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「マルサの女」 レビュー (ファミコン)

2013-12-06 21:00:00 | ファミコンレビュー
故「伊丹 十三」氏が監督した同名映画のファミコン版
伊丹氏もゲームの監修として携わっている
コマンド選択型アドベンチャーゲーム
カプコンからの発売
1989年9月19日発売

点数は55点

あらすじは、調べてみてねんって所であるがwikiの内容を軽くまとめよう。

「港町税務署」の調査員「板倉亮子」は上司の「露口」の指示を受けて、パチンコ屋の税務調査に出かける。
そこで調査を続けるうちに「脱税マニュアル」なるものを出回っていることを突き止め、そこから広がる巨大脱税組織に挑んで行く。という感じ

特徴
マップが存在していてそれはクォータービューで、主人公を動かしていく事になる。
ベースは映画と同じであるがキャラ設定などが一部異なっている。



良い点
・芸が細かい

悪い点
・特になし


良い点の解説
・芸が細かい
とても細かい事をやっている。
例えば、「登場人物がまばたきをする」とかは当たり前で
電車を使用したとき、

「背景のパターンは統一されておらずいくつかパターンがある」とか
「町中の人に聞き込みをしている中、背景の信号が変化する」とか
「マンションの洗濯物が揺れる」など

極力容量を節約しなければならないファミコンという中で
このようなどうでもいいような小さな動きが豊富にあることの発見はちょっと楽しい。



子供向けのゲームじゃないね。(レトロゲーマーは基本子供はいないだろうが)
「国税局」だとか漢字ばかりの単語が多いから(ゲーム中の表記は平仮名)
それらを知らない子供は

「何それ?」

の連続だろう。
それにラブホテルとかにも入ったりするし、こども向けとは言えまい。
というか

子供「マルサの女、買って」

なんて言い出したら逆に怖いよな。

親「この子はマルサになりたいのか!?」

で、親が実際に脱税なんかやっていたら…
って妄想はやめておこう。


SUPER 桃太郎電鉄」系の初期の作品では「マルサカード」というものが出てくる。
これを使うと、「マルサの女」が4つのビルの周りを歩き、入られた人は脱税をしていたと言われて多額の所持金を支払うことになる。(自分含む)
ちなみに、借金の人の場合、何故か半額肩代わりしてくれる。
そのカードをつかった時の画面などはこのゲームそっくり(笑)
パクリというよりはパロディだな。
知っている人なら吹く演出だと思う。(許可取ったんだろうか?)
しかし、時代の流れというのもあって
「マルサカード」はシリーズを重ねていくといつの間にか無くなっていった。
ちと寂しい…



ここからネタバレ




















映画には「2」があり、本作でもエンディングで続編示唆がされていたけど
やはり題材が渋すぎて売れなかったのか続編は出なかった。


「ルブダビーエッチ」

このゲームの肝だね。ゲームをやった人ならこの言葉を覚えている人が多いはず。

「ルブダ、B、H」。「ルブダ」を逆に読むと「W」
「W、B、H」ちょっと順番を入れ替えれば分かるだろう。
「B、W、H」バスト、ウエスト、ヒップ。そう。スリーサイズである。
金庫の所有者の愛人を入力すると

本来なら「B、W、H」の順だろうがその「ダブル」が「ルブダ」になっている所からこの数字だけを逆に入れる事で番号となる。

しかし、暗証番号の体型を維持し続けている愛人さんは相当大変だろうと思うね(笑)


上記で「ラブホテル」とか出てなかにはいる事になる。

髭人「何!?お色気展開とかサービスシーンがあるんじゃないのか?
 情事の真っ最中とか!!(ファミコンじゃねぇよ)
 着替えの最中とか!シャワーシーンとか!見てぇぇぇぇ!!」

と、様々な事を想像し胸を高鳴らせていたが何もなかった。
高鳴った期待は空しく静まっていった…

チクショォォォォォォォ!!

えっと…オチはどうしよう…このままでいいか?


う~ん…
脱税はダメ、絶対!



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