リッチー・マッコウのトークショーメモ
・オールブラックスのユニフォームを着て最高のパフォーマンスを出すこと。その為のハードワークをやっていく自信が無くなったから引退を決意した。(オールブラックスのユニフォームを着てプレイすることの誇りと自信が日本代表と全然違うなぁ、王さんの「王貞治のバッティングが出来なくなったので引退する」を思い出す。まだまだ打撃の数字的には一流なのに)
・相手チームが80分間パーフェクトに戦わなければければ勝てない。少しでも弱みを見せたら負ける。そこを狙って全力でプレイするのがオールブラックスのラグビーである。相手チームに、そう思わせるラグビーをしないといけない。(スクラムが弱いと見れば、 全力でスクラムを潰しにきた去年のスコットランド戦を見て感じたことと同じだ。強いチームは、相手の弱点を試合の中で読み取り、そこを全力で攻めてくる。だから試合中に臨機応変に対応できない日本代表やサンウルブスは勝てない)
・リーダーシップとは、有言実行。自ら率先して言ったことは実行しないと誰もついてこない。(山本五十六の「やって見せて、言って聞かせて、やらせて見て、ほめてやらねば、人は動かず。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」と同じことを言っている。)
・オールブラックスといえども試合中には、苦しい、負けている場面もあるはず。そんな時にキャプテンとしてどうしますか?(女子ラグビーの田坂藍さんの素晴らしい質問、他の人たちも質問したが、どうでもいい質問ばかりだった)
負けている場面では、全てがうまく機能していないと思ってしまうが、実際には1つか2つのことが原因で負けている。例えばラインアウトでボールが取れないとか。そんな時には、パニックにならずに冷静に判断し、出来るだけ詳細に、具体的に何をすべきか?を指示する。
・キャプテンとして大切なことはコミュニケーション、特に新人がオールブラックスに入ってきた時には、たくさんコミュニケーション取ってオールブラックスのラグビーを理解させる必要がある。
・引退後はラグビーのプロコーチに興味はない。将来的に要請があり、その時にやりたい気持ちがあればやるかもしれないが。今はヘリコプターのパイロットを仕事にしているので、パイロットとしてのスキルを伸ばしたい。新しいことにチャレンジすることが人生にとって大切なこと。