姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

姫の未来予想図

2011-01-11 13:14:24 | 姫のこと
今日から新学期です。

あいかわらず宿題をしない太郎は昨日から
「学校行きたくない~」と

それでも今朝になったらすんなり学校へ行きました


姫は今日も朝練習からのスタート
「寒い~」と言いながらも元気に出かけて行きました。

こんなに頑張っているクラブも中学では入らないそうです。
個人レッスンがあるからいいそうです。

最近の姫は心身ともに急成長です。
姫は自分が発達障碍であることを知っています。
2度目の検査の後、主治医から姫に話してもらいました(詳しくはこちら)
それからは姫自身が自分で解り易いようにカレンダーやメモを活用して日常を過ごしていました。

「こうやったら解り易いよ」
「こうやって書いてたら姫でも出来るよ」

そう言いながら自分と向き合ってきた姫。

最近の関心は中学のこと。その先の将来のこと。

私が姫ぐらいの頃、中学のことは考えていたけれど、その先までは考えていなかったと思います。

中学については先生方とも相談して校区外の少し小さな中学を希望しています。
姫は同学年だけでなく上下の学年の子達からも意地悪をされていたので
校区の中学へは「怖くて行けない」とずっと言っていました。

学期末にあった中学校見学から帰ってからは
「RKちゃんがいた。授業中なのに廊下でウロウロしてる人もいた。
教室の黒板に『死ね』とか書いてた。
ムリだ、姫には絶対ムリ。怖くてT中なんか行けない

「じゃあね、WD先生にお願いしてみよう。
N中なら行けるよね?姫はN中に行かせてくださいってWD先生にお願いに行くね」

「N中ならたぶん大丈夫。先生、いいって言うかなぁ」

「SM先生も姫はN中の方がいいかもしれないって言ってくれてたから
WD先生にもそう言ってお願いするわ」

「わかった。絶対お願いしてよ


そんな話をしてから姫は自分でも情報収集

姫の一つ上で同じクラブだったAKちゃん。
原因は解らないけれど、小学校では保健室で過ごすことが多かったらしく、中学はN中へ進学しました。
AKちゃんがN中と聞いて以来、姫も「N中がいい」と言っていたのです。
そのAKちゃんに自分で話を聞いてきました。

「N中はバスで行くんやって」
「イジメとかも無いって」

普段はとても引っ込み思案な姫なのに「こうしたい」と目標が決まれば別人のような行動力を発揮することがあります。

「バス停はどこから乗るんかな?」とか
「何時くらいに出たら間に合うんかな?
あ、お母さん、お弁当やから早起きしてもらわないと・・・いい?」とか
「春休みくらいからちょっと練習した方がいいかな」とか
いろんな事を考えているようです。

先日も「お母さん、T中って人がいっぱいやん?N中もあんなにいっぱい居る?」って聞いてきました。

確かにT中は市内でも1,2のマンモス校、3つの小学校から進学してきます。

「N中はそんなに大きくないはずだけど、何で?」と聞くと

「姫な、人がいっぱいやと話が解らんようになるから。
一生懸命聞いてるけど、聞こうとするけど解らんくなる。
少ない人数でも時々解らんくなるのに人数が多くなったらもっと解らん。
だから人がいっぱいの所に行くとすっごい疲れる。しんどいねん。
姫、聞くの苦手かも。書いてもらったら解るのに聞くだけやったら半分くらいしか解らんよ。
だからS小より人数が多くなったらしんどいなぁと思って。
それに中学は授業時間が長いんやろ?
T中は4:30から部活始まるって聞いたよ。
4:30からって・・・そんな長い時間、いっぱいの人の中で居るなんか姫にはムリやわ。
考えただけでクラクラする」

こんな風に姫が自分のことを詳しく話すのは初めてのことじゃないかな。
感心していると姫はもっと驚きな話をしてくれました。

「お母さん、姫、高校はムリやと思うねんけど、高校って絶対行かなあかんの?」

「う~ん、高校は義務教育じゃないから行かなくてもいいけど・・・
高校なら通信制もあるし、いろんな学校があるから姫に合ったところを探せばいいんじゃないの」

「通信制って何?」

「学校に行かないで家で勉強するんよ」

「それ!姫それがいい!
それで、バイトは内職する

前向きなんだかなんだか解らない未来予想図になってきています

それでも姫が「人と接するのが苦手だけど自分のペースなら頑張れる」と自分を分析して、見出した未来予想図。

進学→バイト(就職)という一般的な社会人としての過程は踏まえている所が

「こんなんじゃ進学も就職も出来ない!」とはならないんですよね。

「姫にも出来ること」を12歳の今、こんなにも真剣に考えている姿が愛おしいです。


こんな姫の未来、どんな展開になって行くんでしょうか。
可能性は無限大、まだまだこれからです。
姫が選んだ道を進んでいけるように見守って行きたいと思います。