司会:前回の対談が「解りやすかった」と評判で、「また企画して欲しい」とよく投書があります。
highdy さんは帰宅準備で、また秘徒古都(ヒトコト)さんも原稿投了にお忙しいと伺っていますが、無理にお願いして申し訳ありません。今回も辛口のお二方に新しい政権についてご対談をお願いしたいのですが、先ずは highdy さんからお願いします。
highdy:菅首相は、自分の就業経験から「こんな世の中ではいけない、良い政治に変えなくては・・・」という理想と意欲に燃えて若い頃、代議士秘書から横浜市議になられました。その頃は怪しい野心もなく、真面目な愛国心に燃えていましたね。秘書時代にお手伝いさんだった女性を自分は初婚なのに再婚の妻として迎えるほどの人徳者だったような面も伺えます。
しかし、国会議員になってからは、自分の主義・主張もあり、その昔流行った風見鶏の如く、いろんな派閥をウロウロと放浪した経歴を持ち主で、無派閥である点は評価できると思います。真実は知りませんが、私はこれまで彼の私利私欲に絡んだ黒い金の動きの情報を得ていません。従い、案外クリーンな方かなとも思っています。
司会:総裁選挙について、秘徒古都さんいかがですか?
秘徒古都:すべての国民は真実を知っているのに、外観は「三つどもえの戦い」を装って、「投・開票セレモニー」の茶番劇でを演じ、密室で総裁が決定されましたね。
あれはいまの自民党の古い体質そのままで、現政権ではその連中が4役揃って近衛兵となって周りを固めています。(4役とは、自民党を取り仕切る4人の幹部のことで、幹事長、総務会長、政調会長、選対委員長いう。)
総裁選前の某テレビ局の討論では、この7年間で生活保護所帯の受給世帯は約5万7000件増加しているのに、「アベノミクスが始まって、生活保護所帯は減り始めた」と、誰でも現状を知っている嘘を軽々と言ってのけ、しかもそれがすぐさまバレています。トップと同じ穴の貉と言われても仕方がありません。嘘をつくのは慣れているのでしょう。
highdy:前政権下で厳しい報道管制を受けているマスコミは、悪い情報は迂闊に流せないですよ。前職での記者会見でも、菅さんは毎度記者の突っ込みに対し、「あなたに応える必要はない」、「私はコメントする立場にない」、「その指摘は当たらない」とはぐらかし、「問題はない」などと、ポチが国会答弁で何度も回答にならない無駄な説明(言葉)をダラダラと沢山並べて、質問時間を減らす工夫をしていたのとは少しだけ違う表現で、答えない主義、隠し通す主義を貫いてきました。ポチの女房役ですから当然だと思います。主人に逆らっていては同居はできませんから・・・。それこそ更迭されてしまいます。
秘徒古都:あっ、その国会答弁法で思い出しました! 法政⼤の上⻄充⼦教授が「ご飯論法」と表現していましたね。つまり、意図的な論点ずらしやはぐらかし術を指摘しています。(ご飯論法とは、「きょうは朝ご飯食べた?」→「(実はパンを食べたのに隠して)いいえ!」と言う応答をすること。すなわち、論点を外した正しい答えで嘘は言っていない。)
だから、情報を得られない、時として黙らされているマスコミは真実を国民に伝えられないまま、これまでも多くの事件は闇に葬られてきました。
highdy:いまのところメディアは、菅氏を「苦労人」、「たたき上げ」などと、持ち上げた評価をしてはいますよね、単にこの人独特の恫喝を恐れているからだと思います。前政権下では、指示や忖度に従わない役人は更迭や冷遇(左遷など)されてきました。逆に忖度に従った役人は、間接的に人を殺しながらも国税庁長官になった方もいます。この人やその側近による脅しにより、ポチの独裁化が大きく進ましたね。
官房長官は、大臣の中でも最も権力を持つ役職ですから、そう思われても仕方がないでしょう。でも、その脅しは「携帯電話の料金を下げろ、下げなきゃ電波使用料を上げるぞ!」と、いまも続いています。庶民は電話料金の引き下げには大賛成です。でも、電波使用料を上げられたら、再び電話料金が上がってしまう懸念がありますよね。
この人の手法はこれまで、ポチをかばうために側近に指示しそのような類似のあらゆる手段を駆使してきました。それがさらに自らがその号令がかけられる地位につかれたので、これからが心配ですよ。
司会:最近「報道管制」について、秘徒古都さんのご意見はいかがですか?
秘徒古都:この先報道関係者がどのように食い下がって情報を入手するか各社の手腕の見せ所ではないでしょうか。
民主主義の国家の総務相が NHK に口を出し、闇の人事権を行使するような前政権を見習うことになると、報道関係はさらに委縮し官邸の独裁化は一段と進む危険性もあります。当然総務省はトップからの圧力によりコントロールされているわけで、前政権時の菅氏は⾸相から⼤きな裁量を委ねられており、特に内政に関しは農産品輸出拡⼤、訪⽇外国⼈(インバウンド需要)振興、ダム(治水や利水)関連など彼が主導した政策も多く、強引さで辣腕を振るってきました。詳しくは知りませんが、北海道・和歌山・横浜などのカジノ計画や大阪経済特別区の問題も関与していたのではないかと思います。
司会:「独裁化が進んだ」という話も聞きますが・・・、
highdy:前政権は、ご存知のようにある意味で軍国化・独裁化を推進し、我が国の商船の安全性を確保するためと称し、もっともらしい理由をつけて、自衛隊を中東の危険海域や国連の休戦地域の監視団として派遣し、怪我人や実戦はなかったものの砲弾の飛ぶ所に行かせています。しかも、身近なところに実弾が飛んできたというその日報も一時期隠そうとしていましたが、公になってしまいました。
いまの自衛隊員の殆どの方が武器で自分は守っても、戦争をして相手を殺す気力は全くありませんし、そのようなことを望んではいません。
政治手法や軍国化については、まさに「平成のナチス」の言えますが、病気が悪化して退任するにはちょうど良い潮時と思いますよ。これ以上民意を無視した悪政が続いてはかないません。
それに米国の核の傘下で守られている以上、ある程度は「ポチ」と言われてもやむを得ない面もありますが、トランプ氏の指示で中東和平のために小間使いさせられたりしたこともありましたね。米国のある方がその件の暴露本を出版していますが、報道管制のため大きく報じられることもなく終わり、国民も騒がなくて良かったと思います。
司会:最後に「女性の活躍」を安倍さんは訴えていましたが、秘徒古都さんひと言。
秘徒古都:そう仰る割には全く進まなかった安倍政権を踏襲しているため、内閣の女性大臣も再任・歴任大臣が2人おられるだけで前政権とは変わりませんよね。それに安倍さんは自分の奥さんを見る目も無いし、コンロールもできなかったし、前政権では男性閣僚のみならず、女性の閣僚の不適格問題も多数ありました。そのうち適材の方が現れれば菅さんも変わるかも知れませんし、これからに期待したところです。
司会:本日もあっという間に時間が来ました。本当にお二方さんにはお疲れ様でした。ありがとうございました。
highdy は、23日は(山口~埼玉まで高速道で)移動日になるため、お休みになります。
本日もご来訪いただきありがとうございました。
皆様のポチ ポチッ! に心から感謝します。