何故、その 記憶が 私には ないのか?
そんな事の 度重なる 気持ちが 分かるか?
いや―― 心当たりは ある。
心当たりは、あるが、認めたくはない。
すまんな 親父、愚痴になってしまったようだ・・
さて、いくとしよう――
先に 進むしか あるまい。私には もう
戻るべき 場所が、ないのだから・・」
そして最後に『はらたま』の主人が
アルジンバ「私が はらたまの 本部長、アルジンバだ。
〇〇、待っていたぞ。アムリタの 伝言がある。
はらたまが、こうした 機能を 用意しておいて
くれたことに 感謝する。
私は 行かなければ ならない。
この先は『竜の巣』と呼ばれる 未知の世界。
そこで 全ての 決着は つくだろう。
追うも 追わぬも 〇〇の 自由だ。」
8階層の『竜の巣』を行くと『アムリタ』がいる。
アムリタ「〇〇・・
竜使いにとって 一番
大切なものは なんだ?
〇〇・・
竜の為に、ここを 通す訳には いかぬ。」
戦闘後
アムリタ「〇〇・・
思った通り いい竜に 育ったな・・
それでいい・・ これで いいんだ・・
気付いてはいたが、認めたくなかった――
自分の竜が 最強 最悪の竜
カオスドラゴンに なるなどと、誰が 思う!?
世界の 崩壊は あいつの せいだ・・
逃げるように 世界を 駆け上ってきたが
結果は・・
私は 一度だけ 自分の 竜を
この手に かけようとしたことがある。
だが・・
自分の 竜を殺せる 竜使いが
どこに いる!
どんな竜でも あれは 私の 竜だ
〇〇・・
私に 代わって あれを 倒してくれ。
お前と お前の 竜なら きっと・・」
更に先に行くと『はらたま』があり
スタンプを押す。
そこにはそばはなく、バーガーやらドックなどがあり
8個スタンプがあると『アスラの剣』という最強の剣が景品としてもらえる。
その先に行くと黒い赤子のようなデカイ竜が横たわっている。
竜「アムリタ・・・・ どこにいるの? 怖いよ・・・・
酷いよ・・・・ どうして そんなこと するの?
僕の 中に 何かが・・・・ 助けて・・・・」
竜から伸びる触手のようなもの先には竜の頭が8つ
それが『カオスドラゴン』であった。
1つずつ頭と戦う事になる。
それで6個目の頭を倒した時であった、
白竜「〇〇さん、ここまで 連れてきてくれた
あなたに、感謝 します。」
ブレスを吐いて7匹目を倒し白竜は息絶える。
主人公と2匹の小竜で最後の8匹目の『カオスドラゴン』の頭と戦うことになる(白竜は蘇生不可)
倒すと説明もなく場が飛ぶ。
そこは懐かしい『龍苑』だった。
そこで言われる。
「△△(白竜の名前)、長老様が お呼びだ、
早く 行きなさい。」
そこには人々の他に『アムリタ』がいる。
アムリタ「サンサーラとは 輪廻転生――
いつの 時代にか、私は お前であり、
お前は 私であったかも 知れぬな・・」
そして長老の所に行くと背後に卵がある。
長老「△△、不思議な事じゃ・・ その昔、
お前が 門前で 抱えて負った 卵が
今になってなぁ・・ まぁ、見てみい。」
卵に触れると・・・
白い竜「初めまして、ご主人様。
私の 名前は 〇〇(主人公名)です。」
スタッフロール
「SEE YOU AGAIN」
と、表示され
その時点で「セーブデータ1」は消失する。
ゲームとしては演出が足りんわな。
7階層で語られる主人公が去った後がはらたま支店長のテキストだけで終わりって…
もう少しイベントとして世界崩壊の様子を見せてもいいんじゃないの?
第2階層であれば町が砂にまみれるとか第3階層なら竜が炎を吐くだとかさ。
第6階層の竜使い達の反乱によって王宮が堕ちるんだけどさ。
竜使い達が王宮にあふれているというようなこともなく簡単なテキストだけで全てが終わっているという…
しかも、人がいなくなっているだけで王宮も傷一つなくそのままという様子。
本当に反乱があったのかとうかがわせるほど。
とあるファミコンのドラクエだと主人公の住んでいた村が敵襲を受ける。
主人公は地下に隠れ、難を逃れたがその後、村を見ると誰もおらず襲撃前と比べて
村が荒れているっていう。
これだけで襲撃があった事が伺えるだろう。
スーパーファミコンの本作ならもうちっと表現は出来たんじゃないのかねぇ~。
個人的に、各所で本作は重いとか胸糞悪いみたいな話を知っていたので
トラウマになりかねない描写があるのかとプレイ中、覚悟していたんだけどね。
上記の通り、自分の竜が世界を破滅させる『カオスドラゴン』になっていくことを感じながらも
自分の竜だからと手をかけられないと逃げるように
階層を上がっていくしかない哀れな『アムリタ』を倒すことになるんだけども…
個人的にはこんな想像であった。
『アムリタ』が完全に闇落ちしてしまって
「自分の竜は悪しき存在であったとしても私の竜だから殺させない」
と襲いかかって来て倒した後で
『カオスドラゴン』と戦っていたら『アムリタ』が自分自身をささげて
『カオスドラゴン』がパワーアップして『カオスドラゴン』の意思により
『アムリタ』の壊れた精神と共に戦ってくるみたいな…
安易だな…うん…忘れてくれ
主なキャラについての髭人の感想など
アムリタ:この「サンサーラ・ナーガ2」の影の主人公と言っても過言ではない。
第7章での「はらたま」での回想で
放火やワクチン投棄の犯人は自分ではなく『ギルド』のせいだと言っているが
その後の記憶がないと言っているので行ったのは『アムリタ』本人だろう。
とは言っても『アムリタ』本人の意思ではなく
小竜に寄生した『カオスドラゴン』の影響というか仕業なんだろうけどね。
『アムリタ』本人もそれが小竜の仕業だと気づいてはいて
手をかけようとしたけども自分の小竜であるので決行することは出来なかった。
相当苦悩したに違いなく自分ではどうする事も出来ず
最終的に過去に一緒に過ごして気に入った主人公に
自分が重ねた罪の贖罪と小竜自身の後始末を委ねる結果となった。
『アムリタ』自身どうするべきだったんかね?
『ギルド』に相談したとしても
「お前の竜は危険だわ。殺せ」
というような結論にしかならんだろうからな。
そもそもそんな竜が生まれる事を知ってて隠していたのは事実みたいだしなぁ…
『アムリタ』本人としては「自分の竜を殺せる竜使いはいない」と言っているから
仮にそれで誰かに殺させてもその人に竜を差し出した時点で自分が殺したも同罪なのだろう。
結構、真面目な少女だものな。
結果、竜は殺せないという訳でいくら別階層に逃げたとしても滅亡は避けられず…
自分の小竜を救う手立てはなかったろうし、最初から手詰まりというような状況だわな。
こういう事が分かっていた『カオスドラゴン』も『アムリタ』の竜を狙ったのか…
そのようになる運命だったのか?
いずれにせよ悲劇の天才竜使い美少女である。
年齢的に18歳。
イラストからして憂いが強くそしてはかない…
カオスドラゴン:前作と同様世界を滅ぼすというラスボスであるが前作と同一個体ではないようである。
お話的には台詞があっても良かったんじゃないかな。
『アムリタ』の小竜に寄生していて、『アムリタ』自身も自分に危害を加えないことを知りつつ
操っていたのだから相当、狡猾と言える知能はあるのだろうし。
どこまでが『カオスドラゴン』の意図だったのか…
少なくとも何故、世界を滅ぼそうとしていたのか知りたかったな。
それはそうと8つの頭があるのなら1つずつではなく一斉に襲い掛かればいいのに…と思う。
主人公側は4体いるだから(苦笑)
白竜:無言の主人公に代わり良く喋る竜。
状況によっては『アムリタ』も雑魚呼ばわりする(苦笑)
しかし、前作の竜に引き続き、お前また勝手にラスボス相手に自爆技使いやがった。
しかもラストである8匹目ではなく7匹目の時に自爆したから
8匹目を相手にしないといけない。
髭人は、回復可能な緑竜を連れていたさほど苦でもなかったが
赤竜と青竜パーティの人は回復役が自滅したから焦ったに違いない。
ちなみに竜は命と引き換えに強力なブレスを吐けるという設定があり、
前作はラスボス相手にそのブレスを吐いて息絶えたのである。
アル・シンハ:『アムリタ』を救う手立てはなかったんか?このハゲ。
『カオスドラゴン』については前作の事もあって世界を滅ぼすようなことは知ってんだろ。
『伝説の竜使い』なんて大層な肩書がある割に前作同様、偉そうなだけで仕事せんな。
主人公:無言の主人公であるが意思もなくストーリーを進めるだけの人形と言った印象である。
お前『アムリタ』を手にかける事に抵抗はないのか?
いくら罪を重ねた『アムリタ』とは言え幼いときは一緒にいて白竜の謎を解こうなんて事を
言ってくれた仲である。
しかも戦闘前の時点で『アムリタ』の事情は見て来たのに。
「こりゃもう死んで償うしかねーな」とか
「本人もどうしようもなくなっている。ここは俺が引導を渡してやるのが幸せだな」って所なのか?
後、気になるのは主人公自身の出生の秘密である。
『龍苑』に白竜の卵と共に置かれていたという事だがそれ以上語られないんだよな。
まぁ、そこらへん設定はあったがそこに触れるとストーリーが逸れるとか理由はあったのかもしれないが…
『カオスドラゴン』が『アムリタ』に影響を与えていたのであるのなら
『白竜』自身も『主人公』に何らかの影響を与えていたとも考えられなくもない。
相反する存在同士として…
しかし、ラストで『白竜』がプレイヤー自身になったって事は…
『白竜』は『カオスドラゴン』と戦うのが宿命のようだから…
ゆくゆくは、『カオスドラゴン』と相打ちさせられる羽目になるのか…
とても嫌やね。
ストーリーとしてまとめると
『アムリタ』を追いかけて倒し、『白竜』の目的である『カオスドラゴン』も倒すことで世界が一巡するような形となる。
それで世界が崩壊してない世界へと移る。
『輪廻転生』という形でなかったことにしたようにも思える。
個人的には『アムリタ』や『カオスドラゴン』を倒した後の世界はどうなったのか知りたかったわな。
いきなり場が飛ぶんだもんよ。
この本作をシリーズとして振り返ると
「サンサーラ・ナーガ」は輪廻する竜
前作としては竜自身が輪廻するという物語であったが
本作は人や輪廻するという物語であった。
取説には「サンサーラ・ナーガ3」が出るとしたらみたいな話をしているので
構想はあったんだろうか?
まぁ、世界観として64階層あるって話だからな。
前作で出たのは2層。(主人公がいた所と『リタ・サティヤ』)
本作では8層。
出てないのが残り54層あるからな。
仮に全部、やるとしたら一体何作品になるんでしょうかねぇ。
で「タイトル」回収するのがシリーズのルールなら
お次は何を輪廻転生するつもりだったんだろうか?
お次は薄かった主人公かな?
本作は『アムリタ』ばかりで主人公に触れなかったから気にしなかった人もいるかもしれないが
本人と卵を放置していくって…親は何を考えてんねん!
気になるところではある。
ただ、万人受けするような作品にはならないわな。
やや哲学を求めるような事が見られるもの。
「竜使いなら何故、竜が生まれたか考えろ」
みたいなことを言ってくるものな。前作も同じだった。
単純に竜を育てて悪い奴を倒してめでたしめでたしでいいんじゃないのかって
小難しいこと考えさせたってこっちはゲームを楽しもうとしているだけなんだからさ~。
他作品ならどうだろう?
「ポケモ〇を扱うものならポケ〇ンが生まれた理由を考えろ」
などと言われて今の人気出たと思う?
とは言っても哲学やらなければ「サンサーラ・ナーガ」とは言えんのかな。
一応、本作発売後に暫く経ってから
GBAで「1+2」のリメイク版が出ている。
(2001年11月14日発売。Best版が2006年2月16日発売)
だからシリーズの人気は全くなかったわけではないだろうが
人気が急上昇して「3」を出すって所には至らなかった。
言っちゃ悪いが「ビクター」はゲームとしては弱いメーカーであるし
それが前作というバランス狂ったゲームの続編ってんじゃ知名度も控えめとなる。
残念ながら爆発的人気は出んわなぁ~。
さて、あれこれ無駄に語ったところで
この「サンサーラ・ナーガ2」を締めよう。
『アムリタ』の苦悩がにじんでくるストーリー。
輪廻転生と言う事でこのゲームのストーリーを『なかったこと』にした印象はぬぐいきれない。
個人的にこのオチはあまり好きではない。ここはプレイする人によって異なるだろう。
ゲームバランスは
前作と比べれば格段に良くなっているが快適というには至らない。
演出はテキスト頼みで乏しい。
手放しで人に勧められるゲームではねぇわ。
後は悪い点でも指摘した『はらたま』中心の世界構成。
何でラストダンジョンに立ち食いソバ屋があるんだよ!
無理に挟もうとせずにところどころに置いておくぐらいで良かったんじゃないのか?
スタンプラリーを固執しすぎなためか64か所も…
『アムリタ』の核心的な話も全て『はらたま』で明らかになる始末。
それにしても店員は『アムリタ』という客にそばを提供しているだけで
『アムリタ』本人にアドバイスしたりしないんかね?
愚痴とか言われていたじゃないか。
手配書が回っているであろうことを『アムリタ』自身が知っていて口にしていたし
その後の行動もとれていたって事は…
『はらたま』自体がそばを提供するだけで
訳ありの客の込み入った事情には積極的に介入する姿勢は取らないような経営方針なのかな?
いずれにせよここまで世界に
『はらたま』という立ち食いソバ屋が世界に侵食しているのを見るとねぇ…
『アムリタ』の竜に『カオスドラゴン』が寄生している以上に
『はらたま』の寄生具合の方が根深い気がする。
ってか、『アムリタ』は竜使いとして主人公の竜の謎を解くなんてことをするよりも
蕎麦打ち名人とか『はらたま』店員でも目指した方が幸せだったんじゃないかって思える。
世界は崩壊するけども、あれだけどこにでも『はらたま』があるんだからどこか生き残った店舗が営業してそうじゃん。
人材として需要があって生涯、食っていくことに困らないんじゃないかな?
店員をめざすのなら美少女なんだからその店の看板娘となるのも難しくないんじゃないか?。
ちなみに『アムリタ』とはサンスクリット語で『雨露』を意味する。
だから、主人公との出会いが「1」も「2」でも雨の中で行われるのだろう。
だが、こうまで『はらたま』が出てくるのだから
とてもおいしい『甘い汁(つゆ)』を作る『はらたま』店員って方向でも悪くはないんじゃないかねぇ。
上記のイラストのような疲れた表情をしないで笑顔を見せられるんじゃないか?
自分の竜が『カオスドラゴン』になるかもしれないなんて絶望的な悲劇に見舞われる心配もなくなる。
う~む…
愚劣な冗談を言ってみたけど割とアリなんじゃないかって思えて来たな(笑)
それぐらいにこのゲームの世界には『はらたま』が溢れているんだもんよ。
しかし、これ以上、妄想を走らせるとレビューから離れるし荒れるな。これぐらいでやめよう。
(現時点で十分、荒れとるわ!)
って事で本作は個人的に
「サンサーラ・ナーガ」
というよりは
「サンサーラ・ソーバ」
ってなゲームだったかな。
RPG
発売はビクターエンタテインメント
開発はアドバンス・コミュニケーション
ディレクターはアニメ監督の「押井 守」氏
1994年7月15日発売
特徴
・竜を育てながら冒険する。
・前作と比較して格段に遊びやすくなっている。(ま、前作が酷すぎたんだが)
・8階層ある世界(1度階層を跨ぐと戻ってくることは出来ない)
・エンディングを最後まで見ると「データ1」が消える。(詳しく後述する)
前作と比較しての本作での変更点、追加点(詳細は後述する)
・人を襲えない。
・武器防具が破損する。
・マントラ(他のRPGで言う魔法)が使用可
・獲物からの防具開発→廃止
・全滅時はセーブポイントから
・白竜がしゃべる。
・色違いの『タオ』
・『はたらま』のスタンプカード
前作からの主な改善点(詳細は後述する)
・託児所での小竜の育成→廃止
・プレイヤー行動が竜に影響→廃止
・戦闘時、竜が反抗→全て従う
・出現する敵のバランス
同じ点
・主人公はレベルアップしない
・主人公の性別
・倒した敵は獲物として手に入れるか竜に食べさせるかの二択
変更点、追加点の解説
・人を襲えない。
前作でフィールド中でのコマンドに「たたかう」というものがあり
プレイヤーの前にいる村人などのキャラクターに対して戦う事が出来たが
本作ではコマンド自体が廃止されており、任意で戦う事は出来ない。
・武器防具
[武器防具の破損]
前作は一度買った武器や防具はずっと使えていたが
本作では『壊れそうだ』と表示された後で使い続けると壊れて消える。
直すということは出来ない。
[武器の種類]
一部武器には独自の仕様がある。
『弓矢』:右手に『弓』を持ち、左手に『矢』を装備させないと威力を発揮しない。
『矢』は消耗品であり、無くなると攻撃力が著しく下がる。
『斧』:両手武器なので左の盾は外さないといけない。
それと主人公が女だと装備できない。
『飾り』:大体の飾りは主人公が男だと装備することが出来ない。
・マントラ(他のRPGで言う魔法)が使用可
前作では主人公も竜も魔法に準ずるもののは使えなかったが
本作では一部『竜』は『マントラ』というものが使用可能。
『ブレス』も一部の竜では使用可能である。
・獲物からの防具開発→廃止
前作では一部の魔物は防具の素材として利用できたが
本作では開発する事が出来ない。
・全滅時はセーブポイントから
前作では主人公が死んだり、竜が死ぬと所持金半減となるが再開できたが
本作では主人公が死んだり、連れている竜が全滅するかするとゲームオーバー扱いであり
セーブしたところから再開するしかない。
・白竜がしゃべる。
主人公が無言と言う事もあるのか
白竜が状況説明などで良く喋る。
・色違いの『タオ』
『タオ』と呼ばれる色違いの円陣みたいなのがある。
これを踏むとタオの色によって効果が異なる。
青:ワープ
緑:全回復(無料)
茶:セーブ(無料)or死んだ竜の復活(有料)
赤:条件を満たすとイベントが発生する。
灰:何も起こらない
・『はたらま』のスタンプカード
前作にも登場したそば屋『はらたま』である。
本作ではそこで基本的に食事する事によりスタンプを1つ押してくれる。
1階層につき8軒の『はらたま』というそば屋がある。
1階層全部である8軒の『はらたま』でスタンプを押すことにより
その階層の景品をもらえる。
(階層を跨いでしまうとその階層での景品はもらえない)
全8階層なので64軒の『はらたま』がある。
中には店員不在の『はらたま』もあるがそこにもスタンプはあり
押すことが出来る。
取り敢えずカウンターを探したりするのはスタンプ集めでは重要となる。
・『ストゥーパ』
各地には『ストゥーパ』と呼ばれるスイッチみたいなものがある。
それらを調べると色が変わったりする。大体の『ストゥーパ』は色が変わって終わりだが
一部の『ストゥーパ』を触れる事によりイベントが発生する事もある。
主な改善点の解説
・託児所での仔竜の育成→廃止
前作では卵から孵化した仔竜を託児所に預けた上で
獲物などを集めて食べさせるという作業があったが
本作ではなくなり最初から連れ歩き、戦いにも参加する。
勿論、最初は弱いけどね。
・戦闘時、竜が反抗→全て従う
竜自身のパラメータによって
戦闘時に、竜が逃走したり、プレイヤーに対して襲い掛かるなどと言った
反抗的行動をとっていたが本作では
通常であれば必ずプレイヤーの指示に従うようになった。(混乱時などは別)
・プレイヤー行動が竜に影響→廃止
前作では『戦闘で逃げる』とか『町や村の人に意味なく戦いを挑む』などの行動により
竜に対してパラメータに影響があって上記の通り、反抗するような事があったが
本作では特にそのような事はなくなった。
・出現する敵のバランス
前作ではフィールド上の
『平原』『砂地』『浅い川』『深い川』『高い山』などと言った場所により敵に変化があった。
その敵もバランスが極めて悪く、
初期装備の主人公1人では
1戦闘すら耐えられないような敵がゲーム序盤から出現していたが
本作ではそのような事はなくなった。
・レベルアップすると全回復
竜はレベルアップするがその際にHPとMPは全回復する。
それを前提としたダンジョンの進め方をするのもありかもしれない。
但し、次のレベルアップの必要経験値は表示されない。
同じ点の解説
・主人公はレベルアップしない
主人公にはレベルがない。
攻撃力アップ、防御力アップなどはないが
階層ごとにある『祝福』を受ける事により、最大HPだけが200増える。
・主人公の性別
主人公の性別を決めることが出来る。
主な違いは
男なら斧を装備可能
女ならアクセサリーを装備可能(防御力の他に様々な効果があるものもある。)
・倒したモンスターは獲物として手に入れるか竜に食べさせるかの二択
倒したモンスターは獲物として手に入れるとそれを売ることが出来る。
竜に食べさせると倒した敵の経験値の1/10、手に入れることが出来る。
食べてしまった場合、その際入手できるアイテムはない。
人間系キャラは獲物にしたり食べさせることは出来ないが戦闘終了後にお金を出す。
ちなみに、前作では複数出た出来に関しては個別で食べるか獲物かを選ぶことが出来たが
本作では食べると決めたら全部を食べる。
操作方法
十字キー:移動、カーソルの移動
Yボタン:その場所の名称を表示
Bボタン:キャンセル
Xボタン:メニューを開く
Aボタン:決定
Lボタン:隣接する人に話しかける。
Rボタン:一歩前方を調べる(足元を探す訳ではないので注意)
[舞台設定]
(取説の記述を出そう)
巨大な柱『シュメール』を軸に
64階層の大地が重なる『カーラチャクラ』と呼ばれる階層世界があった。
そこは、竜と人とが共存する。
『竜使い』は『ギルド』に所属する。
『ギルド』は竜と人とがより安全に共存するためになくてはならない存在である。
その『ギルド』に『竜使い』は上納金を収める。
滞納すると泥棒同然の扱いで『クズレ竜使い』と呼ばれ、町の人から話すこともできなくなるほどだ。
『ギルド』が与える『竜使い』の称号は竜と言う危険な生き物を連れて歩くことが出来るいわば免許証であった。
だからこそ『クズレ』や『モグリ』『竜使い』は人々に畏怖と敬意をもって迎えられた。
『ギルド』の総本山『龍苑』は6000年の歴史と伝統を誇る由緒正しき『竜使い』の養成所だった。
[あらすじ]
(取説から抜き出す)
『龍苑』の、
蓮の花が咲き乱れる池のほとりで
少女が言った。
「竜はどこからきて、どこへいくんだろう…
そもそも、竜使いとは…竜とは…
一体何なのだろう?」
少女が話しかける相手は、
まだ5つにもならない子供だった。
なんでも赤子の時に、竜の卵を抱いて
養成所の門の前で泣いていたのを拾われたという。
普通、竜の卵は100日でかえる。
が、この卵はいっこうにかえるようすがなかった。
それでも後生大事に卵を抱えている子供を、
人々は面白がってからかった。
ただひとり、少女を除いては―――
「私は、それを知るために竜使いになる。
もし、お前のその卵がかえったら……
その竜と私の竜と、私と、
そしておまえと、
一緒に謎を解いてみないか?」
子供は少女が好きだった。
言っていることは、ほとんど理解できなかったが
首を縦に振るには、それだけで十分だった。
少女の名はアムリタ。
このとき、わずかに8歳
――この物語は、
この10年後に幕を
開ける……
取説最後の方に『アムリタ』についての記述もあるので
それも同時に抜き出しておく。
このゲーム。最大の謎の人物・アムリタが、この言葉を主人公に語った10年後……
突然、彼女はギルドを裏切った。
天才と言われ、その将来を嘱望されていた少女・アムリタが、なぜギルドの掟に反逆し、
クズレ竜使いの路を歩まねば歩まねばならなかったのか。
それも、ただひとり心を許し合った主人公にさえ、一言も残すことなく。一体、彼女に、何が起きたというのか!
アムリタは自分の竜を連れ、はるか天空の階層をめざして旅立った。すべての謎を解くために……
そして、旅の途中、アムリタの竜は仔竜を生んだ。母竜の腹を食い破り、赤い血をあびて、
正に、暗黒の姿を世界にあらわしたのだ。そして、アムリタとその竜が通り過ぎた後には、
すさまじい破壊の爪跡が残される。
まるで、全てのものを混沌の中に投げ込むように……。
その、憂いに満ちたまなざしの奥には、どんな秘密が隠されているのか。
また、それほどまでに彼女を駆り立てるものは、果たして……何、なのか。
世界はいつ始まったのか?
世界に終わりは来るのか?
終わりが来るとしたら、その先にあるものは?
主人公自身の開始としては(これは取説ではなくゲームでの描写をまとめた)
主人公は、卵を抱えたまま門の前で泣いていた。
100日で孵るという竜の卵は一向に孵らなかったが
その卵が最近になって孵ったのである。
しかも白い竜であり人語を話すという。それは滅多にないことであった。
そんなときである。
『竜使い』であることの証明である『竜使いのヘルメット』
『龍苑』にあるその倉庫に『アムリタ』は火を放ったのだ。
『ギルド』はその裏切り行為を許すわけにはいかない。
白い竜が生まれたことと『アムリタ』の裏切り、
そしてその『アムリタ』と仲が良かった主人公。
これにより『ギルド』は何らかのつながりがあるのではないかと
長老は主人公を指名し『アムリタ』を追って捕らえろと命令を下した。
主人公はそれを引き受けたが
現在、『竜使いのヘルメット』は『アムリタ』が倉庫に火を放ったことによりないのだという。
『竜使いヘルメット』がないと竜を連れ歩けないという『ギルド』の掟がある。
まずは主人公は『白い竜』を連れていくために
『竜使いのヘルメット』を探すことにした。
婆さんから伝説の竜使い『アル・シンハ』のヘルメットが
『ナーガ霊園』のどこかに隠されているからそれを掘り出せというので
主人公はそこに向かう事にしたのだった。
※『アムリタ』は前作でも同名キャラが出るが本作とは別人である。
『アル・シンハ』に関しては亡霊ではあるが前作と同一人物である。
点数は55点
良い点
・前作からバランス向上
悪い点
・表示面
・『はらたま』中心の世界構成
・エンディングを最後まで見ると「データ1」が消える。
良い点の解説
・前作からバランス向上
本作だけしか知らない人は無関係な話だが
前作という地獄を知っている髭人としては
最初から竜1匹連れ歩けるというのはデカイ。
しかもこちらの指示に反抗する事はないし、
そして、序盤からアホみたいに強い敵が出る事もない。
悪い点の解説
・表示面
あれこれ表示を省いている所が見られ不親切だと思える点がいくつかある。
①ボタン1つで状況を確認できない。
スーパーファミコンの普通のRPGなら
ボタン1つでパーティのHPやMPなどの状態を表示できるものだが
本作ではコマンドを開き、『装備』『記録』というそれぞれのコマンドを開かないと確認できない。
『装備』は主人公のHPと共に装備品が表示される。
『記録』は竜のHPなどのステータスが『L』『R』を押すことで1匹ずつ表示する。
つまり、パーティ全体のHPを確認するには
『装備』を開き、主人公の状態を確認したらキャンセルし、
『記録』を開き、竜の状態を1匹ずつ順々に『L』『R』で確認しないといけない。
面倒くさッ!
②フィールド上で『マントラ』を使っても光るだけ
『クリコ』などの回復の『マントラ』を使っても画面で光るだけでどれだけ回復したか表示してくれない。
①でHPの確認が面倒な中、今どれだけのHPか確認するにはまたコマンドを開かなければならない。
戦闘中のマントラも効果の説明なども表示しない。
HPの回復の回復やダメージに関しては数字の表示があるから分かる。
『眠り』『痺れ』『沈黙』などのアイコンがあるものはいいが
攻撃力、防御力の変化などは非表示である。
取説などで使用するマントラの効果を知っておく必要はある。
③戦闘時、コマンド入力後はHP、MPが非表示
『攻撃』『マントラ』『ブレス』などを選んでいる最中はHPやMPを表示してくれるが、
入力後、敵味方の攻撃が行われている最中では主人公や竜の顔が表示されてしまって
現在のHPやMPが非表示となる。
敵からの被ダメージは表示してくれるが次のコマンド入力時までは非表示となる。
結構、大事だろ。HPの変化なんかはさ~。
・『はらたま』中心の世界構成
『はらたま』とはゲーム中のそば屋の事だ。
前8階層ある世界で1階層につき8軒の『はらたま』あり
計64軒ある。
1階層8軒を守ることを固執しすぎている為に
階段1つ2つ降りたら
「また『はらたま』かい。店の経営どうなってんねん」
って思った。
終盤、クライマックスに来ている時に『はらたま』を挟むと
あの朴訥としたBGMもあって髭人としては感情移入を妨げられた。
・エンディングを最後まで見ると「データ1」が消える。
攻略サイトなどではこれが肝というか
ゲームのテーマになっている為か伏せている所が多いが
髭人はそこまでの敬意や思い入れがこのゲームにはないので前もって言っておく。
2か所ゲームをセーブできるこのゲームだが
「エンディングを最後まで見るとセーブデータ1番目が強制的に消される」
再び電源を付けて再プレイしてまたエンディングを見ようとしてもデータ1が空白になっております。
どうしてもデータを残したいのなら2番にセーブしましょう。
エンディングを見るだけなら今のご時世、動画を探せばいいだけの話かもしれないが。
悪い点とまではないが個人的に気になる点をいくつか…
・武器防具破損
武器防具は壊れるので遠出する際には複数所持しておく必要がある。
これを入れる必要性はあったのかと思う。
その割に、現在その武器を何個持っているか表示しないのは不便である。
ちなみにGBA版の2部分では廃止されているとのこと。
・戦闘中、全体攻撃(ブレスなど)のテンポが遅い。
敵味方ブレスなどの全体攻撃をすると演出が入るのだが
1体1体に演出が入るのでテンポが悪い。
・敵が全体的に硬い。
戦闘開始時に白竜が敵に対してコメントするのにこういうのがある。
「ご主人様。ハッキリ言って雑魚です」
という事があるが
そう言うのならば全部倒すのに1ターンが基本。かかっても2ターンぐらいのはずだろうが
実際戦うと3ターン以上かかる事が多い。
どこが雑魚やねん…
さて、ゲームの感想としては
各階層に分かれ
しかも青いタオを使って細かく何度もワープするような展開が
最後まで続くので箱庭的で非常に世界を狭く感じる。
壮大な世界での冒険感というのは薄い。
システムはSFCのゲームとしては不便。
何でボタン1つでパーティ全員の体力などをパッと表示できないんだよ。
エンカウント率は高め。
ただ、『ラサの水』というアイテムによって一時的に敵の出現を防ぐ事が出来る。
戦闘は、敵が硬くテンポはよろしくはない。
ゲームとしてあまりプレイしていて楽しい物ではなかったかな。
後、建物の構造がややわかりづらく、
内部に進むような場所がチラホラ、一応、矢印があるものの…
一部ではその矢印が水に浸かって揺らめいている所があって
きわめてわかりづらく攻略サイトに頼った事もあった。
ああ…靴系は良い物を買っておきたい。
フィールド上での歩行速度が変わる。
ストーリーは人を選ぶって感じかね。万人向けではない。
その辺りはネタバレ欄に記述するって所かな。
ただ前作よりもバランスが向上している。
これが前作から出来ていれば本作の知名度も結構違っていたんじゃなかろうか?
取説内にイラストが多数載っていたので挙げてみよう。
↑:男主人公と女主人公
↑:『アル・シンハ』と竜たち
↑:はらたま
↑:緑タオでの回復
↑:ギルドでの認定
↑:飛行帽をかぶっての飛行
↑:主人公と竜たち
↑:主人公たちが身構える。
↑:女子主人公とストゥーパ
↑:女子主人公と竜と豚
↑:潜水服を身に付けた女子主人公
↑:アムリタ
「サンサーラ・ナーガ」とはサンスクリット語で
『輪廻する竜』を意味する。
データ1が消えて
またこのゲームをサンサーラしたいかって言われたら…
そこまでのゲームではなかったね。
ここからがネタバレ
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このゲームで重要なイベントとしては
小竜の加入である。
第2階層で白竜から生まれた2匹の竜。
赤、青、緑の3種類から異種2匹を選択可能。(同種2匹はダメ)
赤竜:全体攻撃であるブレスを吐くことが可能な竜
青竜:物理攻撃力が高い竜
緑竜:回復特化の竜、攻撃力は青竜には劣るが赤竜よりは高い。
ちなみに
白竜:回復を覚えるがそのほかに味方攻撃力アップや敵防御力ダウンなどのサポートするマントラを使用できる。
同じ種類を選べない以上
「赤+青」「赤+緑」「青+緑」の三択という形になる。
色々なサイトを見る限り、
「この組み合わせしかありえない!」という断言するような所はない。
場所により優れた場所もあれば劣る場所もあるので
これはプレイヤーの好みという所だろう。
全体的にバランスが取れていると言えるのではないだろうか?
一応簡単に紹介していくと
「赤+青」:全体攻撃も出来て物理攻撃も強い。
全体にダメージを与えつつ一体は確実に倒していく方法ではありではないだろうか?
ブレスに強い敵も青が頑張る。
回復役は白竜に一任。
「赤+緑」:ブレスを吐きつつ、緑が回復。
白竜は攻撃力アップ、防御力ダウンなどのサポートに徹する。
「青+緑」:重めの物理で殴っていき確実に1匹ずつ倒していくスタイル。
白竜はサポート、被ダメージが大きい場合は緑も回復に回る。
髭人としては事前に情報もなく「赤+緑」にした。
物理攻撃役が緑では火力がやや足りない気がしないでもなかったが…
これ以上言いようはないわ。
お話としては『アムリタ』を追いかけるという形で話が動いていく。
途中で1回だけ会う事になるがそこで戦闘になる事はない。
各階層の簡単な感想
第1階層:ブールローカ
竜園、始まりの地
『竜使い』になるためにあちこちで歩き
『アルシンハ』の墓前で『ヨーカン』をあげると
『アルシンハ・ヘル』を手に入れる。
お使いが多い。
オス竜の出現地帯に少しばかり白竜を置いておくことになる。
仕込みやがったな。
第2階層:ブヴァルローカ
病院、小竜生まれる。
病院に着くと白竜が倒れる。
どうやら身ごもっていて卵が産まれ孵化する。
小竜に関しては生まれてすぐ仲間に加わる訳ではなく
餌をとってくる必要がある。
親である白竜は病院で休んでいるので主人公のみでの狩りとなる。
しんどい。
前作を思い起こさせる面倒くささだが、
難易度が低いしイベントをせずに済む分、大分まだマシか。
竜が冒険するには役所で手続きが必要であり
あちこちたらい回しにされる。
第3階層:スヴァルローカ
火の世界
ストゥーパがいっぱいあるところで間違ったストゥーパを触れると
戻される。めんどい…
第4階層:マハルローカ
水の世界
先に行っている『アムリタ』と再会。
雨の草原とのことで
前作も前作の『アムリタ』と
雨宿りをするイベントがあるので知っている人は
思い出した人もいるのではないだろうか。
「お前とは戦いたくない」
というがこっちとしては戦って終わらせたかったなぁ…(酷い)
その後、潜水服を手に入れて潜水する事になる。
竜は特に何もしないでも潜水可能。万能やね。
第5階層:ジャナローカ
空の世界
町の中で「飛行帽」というアイテムがあり
それをかぶることによってカタパルトから飛行が可能となる。
飛行しても即降りらわれる訳ではなく、カタパルトに戻ってくる必要がある。
最初の時点では小竜はまだ飛べないがイベントにてすぐに飛べるようになる。
空中庭園、凄く意味深である。
最初、泉みたいなところに女子が沢山いるのだが
あちこち歩いていると居なくなっている。
気になるところではあるが特にストーリー中で影響を及ぼす事はない。
(何か隠し設定でもあるのかね?)
だが、曲はものすごくイイ!!
第6階層:タボーローカ
コロシアム
『竜騎士』になる必要があり
認められるにはコロシアムで8回戦
主人公のみで勝ち抜かないといけない。
レベルがないこのゲームである。
装備は充実し、道具を揃えないと勝ち残れない。
ワッペンをもらい『竜騎士』の見習いとなる。
しかし、『竜騎士』の『竜使い』への見下しがキツイね。
ま、結果、反乱を起こされる事になるのだが…
王様は愛人が多数いて番号で区別している様子。
とはいっても、愛人はみんな同じ容姿。
ちなみに主人公を女にすると
ハーレムに入らないかと聞かれ、受けると王室などを行き来出来るようになるが
外に出られなくなるのでハーレムから抜けると王様に伝えると
怒られるという展開は結局同じである。
反乱後のハーレムの場所の床1つ1つを調べるとお金を発見する。
「全部の床を調べたら大金持ちだキャッホ――――!」
ってはしゃぐ所かもしれないが
髭人「ここでお金をこんなに簡単に手に入れられるっつ~事は
この先、ここで稼いだ金を使うような町やイベントねぇんじゃねぇのか?」
と、予想したがまさにその通りだった。
前作をプレイしてスタッフ、大分、ひねくれていると思ったからな。
髭人は早々にここでの金探しを打ち切ったが大正解だった。
ここで喜んで地道に全部の床をめくってお金を手に入れた人は徒労である。
本当にお疲れさまでした…
第7階層:サティヤローカ
『はらたま』天国
1階ごとに『はらたま』がある。
そこで今まで通って来た階層のその後を聞き
『アムリタ』の『はらたま』での様子を見る事となる。
それだけしかない階層なので
早い!短い!
第8階層:アローカ
最終階層、前作と同じ緑の六角形のようなフィールドが少しあり
ラストダンジョンがある。
仕掛けがあるようなダンジョンが1階あり、
『はらたま』を挟んでダンジョンの繰り返しである。
ダンジョンを終えると心がボロボロになった『アムリタ』が戦いを挑んでくる。
倒すと「自分では倒せない私の竜を倒してくれ」と主人公に託す。
そして、ラスボス、『カオスドラゴン』との戦闘になる。
さて、『アムリタ』がどんどん病んでいく姿が『第7階層』でみられるので
その辺りを中心にしてピックアップしていこう。
第7階層にて
各階層の『はらたま』の支店長が
自分がいた階層の話をしてくれる。
漢字変換でお送りしよう。
支店長「私は 竜園の 管理にある 世界(第一階層)で
支店長の 職に 就いていた。
お前が 世界を 離れて後の 事だ・・
或る日を 境に、突然 上との 行き来が
出来なくなった。私らの世界だけが。他から
切り離されて闇の中を 漂いだしたのだ。
長老は このことを 予感 していたらしい。
が、遂に 何も語らず、世界は 本体
より 遠く離れ、今も 漂流している。」
支店長「私は ブヴァルローカ(第二階層)で 支店長の
職に 就いていた。
お前が 世界を 離れて後の 事だ・・
ある日を 境に 卵が 孵らなくなった。
そして 病院が―― 一気に 100年の
時が 過ぎたかのように 荒れ果てた。
それから 先は あっという間だった――
世界は 全てが 砂漠となり
全ては、砂の中に うずもれたのだ・・」
支店長「私は 火の世界・スヴァルローカ(第三階層)で 支店長の
職に 就いていた。
お前が 世界を 離れて後の 事だ・・
時計仕掛けの 機械のように 正確に、
大地の 竜が 一斉に 火を 吹いて
天を 焦がし、身を くねらせて 地を裂いた。
世界は 燃え尽き 一挙に 灰になった。
為す術もないとは このことだ・・」
支店長「私は 水の世界・マハルローカ(第四階層)で
支店長の職に 就いていた。
お前が 世界を 離れて後の 事だ・・
逆巻く 水が、怪物と共に 本流と
なって 世界中に 押し寄せた。
何物も それに 耐える事は 出来なかった。
――大洪水の 後、ヴァルシャナの村 から
雨の水門 までは 海中に 没し
神殿だけが 海面に 顔を のぞかせている。」
支店長「私は 風の世界・ジャナローカ(第5階層)で
支店長の 職に 就いていた。
お前が 世界を 離れて後の 事だ・・
世界は 怪物どもの 凄まじい 攻撃を
受けた。 砦の 兵隊たちは 善戦したが、
如何せん、数に 差が ありすぎた・・
ニシャーダの砦からの連絡が 途絶え――
ヴァーユの砦からの 連絡が 途絶え――
そして、世界は 崩壊 した・・」
支店長「私は 王宮・タボローカ(第6階層)で、
支店長の 職に 就いていた。
私が 話すべきことは あまりない・・
竜使いによって、王宮は その 短い
歴史の 幕を閉じた。だが 竜使い達も
また、共に消える 運命に あったのだ。
大崩壊は、王も 僧侶も 竜騎士も
竜使いも、また 竜も、みな、等しく
闇の中に呑み込んだ・・」
青いタオに乗るが作動しないので上に戻る事になる。
その後の『アムリタ』が『はらたま』に寄った光景が再生される。
アムリタ「親父―― はらたまへも。私の 手配書が
回っているのだろうな・・
だが、私は行かねばならない。
気づかねば 幸せだった・・
自分の 心に 芽生えた 小さな 疑惑。
その 真偽を 確かめる事は、
竜使いとして 果たさねばならぬ 義務だ――
旅立つにあたり、ただ一つの、心残りは
竜に 何も 告げずに 龍苑を
去らなければ ならなかったことだ。
あいつは 元気に しているだろうか・・』
アムリタ「親父―― こんな 竜を 見たことが あるか?
私の 竜だ・・ 何故、こんな 竜が!
生まれた こいつを 見て、私は 恐怖した。
だが、それにもかかわらず、
私は、生まれたばかりの こいつを 抱いて、
病院を 飛び出していた・・
なぜかは 分からぬ・・
その 答えを 見つけるためにも、
私は 旅を 続けようと 思う。
その 答えの見つかる 所まで・・」
アムリタ「親父―― 世間では ヘルメットを 燃やし
ワクチンを 捨てたのは わたしだと いう事に
なっている。しかし・・
それは 皆 ギルドの したことだ!
その 罪を 私に なすりつけた こと、
それも 許せないが、それよりも――
ギルドは、いずれ こうした 竜が生まれる事を
知っていながら その 事実を 葬ろうとした。
私には それが 許せないっ!」
しかも、ギルドが 差し向けた 追っては
私が 心を許した 〇〇・・(主人公)
私は ギルドの やり方を 許さない!」
アムリタ「親父―― 私は 間違って いるのだろうか?
この竜の 存在を 闇に 葬ろうとした
ギルドの 方が あるいは 正しかったのか?
時折、私は 自分の竜に 邪悪な
物を 感じてしまうのだ。
存在してはいけない 竜なのではないか?
今のうちに この 竜を 殺すべきなのか――
何度も そう 思った事か・・
しかし、出来なかった・・
どんな 竜であれ、竜使いが、自分の
育てた 竜を 殺すなど、出来る訳がない!
私は 間違って いるのだろうか?」
アムリタ「親父――
竜を 抑えきれぬ 竜使いとは なんだ?
私は―― 私は――
いや、何も いうまい・・
全ては 自分で 決めたことだ。
しかし――
世界の 崩壊と、自分の 竜とに
何らかの 関係が あるとした・・
親父―― 私は どうすれば いいのだ・・!?」
アムリタ「親父―― 記憶の 空白とは 嫌なものだな。
覚えがないのに 持ち物が 増えていたりする・・
私は どうやって それを手に入れたのだ?
そして、何より・・
何故、その 記憶が 私には ないのか?
そんな事の 度重なる 気持ちが 分かるか?
いや―― 心当たりは ある。
心当たりは、あるが、認めたくはない。
すまんな 親父、愚痴になってしまったようだ・・
さて、いくとしよう――
先に 進むしか あるまい。私には もう
戻るべき 場所が、ないのだから・・」
そして最後に『はらたま』の主人が
アルジンバ「私が はらたまの 本部長、アルジンバだ。
〇〇、待っていたぞ。アムリタの 伝言がある。
はらたまが、こうした 機能を 用意しておいて
くれたことに 感謝する。
私は 行かなければ ならない。
この先は『竜の巣』と呼ばれる 未知の世界。
そこで 全ての 決着は つくだろう。
追うも 追わぬも 〇〇の 自由だ。」
8階層の『竜の巣』を行くと『アムリタ』がいる。
アムリタ「〇〇・・
竜使いにとって 一番
大切なものは なんだ?
〇〇・・
竜の為に、ここを 通す訳には いかぬ。」
戦闘後
アムリタ「〇〇・・
思った通り いい竜に 育ったな・・
それでいい・・ これで いいんだ・・
気付いてはいたが、認めたくなかった――
自分の竜が 最強 最悪の竜
カオスドラゴンに なるなどと、誰が 思う!?
世界の 崩壊は あいつの せいだ・・
逃げるように 世界を 駆け上ってきたが
結果は・・
私は 一度だけ 自分の 竜を
この手に かけようとしたことがある。
だが・・
自分の 竜を殺せる 竜使いが
どこに いる!
どんな竜でも あれは 私の 竜だ
〇〇・・
私に 代わって あれを 倒してくれ。
お前と お前の 竜なら きっと・・」
更に先に行くと『はらたま』があり
スタンプを押す。
そこにはそばはなく、バーガーやらドックなどがあり
8個スタンプがあると『アスラの剣』という最強の剣が景品としてもらえる。
その先に行くと黒い赤子のようなデカイ竜が横たわっている。
竜「アムリタ・・・・ どこにいるの? 怖いよ・・・・
酷いよ・・・・ どうして そんなこと するの?
僕の 中に 何かが・・・・ 助けて・・・・」
竜から伸びる触手のようなもの先には竜の頭が8つ
それが『カオスドラゴン』であった。
1つずつ頭と戦う事になる。
それで6個目の頭を倒した時であった、
白竜「〇〇さん、ここまで 連れてきてくれた
あなたに、感謝 します。」
ブレスを吐いて7匹目を倒し白竜は息絶える。
主人公と2匹の小竜で最後の8匹目の『カオスドラゴン』の頭と戦うことになる(白竜は蘇生不可)
倒すと説明もなく場が飛ぶ。
そこは懐かしい『龍苑』だった。
そこで言われる。
「△△(白竜の名前)、長老様が お呼びだ、
早く 行きなさい。」
そこには人々の他に『アムリタ』がいる。
アムリタ「サンサーラとは 輪廻転生――
いつの 時代にか、私は お前であり、
お前は 私であったかも 知れぬな・・」
そして長老の所に行くと背後に卵がある。
長老「△△、不思議な事じゃ・・ その昔、
お前が 門前で 抱えて負った 卵が
今になってなぁ・・ まぁ、見てみい。」
卵に触れると・・・
白い竜「初めまして、ご主人様。
私の 名前は 〇〇(主人公名)です。」
スタッフロール
「SEE YOU AGAIN」
と、表示され
その時点で「セーブデータ1」は消失する。
ゲームとしては演出が足りんわな。
7階層で語られる主人公が去った後がはらたま支店長のテキストだけで終わりって…
もう少しイベントとして世界崩壊の様子を見せてもいいんじゃないの?
第2階層であれば町が砂にまみれるとか第3階層なら竜が炎を吐くだとかさ。
第6階層の竜使い達の反乱によって王宮が堕ちるんだけどさ。
竜使い達が王宮にあふれているというようなこともなく簡単なテキストだけで全てが終わっているという…
しかも、人がいなくなっているだけで王宮も傷一つなくそのままという様子。
本当に反乱があったのかとうかがわせるほど。
とあるファミコンのドラクエだと主人公の住んでいた村が敵襲を受ける。
主人公は地下に隠れ、難を逃れたがその後、村を見ると誰もおらず襲撃前と比べて
村が荒れているっていう。
これだけで襲撃があった事が伺えるだろう。
スーパーファミコンの本作ならもうちっと表現は出来たんじゃないのかねぇ~。
個人的に、各所で本作は重いとか胸糞悪いみたいな話を知っていたので
トラウマになりかねない描写があるのかとプレイ中、覚悟していたんだけどね。
上記の通り、自分の竜が世界を破滅させる『カオスドラゴン』になっていくことを感じながらも
自分の竜だからと手をかけられないと逃げるように
階層を上がっていくしかない哀れな『アムリタ』を倒すことになるんだけども…
個人的にはこんな想像であった。
『アムリタ』が完全に闇落ちしてしまって
「自分の竜は悪しき存在であったとしても私の竜だから殺させない」
と襲いかかって来て倒した後で
『カオスドラゴン』と戦っていたら『アムリタ』が自分自身をささげて
『カオスドラゴン』がパワーアップして『カオスドラゴン』の意思により
『アムリタ』の壊れた精神と共に戦ってくるみたいな…
安易だな…うん…忘れてくれ
主なキャラについての髭人の感想など
アムリタ:この「サンサーラ・ナーガ2」の影の主人公と言っても過言ではない。
第7章での「はらたま」での回想で
放火やワクチン投棄の犯人は自分ではなく『ギルド』のせいだと言っているが
その後の記憶がないと言っているので行ったのは『アムリタ』本人だろう。
とは言っても『アムリタ』本人の意思ではなく
小竜に寄生した『カオスドラゴン』の影響というか仕業なんだろうけどね。
『アムリタ』本人もそれが小竜の仕業だと気づいてはいて
手をかけようとしたけども自分の小竜であるので決行することは出来なかった。
相当苦悩したに違いなく自分ではどうする事も出来ず
最終的に過去に一緒に過ごして気に入った主人公に
自分が重ねた罪の贖罪と小竜自身の後始末を委ねる結果となった。
『アムリタ』自身どうするべきだったんかね?
『ギルド』に相談したとしても
「お前の竜は危険だわ。殺せ」
というような結論にしかならんだろうからな。
そもそもそんな竜が生まれる事を知ってて隠していたのは事実みたいだしなぁ…
『アムリタ』本人としては「自分の竜を殺せる竜使いはいない」と言っているから
仮にそれで誰かに殺させてもその人に竜を差し出した時点で自分が殺したも同罪なのだろう。
結構、真面目な少女だものな。
結果、竜は殺せないという訳でいくら別階層に逃げたとしても滅亡は避けられず…
自分の小竜を救う手立てはなかったろうし、最初から手詰まりというような状況だわな。
こういう事が分かっていた『カオスドラゴン』も『アムリタ』の竜を狙ったのか…
そのようになる運命だったのか?
いずれにせよ悲劇の天才竜使い美少女である。
年齢的に18歳。
イラストからして憂いが強くそしてはかない…
カオスドラゴン:前作と同様世界を滅ぼすというラスボスであるが前作と同一個体ではないようである。
お話的には台詞があっても良かったんじゃないかな。
『アムリタ』の小竜に寄生していて、『アムリタ』自身も自分に危害を加えないことを知りつつ
操っていたのだから相当、狡猾と言える知能はあるのだろうし。
どこまでが『カオスドラゴン』の意図だったのか…
少なくとも何故、世界を滅ぼそうとしていたのか知りたかったな。
それはそうと8つの頭があるのなら1つずつではなく一斉に襲い掛かればいいのに…と思う。
主人公側は4体いるだから(苦笑)
白竜:無言の主人公に代わり良く喋る竜。
状況によっては『アムリタ』も雑魚呼ばわりする(苦笑)
しかし、前作の竜に引き続き、お前また勝手にラスボス相手に自爆技使いやがった。
しかもラストである8匹目ではなく7匹目の時に自爆したから
8匹目を相手にしないといけない。
髭人は、回復可能な緑竜を連れていたさほど苦でもなかったが
赤竜と青竜パーティの人は回復役が自滅したから焦ったに違いない。
ちなみに竜は命と引き換えに強力なブレスを吐けるという設定があり、
前作はラスボス相手にそのブレスを吐いて息絶えたのである。
アル・シンハ:『アムリタ』を救う手立てはなかったんか?このハゲ。
『カオスドラゴン』については前作の事もあって世界を滅ぼすようなことは知ってんだろ。
『伝説の竜使い』なんて大層な肩書がある割に前作同様、偉そうなだけで仕事せんな。
主人公:無言の主人公であるが意思もなくストーリーを進めるだけの人形と言った印象である。
お前『アムリタ』を手にかける事に抵抗はないのか?
いくら罪を重ねた『アムリタ』とは言え幼いときは一緒にいて白竜の謎を解こうなんて事を
言ってくれた仲である。
しかも戦闘前の時点で『アムリタ』の事情は見て来たのに。
「こりゃもう死んで償うしかねーな」とか
「本人もどうしようもなくなっている。ここは俺が引導を渡してやるのが幸せだな」って所なのか?
後、気になるのは主人公自身の出生の秘密である。
『龍苑』に白竜の卵と共に置かれていたという事だがそれ以上語られないんだよな。
まぁ、そこらへん設定はあったがそこに触れるとストーリーが逸れるとか理由はあったのかもしれないが…
『カオスドラゴン』が『アムリタ』に影響を与えていたのであるのなら
『白竜』自身も『主人公』に何らかの影響を与えていたとも考えられなくもない。
相反する存在同士として…
しかし、ラストで『白竜』がプレイヤー自身になったって事は…
『白竜』は『カオスドラゴン』と戦うのが宿命のようだから…
ゆくゆくは、『カオスドラゴン』と相打ちさせられる羽目になるのか…
とても嫌やね。
ストーリーとしてまとめると
『アムリタ』を追いかけて倒し、『白竜』の目的である『カオスドラゴン』も倒すことで世界が一巡するような形となる。
それで世界が崩壊してない世界へと移る。
『輪廻転生』という形でなかったことにしたようにも思える。
個人的には『アムリタ』や『カオスドラゴン』を倒した後の世界はどうなったのか知りたかったわな。
いきなり場が飛ぶんだもんよ。
この本作をシリーズとして振り返ると
「サンサーラ・ナーガ」は輪廻する竜
前作としては竜自身が輪廻するという物語であったが
本作は人や輪廻するという物語であった。
取説には「サンサーラ・ナーガ3」が出るとしたらみたいな話をしているので
構想はあったんだろうか?
まぁ、世界観として64階層あるって話だからな。
前作で出たのは2層。(主人公がいた所と『リタ・サティヤ』)
本作では8層。
出てないのが残り54層あるからな。
仮に全部、やるとしたら一体何作品になるんでしょうかねぇ。
で「タイトル」回収するのがシリーズのルールなら
お次は何を輪廻転生するつもりだったんだろうか?
お次は薄かった主人公かな?
本作は『アムリタ』ばかりで主人公に触れなかったから気にしなかった人もいるかもしれないが
本人と卵を放置していくって…親は何を考えてんねん!
気になるところではある。
ただ、万人受けするような作品にはならないわな。
やや哲学を求めるような事が見られるもの。
「竜使いなら何故、竜が生まれたか考えろ」
みたいなことを言ってくるものな。前作も同じだった。
単純に竜を育てて悪い奴を倒してめでたしめでたしでいいんじゃないのかって
小難しいこと考えさせたってこっちはゲームを楽しもうとしているだけなんだからさ~。
他作品ならどうだろう?
「ポケモ〇を扱うものならポケ〇ンが生まれた理由を考えろ」
などと言われて今の人気出たと思う?
とは言っても哲学やらなければ「サンサーラ・ナーガ」とは言えんのかな。
一応、本作発売後に暫く経ってから
GBAで「1+2」のリメイク版が出ている。
(2001年11月14日発売。Best版が2006年2月16日発売)
だからシリーズの人気は全くなかったわけではないだろうが
人気が急上昇して「3」を出すって所には至らなかった。
言っちゃ悪いが「ビクター」はゲームとしては弱いメーカーであるし
それが前作というバランス狂ったゲームの続編ってんじゃ知名度も控えめとなる。
残念ながら爆発的人気は出んわなぁ~。
さて、あれこれ無駄に語ったところで
この「サンサーラ・ナーガ2」を締めよう。
『アムリタ』の苦悩がにじんでくるストーリー。
輪廻転生と言う事でこのゲームのストーリーを『なかったこと』にした印象はぬぐいきれない。
個人的にこのオチはあまり好きではない。ここはプレイする人によって異なるだろう。
ゲームバランスは
前作と比べれば格段に良くなっているが快適というには至らない。
演出はテキスト頼みで乏しい。
手放しで人に勧められるゲームではねぇわ。
後は悪い点でも指摘した『はらたま』中心の世界構成。
何でラストダンジョンに立ち食いソバ屋があるんだよ!
無理に挟もうとせずにところどころに置いておくぐらいで良かったんじゃないのか?
スタンプラリーを固執しすぎなためか64か所も…
『アムリタ』の核心的な話も全て『はらたま』で明らかになる始末。
それにしても店員は『アムリタ』という客にそばを提供しているだけで
『アムリタ』本人にアドバイスしたりしないんかね?
愚痴とか言われていたじゃないか。
手配書が回っているであろうことを『アムリタ』自身が知っていて口にしていたし
その後の行動もとれていたって事は…
『はらたま』自体がそばを提供するだけで
訳ありの客の込み入った事情には積極的に介入する姿勢は取らないような経営方針なのかな?
いずれにせよここまで世界に
『はらたま』という立ち食いソバ屋が世界に侵食しているのを見るとねぇ…
『アムリタ』の竜に『カオスドラゴン』が寄生している以上に
『はらたま』の寄生具合の方が根深い気がする。
ってか、『アムリタ』は竜使いとして主人公の竜の謎を解くなんてことをするよりも
蕎麦打ち名人とか『はらたま』店員でも目指した方が幸せだったんじゃないかって思える。
世界は崩壊するけども、あれだけどこにでも『はらたま』があるんだからどこか生き残った店舗が営業してそうじゃん。
人材として需要があって生涯、食っていくことに困らないんじゃないかな?
店員をめざすのなら美少女なんだからその店の看板娘となるのも難しくないんじゃないか?。
ちなみに『アムリタ』とはサンスクリット語で『雨露』を意味する。
だから、主人公との出会いが「1」も「2」でも雨の中で行われるのだろう。
だが、こうまで『はらたま』が出てくるのだから
とてもおいしい『甘い汁(つゆ)』を作る『はらたま』店員って方向でも悪くはないんじゃないかねぇ。
上記のイラストのような疲れた表情をしないで笑顔を見せられるんじゃないか?
自分の竜が『カオスドラゴン』になるかもしれないなんて絶望的な悲劇に見舞われる心配もなくなる。
う~む…
愚劣な冗談を言ってみたけど割とアリなんじゃないかって思えて来たな(笑)
それぐらいにこのゲームの世界には『はらたま』が溢れているんだもんよ。
しかし、これ以上、妄想を走らせるとレビューから離れるし荒れるな。これぐらいでやめよう。
(現時点で十分、荒れとるわ!)
って事で本作は個人的に
「サンサーラ・ナーガ」
というよりは
「サンサーラ・ソーバ」
ってなゲームだったかな。
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