滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2018.10.13 大台ヶ原/滝見尾根(西の滝/中の滝)・日出ヶ岳

2018-10-13 09:07:46 | 奈良の山
2018.10.13[大台ケ原駐車場08:22〜08:44シオカラ谷吊橋08:45〜08:50東の滝落ち口08:54〜09:21滝見尾根展望所09:37〜10:00西の滝10:56〜11:21滝見尾根展望所11:27〜12:16東の滝落ち口12:20〜12:28シオカラ谷吊橋12:31〜12:59大蛇嵓分岐〜13:09大蛇嵓13:28〜13:38大蛇嵓分岐〜13:43牛石ヶ原〜13:54尾鷲辻14:09〜正木ヶ原14:13〜14:26正木嶺〜14:34展望台14:36〜14:44日出ヶ岳14:55〜15:01展望台〜15:23大台ケ原駐車場]with Sさん
※滝見尾根道は一般登山道ではありません!

8時10分に駐車場到着。大杉谷七ツ釜まで往復するか、滝見尾根を下って西の滝を直下から見上げるか、直前まで迷っていたが、大杉谷方面からガスが上がってきていて、予想よりも早い時間から天候の悪化が想像されたので、時間のかからない方の滝見尾根を下りることに。
33年前に滝見尾根を途中まで下りたものの、途中でチラッと見えたあまりにも水量が少ない滝に幻滅、展望所に行くまでで引き返したことがあった。33年ぶりのリベンジというわけだ。
大台ヶ原も19年ぶり、塩辛谷に下りる道はどこだったか忘れてしまっている。
吊り橋を渡って谷沿いの道に入る。以前はロープが張ってあり、通行禁止との表記もあったように思うが今はない。東の滝落ち口までは右手に流れを見ながらのゆるい下り坂。東の滝落ち口周辺は紅葉もきれいで、ナメ滝とのコントラストも美しく絵になる風景だ。
ここからは谷を離れトラバース道となる。苔むした岩が転がる斜面を横切ると道はやや不明瞭。少し下っている。再びトラバースで尾根に出る。登りではトラバースに移らず真っ直ぐ尾根を登って行ってしまいそうなところだ。
しばらくは広くゆるやかな尾根で快適だが、岩が出てくると尾根は細ってくる。最初の岩場はクラックを飛び、朽ちた橋を避けて通過。徐々に傾斜が強くなり部分的に尾根を外して右に回り込む箇所もある。昔は木の階段やハシゴが設置されていたのだろうか、その残骸の杭だけが残っており、それに足を引っ掛けないように注意しなければならない。
右手に滝の音を聞き、チラッと中の滝が見えてくると展望所は近い。尾根の右に下って再び急坂を登り返すと展望所。視界が開け、中の滝が正面に、その左手には西の滝、右手には千石嵓がその姿を惜しげもなく披露している。よく見ると右手下方にも滝の一部が見える。塩辛谷にある高倉滝の一部だろうか。
ここは休憩にもってこいの場所。エネルギー補給をし、写真を撮って、この後急坂で手を使うことになると思われるため、ストックはかえって邪魔になると思いザックに収納し出発する。
さて、いきなりの直滑降の急下りが始まる。岩場こそ少ないが段差の大きなところもあり、転ぶと止まりそうにもないので笹をつかみながら慎重に下る。
正面に西の滝が見えてきて滝の音も大きくなると傾斜もさらに強くなり、最後は残留ロープが連続する難所となる。濡れていない限り滑ることはないだろうがさらに慎重に下ると、大岩累々の谷に下り立つ。大岩を鎖で下って、谷を渡り、岩間の小滝左を登ると周囲を一望できる大岩の上に出る。
正面に垂直の高度差200mを超すと思われる岩壁が立ちふさがり、その左に2段になって西の滝が轟音と共に落下している。西の滝は見えている部分の上にも数段滝が続いていて総落差は250m近いと言うが、この2段だけでも十分に圧倒されるスケールだ。右手奥には中の滝が下部の一部だけだが望める。塩辛谷にも小さな滝がかかっていてすばらしい場所。
中の滝にも近づきたいと大岩の迷路にルートを探すが、これが案外時間がかかるし、大きく足を上げたり岩を飛んだりと体力を使う。今日はヘルメットもロープの持参してないので中の滝直下は諦め、西の滝中心の絶景を堪能し引き返す。
激下りの登り返しは覚悟ができていたので、めげることなく一気に展望所に登り切った。再び絶景を眺め、滝見尾根をさらに登り返す。東の滝落ち口でひと息ついて、ナメ滝上からは道を行かず谷を歩く。滑ることもなく快適に谷底を歩くとすぐに吊り橋が見え、人の声が聞こえ出す。
さてここからは一般遊歩道歩き。まずは大蛇嵓、登山者がきゃあきゃあ言いながらへっぴり腰で岩を下り絶景を楽しんでいる。ひとつ北の尾根の岩にはクライマーがはり付いている。
続いて牛石ヶ原、ここでガスがかかってきた。尾鷲辻を過ぎると霧雨状態となり、視界も10mから20mと極端に悪くなってきた。ガスにむせぶ立ち枯れの木を写真に収めながら、正木嶺から日出ヶ岳山頂へ。もう登山者もまばらになってきている。気温は7℃だが寒さはあまり感じない。山頂を後にするとすぐに雨は本降りとなり、夕方のように暗くなってきた。駐車場に着くと車はまばら。レストラン前で休んでられた先ほどのクライマーさんたちと話をし、視界のないドライブウェイをゆっくり車を走らせ帰る。



シオカラ谷吊り橋より、東の滝落ち口を経て、滝見尾根に入ります。
尾根に取り付くまでやや不明瞭な箇所がありますが、尾根筋は明瞭です。いくつか岩を乗り越すと展望所(標高1200mくらい)に着きます。


展望所からは西の滝、中の滝、千石嵓が一望。右下には高倉滝?の一部が見下ろせます。


テーブルマウンテン風の眺めです。(実際にテーブルマウンテンを見たことはありませんが……)


絶好の休憩場所です。


千石嵓


高倉滝?を望遠で
展望所からは激下りです。急斜面を一直線に下ります。最後はロープの設置された難所があります。


谷に下り立つ少し手前からの西の滝です。


急に日が射し虹が現れました。


こちらも谷に下り立つ少し手前から見た中の滝です。


西の滝直下に下り立ちました。巨岩累々する迷路となっていて滝に近づくには苦労します。


谷中央の巨岩の上から見た中の滝です。下部のほんの一部だけしか見えません。


西の滝のある逆川、中の滝の勿越谷、東の滝のある塩辛谷がここで合流して東の川となります。


スケールが大きすぎて17ミリの広角でも西の滝と中の滝を一緒の画角に入れることはできません。


西の滝は見えている部分だけで落差が150mあると言われており、さらにその上には50m滝+20m滝+小滝群があり総落差は250m近いらしい。


西の滝に見とれる同行のS氏


見上げるとバランスを崩してよろけます。


別角度からの西の滝。水量が多くなると手前の岩を乗り越えて真っ直ぐ落ちるのだろうか。


さて、十分の滝を堪能したので戻ります。


最初は岩場を登っていきます。


昔は鎖やハシゴが設置されていたのだろうか。残骸がちょうど登る手助けになる。


3mほどの垂直岩箇所。ここが最大の難所だろうか。


さらに古い残留ロープを使って高度を稼ぎます。


急勾配を一気に展望所まで登ってきました。


再び絶景を楽しみ滝見尾根を戻ります。


東の滝落ち口もまた美しいところです。


ここはやや早いものの紅葉が美しい場所でもあります。


ここからは道を使わず、美しいナメと小滝が続く塩辛谷を登ります。


塩辛谷の様子


吊り橋まで戻ってきました。
ここからは遊歩道を使って山上を周遊します。


紅葉には1週間ほど早かったようです。


ブナシメジ


大蛇嵓へ行く道脇にある大きな木


大蛇嵓展望所


大蛇嵓からの風景1


大蛇嵓からの風景2
中の滝、西の滝のほんの一部が見えています。


蒸篭嵓?を登攀する人を望遠で


ガイドブックやポスターなどでよく目にする風景です。
そこそこの紅葉です。


大蛇嵓からの風景2
坂本ダム湖が見えます。奥の山のむこうはもう太平洋です。


牛石ヶ原までやってくるとガスが出てきました。


牛石ヶ原の風景1


牛石ヶ原の風景2


牛石ヶ原の風景3


牛石ヶ原の風景4


正木ヶ原へ登る途中で


正木ヶ原1


正木ヶ原2


正木嶺に登る道


一部美しく色づいている木もありました。正木嶺にて


正木嶺にて


正木嶺と日出ヶ岳の鞍部にある展望台では10m先が見えなく霧雨。天気がよく条件が整えばこう見えるらしいです。(展望台に設置されている看板から)
ここへは9回目ですがまだこういう風景には出くわしていません。っていうか7回は濃霧か雨でした。流石大台ヶ原です。


日出ヶ岳山頂に設置されている温度計は7度をさしています。


日出ヶ岳山頂の様子


山頂の三角点。
この後、辺りは夕方のように暗くなり雨は本降りの様相。そそくさと山頂を後に駐車場に戻りました。


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