姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

学力以前の問題

2009-12-23 15:59:00 | 姫のこと
仕事が忙しく、更新出来ないまま1週間が過ぎてしまいました

仕事と子供たちのことと色々あった一週間です。

先週、半年ぶりに精神科医のN先生のカウンセリングでした。

姫の幼さと太郎が感じている姫との関係の難しさ等話してきました。

先生は「太郎くんの方が姫ちゃんを避けるようになるんじゃないかな。
その方が上手くいく、自分も楽やって解ると思う。
姫ちゃんは・・・これからどんどんしんどくなるやろうなぁ。
同じ年頃の子の中で乗りきれるか心配なところやけど…
小学校の間は何とかなりそう?」

「はい。先生にもお願いしてありますし、
去年と比べてかなり過ごしやすい環境にいます。
来年もこの状態が続くといいのですが
ただ、中学を受験したいと言い出して・・・
校区の中学はイジメが凄いと聞いてきて『怖いから私学に行きたい』って言うんです」

「行けるんやったらその方がいいかもしれない。
公立でもまれる強さは無いやろうから。
学習面は大丈夫やったよね?」

「確かに解っていないわけではないんです。
それなのに、問題の書き方がちょっと変わっただけで出来なくなるみたいで
1つ『解らない!』って思うと、もうそこからはボロボロです。
気持ちの切り替えが上手く出来るようになるといいんですが・・・」

「なるほどなぁ 難しいな。
あと、試験そのもの、例えば試験会場の雰囲気とかも影響しそうやな」

「あ!この前の検査がそれでボロボロでした。
『1年でIQが10も下がるなんて考えられないので今回の検査結果はデータとして役に立ちません』ってT先生に言われました」

そんなに あかんなぁ・・・原因は?」

「臨床心理の先生が男の先生だったのと、部屋にあったアヒルのポスターが気になってしまって

N先生、頭を抱えてしまいました

「あかん。面接もあるやろ?どこも男の先生おるで」

「N先生でもあの調子ですから、初対面の先生では・・・難しいですよね?

「なんとかしてやりたいけどなぁ。公立は入ってからが心配や」

「もうひとつ、姫が私学を希望する理由に今のクラブを続けたいことがあるんです。
あそこの実力はトップクラスなので」

「それやったら余計に行かせたいよなぁ。得意なことをさせるのが一番や」

「得意と言うか、好きなんですよ」

「それでもいいやんか。大事なことや

「でも、面接が・・・」

「あかんよなぁ

失礼かもしれませんが、姫の中学受験のことで苦笑いしながら頭を抱えるN先生の姿に少し笑ってしまいました。

N先生の人柄というか、人間味あるところ、温かさを感じるカウンセリングに毎回救われる思いです。

「学力以前の問題っちゅうのが困るよなぁ」
そう言って頭を掻く先生だから、姫も嫌がらずに会いに行けるんです。

「なんかいい方法見つかったらええね」

「はい。見つかれば・・・ですね

そう言って先生と二人笑って今回のカウンセリングは終わりました。