「忍者ハットリくん ～忍者は修行でござるの巻～」 レビュー (ファミコン)

同名マンガを基にしたゲーム。
横スクロールアクション
ハドソンから発売
１９８６年３月５日発売

特徴

忍術が豊富にあり全１１種もある。
巻物を１つ取る事により種類が増えていくが
使用するとその忍術が空になり
次の巻物を取得するとその空の部分に補充されるという形で
実質優先順位が決まっている。

操作方法

十字キー：移動
Ｂボタン：手裏剣
Ａボタン：ジャンプ

スタートボタン：ポーズ
セレクトボタン：忍術のカーソル移動


あらすじは
特になし
というか「ハットリくん」の話を調べて下さいませ。

点数は４０点

良い点
・忍術の豊富さ

悪い点
・奇妙な慣性
・忍術選ぶの大変
・即死敵多め

良い点の解説
・忍術の豊富さ

鎧の忍者を倒すと巻物を落とす事があり
それを取ると使える忍術が増えていく。（使用するとなくなる）

　影走りの術…ステージ中、ミスするまで足が速くなる。
　　雲乗り、ムササビとの術での併用可能

　高跳びの術…ステージ中、ミスするまでジャンプ力アップ

　水ぐもの術…ステージ中、ミスするまで水の上を歩ける
　
　ハイパー手裏剣の術…一定時間手裏剣の射程が伸びるが画面内１発のみ

　金縛りの術…一定時間敵の動きを止めるが、あたり判定は残っている。

　雲隠れの術…一定時間透明になり当たり判定がなくなる。

　雲乗りの術…一定時間、雲に乗れる。

　ナミダパワーの術…シンゾウを呼び出して画面全体の敵を倒せる。
　　８０００点が入る。

　ムササビの術…使用した面でミスするまで空を飛べる。

　怒り火の玉の術…一定時間、獅子丸が火の玉となって大体の敵を倒せる。

　八方手裏剣の術の術…前後と左右の斜め上と上の計５方向撃てる。
　　八方じゃない？まぁ地面に向けて撃っているんだろときっと…
　（ジャンプ中は…気にするな）


悪い点
・奇妙な慣性
足は遅めでジャンプは高めで落下速度が速いという横移動が乏しいので
敵を回避するのは結構難しい。
影走りをすぐに使う事で一応回避は出来るが巻物が集まらん。

・忍術選ぶの大変
セレクトを連続で押す事で選択するので後の方を選ぶのは結構大変である。
放置していると勝手に最初に戻ってしまうのに最大で１１個もありやがる…
ポーズを押している時に選択可能な仕様にしてほしかった。

・即死敵多め
ライフは「９」であるが
一発即死の敵が多いわ…

「は？」

と、敵に触れた瞬間に驚くことが多かった。


『影千代』が忍術を奪っていくのが結構鬱陶しい…
後、水場やら雲やら落ちて即死ゾーンで敵が多めに出るのは何なん？
ただでさえ奇妙な慣性で動かしにくいのに…
それを何とか回避するのが忍者って奴なんか…

にしても、面白い点があるとすれば
敵の手裏剣には当たるとモーションを取るがダメージは受けない。
手裏剣はこんにゃく製か？
でも、敵本体に当たるとダメージを受ける。毒手使いが多いのか？（影慶かッ！）

ステージ最後に「ハットリ君」の父である「ハットリ シンゾウ」が出て来て
沢山の「ちくわ」の中で「鉄アレイ」も投げて来る。
それもまた修行ということなのだろう（震え声）



それでこのゲームに関して調べてみたよ。

「ケムマキ」は本来ライバルだが
ライフ全快のアイテムを出すのは原作者の「藤子不二雄Ⓐ」氏が

「ケムマキは本当はハットリくんの友達なんです」

との発言により
当初は敵として出すつもりだったのが急遽変更したのだそうだ。
『ケムマキ』は友達なのにそのパートナーの『影千代』は友達じゃないのか？

プログラマーの「奥野 仁」氏はブログで

「最初はちくわのみをばらまくゲームを作ったらつまらなくて
　自分で鉄アレイっぽく見えるものを描いたら、そのまま採用された」

そうだ。

１５０万本のヒットとなり
漫画原作のゲームソフトの売り上げ記録としては
１９９８年のゲームボーイ用『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の発売まで
１２年以上も破られなかったとのこと…
そんなに売れているんかい…
遊戯王も売れてんだなぁ～…



ネタバレはなし