庭のプランターで育てたヘチマ。
これが3本目で、しかも最大。
今年は普通の大きさのヘチマが手に入らなかったわね。
昨夜の台風の通過はそれはそれは恐ろしいものでした。
チワワのランちゃんも風の音で眠れず、夜中になっても吠えているから
また、泥棒さんがいらしたのかと思ってドキドキしてしまったわよ。
台風が過ぎ去った後、暑くなりそうな予感。
なので、夏の薬膳を作りましょう。
ヘチマが小さいので他の瓜と一緒にしてカサ増しをします。
上から
苦瓜(グーグア)=ゴーヤ 苦味寒性/心・脾・胃
黄瓜(ホァングア)=キュウリ 甘味寒性/胃・小腸
丝(絹)瓜(スーグア)=ヘチマ 甘味涼性/肝・胃
寒性と涼性なので、身体の熱を取り去ります。
豚肉(小間切れ)300gにはお砂糖とおしょうゆ少々、片栗粉をもみ込んでおきます。
豚肉は甘鹹味平性/脾・胃・腎に作用します。
補気補血に優れているので、疲れた身体に血と気を補って元気回復を助けます。
長ネギは辛味温性/肺・胃に作用します。
瓜ばかりでは身体を冷やし過ぎてしまうので、辛味温性の長ネギでバランスを取ります。
野菜はすべてこのようにスライスします。ヘチマは真ん中で切ってしまうと水分が出過ぎてシナシナになってしまうので、そのままスライスします。
まず、豚肉を炒めて一度フライパンから下ろしておきます。
次に香味野菜を炒めます。
鷹の爪、ニンニク、ショウガ=これらも冷やし過ぎにならないようにする熱性と温性ですね。
ネギと炒めて香りが出てきたところに
あ!冷凍してある木耳があったわ!!入れましょう。
木耳は甘味平性/胃・大腸・肝・腎に作用します。 腎の働きを助けるので身体の元気の素を作ります。
苦瓜→黄瓜→ヘチマと加えて炒め、今日は「ダシダ」で味付けをします。加減をみなからね。
今日は2/3本くらい使いました。
そして最後に
紹興酒を振りかけて、アルコールが飛んだ頃合いに、ごま油を回しかけ、
出来上がり
たくさん作ってしまったのでお皿に乗り切らないわ
じゃ、こうしましょう。
ごま油を熱したところに溶き卵を入れてフワッと炒めたところへ残りを加えます
卵炒めも出来ました。
北京の夏を思い出す1品です。キュウリを炒めるなんて、日本ではあまりしませんからね~。
中国では「薬膳」とあえて言わなくても、日常の食事が季節に合っていたり、養生するものだったりします。
食事をしながら
「これは身体のXXに効くから。」
「ニキビが出てるね、じゃ、これは食べない方がいいわよ」
とかね。
家族同士、その日の身体の調子を気にかけていました。
そういう食生活のあり方も中国の歴史なのでしょうね。
私も「薬膳」と気張らずに、自然と、身体によい食事が出来るようになりたいものです。