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エゴイストとアルトリイストのバランス

2024年03月22日 | 処世訓(highdy のことば)


エゴイスト(Egoist) = 利己主義者
 自分自身の利益・欲求を最優先、つまり、自己中心的で他人のことは考えずに自分勝手な行動をする人
 心理学的には
サイコパスという性格もあり少し似ていますが、サイコパスは愛情や罪悪感が薄く、共感能力がない人を指す、いわゆる「良心に欠ける人」と表現した方が適切でエゴイストとは大きく異なります。
サイコパスの場合は、口数が多く文章を書いてもダラダラと長いのが特徴で、相手を煙に巻いて仲間に取り込む能力に長けた男性に多い性格で、エゴイストとは異なるものです。
 エゴイストの特徴を列挙してみましょう。

長所
 自信と決断力: 自分の能力に自信を持ち、自分の欲望や目標に忠実であるためしっかりした決断力を持っています。周囲に構うことなく自分の道を進むことが可能です。
 立心: 成功への自己効力を高める要素を持っているので、問題解決は他人に依存することなく自力こなし、自らの人生を切り開くことができます。
 強い意志: 困難に直面しても自分の信念を貫き、目標達成のための努力を惜しまない。
 情熱と創造性: 自分の好きなことに対しては、特に強い情熱を注ぐことができ、固定概念に囚われない豊かな発想を持ち、独創的なアイデアの発想が可能です。

短所
 自己中心的: 自分のことばかり考え、周りの人の気持ちを無視し、感情的になりやすい面もあり、しばしば他人との関係を損なう。
 協調性のなさ: 自分の意見を主張しすぎて、他人の意見や気持ちを尊重するような共感・協調性がなく、周囲と衝突してしまうこと多い。
 傲慢さ: 自分の能力や考えを過信し、他の人を見下してしまう傾向が強く、自分や自分の身内の自慢をしたがる。
 無責任さ: 何事も他人任せ(他人の所為)にしてしまうことがある。自分の行動の責任を負うことは少ない。
 衝突と孤独: 上記のような性格から周囲の人間関係が乱れ、衝突が多いので、結果的に孤独になり焦りも感じやすい。

人の性格でいつも問題になるのは短所です。
エゴイストの長所を活かし、短所を克服する方法としては、周囲の意見や気持ちを尊重した配慮のある協調性と、責任感を持った行動をすることが大切です。他の人を見下してしまうなどという行為はとんでもありません。
そのためには、先ずは謙虚さを身につけないと、そのような行動をすることができません。「謙虚になるということ」は、すなわち「何事にも感謝の気持ちが持てること」です。感謝の気持ちと謙虚さがなければ、他人の意見や評価を素直に受け取れません。いつも何かにつけ愚痴をこぼし、文句を言っている人は周囲から嫌われ、他人は離れていきます。
 全くの余談で悲しいことですが、世界に恥ずかしい日本の国会議員は、ここに掲げたエゴイストよりももっとタチの悪い悪徳議員が多いですね。



アルトリイスト(Altruist) = 利他主義者
 他人の利益・欲求を最優先、自分自身は犠牲を払っても他人のことに重きをおいた考えで行動する人
アルトリイストの特徴をみてみましょう。

長所
 創造性と独自性: エゴイストとは異なる独自の視点やアプローチで、創造的なアイデアを生み出すことが得意です。 感受性の高さが芸術的な表現や感性豊かなコミュニケーションにも役立っています。
 優しさと共感力: 柔軟性・適応力・優しさを持ち、他人の感情に敏感なので他人の苦しみや悲しみをよく理解し、共感することができます。
 社会貢献: いつも自分の行動が社会に貢献しているという充実感(満足感)を得ています。
 信頼関係: 自分の感情や他人の感情に敏感な繊細な気質が、周囲の人から信頼され、良好な人間関係を築くのに役立っています。
 精神的な安定: 利他的な行動である奉仕の心で、心が満たされ、精神的に安定しています。
 幸福感: 他人の幸せを自分の幸せより重視し、自分の時間・エネルギー・資源を惜しまず他人を助けます。それにより自分自身も幸せに思うようです。ボランティア活動への参加や寄付をする行為が多いのはその現れです。

短所
 自己犠牲: 自分を犠牲にしてまで他人を助けてしまう傾向があります。
 ストレス: 他を思うあまり、他人の負担が自分のストレスになってしまうことがあります。場合によっては、常に他人に尽くし続けることで、燃え尽き症候群になってしまうことがあります。
 搾取: 他人に上手く利用されやすい性格が、思わぬ搾取
(詐欺ではないが、俗にいうピンはね?)に遭うことがあります。
 厳しい自己評価: 謙虚さが度を過ぎて、自己評価を低くしてしまう傾向があります。
 感情的弱さ:感受性が高いことが裏目に出て、感情的になる面もあり、現実的な側面を見落とす危険もあります。
アルトリイスト長所を活かし、短所を克服する方法としては、先ずは自分の心と体及び自分の時間と労力を大切にする心がけを持ち、その上で自分を肯定し自信をもった行動する。そして、何でも他人に尽くせばよいというものではなく、ときには他人に頼ることも大切であることを知るべきです。
(この場合の「頼る」は上手にお願いすることで、ずる賢く悪用することでないのは言うまでもありません。)



世界的に有名なアルトリイストを少し挙げておきましょう。
 学校の教科書にも登場した      マザー・テレサ
 ノーベル平和賞の受賞者       ネルソン・マンデラ
 ノーベル賞受賞の史上最年少記録者  マララ・ユスフザイ
 highdy もブログ史上稀に見るアルトリイストになるべくボランティアをしていますが、
 地球が反対に回ってもなれないよな~!



バランスのとれた人格形成
 いずれか一方が異常に強いのは問題を起こす人格で、好ましい性格ではありません。
しかし、多くの方はその人が好むと好まざるに拘らず、生まれた時期や場所も含めて乳児から大人になるまで、あらゆる環境条件によってその性格が形成された筈です。ある人は親の良いところを見習い、ある人は親の良くないところを反面教師として見習い、その性格が形成されたと思います。
常に自分自身を冷静に見つめて反省し、バランスのとれた人格形成に心がけることを人生の目的の一部に加えるべきだと思います。





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コメント (12)    この記事についてブログを書く
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12 コメント

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バランスの大切さを・・・ (fumiel-shima)
2024-03-22 22:01:13
highdyさん、こんばんは。

人間誰しも少なからずこの両方の長所や短所ににたようなものは持っていると思いますが、それをこれ見よがしに振りかざすのではなく、highdyさんのおっしゃる「バランスのとれた人格形成」のために日々を過ごすよう考え、行動すべきなのだと思いました。

そのためには無意識のうちにも自分で自分を見直すことも必要なんでしょうね。
ありがとうございました。
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大きく考えると (くまです)
2024-03-23 09:12:14
両者・・ピッタリ
旦那はエゴイストですが
長所が全く、あてはまらず、
短所が、すべて合ってます
エゴイストでも、別格なんですね

クマは利他主義で、滅私奉公型です^^
両者・活字で読むと、すごく面白いですね
何とか共同生活しています^^
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やはり自分で反省することかも? (highdy)
2024-03-23 20:47:09
fumiel-shima さん

そうですよね。これらの性格は対抗する性格なので、誰もがどちらも
持ち合わせていると思います。
それに、どちらかが極端に強い方というのも現実的にに多いもので、
さらにはその長所や短所が目立つ方もおられると思います。
しかし、良識のある方であれば、自分で意識して悪いところは反省し、
両者の良い面を活かせるように努力されると思います。
つまり、バランスを考えた行動に留意されると思います。
少なくとも、他人と争う性格の強い方は、歓迎されませんね。
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凹凸は案外上手くいくものです。 (highdy)
2024-03-23 21:24:50
くまです さん

両者が同じ性格の場合は、上手くいく場合もありますが、多くはいつも互いに反発し
合って争いになるものです。
理想的なのは、凹凸型の方が案外上手くいくものです。
つまり、相手の欠点を文句を言いながらも、補い合いながら助け合うカップルです。
自分に不足している部分(欠点・短所)を補ってくれる相手を尊敬し、感謝・称賛する
ことで、ことが円満に進むのです。
記事に挙げた長所と思われる性格も、度が過ぎると短所より悪くなることがあります。
何事も程々にバランスが大切ですね。
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Unknown (馬鹿も一心です)
2024-03-23 22:01:43
春の歌記事は、おもいつくままに と、海辺の街からのガーベラさんの記事を転載しています。
了解済みで掲載。
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おはようございます (AZM)
2024-03-24 05:46:22
バランスのとれた人格形成
62才ですが頑張っていきたいと思います。

4月からの新スタートの向けて、まだまだ取り組んでいかなければならないと思っています。
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最近挙動が… (highdy)
2024-03-24 09:49:20
馬鹿も一心です さん

いつもありますがとうございます。
最近2週間前くらいから、一心さんのブログを含めて計4名の方のブログが、
一瞬しか表示されなくなりました。
読むのに何度もクリックするので大変です。時間を置くとしっかり普通に
見えることもあるのですが、どのPCから見ても同じなので、私のPCの問題
ではなさそうです。
困っています。暫く様子見です。
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人の性格は・・・ (highdy)
2024-03-24 09:55:16
AZM さん

人の性格はなかなか変えられないものですよね。
病だって、長年時間をかけて悪くなったものの中には、同じくらい時間をかけないと
治らないものもあるようです。
人の性格も、時間をかけないと簡単には変えられません。何事も、それなりの努力を
することが大切だと思います。
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Unknown (ZIP)
2024-03-24 21:57:04
今日に至るまで、highdyさんのおっしゃるバランスのとれた人格を有する個人が発見された、という事実を少なくとも私は聞いたことがありません。
心理学においても人格(パーソナリティ)は人間の内部に実在するものかどうかは結論は出ていないはずです。
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素晴らしいご意見で… (highdy)
2024-03-25 13:52:23
ZIP さん

いつもありがとうございます。
私は哲学者でも心理学者でもありませんので、自分の知識や集めた情報でまとめただけで、
記事に書いたそれぞれの特徴が当てはまるからといって、必ずしもその方がどちらの
性格だと断定はできないと思っています。
つまり、人格というものは、本来、生物学的な要素や環境的な要素など複雑な相互作用により、
時間をかけて変化・成長または形成されるものなので、一概に簡単に定義されるものではない
と思います。

ZIP さんの仰るように、「バランスのとれた人格を有する個人が発見された」というような
ことは、恐らくこれからも無いでしょう。素晴らしいご意見で、私も同感です。
そのような表現ができるためには、多くの第三者が認めるような客観的な評価でなければ
そのように表現できません。
常に他人の意見の評価は、「偏らない第三者の客観的な評価」によります。
その「偏らない」も多くの方がそのように判断することが必要になります。
ZIPさんも「~結論は出ていないはずです」と表現されているように、自分の情報や知識に
余程の自信があり裏付けデータを公表できない限り、「~である」と断言はできないでしょうね。
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