元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

外資系ITマネージャーの人生相談「将来の事を思うと不安だらけです」

2014-09-09 22:14:20 | 人生相談
確かに将来の事を思うと不安ですね。福島の原発事故の収束の見通しは立たないし、年金は破綻しているし、国の借金は途方もない数字だし、ジャーナリズムは無いし、自分の置かれている社会環境だけでも不安だらけです。それに加えて個人的な心配事まで考え出したら、それは夜も眠れないでしょう。こんな時仏教であれば、心を無にして何も考えるのはやめましょう。座禅でもして心を無になるように、深呼吸でもしながら、まずは落ち着かせましょうと言うでしょう。私も何度か座禅をして心が無になるように努力しました。でもダメですね、次から次にいろいろな事が頭に浮かんできて、人間ですからとても無心になれません。
そんな時はスピノザも言っているように、喜びで心を満たしましょう。子供の頃を思い出してください。たくさん夢がありましたね、夢に向かって努力しましたね。不安な時ほど、自分の夢が叶った瞬間、何でもいいのです、その瞬間や、その後の事など、楽しい事、喜びで心を満たしましょう。無心になるなんて、修行を積んだお坊さんにしか出来ません。我々凡人には不安な時ほど喜びで心を満たしましょう。

参考本は浅野俊哉著「スピノザ 共同性のポリティクス」
P26 「スピノザの倫理的な定石はただ一つ「汝の活動力を増大せしめるように行動せよ」、すなわち「汝の<喜び>を最大限に味わえるように行動せよ」、これだけである。

外資系ITマネージャーの人生相談「ミッションステートメントの書き方は?」

2014-09-06 22:04:52 | 人生相談
いろいろな方法がありますがお勧めは7つの習慣で有名なフランクリンプランナーの方法です。Webに参考となる書き方が載っています。私も最初は7つの習慣のトレーニングで作成しました。ただし、多分これは一番責任の重い時期(生命保険の金額がピークの時期+ー10歳ぐらい)周辺の年齢の若者達に一番良い方法だと思います。これで導かれるミッションステートメントは、ポジティブで全ての責任を一手に引き受けて、前向きに生きて行く。そんな毎日精一杯生きる自分のイメージが出来上がるでしょう。それはそれである時期とても大切な事です。
http://www.franklinplanner.co.jp/learning/selfstudy/ss-15.html

もう一つのお勧めは、一般に般若心経の教えと言われている「何事にもかたよらない、こだわらない、とらわれない」心で、素直に自分の心に思い浮かんだ事を書いてみる。特に生命保険を掛ける必要のない世代、学生や結婚前のサラリーマン、子育ての終わった世代。いわゆる肩にかかる責任のない世代向けにはベストの方法ではないかと。本当に好きなこと、やりたい事をイメージしながら書いてみる。自分の夢に向かって肩肘張らずに飄々と進む、そんなミッションステートメントが出来上がる。こっちが本物のような気がします。

外資系ITマネージャーの人生相談「部下のやる気を出すには?」

2014-09-02 18:33:09 | 人生相談
やる気の元はそれぞれ人によって違うって事に気づいたのが、このJTBモティベーションズが開発した「MSQ法」を実施してみてわかった。各人にはそれぞれモチベータと呼ばれるやる気のスイッチがある。それが何なのか?が分かれば、そのスイッチをオンにしてあげればいいのだ。
例えば、変化を起こすことに生きがいを感じる部下にはプロセスマネージメントを!ERPの導入プロジェクトマネージャーは適任である。逆に安定したマニュアル通りの仕事に生きがいを感じる部下にはルーティンワークを!
仕事を適材適所にアサインするには、部下のスキルや性格だけでなく、やる気の元も考慮するとうまく行くと思います。MSQ法の分析レポートだけなら、個人で申し込んでも3800円なので、やってみる価値は十分にあると思います。

JTBモティベーションズへのリンク
http://www.jtbm.co.jp/service/survey/msq/personal.html


外資系ITマネージャーの人生相談「年末を中心に未来予測の本が出ますが、どれが良いですか?」

2014-08-31 20:16:05 | 人生相談
外資系ITマネージャーの人生相談「年末を中心に未来予測の本が出ますが、どれが良いですか?」
まず読むべきは米国国家情報会議編「2030年に世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」」です。他はどうでもいいです。
立花隆さんが序文で「本書を誤読する人と精読する人では大きな差がつくだろう」書いています。続けて何故ならこれは、大統領選挙に合わせて4年に一度更新される新大統領のための報告書だからである。アメリカでは、まずこのレポートありきで全ての人達(エリート官僚、教授など)は中長期の予測を行う。と書かれています。アメリカの意向を忠実に反映する政府やジャーナリズムの日本で生き延びていくには、アメリカの考える未来予測を知ることが一番大事です。その中で、まず自分がどう生き延びて行くか?それを考える絶好の未来予測レポートです。まずこれを読んで自分のキャリアを考えましょう。

外資系ITマネージャーの人生相談「グローバル化にどう対応したらいいでしょうか?」

2014-08-28 19:11:30 | 人生相談
新聞や書籍などグローバル化の定義がいろいろで曖昧なので、ここでは「企業がグルーバルにリソースを最適化すること」と定義します。通称ダボス会議(実際はWorld Evonomic Forum @Wef)のコラムでもリソースの最適化を行った米国の製造業は競争力を増したと報じています。単純作業は低開発国を中心にアウトソーシング、国内はそのアウトソーシング先を管理したり、より複雑な仕事を行う。特にR&Dで顕著な効果があったと。日本の例えばITを考えてみると、顧客と接触する営業とSEは国内で雇い、プログラムの発注先が子会社やソフトハウスよりコストの安い海外(インドや中国など)に発注する。と言う感じでしょう。特に重要になるのがSEです。顧客の要求仕様を英訳して海外のベンダーに発注し、その後の開発プロジェクトを全て管理する。定期的な電話会議やビデオ会議も必須、値段の交渉からスケジュール調整まで行う英語力が求められる。グローバル化で求められる人材は、こういうSEです。一般的に言えば海外のリソースを管理出来る能力が必須です。単純なルーチンワーク(経理などの仕訳も含めて)は、まず仕事が無くなると考えた方がいいでしょう。自分のキャリアを見直して、単純作業でない職種を目指す。例えばファイナンス関係であれば、経理より管理会計(コントローラ)の道に進む。ITであればSEやプロジェクトマネージャーを目指すなど。
または新興国が得意とする仕事(インドのITには、もうかなわないと思った方が良い)を管理出来る能力を磨く。ただし英語力は必須です。グローバル化で生き残ろうと思ったら、大変な努力が必要だと思いがちですが、実際に足りないのは英語力です。しっかりした日本の会社で働いた経験があれば、管理に関しては問題ないと思います。実際に部下を見ていて、技術力はあるのにグローバルで働けないのは英語力が足りないからだと痛感します。