三ツ沢にJ2の横浜FCvs東京Vを観にいった。
試合自体は、相手DFのウラにロングボールを蹴りこむことでペースを握った横浜がうまく試合をコントロールし、3-1で勝利した。
だが、そんな結果よりも僕が気になったのは東京Vの大黒くん。
ず~っと真ん中にはり、DFラインの裏を90分間狙い続けていた元日本代表FW。
最近読んだサッカー雑誌のインタビューの中で、「以前よりも上手くなった」と述べていたこの動き。
たしかに上手いのだが、今のヴェルディには、それよりも前線でしっかりボールを落ち着かせてくれる動きのほうが必要なのでは、と感じた。
インザーギを手本としているようだが、彼の所属するミランには、カカやピルロにセードルフといった、中盤でしっかりとボールを落ち着かせることができる人間が揃っているからこそ、あの動きだけで活躍できるのだと思う。(トヨタカップで目の当たりにし、実感した。)
実際今日も、「そこはSBの前のスペースに走ってあげたほうが良いんじゃないの?」という場面でも、ずっと真ん中でウラを狙っていた。(結局そこにパスは出ない、味方は苦しくてイチかバチかでしか出せない、というシーンがほとんどだった。)
横浜サポーターを挑発したことからもわかるように、彼は自分を曲げない、かなり「図太い性格」だ。
図太いこと自体は頼もしいのだが、チーム全体が見えていないのでは、ただの「鈍い選手」になってしまう。
せっかくの力がチームに生かされていない。
「もったいねえな…。」
今日の試合を見る限りでは、そう感じる。
まあ、それでも1点をしっかりと取るところはすごいんだけど