highdy の気まぐれブログ

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(5)ヒトのエネルギー生成・変換システム

2025年03月02日 | 人体の不思議



脳は大食漢?
 ヒトのが使うエネルギー量基礎代謝として必要なエネルギーの約18~20%である。とは言え、体重に対する脳の重さ
(約2~2.5%)からすると、とても大きなウエイトを占めている。
脳細胞にエネルギーを提供するのは血液
(赤血球)で、脳細胞も赤血球もエネルギーはブドウ糖である。
 脳細胞の脳神経系には
ミトコンドリアがあり、本来は脂質を燃やしてエネルギーにすることができるが、血液と脳の組織液との間には物質交換を制限する血液脳関門という仕組み(障壁)があるため、血液から脳の中には脂質が入らないようになっている。
また、
赤血球にはミトコンドリアがなく、脂質を燃やすことができないため、解糖系(ブドウ糖をエネルギーに変える)によってエネルギーを得る手段しかないことになる。
 ヒトの脳や赤血球が必要とする1日当たりのブドウ糖の量は、体格や性別にかかわらずほぼ同程度とされていて約130gである。つまり、この程度の量であれば、ヒトの体はどんなことをしても必要エネルギーを確保できる仕組みを持っている。だからこそ、いまほど飽食ではない厳しい飢餓の時代を何百万年と生き延びることができたのである。


ヒトの脳の主要なエネルギー源
 
主要なエネルギー源はブドウ糖(グルコース)で、最も効率的に利用されるため、その安定的な供給が不可欠である。
ブドウ糖が不足した場合は、代替エネルギー源として肝臓で脂肪酸から生成される
ケトン体(複数の種類がある。)が使われ、長期の飢餓状態や低炭水化物食の場合に利用される。
また、かって脳の老廃物と考えられていた
乳酸も脳のエネルギー源として利用されることが近年わかってきている。特に、神経細胞をサポートするグリア細胞から供給される乳酸が重要であるとされている。
さらに、アストロサイト由来の
グリコーゲン、つまり脳内のアストロサイトというグリア細胞に貯蔵されたグリコーゲンは、必要に応じてブドウ糖に変換され、神経細胞のエネルギー源となる。

ヒトのエネルギー生成・変換システム
 ヒトの体は効率的且つ複雑なエネルギー生成・変換システムを不思議なくらい数多く備えており、長期間の飢餓状態にあってもそう簡単に死ぬことはなく、水だけで一週間程度耐えた例は数知れない。水すらもないと、恐らく70時間くらいが限界であろう。
 以下の言葉の詳細を述べるとあまりに専門的になるので割愛するが、多くの方は一度は目にしたことがあると思われる。興味のある方はWeb上で検索されてみるといい。大まかに分けると、


 ① ATP生成系(解糖系、クエン酸回路=TCA回路、電子伝達系、クレアチンリン酸系など)
 ② 栄養素代謝系(糖質代謝、脂質代謝、タンパク質代謝、アミノ酸代謝など)
 ③ エネルギー変換系(筋肉の収縮、神経伝達、物質輸送、体温調節細胞内シグナル伝達など)
 ④ その他(呼吸、循環、ホルモンによる調節など) として挙げることができる。

糖分不足はOKでも過剰はダメ!
 糖分としてのブドウ糖が不足しても、上記のように沢山のエネルギー生成・変換システムがあるのですぐに問題になることはない。
「脳に糖分が不足すると、学習効果が下がる」、「運動中に糖分を沢山摂れば、力が出ていい記録になる」などというのは、商品を売るための「煽り文句」で効果がゼロとまでは言わないが、期待できるほどのものではない。寧ろ、「何か大変役に立つものを補充している」という精神的な
(自己暗示的)効果の方が大きい。
世の中、テレビ等の宣伝でもなんだかんだ商魂たくましいサプリメントや薬品だらけ、すべて購入・摂取していたら破産してしまう。その前に訳の判らない病気になって死んでしまうだろう。
「効果があるという研究論文が・・・」、「効果があるという報告が・・・」など煽っているが、100件中1件でも事実があれば、正しい宣伝である。「半数以上の実績があった」とは言っているわけではない。
 一方で、エネルギーの過剰摂取による糖尿病や肥満による悪影響は、それらの不足以上に悪影響を及ぼす。


酒好きだった highdy の知人の多くは、悪い予想が的中(?)
肝硬変や肝臓がんで亡くなってしまった!

いまや成人病は
生活習慣病(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトを参照)と言い換えられて久しいが、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等生活習慣に起因する肥満・糖尿病・高脂血症・肝疾患は日本人の死因上位を占めている。
最近は8大疾病として、がん
(上皮内がんを除く)をはじめとした急性心筋梗塞脳卒中高血圧症糖尿病慢性腎不全肝硬変慢性膵炎など中心とする重度慢性疾患が挙げられる。
要は、糖分・脂肪分・酒類などの過剰な摂りすぎに注意して、生活習慣を改めることが健康への第一歩とも言える。




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(4)食物が溶けて何故胃が溶けないの?

2022年03月02日 | 人体の不思議



胃は三層構造
 食物は口の中である程度が咀嚼
(そしゃく)され、食道を介してに送られる。胃に入った食物は蠕動(ぜんどう)運動により胃液で溶かされながら、さらに細かく押しつぶされドロドロの状態にして次の腸へ送られる。
この蠕動運動のために胃の筋肉は縦走筋・輪状筋・斜行筋の三層構造になっている。水・塩分・アルコール
(エタノール)の一部は胃でも吸収されるが、大部分の栄養分は腸で吸収される。内側は円柱上皮という円柱管のような形の細胞でできた粘膜で覆われており、この粘膜の中に胃液の分泌腺(ぶんぴつせん)を持っている。
胃液pH2程度で1回の食事でおよそ500ml分泌され、1日に1,500~1,800mlも分泌されている。
ちなみに、アルコールは、胃および小腸上部で吸収され、飲酒後1~2時間でほぼ吸収される。吸収と同時に分解も行われ、飲酒後血中濃度のピークは30分~2時間後位である。

食物が溶けて何故胃が溶けない?
 pH2といえば塩酸と同じ程度の強い酸である。にも穀物酢・米酢・りんご酢・白ワインビネガーといろいろあるが、特殊なものを除けば概ねpH2.7前後であり、それより遥かに強い酸性である。
普通そんなに強い塩酸を手にかけたら、大火傷(やけど)でただれてしまう。
にも拘わらず、胃が溶けないのは、胃壁が上皮細胞から分泌される胃粘液」のバリアで守られているからである。1mmにも満たない薄さで胃壁を覆っている胃粘液はとても抵抗力があり、塩酸を中和してアルコールや薬剤の刺激から胃壁をプロテクトしている。
この粘膜部分は常に細胞が新陳代謝を繰り返し、新しい細胞に生まれ変わりながら胃壁の保護を続けているのである。。

胃炎とピロリ菌
 胃炎にも急性胃炎と慢性胃炎があり、急性のものはアルコール・香辛料・鎮痛薬などの影響が原因といわれている。多くの慢性胃炎では、ピロリ菌への感染が主な原因で、胃の粘膜に炎症を起こす。
ピロリ菌は誰でも持っており、20代より50代の人は3倍多く、40代以上なら約70%の人は保有している。結果、40代以上になると胃がん発症率が急激に上がる。
ピロリ菌に感染したからといっても、必ず胃潰瘍や胃癌が発症するわけではないが、除菌・減菌しない限り感染した殆どの人が胃炎を起こす。
ピロリ菌は胃の中に継続的に棲み続け慢性的炎症を起こさせ、胃の粘膜を防御する力が弱まり、ストレスや塩分の多い食事、発癌物質などの攻撃を受けやすい無防備な状態となってしまう。


少し脱線して、ピロリ菌の話
 「ピロリ菌」などと可愛い名前に似あわず悪党である。名前の由来は、胃の幽門部から初めて見つかったこととその形状によるものである。
正式名は「ヘリコバクター・ピロリ」で、「ヘリコ」はヘリコプターのヘリコと同じ「らせん」とか「旋回」という意味。数本のべん毛部分を回転させて移動する。「バクター」はバクテリア(細菌)、「ピロリ」は胃の出口(幽門)を指す「ピロルス」からきている。

ピロリ菌の特徴として、酸素の存在する大気中では発育できず、酸素に晒されると徐々に死滅し乾燥にも弱い。そのピロリ菌が強酸性下の胃の中で生きておれるのは、胃の中にある尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、アンモニアで胃酸を中和しつつ、自身の周りの酸を和らげて生きているためである。
ピロリ菌による胃潰瘍を放置しておくと、胃がんになりやすい。
胃潰瘍を治すには抗生物質による除菌・減菌であるが、この薬は腸の善玉菌まで殺してしまうので下痢症状を起こす。一度除菌すれば、1年以上感染することはないと言われている。
薬は必ず副作用があることを心得ておくべきで、そのためには、常日頃からストレスを溜めないように、且つ食事にも注意して健康体を保つことである。





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(3)植物人間と脳死の違い判ります?

2022年02月28日 | 人体の不思議



脳死
 ヒトの死について、従来は心臓の停止
(脈拍の停止)をもって「」と判定されてきた。しかし現代は脳死心臓死の違いがあり複雑な問題が絡んでいる。
 
脳死とは、簡単に表現すれば「人の生命を司る神経細胞の集まりである大脳の機能が不可逆的に停止した状態」を意味する。
一般的にヒトの死は、心臓が止まり血液循環が途絶えて酸素が脳に運ばれず、脳が先に死に心臓が後で停止することがある。 通常は脳が死ぬと心臓も死んでしまう人工呼吸器により酸素を供給すると心臓を生かし続けることが可能である。この脳が死んでから心臓が死ぬまでの間は脳死と呼ばれる状態である。脳死状態は数日から長い場合には数2週間にも及ぶことがあり、
昔は、3日後に生き返ったと大騒ぎになったものだが、いまの医学では驚くに足らない時代になっている。
医学的な死の判定は心臓の停止、自発呼吸の停止、瞳孔反射の停止といった死の三徴候が確認作業として行われ、日本でも厳しい
法的脳死判定マニュアルが整備されている。



脳死の定義の必要性
  脳死にもが全部死んだ状態の全脳死脳幹が死んだ状態の脳幹死がある。
日本を含めて多くの国では、ヒトの死を全脳死としているが、脳幹は生命維持を司る部分でもありこの部分がが死ぬと自力での生命維持が不能になるため、脳幹だけでも脳死とする国も存在する。
冒頭に述べたように、脳死が問題になってるのは心臓を移植すれば助かる可能性がある人がいるからである 。 心臓移植のためには「生きた心臓を持つ死体」が必要になる。現在の医学では、一度死んだ心臓を再生する技術はまだない。
そこで、脳死をヒトの死として定義しなければならない必要性がある。

植物人間
 植物人間状態とは、脳幹死とは逆に、大脳の脳幹以外の部分が機能しなくなった(死んだ)状態をいう。
そのため意識はないが自分で呼吸もしているし、点滴や胃瘻などで胃に直接ものを送り込むことも可能で消化もできる。また痛みも感じ外部からの様々な刺激に動物的な反応もする。
従って、人工呼吸器をつけているだけでは植物人間とは言えない


具体的に症状で・・・
 文字を並べてもピンと来ない方もおられるので、具体的に症状で比較してみると以下のようになる。早い話、点滴で栄養分を供給しても、人工呼吸器を外せば心臓が止まる状態であれば、「脳死」と言える。


ポイントは人工呼吸器     




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(2) 人は2種類の呼吸をしている

2022年02月02日 | 人体の不思議






外呼吸と内呼吸
 人に限らず動物は、肺、えら、皮膚などの呼吸器官で生命を維持するために必要な分子状酸素を得ている。ヒトの場合はポンプの役目をする心臓により動脈(酸素)と静脈(二酸化炭素)を体内にめぐらし、呼吸器官から入った酸素を
を介してガス交換し、その結果生じた二酸化炭素を排出することは周知の通りである。
それを(がい)呼吸という。
一方、生物は生命維持に熱源としてのエネルギーが必要である。それを得るためにヒトは食物消化によって得た栄養を燃料として、上記の酸素を使い細胞内で燃やすことにより二酸化炭素に変換している。
ここで言う「燃焼」とは、実際に火を燃やすわけではないが酸素を必要とし、熱量を得た後に二酸化炭素が残るという化学反応的には全く同じ形態であるためにこう呼ばれている。
この細胞呼吸のことを(ない)呼吸という。つまり人は肺呼吸と細胞内呼吸の2種類の呼吸をしていることになる。

内呼吸の仕組み  
 内呼吸は馴染みの少ない方も多いので少しだけ解説すると、摂取した栄養素のうち、炭水化物(糖質)であるデンプン
( 植物のエネルギー貯蔵物質)グリコーゲン 動物のエネルギー貯蔵物質)などは、さらに細かくそれぞれ体内で使いやすい物質である各種の糖分、例えばマルトース(麦芽糖)、スクロース(ショ糖)、ラクトース(乳糖)などの二糖類やグルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)などの単糖類に分解されて利用される。タンパク質も各種のアミノ酸に、脂質遊離脂肪酸グリセロールになり、遊離脂肪酸がエネルギー源として利用される。
これらの物質は細胞内の
ミトコンドリアの中で酸素を使って ATP という高いエネルギーを持った物質に変換される。 ATP はエネルギーを必要とするところに放出し ADP という物質に変わる。筋肉が動くときのエネルギーなどはすべてこの ATP から供給されており、ほぼその人の体重と同じ重量が毎日生産されている。



私たちの必要カロリー(エネルギー)
 ヒトの主なエネルギー源となるのは、三大栄養素と言われる炭水化物、脂質、タンパク質である。それぞれ体の中で 1g 当たり炭水化物は 4 kcal、脂質は 9 kcal、タンパク質は 4 kcal のエネルギーへと変化する。
食事を準備する際には栄養素のバランスはもちろんのこと、年齢・性別・活動内容に応じた摂取カロリーにも気をつける必要がある。
栄養不足は最も良くないが、ややもすると現代人は小児肥満も含めカロリー過多による肥満が多い。肥満は成人病など万病の元であり、太っているほど持病も多くなる。
必要エネルギーには
基礎代謝量があり、それに身体活動レベルに応じたエネルギー消費量を加え必要総エネルギーを求める。
ちなみに、厚生省の
日本人の食事摂取基準(2020 年版)を基に算出した年齢別の必要カロリーは以下の通りである。
表の数値は、視認性アップのために 50 kcal以下の数値は丸めてあります。



病院食は1日の摂取カロリーは、男性で1,600~2,400カロリー、女性は1,300~2,000カロリー程度が目安であるが、罹患病種により栄養価・塩分・カロリーなどに制限があり、特別治療食として提供されるのが一般的である。
なお、妊婦では初期(+50)、中期(+250)、後期(+450)と授乳婦(+250)を同表にそれぞれ( )程度のカロリーを加える必要がある。




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(1)水分補給と食べ物の消化

2022年01月25日 | 人体の不思議



水分を十分に取ろう!
 厚生労働省によれば、成人が1日の必要水分量は 2.5Lとしている。夏場は 3Lという学説も聞かれるが、一般的には必要最小限を 2Lとみてよい。
一般的にヒトの必要水分量は年齢や体重で異なり、年齢25歳で体重50kgの場合は、必要水分量が 2.0L、年齢60歳で体重60kgの場合の必要水分量は 1.8Lとされている。
ヒトの体組成は体質により、やせ型、標準型、肥満型および年齢・性別により異なるが体重の約65%前後が水分(H2O)が占める。次いでタンパク質(体をつくる筋肉、内蔵、骨)脂質糖質とともに体を動かすエネルギー)、ミネラル(体の調子を整える)糖質(即効性のエネルギー)である。タンパク質の一部もエネルギーに変換される。
構成元素を重量順でみると、最も必要で多いのが酸素(O)、次いで炭素(C)、水素(H)、窒素(N)、ここまでが非常に重要なアミノ酸を構成する元素である。
以下リン(P)、イオウ(S)、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、塩素(Cl)、マグネシウム(Mg)で、他に微量金属(ミネラル)成分として鉄(Fe)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、ヨウ素(I)、セレン(Se)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)などがある。
構成元素の割合から、水がいかに大切であるかが理解できる。水分うち3分の2は細胞内液で、残りが血漿や組織間液などの細胞外液である。バランスの良い食事の筆頭にくるのが水分である。

人体を構成する元素成分

出典:ICRP Publication 23, Report of the Task Group on Reference Man(1974)

食物の消化時間
 食物の種類により、以下のように消化時間が変わってくる。
  炭水化物(ご飯類・パン類・麺類)では  2~3 時間
  タンパク質(魚類・肉類・豆腐・卵)では 4~5 時間
  脂肪(肉類、調理用各種油、バター)では 7~8 時間
このことから、タンパク質や脂肪は胃の中に停滞する時間が長く、俗に言う「腹持ちがいい」わけである。場合によっては胃にがもたれやすいとも言える。

内蔵における滞留時間
 内蔵により滞留時間もそれぞれで、遅い夕食の場合は消化の良いものを摂取するように心がけることである。
の中では食べ物が胃液pH:2程度、食用の米酢ではpH:2~3)と混ざり粥状になり、滞時間は平均2~3時間だが、脂肪分の多い食べ物(肉、天ぷらなど)では4~5時間と長い。
小腸は体の中で一番長い臓器で全長6~7m、沢山の絨毛があり広げるとテニスコート1面くらいの粘膜があるという。胃から送られてきた消化物を5~8時間かけて、さらに分節運動振子運動で細かく消化(分解)しで水分と栄養分の約80%を吸収し、(ぜん)動運動で大腸に送る。
大腸の長さは1.5メートルほどで、15~20時間かけて小腸で吸収されなかった残りの水分を吸収、繊維質などの残渣は蠕動運動で徐々に固形化されて便となる。便秘になると水分の再吸収により、より硬い便になってしまう。つまり、水分摂取の少ない人ほど便秘になりやすい。
体外排泄されるまでの時間は個人差もあるが、食後概ね24~72時間で排泄されればよいと言われている。


オマケ 便秘になりやすい
 ① 腹筋が弱い人
   腸は、収縮・拡張(ぜん動運動)しながら便を肛門へと運んでいるが、筋が弱いと、その活動動が不十分で便秘になりやすい。排便時も肛門に圧力をかける動きに腹筋が必要になる。
 ② 過激なダイエットをしている人
   過激なダイエットで便秘になる人も多い。食事や水分の量は便をつくるためにも重要であり、極度のダイエットや断食は健康によくない。
 ③ ストレスをためやすい人
   胃腸の働きは自律神経がコントロールしているが、自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、それぞれ正反対の働きをしている。精神的なストレスを繰り返し受けると、自律神経のバランスが乱れ、内蔵(胃腸)の働きが悪くなるって便秘になりやすい。
 ④ 便意がもよおしても排便をが我慢する人
   便意の情報が脳に伝わっても排便を我慢していると、次第に便意不感症になり慢性的な便秘を引き起こしやすくなりがちである。
 ⑤ 水分摂取量の少ない人
  薬は本来体外異物で好ましくないが、便秘剤を飲んで体中から水分を集めようにも原資が無ければ集めようがない。



オマケのオマケ
 highdy も紫陽花も他人救護のために何度も救急車には乗った経験があるが、それぞれ自らも1回ずつ経験している。そのうち highdy の場合は恥ずかしながら便秘が原因であった。旅先のホテルで深夜に小便も大便も出ない状態になり、ムカついて夜明けまでの3時間が苦しくて待てず、ホテルと消防署に相談したら快い善意で応急に来てくださった。車内で20分余り約10カ所の病院と交渉してくださり搬送先が決定した。長年慢性的な便秘であったが何10年も自家製ヨーグルトで難を逃れていたが、旅行前から忙しくヨーグルトを食べていなかったのが災いしたのである。




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お詫び:古い記事でリアクションが異常に少ないのは「暫く中止」していたためです。
折角リアクションいただいた方には、大変申し訳ありませんでした。

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