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「ヒットラーの復活 ~TOP SECRET~」 レビュー (ファミコン)

2015-08-02 09:00:17 | ファミコンレビュー
サイドビュー横スクロールアクション&一部トップビューアクション
開発はカプコン
発売もカプコン
発売は1988年7月20日


あらすじ
198X年。ナチス・ドイツの極秘文書が発見された。
これは実現されなかった「アルバトロス計画」の存在を明らかにするものだった。
「アルバトロス計画」を実現させようと帝国軍の総統「ワイズマン」はその文書を奪ってしまった。
連邦軍は文書の奪還、計画を阻止するために英雄「スーパージョー」を派遣した。
しかし彼は消息不明になってしまう。
連邦軍は「ジョー」の救出の命を受けたワイヤーを使う部隊
FF(ダブルフォース)の「ラッド・スペンサー」を送り込む。
ラッドはジョーを救出し、極秘文書を奪還できるのか?
そしてその「アルバトロス計画」とは一体何か?


このゲームの最大の特徴として
横スクロールアクションにもかかわらず、ジャンプが出来ない。
じゃぁジャンプさせないアクションかと言ったら段差や穴は当然ある。
クリア出来ないじゃん。って思えるかもしれないが…
説明しましょう。他のファミコンに見られない特殊アクション。
そう。

「ワイヤー」

である。(我ながら前振りが長いな)
ワイヤーを上に壁にひっかける事で上の段差をよじ登り、
ワイヤーを斜めにひっかける事でターザンのように使い、一旦離し、空中で再度斜めにひっかけ空中を移動し続ける事も出来る。

左右キー:移動

Aボタン:ワイヤーを発射、
 十字ボタンと組み合わせて左右、左右上斜め、上に発射する。
 壁があるとくっつく。アイテムも引き寄せる事が出来る。
Bボタン:攻撃
スタートボタン:アイテム確認

ステージ最初でそのステージに持っていくアイテムを選択できる。
アイテムを誤ってしまった場合はステージ上でどうする事も出来ない。
だが、

「コントローラ1のA、Bボタンとスタートボタンの3つを同時に押す」

全体マップ画面に戻れる。
(調べてみるまで知らんかった。
 だからアイテム選択を誤った髭人は
 一旦死んで、全体ステージに戻る手法を取るしかなかった)


全体マップ中を移動し、中立地帯に行くと発砲厳禁というのもなかなか面白い。

その全体マップ中で動いている緑の物体に接触すると
「戦場の狼」のようなトップビューアクションとなる。
出てくる敵を倒しただ、一番上に行くとクリアというだけで
ワイヤーを使ったテクニカルなアクションはない。
(別になくても良かったんちゃう?)


得点は75点

良い点
・ワイヤーアクション

悪い点
・空中からの降下中での移動不可
・一部、死んだ時の演出が淡泊


良い点の解説
・ワイヤーアクション
このゲームの特徴がその魅力である。
このアクションをマスターする事でこのゲームは面白くなる。
(と言うかマスターしないとクリア出来ない)



悪い点の解説
・空中からの降下中での移動不可
上下移動が多いこのゲーム。
ワイヤーを手放したり、高い所から降りようとすると弾は撃てワイヤーも出せるが
移動が出来ない。高い所から落ちてしまい、あと少しで穴に落ちないという場所で

「後一歩で足場があるだろーがぁぁぁ!!」

ってな場面が結構ある。
昔のアメリカアニメのように相手を追って崖の先の空中で足をばたつかせるみたいなイメージだろうかね。
無論、

「そうなる前にワイヤー使って移動しろよアホ」

というのもあるけどね。

・一部、死んだ時の演出が淡泊
ダメージを食らって死んだ際は主人公「ラッド」が倒れるから良くわかる。
けど、穴落ちた時は大して音もなく場が切り替わるので

「なーんだ。最初からやり直しってだけか…」

って思えるが、残機が減っているのでご注意。
後、雪面のパックンフラワーで地面がザワザワとしてからパクッ!!
ゼルダの伝説1」の巨大な手「ウォールマスター」のように
捕まるとスタート地点に戻されるだけかと思いきや、残機は減っていますよー!!


このゲームは何もしないとコンテニューはない。
ワイヤーミスで穴に落ちる事が多発するゲームなのでノーコンテニューだと詰むが
そこの救済措置がある。全体マップ画面で蠢く敵に接触すると
敵が出て来て倒すとコンテニュー出す敵がいる。
難しい面で詰まってしまって残機を使いそうだと不安であるのなら
その敵を追いかけまくってコンテニュー集めするのが手である。
そのコンテニューの形はワシのマークである。

「ファイト――――!!いっぱ――――つ」

とか言いながら(アホか…)

そうそう。
小さな不満だが弾丸を決められた個数取ると最大ライフ増える。
それと同時に体力が全快するのだが…
最大ライフ(8)になるともう弾丸集めても回復しないんだよね。
最大ライフになってからも一定個数取ったら全回復って仕様でもいいじゃーん!
まぁ、でもステージを切り替えるごとに全回復している仕様だから
最大ライフになってからも全回復を望むような奴は

「甘ったれ」

だともいえるかもしれない…





にしても今では、色々と問題になるから出せないタイトルだわな。
このゲームの後(1992年7月24日)ゲームボーイ版で
「バイオニックコマンドー」というタイトルで出ていて
世界観は異なっている。時代は遠い未来。「ワイズマン」は
世界征服をするために「アルバトロス計画」という作戦を発動
連邦軍はスーパージョーを送り込むがジョーからの連絡は途絶えた。
連邦軍はジョー救出と「アルバトロス計画」阻止の為に
バイオニックコマンドー最強であるFF(ダブル・フォース)のエース
「ラッド・スペンサー」はドライゼ公国に潜入する事になった。
ちなみに海外版は「ヒットラー」ではなく
グラフィックは同じな「マスターD」という名前になっているとのこと

海外では1999年に「Commando: Elite Forces」と言うタイトルでゲームボーイカラーで出ている。

関連作やリメイクなど出ていて髭人は把握しきれない。
そこら辺はwikiでもご自分で調べてみてくださいませ。


ここからがネタバレ






















にしても『ラッド」』よ。
パッケージやエンディングではサングラスしているのに
(写真ではサングラス外しているけど引きすぎて表情が分かりづらい)
ちょこっとある台詞の画像ではサングラス外していて
『ラッド』という表記もないから

「お前、誰?」

ってなる(笑)


ラスト、『ヒットラー』が逃げるのでヘリのコクピットにバズーカを撃ちこむことに
なるのだが…(北斗の拳並のグロ注意!!)
空中から降下しながらである。ビルから降下しながら拳銃でターゲットを撃ち殺す『ゴルゴ13』なら余裕かもしれないが…(しかし「ヒットラーの復活」か…「ゴルゴ13」でも復活させられていたな…)
プレイヤーには難しい。
しかし、逃げようとする奴をバズーカでコクピット破壊して殺すっていうと
「機動戦士ガンダム」のラストシーンを思い出すな。


ラッド「ワイズマン…私からの手向けだ。総統と仲良く暮すが良い」

バシュ~ン!

失敗

ダダダダダ!(ヘリコプター機首下部の機関砲から)

ラッド「ギャ―――――――――!!」


上記、バカなネタのようにヘリ下部にある機関砲で
いくら体力があっても一撃死させられる。
ワイヤーを使って掴む所がないので攻撃は不可避。確実に絶命する。
恐らくこのゲーム最強の武器はこれである。
ザンジバル発進直前で無重力だったからこそシャアは成功したのだと思っている。
(アホか…)


このゲーム、オープニングを見ればわかると思うがスーパージョーの回想なんだよね。
その捕まっているジョー。色々と移送されてなかなか会えない。ドラクエ2のサマルかっつーの。
ラッドが任務を完了したのが「1989年4月7日」となっている。
(このゲームの発売日は1988年7月20日)

そして、最後の最後、この物語を明かしたスーパージョー。

ときがたち
年おいたいま
このものがたりを
きみたちに語ろう
ながくかたりつたえられることを
ねがって…

2010年8月2日 Joe

ゲーム性は語られ伝えられるだろうけど、別方面からの理由でタイトルは語り継がれないと思うよ…
にしてもこの2010年すらもう過去の話なんだよな~。(しみじみ)

PS)できる事なら5年前の2010年のこの日にこのレビューを挙げたかったぜ。


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