髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「ファイティングロード」 レビュー (ファミコン)

2016-01-08 21:00:19 | ファミコンレビュー
対戦格闘(1人用)
東映動画から発売
1988年12月13日発売

特徴
ファミコンにしては大き目のキャラの対戦格闘


左右キー:移動
上キー:ジャンプ
下キー:しゃがむ

Aボタン:キック
Bボタン:パンチ

下ボタン→上ボタン:ハイジャンプ(方向と右左により前進ハイジャンプか後退ハイジャンプが可能)

ボタンの組み合わせなどにより攻撃が多彩。

『発起拳』という『波動拳』のような飛び道具が使える。
使用法はゲージが点滅している時に

下(しゃがみ)→左+上(バックハイジャンプ)→着地時にA+Bボタン

これを食らうと敵は半分ダメージを受ける。
ステージを重ねるごとに攻撃をパワーアップさせる事が出来る。
最大、星3つ。

あらすじ
ゲーム内オープニングから…

「若き民俗学者、『アベ ハルキ』は、先祖伝来の格闘技である『発起術』の使い手でもあった。
『ハルキ』には、幼いころ別れた、双子の弟がいた。名前は『カズキ』という。

母親が世を去った時、母の実家にもらわれていったまま行方知れずであった。
ところが、その『カズキ』をブラジルで見かけた人が現れたのだ。
『ハルキ』は弟を探しに、遥々アマゾンへと旅立った。
アマゾンの入り口、『マナウス』の町に着いた『ハルキ』は『ハルキ』の行く所、
必ず現れる謎の東洋人によって
『カズキ』の行方を知るただ一人の男が殺された時『ハルキ』は
弟の身の上にただならぬ事が起きていることを知った。

小柄な東洋人の姿を追って、長く苦しい戦いの旅路が今始まろうとしていた。

点数は25点

良い点
・シナリオがやや良い。

悪い点
・操作性が悪い
・基本的にパターン。


良い点の解説
・シナリオがやや良い。
戦い毎に長めの解説文があり、主人公の弟を探す道中で出て来る敵を
殺さなければならないという葛藤が見られるのが良いね。
敵側も戦う宿命を背負っている悲壮な感じも…

悪い点の解説
・操作性が悪い
非常に動きが堅く攻撃ももっさりとしてしまっていて動かそうとしている時に
敵にダメージを受けるような状況が起き、かなりイライラする。

・基本的にパターン。
上記でも触れたが色んな攻撃のパターンがあると言っても、
試しているうちにダメージを食らうので
最も効率のいい攻撃のパターンとなってしまう。
主にやるのは前進して

「蹴る→後退(敵が攻撃)→蹴る→後退」

の繰り返しである。



キャラを大きめにして色々と攻撃方法を増やそうという心意気は分かるが
上記の通り、動きがもっさりとしていて射程が長い蹴りを放ち、
一旦後退してまた蹴りという繰り返しが最も効率がいい事になってしまう。
敵の個性も似通ったりで「ラスボス」と「それ以外」という
2種類と言ってもいいかもしれない。

ゲーム性に至ってはこのゲームの3年半前、
1985年4月22日に発売された「イー・アル・カンフー」に劣る。
「イー・アル・カンフー」は動きはなめらかで敵は武器などを持っていて個性的で5人いるし、
ボーナスステージもある。

ストーリーを知りたければ今は動画でも良いし…


裏ワザ
・デバッグモード
パスワードを「DEBUG・MODE」と入力。
その状態でスタートボタンを押しても文字が消えるだけで何も始まらないが入力完了されている。
その状態でパスワードを入力する事でその面から始められ、何もない状態でスタートを押すと1面から始まる。

敵との対戦中、スタートボタンでポーズをかけ、Aボタンを押してポーズを解除すると「無敵」となる。
敵との対戦中、スタートボタンでポーズをかけ、Bボタンを押してポーズを解除すると「敵が即死」する。
敵との対戦中、スタートボタンでポーズをかけ、セレクトボタンを押してポーズを解除すると「敵が無敵」になる。

・テストモード
電源を入れて、1コントローラのA+Bボタンを押しながらリセットする。
もしくは
1コントローラのA+Bボタンを押しながら電源を入れる。
好きなBGMを聴いたりキャラを見られるテストモードになる。



パッケージの青い液体は別に絵具やペンキをこぼしたものではなく印刷である。
殺し合いのゲームなんだから赤い液体にするべきなんじゃないだろうか?
それではグロイって事で青くしたんかな?

「あ~おいち…」

…。

……。

…………。

言いたかっただけですよ。

にしても、「東映動画」のゲームは色違いが好きだよなぁ~。
赤影」なのにソフトは「黄色」とかいう選択…
どういう意図なの?



ファイティングロード…
戦いの道か…
攻撃方法で色んな分かれ道があるけど「蹴って後退、蹴って後退」という道だけを
をなが~~~~~く進み
ラストは「発起拳」というそんな道のりのゲームだったなぁ…

ここからがネタバレ





















最後は化け物になってしまった弟を倒し
正気になって死んでいくという悲しいお話。
弟の亡骸を抱き上げて歩いていた…

そして崖から放り投げる!(←は嘘です)



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
鉄拳か! (カラスのハート)
2016-01-08 23:22:14
無敵になる裏技があったんだ~ 確かラスボスは その波動拳みたいな攻撃しか ダメージあたえられなかった記憶しかなくて 必死にコマンド入れたよな~ でも5回に1回位しか成功しなくて 追い詰められてよく殺られてたよな~ つーか敵が無敵って裏技は なんの意味あるんだw
返信する
食らえ!発起拳 (髭人)
2016-01-09 06:01:37
カラスのハート殿

コメントさんきゅーです。
このゲームをプレイなさっていたとは恐るべし…
ラスボスは発起拳しか効きませんねぇ…
ひたすら逃げて波動…いや、発起拳!

敵の無敵は新しい戦法を編み出そうとした方が敵が弱すぎると思った時に使うんじゃないでしょうか?(多分いないな…)
返信する
Unknown (Unknown)
2016-01-24 17:11:52
このソフト、ネットで画像検索してもどうにも地雷臭がして
買おうかどうか迷ってたんですが…この詳細な記事のおかげで
回避する決意が固まりました。まさかのイーアルカンフー以下とは…
返信する
方向性 (髭人)
2016-01-25 18:01:11
名無し殿
コメントさんきゅーです。

一応、方向性だけは理解できるんですよ。
ジャレコの「燃えプロ」みたいに頭身を上げてリアルにやろうっていう心意気は…
ただ、それが肝心のゲーム性を殺しているという結果が実に悲しい…
返信する

コメントを投稿