髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「WILLOW (ウィロー)」 レビュー (ファミコン)

2016-01-01 21:00:54 | ファミコンレビュー
1988年5月20日に公開された同名映画を基に作られたゲーム
トップビューアクションRPG
カプコンから発売
1989年7月18日発売

アーケード版もあったとの事(1989年6月)
そちらはサイドビューアクションゲームであり、
本作はトップビューアクションRPG
という事で本作はアーケード版の移植作品ではない。


特徴
「ゼルダの伝説」と同じく剣を扱ったファンタジーアクションRPG

魔法が使える。
お金はないが経験値がありレベルアップする。


十字キー:移動
Aボタン:剣
Bボタン:魔法

スタートボタン:メニュー呼び出し

スタートボタン:メニューを開く
プレイヤーが任意で使えるのは魔法だけであり
道具は持っているだけ(自動で効果がある)となる。

パスワード方式


あらすじ
いつもならゲームのあらすじは大体、髭人が勝手に解釈して書いているが
本作はゲームのオープニングの作りに凝っている為、
デモ画面の文章をそのまま漢字変換してお送りする。




TALES OF DREAM
AND IMAGINATION.

夢と 幻想の 物語……


この世を見守る 二人の 神がいた。
一人は 生きる者すべてに
その光と力を与える 天空の神

そしてもう一人は 勇気と希望を与える
大地の神

二人の神は この世の平和が 保たれるよう
それぞれの使者を この世界に 送り出した。

そして その美しい使者達に
特別な力を与えて
人々の未来を 守るように 命じた物だった。
その特別な力……

それが魔法だった。

W-I-L-L-O-W

人々は その偉大なる魔法に 守られて
平和に 暮していた……

しかし すべての人々の長となった
天空からの使者 バブモーダは
己の力を過信し この全世界を魔法によって
征服しようと 企んだのだった。

これを知った 大地の使者
フィンラジールは
バブモーダに 再び天空へ帰るよう
説得したが
邪悪な魔法によって 醜い ねずみにされてしまい
その魔法も 封印されてしまった。
そしてバブモーダは 自ら
全世界の女王と名乗り
次第に 力を拡げ
世界を 我が物にしようとしていた……




主に本作の世界観の説明であるため、主人公に対して補足説明しておくのなら
女王バブモーダに対抗できるのは選ばれし「ウィロー」という事で
「ウィロー」は旅に出るというのがゲーム自体の話である。

音楽から言ってカッコ良くテンション上がって来る事うけあい。
是非とも「YouTube」などで確認してもらいたい所である。
(ただ、オープニングのみのいい動画がねぇ…
 エンディング込みの奴しか…)


映画版のあらすじをwikiで軽く読んだ(髭人は未視聴)
小人族の農夫兼見習い魔術師『ウィロー』が川を流れて来た人間の赤ん坊を拾い
その赤ん坊を人間世界に送り返す役目を村人から押し付けられ旅に出て
旅の途中に新たなる仲間たちを加え、邪悪な魔女から世界を救う戦いに巻き込まれる。

との事…
ゲーム中「ウィロー」は剣を振るい、魔法を使う。人間の赤ん坊は出てこないので…
コレってもう別モンじゃね?



点数は75点

良い点
・斬り、突く事が出来る。
・村人等にグラフィックあり

悪い点
・パスワードの取り方
・死んでからの仕様

良い点の解説
・斬り、突く事が出来る。
多くのトップビューの剣を持つようなゲームだと突きのみであるが
例「ゼルダの伝説1」「ワルキューレの冒険

この「WILLOW」では、
十字キーを押しながらAボタンで「突き」
十字キーを押さずにAボタンで「斬り」
となる。斬りはいくつかのモーションでしっかり斬る動作をしているのは素晴らしい!

・村人等にグラフィックあり
村人にも顔のグラフィックがきちんとあり(かぶっているのはあるけども)
台詞もファミコンにしては長めでにある為
キャラの個性が分かりやすいという点がある。

悪い点の解説
・パスワードの取り方
このゲーム。パスワードを言ってくれる人がいない。
人外が教えてくれるのかと言ったらそういった存在もなく
特殊な操作をする訳でもない。
では、プレイヤーはどうする事でパスワードを取るのか?
それは…

「死ぬ」

死ぬことで「CONTINUE」or「PASSWORD」かの選択画面が現れるのでその方法しかない。


・死んでからの仕様
死ぬと経験値をレベルが上がった状態に戻される。
取得した経験値は切り捨てられてしまうという事だ。

例えば、

Lv3が経験値「500」、Lv4が経験値「1000」

で、上がるとしよう。

経験値が「999」で死んだ時、復帰するのは「500」である。
取得した「499」が無駄となるのである。

だから、パスワードを取ってから再開する時は
必然的にレベル上昇時の経験値に戻されてしまうという訳だ。

パスワードを取るのならレベル上がってから死ぬのが無難。

※洞窟などでボスを倒した後に死ぬと
洞窟内で取得したアイテムはなくなり
洞窟に入った時のレベル(経験値)に戻されるので注意。


ちょっとゲームオーバーの仕様は何とかならなかったのかねぇ…
プレイしていて何らかの都合でやめたいって時に
経験値を無駄にしたくないって事になると長時間プレイを余儀なくされる訳だ。
だからちょこっと10分程度経験値積もうとしてやめようというのはダメ。
1度のプレイは1時間以上のプレイを覚悟するべきだ。

だからこのゲームは流れ的にこうなる…

「よっしゃ!レベルアップした!!
 じゃぁ死のう!」

っておかしいだろ!!

何で「セレクト+スタート」の特殊操作でパスワードが表示できるようにしなかったのだろうか?
まぁ、パスワードがあるからなぁ…
経験値で数値のデータを取るとパスワードが長くなるって事で見送ったのかもしれない。
だからこそ、お金もないのかもしれない。
お金、経験値がある「ワルキューレの冒険 ~時の鍵の伝説~」のパスワードは確かに長いか…

本作…18字(平仮名+数字+アルファベット9種)
ワルキューレの冒険…18字(数字+アルファベット)

文字数は一緒であるものの、

「WILLOW」は復帰場所、直近に寄った村。アイテムは全部保持
 お金はゲーム中になく、経験値はレベル上昇時固定
「ワルキューレの冒険」は復帰場所固定。お金と経験値は保持
 だが保持するアイテムは一部のみ

と考えるとお金や経験値のデータってデータ容量を食うんだなぁ…

後、個人的に気になったのは被ダメージ時の無敵時間が短めな事
ボス戦などは連続ダメージであっさり死ぬことがあるのがあるんだよなぁ…

通常時HPは数字表示であり視覚的に分かりづらいというのも難。
(ボス戦時はゲージ表示になる)
それと魔法は現在何を装備しているか常時表示しておいた欲しかったなぁ…

小さな不満はそんな所か…



そうだ。武器には重さ設定があり、レベルが低いうちだと攻撃が遅い。
使いこなせているときはイメージとして

「シャッ!シャッ!」って感じだが(無音)

使いこなせていない時はイメージとして

「ス~。ス~」って感じである。(無音)


にしても、原作の映画がしっかりと作られているようなので
ゲーム内でもキャラが生き生きとしていて世界観に引き込まれ
感情移入する事請け合いである。(髭人は未視聴であるが…)

但し、「ウィロー」は主人公の分身という位置づけなのか台詞は一切ない。
その割に、「はい」or「いいえ」を選ぶ選択肢もないので
神(プレイヤー)によって動かされている人形感が強めなのが残念。


ゲーム中展開としては

「フランジーン」と「ルール」の小人二人が微笑ましい。

「ジュナー」と「ムーシ」の愛が悲しい。

是非ともプレイしていただきたいところだ。



PS1)イベント画面時の「ウィロー」の姿は実に「ピエトロ王子」っぽい(笑)

PS2)ドラゴンボールの映画版の敵で「Dr.ウィロー」って
 奴がいたのを何故か思い出した…(ど―でもえ―わ)

ここからがネタバレ






















ゲーム中、螺旋階段上の塔を上がっている時の演出にはちょっと驚いたな。
炎が付いていくのだが上の階でもとても小さな炎が付く事によって遠近感を出し
自分が上階にいる事を示している。
美しい!


まず、ラスボス戦闘の話
「バブモーダ」第1形態。
魔法の杖でのダメージしか受け付けない。
当然、MPが必要であり、レベルが低すぎると全弾当ててもMPが尽きる。
TASでは何か特別な打破の仕方をしない限りイライラタイムって事になりそうだな。

で、「バブモーダ」第2形態。
既にMPは枯渇しており、剣での攻撃が有効。
大した飛び道具を放たず近づいてきて、
ダメージを受ける度に軽くノックバックする仕様なので
剣を振っていれば「バブモーダ」は歩み出てくれるので勝手に死んでくれる。
実際、髭人は初見ノーダメージで「バブモーダ」を斬殺した。

それでクリアとなる。
物足りねぇ~。
巨大ボスに対してヒットアンドアウェイの壮絶な攻防があると思ったんだが…

お話を戻すと…

そんでラスボス戦、ノックマー城で
バブモーダの元へ

バブモーダ「アッハッハッハッハッ!!
 お前が ウィロー…
 神の選んだ 勇敢な 若者なのか!!
 お前が ここまで来るとは 思わなかった!!
 でも もうここまでよ!! 神の紋章を
 封印してしまえば 私は 神をも恐れぬ
 不死身の体となるのよ!! アッハッハッ……!!」

バブモーダ第1形態撃破

神の紋章を取り返す。

バブモーダ「ウ…ィ…ロ…… お…ね…が…い……
 神の紋章を……
 どうしても……それを… 渡さないのなら……」

バブモーダ第2形態撃破
城が現れナレーションがある。

天空からの使者 バブモーダ

彼女は 自らを魔法にかけ
天空の神からの 声までをも
断ち切っていたのである。

しかし 大地からの使者 フィンラジールの
強い力と エローラダナンの誕生…

そして 偉大なる 勇者 ウィローの
勇気と信じる力が その魔法を解き放ち

天空の神の いざないによって バブモーダは
再び天空へと 連れ戻されたのである

人々は エローラダナンを 女王とし
その 富と幸福を祈りながら
平和に暮らしたのだった……


冒険した各地を振り返りながら
スタッフロール。

E・N・D



「バブモーダ」が何故、世界征服に乗り出したのか
その後世界がどうなったという大筋の過ぎない物なので
その他個別キャラがどうなったかは書かれないのだ。

「ウィロー」は?
「マドマーティガン」は?
「ソーニャ」は?

物足りねぇ~。
しかも色んな人を散々呪い、
不幸にして来た「バブモーダ」が
ただ天界に連れていかれたってのも納得いかねー!!
女王とかいっていたから「エローラダナン」が急成長して
「ウィロー」と結婚するんじゃないかって思ったんだが…
(それは無理有り過ぎ)


ゲームのエンディングに不満はあるが
個人的にこのゲームの最大の名場面を紹介しよう。

「ウィロー」は『しつれんのこな』を
戦士「マドマーティガン」を
捕らえている「バブモーダ」の娘である「ソーシャ」にかけようとしていた。

『しつれんのこな』とは触れた物を正義の心を持つようにしてしまうという力がある。
だから敵であるソーシャに粉をかけようとしていたのだが…


↓↓↓↓↓↓(ここからがゲーム中展開)↓↓↓↓↓↓

『マドマーティガン』は『ソーシャ』に捕えられていた。

ソーシャ「私はソーシャ!!偉大なる女王バブモーダの娘!!
 さあもう逃げられないわよ!!この男と一緒に地獄に行くがいい!!」

『ウィロー』は『しつれんのこな』を『ソーシャ』に投げつけた…
が!!ソーシャはそれをかわし、『しつれんの粉』は
『マドマーティガン』にかかってしまった。


マドマーティガン「…ソーシャ!!あー。愛しのソーシャ!!愛しているよ!!ソーシャ。
 あなたは私の月だ!太陽だ!!この澄み切った青空。あなたのいない世界は真っ暗だ!!
 さあ。僕のこの腕につながれた鎖を外しておくれ。
 そうしないと君を抱きしめる事すらできないじゃないか!
 ソーシャ!!君は騙されているんだ!!君のその瞳は正義と希望で満ち溢れている!!
 ソーシャ!僕は神の預言なんて信じていない。
 選ばれし勇者なんてどこにもいやしないんだ!
 …ぼくたちはダイキン族もネルウィン族も翼を持ったイーグル族も
 そして獣のようなネイル族だってそうだ!
 みんな精一杯生きているんだ!!そして生きようと努力する事こそ
 この世の最も大きな力なんだ!
 ソーシャ!!今は君の力が必要なんだ。
 僕たちでウィローに力を与えよう!!…ソーシャ!!

ソーシャ「…。
 『マドマーティガン』…
 今まで私は自分の事ばかり考えてその汚れた欲望の為に
 沢山の罪のない人たちを傷つけて来た…
 ありがとう『マドマーティガン』何だか目が覚めたようだわ…ウィロー。
 神の紋章はこの城の地下洞窟にある宝箱にあるはずよ」


『しつれんのこな』は『マドマーティガン』にかかってしまい
それで正義の心に目覚めた『マドマーティガン』が説得。
道具の力ではなく愛と正義の心で
訴えかけて『ソーシャ』がそれに応じるってのがいいよね。
でも、正義の心を勝手に目覚めさせられた『マドマーティガン』はいいのか?
まぁ、意中では好きだった『ソーシャ』と結ばれただろうから
結果オーライって事しておこう…




箱付を買った。
手前の少年が「ウィロー」で後ろの男は「マドマーティガン」って事は分かった。
だが…

「この女誰なん?」

って思っていたんだけどきっと『ソーシャ』なんだろうな。

ただし、『ソーシャ』が言った地下洞窟には空っぽの宝箱があるだけで『神の紋章』はない…
何で?
(ちなみに『神の紋章』は『バブモーダ』第1形態を倒したときにもらえる)


しかし、愛の告白か~。
ええな~。俺にも誰か『しつれんの粉』をかけてくれ!!

ハッ!?


仮にかけてもらっても告白する相手はいね―――――――じゃね―――――か――――――!!
クッソタレ―――――が――――――――!!
いや、いるか…


こんな記事を最後に見てくれたそこのあなた―――――――!!
愛してるぜ―――――――――――――――!!




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2 コメント

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あけおめです。 (髭人)
2016-01-04 21:46:43
ねむりねこ殿

あけましておめでとうございます&コメントさんきゅーです。

プレイしたファミコンであれば積極的に絡んでいきますよ~。

ウィローはなかなか良い作品。
是非ともプレイしてみて下さいませ。
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明けましておめでとうございます (ねむりねこ)
2016-01-04 20:42:57
昨年は貝獣物語とういろいろコメントありがとうございました
本年もコメントできる記事があればまたよろしくお願いします
『ウィロー』は積んでいて昨年プレイ予定にいれていました
実はまだ見プレイなんですよね、今年こそはプレイしたいと思っているので
その際はまたコメントをかきに来ます
本年もよろしくお願いしますね
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