田中仙堂著「岡倉天心「茶の本」を読む」読了。
大日本茶道学会会長の著者が解説する「茶の本」は、素晴らしい。茶道のレポートを書く時に「茶の本」は、読んだんだが当然の如くここまで読み切れずにC評価。
今なら、もっとマシなレポートを書ける。
茶碗や花瓶の中に宇宙(哲学と言ってもいい)を見ることが、得意な民族だとつくづくそう思う。これは噺家や講談士が、独自の世界を寄席小屋の空間に作ることにも通じ、西田幾多郎の「場」の哲学で証明出来る。
借景を利用した日本庭園や雪舟の水墨画のキュビズム(3次元空間が3種類ある)も、西田の「場」哲学で証明出来る事と同じ。