<令和3年度 天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド男女準決勝・決勝現地観戦メモ>
12/18-19は令和3年度天皇杯・皇后杯ファイナルラウンドの準決勝と決勝を見に、高崎アリーナまで行ってきました!私がこちらのアリーナでバレーを観戦したのは5/8-9に行われた2021男子日本代表紅白戦以来で約7カ月振り位。そこまで時間が経っていないため内容被りも多いかもしれませんが、お暇なときにどうぞ。
昨年の天皇杯・皇后杯は新型コロナウイルスの影響で、ファイナルラウンドの決勝のみが有観客で行われました。昨年は参加予定だったサントリーや東レから新型コロナウイルス陽性者が出た影響で、大会開催前にこの2チームの欠場が発表されました。今年はVリーグ開幕後の10月頃から日本国内での新型コロナウイルス陽性者数は減少傾向にあり、Vリーグは今のところ年内の試合は無事行えています。ただ、今月に入り、毒性は弱めではないかと言われているものの感染力の強いオミロン株陽性者の報告が日本国にでも増えてきて、この天皇杯・皇后杯の準決勝・決勝も無事最後まで行われるのか心配していたため、無事大会が終了したことにまずはホッとしました。来年以降のVリーグは無事行われるのか、行われるとしても有観客となるのかまだ心配ですが、新型コロナウイルスの影響が大きくなりませんように。
<交通手段>
高崎アリーナの最寄り駅はJR高崎線・上信電鉄「高崎駅」。JR高崎線の改札口は新幹線と通常の2つありますが方向は同じで、どちらも改札を出て右に向かうと西口、左に向かうと東口。高崎アリーナにはどちらの出口側からでも歩けるようですが、西口側に向かい外に出る手前の左手階段を下りるとバスロータリーに出て、バス乗り場も割と近め。15分間隔で100円のシャトルバスが運行されており、体育館は1つ目の「高崎アリーナ」下車すぐ。バスの車体に高崎アリーナシャトルと大きく書かれているのは分かりやすくてマル!所要時間は5、6分程。シャトルバスはICカード系は使用不可で現金のみの前乗り・先払い。私は2日とも行きはバスで体育館に向かい、帰りは徒歩で帰りました。そこまで複雑な道では無いため方向音痴な私でも迷子になることも無く無事駅までたどり着きました。途中道案内な係りの方も道に立たれていましたよ。心配な方でもスマホ地図などもあれば大丈夫だと思います。ちなみに徒歩だと西口ルートでも東口ルートでもそこまで時間に差は無いのでどちらでも良さそうです。駅から普段は徒歩10分位で歩けそうですが、歩道が混み合うともう少し場合によってはかかるかも。高崎駅構内にはNewDaysなどのコンビニやお土産屋さん、コインロッカー等もあります。高崎駅2F外通路には大きな看板が目立つとところに設置されていました。
<会場>
会場の高崎アリーナは2017年4月に開館した、まだ比較的新しい体育館。体育館のスタンドは4方向に座席があるタイプですが、スタンドエンド側は2列と座席数が少な目でスタンドサイド側に比べるとコートまで若干距離があり、前方には透明の柵もある様子。スタンドはサイド側の方が視界は良いのかも?公式によれば42m×85mのやや横長の体育館ですが、体育館はサイド側には広すぎず狭すぎずで丁度良いくらい。1Fアリーナ席には2Fスタンド席から階段を下りていくタイプで、階段の下で再度チケットの確認あり。アリーナ席は段差も大き目で、サイド側は比較的前の方でも後ろの方でもコートの手前側サイドラインが見える親切設計。サイド席もエンド席も1列目を空けていたので高さも少しあり良い感じ。その移動式観覧席の前にスーパーシートが2列。スーパーシートは床に椅子直置きの席とその後ろの2列目には少し段差がつけられていました。その後方にはしっかり段差の付いた移動観覧席が7列ほどで、こちらもひとり一人の椅子なのも良い。椅子の下には少し荷物も置けます。大型ビジョンは北西と南東の2か所にありました。
決勝の12/19は女子が10時開場で男子は15時開場とされていましたが、10時までは普通に会場の外に2列の待機列。女子の試合終了後には一旦体育館内からは観客を出すものの、会場外に出される訳ではなく男子の待機列は会場内で、この日はお天気は良かったものの12月ということもあり良かったです。急いで入場されない方はロビーで待つことも出来ましたしグッズも購入出来て良い感じ。体育館入口では手指消毒と検温。同じ場所でチケットチェックも行われ、紙チケットでもバーコード読み取りにつき半券を切り取る必要は無し。
1Fアリーナにはお手洗いは無く、2Fまで行く必要がありますがキレイです。
写真撮影的には黄色くもならずかなり照明も明るめで、いつもよりもシャッター速度を上げて撮ることが出来ました。今回フロアがオレンジ&ブルーなので、若干照り返しの色が少し気になる位。嬉しくなって5月よりも更に1段シャッタースピードを上げたところ、やや濃い感じの写真になりました。
アリーナ含め全席上履き不要なところや、照明が明るく写真撮影向きなところ、駅から歩ける、全体的にまだきれいで新しいところなど、良いところもたくさん!私は結構好きな体育館です。
WL2017で初めて高崎アリーナに来た際には関東圏の体育館という事で油断しておりましたが、その際に私的には遠い体育館だと痛感したので、今回も大人しく新幹線を利用して少しでも時短を図りました。ちなみに、12/18準決勝4試合目が終了して外に出ると20時頃、12/19天皇杯決勝のコートウォークが終了したのが19時45分頃(フルセットマッチ)。時間に余裕を持ち予約したはずの帰りの電車の時刻が迫り、駅まで息せき切って走る羽目になりました💦もう少し時間に余裕を持つべきだったかも…
スタンド席座席表(高崎アリーナ公式)
(おまけ)
私が体育館に行く際に気になるのは、体育館の広さや明るさ、そして座席タイプです。体育館自体の広さ的には好きでも、座席が板の細い長椅子タイプだとフルセットだとお尻が痛くなります。今回は10時から20時近くまで座っていてもお尻の痛くならなかったので良い感じ!アリーナ席はサイド席・エンド席ともにクッションが効いた座席でカップホルダー付き。椅子の下に少し荷物が置けるのも良い。スタンド席はアリーナ席とは異なり少し硬そうな椅子ですが、こちらも椅子の下に荷物が置けます。ちなみに、この高崎アリーナの座席はコトブキシーティングさんのもの。新しい体育館に行く際に色々調べると度々見かける会社さんで、皆さんもバレー観戦や映画館等で一度はお世話になっているはず。高崎アリーナ以外の最近の導入事例だと、由利本荘ナイスアリーナ・アダストリアみとアリーナ・武蔵野の森総合スポーツプラザ・横浜アリーナ・四日市市総合体育館アリーナ・昭和電工武道スポーツセンター・北ガスアリーナ札幌46等々。椅子自体の目立つところにロゴがつけられている訳ではではないので分かりにくいですが、何気なく利用している体育館の椅子があそこもここも同じとか思うと少し面白いです。ちなみにコトブキシーティングさんは創業1914年とそこそこ歴史のある会社さんで、スポーツ施設の観覧席等での国内シェア率も高めの模様。
[12月18日準決勝]
<PFU0(25-27、21-25、14-25)3久光>
結果だけ見ると久光のスト勝ちですが、PFUにも良いところは色々ありました。今季リーグではすでに昨季よりも多く勝ち星をあげており、年明け以降にも注目です。PFUに移籍された鍋谷選手は途中交代されても声掛けなどしっかりされており好印象。志摩選手にも結構ボールが上がり決めていた。
久光は石井(優)選手が途中出場ながらもベテランの味。以前は優勝争い常連だった久光も、ここ数年やや成績不振に陥りましたが、年明け以降リーグで更に順位を上げて行けるでしょうか?現在9勝5敗で4位につけています。セッターは栄選手がスタメン。
<NEC1(17-25、23-25、25-20、22-25)3東レ>
どちらを応援するか迷いましたが、NECが黒ユニ&柳田(光)選手スタメンだったのでNEC寄りに応援しておりました。この日は柳田(光)選手の調子が上がらず途中交代となりで残念でしたが、年明け以降の試合でもまた良い活躍が見られますように!古賀(紗)選手が奮闘していた。スタートは塚田(し)選手がセッターでしたが、途中から澤田選手も出場。
東レは今季黒後選手が出場されておりませんが、今季も頼れる助っ人クラン選手の安定感は流石!2枚替えで入る白井キャプも熱い。リリーフサーバーとして登場した野呂選手が良い仕事をしていた。セッターは関(菜)選手。この日のリベロは中島(未)選手のみが出場。
<堺3(25-16、25-23、25-22)0JT広島>
堺は深津(旭)選手が古巣相手にスト勝ち。深津(旭)選手は表情豊かで面白いので見ていて楽しいです。この日のOHは樋口-高野(直)対角。バーノン選手は本当に高さがあり凄い。堺はリザーブが非常に賑やかな印象。堺も結構面白いので少し気になる。
JT広島はスタメンセッターは金子(聖)選手でしたが、途中から合田選手に交代。この日はブロックでも差がついてしまった。JT広島も色々な選手がいますが、年明け以降のスタメン争いも気になるところ。先日発表された内定さんはセッターで筑波大。
<WD名古屋3(25-23、25-17、15-25、25-23)1東レ>
WD名古屋はスタメンセッターが永露選手、MBは近-傳田のベテラン対角、OHは高梨-山崎(彰)の若手対角。OHがこの組み合わせだと二人ともバックアタックが打てるので、これはこれで面白い。クレク選手は安定の強さ。小川(智)選手も上手い。
東レは藤井(直)選手が吠えており暑苦しい(誉め言葉)。東レはぐるぐる元気に走り回る選手が多いので、疲れないか心配になります!?鈴木(悠)選手はリリーフサーバーとして本当に仕事をしてくれるザ・仕事人。私の中でリリーフサーバーと言ってまず思い浮かべるのは米山(達)選手とこの鈴木(悠)選手でした。
[12月19日決勝]
<久光3(18-25、25-21、25-18、25-27、15-11)2東レ>
東レはクラン選手と石川(真)選手にトスが集まりがちで、タラレバは無いけれども黒後選手がいたらもう少し違う展開になったのではないかと思うので、復帰が待たれます。フルセットの接戦で惜しかった!小川(愛)選手は良いサーブもありました。スタメンリベロは水杉選手。リーグではここ数年優勝まであと一歩が届かない状態が続いておりますが、今季はどうなるでしょうか。
久光は本当にみんなよく拾って繋いでいた。リベロ戸江選手も良かったし、中川(美)選手にも成長を感じました。この日先発起用された石井(優)選手もサーブで狙われても持ちこたえていた。アキンラデウォ選手は来ると分かっていても止められないパワーと高さで流石過ぎる! 勝利者インタビューは石井(優)選手・中川(美)選手・アキンラデウォ選手の3名でした。
<WD名古屋3(25-22、27-29、25-18、21-25、19-17)2堺>
堺はバーノン選手の調子がなかなか上がらず苦労された印象。OH陣のスパイクの調子もイマイチ上がらず、ベテランの松本(慶)選手や出耒田選手といったMB陣の奮闘が印象に残りました。ブロックは15本と結構出ていた。佐川選手はリリーフサーバーとして良い仕事。ここしばらくリーグでは優勝争いに絡めていなかった堺ですが、今季はここまで11勝3敗で現在2位。年明け後も前半戦の勢いのまま終盤戦までまで走り切れるか注目です。
WD名古屋はこの日も永露選手がスタメンで、前田(一)選手はリリーフサーバーとして出場。OHは前日に引き続き高梨-山崎(彰)対角でバックアタック本数が多めで、B帳票を見てみてみると2人合わせて10/20本。アタック総本数が154本なので、約13%と凄く多い。クレク選手が14/30本ということでこちらは約19.5%で、こちら単品ではそこまで驚くほどは多くないけれど、合わせるとへぇと思います。私がちまちまと数字計算していた当時と比較すると時代は変わっているのかもしれないなぁなんて。私の中では、OP+WS合わせて23%位平均のイメージでした。→参考までに数字で読むバレーボール⑤
<グッズその他>
グッズは会場入場後右手側に公式グッズ販売ブースがあり、パンフ(税込み1000円)を購入。日本代表のカレンダーや、火の鳥NIPPONトレカなども売られていました。
チーム受付&グッズ販売ブースは会場入場後左手側にあり。各チーム応援のハリセンなど配布されていました。屋内なのでもし雨でも安心感。私は東レのネームプレート(税込500円)を1個購入したところ、水杉選手でした!私は基本選手の似顔絵の入っているグッズはそこまで思い入れが無い(好みのイラストなら良いのですが。後はひいき選手は別枠)けれど、背番号のみや名前のみのグッズは割と好きです!チームロゴ入りなのもマル&カワイくてよく出来ています!クリップ&安全ピン付き。
(無料配布)
会場入場後は久光が無料配布サンプル(除菌スプレー・ボディーシート・ピンバッチ×2個)の配布を2日間とも。TOKYO2020が有観客で開催されていたら、きっとそこで配布されていたのだろうなと少ししみじみ。
<飲食物その他>
キッチンカーなどの出店や会場内でのお弁当販売などは無く、会場内に自動販売機(イベント価格ではなく通常価格)がある位。会場内で軽食はOKとされていましたが、会場内でお腹いっぱい食べれる訳もなく、この2日間の半強制体育館ダイエットで良いのか悪いのか少しだけ体重が減りました!?
<イベントその他>
(フォトスポット)
会場内では久光による選手の看板写真撮影スポットがありました。係りの方がいらしてタオルの配布などもされていました。看板には選手のサインもあったのは嬉しい!
(国家独唱)
男女決勝前に利根川佳子さんによる国家独唱。
(始球式)
男女決勝前にオリンピックでのソフトボール金メダリスト、上野由岐選手による始球式!女子ではネットにかかりましたが、男子では2度目に見事成功!本当にオリンピックは凄かった!ちなみに、上野選手は高崎市を拠点とする「ビックカメラ女子ソフトボール高崎」所属選手です。
<表彰式など>
会場暗転や金テープなどの演出は表彰式では行われませんでしたが、試合後コート上で表彰式が行われ、今年は各選手へキャプテンからのメダルの授与もありました!優勝チームには日清製粉グループから「青の洞窟」シリーズが2000食、丸大食品から熟成あらびきポークウインナーホワイトが今年も1000本贈られました。そして両チームには地元高崎名物のだるまも贈呈。ちなみに、優勝チームのだるまの方が大きめです(笑)。樋口選手は地元高崎出身とのこと。優勝したWD名古屋はマスク姿でコートを1周しましたが、サインボールの投げ込みなどはありません。
<天皇杯皇后杯が終了すると>
天皇杯・皇后杯が終了すると、今年度も3週間ほどの期間が空き再びリーグが再開します。天皇杯・皇后杯で最後まで勝ち進んだチーム、敗れてしまったチーム等様々ですが、例年天皇杯・皇后杯を境に色々スタメンその他を変えてくることも多い印象があるので、来年のリーグ再開も楽しみです。まずは全チームが無事リーグ再開を迎えられますように!そして無事リーグが再開されたら、最終日まで終了するよう願うばかり。
今年が昨年と違うところで言えば、この天皇杯・皇后杯決勝の約1週間後に男子はVリーグオールスターゲーム、女子はファンフェスタが行われることでしょうか?こちらのイベントに参加される選手の方々はまだ少し忙しいかもしれませんが、皆さん怪我無く楽しめると良いですね!
<相変わらず>
男女決勝戦は男女ともフルセットとなる大熱戦で、面白かったもの見ているだけの私まで疲れ果てました。最近はすっかり1日1試合に慣れてきたので、夕方になると体力&気力が残りません💦チームの皆さんも、観客の皆さんも本当にお疲れ様でした!決勝から3日が経ち、私はようやく少し体力が戻りつつあります。昨日ようやく決勝のTV録画を見て、少し離れて見ても面白いな、福澤さんの解説はやはり良いねと思いました。NHKさんにも福澤さん解説また見たいと送ろうと思います。
WD名古屋の優勝については、正直なところ「おめでとう」の気持ちは勿論あるけれど、「やはり悔しい」の方が大きい今年度の天皇杯・皇后杯でした。初歩的かつ根本的な問題で、どこが優勝すればただ嬉しいとなるのかを考え中。相変わらずどこが勝っても負けても悔しくなるのをどうしたものか。